2012年2月5日(日)
荒島岳(大野市)シャクナゲ平から小荒島岳周回
〜スノーシューを使って自由に山歩きを楽しむ

久しぶりの山行である。前回の山行は・・・と思い出すと昨年12月のネパールゴレパニ峠のトレッキング以来。ネパールから帰国して風邪をこじらせ肺炎になってしまい
その後長い間体調も良くなく、アッと言う間に年末年始、さらに土日の仕事が多くなかなか山へ行く機会がなかった。今回山岳会の仲間の誘いで荒島岳(1524m)へ登る
ことになり本格的な雪山を楽しめることとなった。今回の道具は「スノーシュー」!昨年購入以来、雪山には絶対的な強さを誇っていてこの時期に欠かせないGoodsだ!
大野市内から勝原SKI場へ向かうR158MSR Lightning Ascent
6時半に自宅を出発して勝山経由大野市へと向かう。R158はバリバリに凍っていて道路も所々除雪中。旧勝原SKI場に着いたのが7時40分。ここはかつてSKI場が営業
していた頃は銀嶺荘の下に駐車スペースがあったのだが、SKI場の営業していない今となっては国道沿いに除雪されたわずかなスペースしか駐車場所が無い。10台ほど
の車が止まればいっぱいになりそうなスペースにかろうじて空きがあり車を入れ、登る用意を始める。新雪でフカフカだろうと思い、今回は持参したスノーシューLIGHTNING
Ascentに専用テールを付け加えて万全の態勢で挑むことにした。(実は今まで使ったことがなかったので使ってみたかった)8時5分駐車場所から歩き出す。今回は私を
入れてメンバーは3人。同じ福井山岳会のK氏とT氏である。K氏は私と同じスノーシューだが、T氏は山SKIでの登山で下りは快適に滑ろう・・・という魂胆である。
R158沿いの駐車スペースかつてのゲレンデ遥か下に銀嶺荘が見える
スノーシューを履いて歩き出し、かつてのゲレンデに踏み込む。上を眺めると2パーティー登っているのが見えた。が、どちらのパーティ-もあまり早くない・・・この時期はなるべく
後ろに回って踏み固められたトレースをたどるのが得策である。先行の2パーティ-にはあっという間に追いついてしまった。この2パーティー4人とも輪かんじきを使用していた。
もう少しで最終リフト跡天気はいい樹林帯に入る
恐らく今朝最初に登ったグループであろう、山SKIで登った跡がずっと上に向かって続いている。そのあとをスノーシューで歩くわけだがSKI板2本分の幅よりもスノーシューの
幅が広くビミョーに歩きにくい。それでも厳しい登りを登り切って8時55分最終リフト跡に到着した。つらい登りだったが輪かんよりは遥かに楽なのだろう。しばらく休憩していて
も誰も上に上がってくる姿は見えなかった・・・ここからは樹林帯に入り傾斜も少し緩くなる。スノーシューにも山SKIで言うところのクライミングサポート(ヒールリフター)が装備
されていて、これがあるのと無いのとでは急斜面の登りに大きく差が出る。このヒールリフターが無いスノーシューもあるが、後になればなるほどよく考え出された製品が出て
きて毎年改良がなされている。今後スノーシューの購入を考えられておられる方は、今まで使用されている方の話をよく聞いて購入されることをお勧めする。さてシャクナゲ平
までの登りは長い・・・ここ最近の運動不足がたたって徐々にスピードが落ちてくるが、体はそれほど辛くはない。むしろ久々に汗の流れ出してくるのが気持ちいいくらいである。
雪の中の一本道が続く
昨年10月にここへ登った時はちょうど紅葉の頃で色付いた葉が残っていたが、この時期は葉が全部落ちて雪が付き白い花が咲いているようにも見える。そのブナ林の中に
伸びている一本のトレースをひたすらたどりシャクナゲ平(1204m)を目指す。いったん平らなところに出てぐっと登りかえすとそこがシャクナゲ平である。昨年登ったときはあえぎ
ながらの登山だったが、なぜか今回はそんなつらくは無い。10時50分シャクナゲ平到着。先行の山SKI五人組が休憩していた。愛知県から来たグループで平均年齢は20代
後半くらいだろうか?ウェアーや使っている道具から見たところ結構手馴れたグループの印象を受けた。そしてこのシャクナゲ平、昔は周囲の山々をよく見渡すことができたの
だが、木が伸びてしまったのか?かなり眺望が悪くなってきた気がする・・・それでも白山方向だけは少し開けていて高度感があるが。荒島岳本峰はやや見づらくなってきた。
シャクナゲ平はすぐそこ 最後の登り白山と別山シャクナゲ平の山SKIチームこちら荒島岳右端が頂上白山と別山
ここから眺める荒島岳山頂方面は真っ白ですごく遠く感じる・・・ここから山頂へ向けて伸びるトレースを探してみたが、誰も登っていなくて新たに我々がつけなければ
いけないようだ。しかしこの時間であの急峻なモチガ壁を越えて山頂へ行くのはやや厳しい・・・ということで即決で今日は小荒島岳へ登ることにした。小荒島岳はこの
荒島岳登山コース中休から登る途中にある。荒島岳の登山者はほとんどが勝原コースから登るため小荒島岳は通過せずに登ることが多いが、この時期邪魔な草木は
雪に埋もれて小荒島岳の真っ白なピークはより際立って見える。聞けば山SKI5人組も小荒島からSKI滑降するらしい。一休みして彼らのスタートした後を追うようにして
シャクナゲ平を11時15分に出発した。緩い下り坂なので楽勝で歩ける。しかも山SKIで進んだ後のトレースは、ラッセルもほとんどなく快適に雪上歩行を楽しめる!
シャクナゲ平から小荒島岳を見る小荒島岳頂上への登り小荒島岳頂上
11時35分小荒島岳頂上(1186m)に到着した。最後の小荒島岳頂上への登りはシャクナゲ平から眺めていた通りの雪の大斜面だった。頂上付近はシャクナゲ平とは
打って変わって木が1本も無く周囲の景色をすべて眺めることができ最高の場所だ!大野盆地の景色が箱庭のように見えその景色をおかずにランチに取り掛かる。
小荒島から見る荒島岳本峰の雄姿
遮るものが何も無いため荒島岳頂上(1524m)がひじょうに良く見える。また、ふだんはあまり見ることのできない横谷(右側の垂直な谷)とその右のヒメマチ稜の様子が
ひじょうによくわかる。(左端真ん中付近がシャクナゲ平)こんな荒島岳の美しい姿はこれまでなかなか見ることができなかったが、今日はここに来た甲斐ががあった。
ここに着いた時の気温は0℃くらいだったが、ランチ休憩の間に風が出てきて寒くなってきた。さらに白山方向は雲の中、天候は下り坂のようなので早々にランチを終え
下りの準備にとりかかる。山SKIの5人組は、すでに15分ほど前下って行ってしまった。我々は山頂記念写真を撮ってスノーシューのテールを取り外しザックの中にしまう。
テールを外したスノーシュー左SKIのT氏 右K氏後方は大野盆地荒島岳をバックに歩き出す
12時30分 小荒島頂上から下山開始。この頂上から登り口の旧勝原SKI場に向けて北方向に一本の尾根が伸びている。今回のメンバー中には誰もここを
下ったメンバーはいないが、尾根の末端には林道も走っていて谷の横断には恐らく問題ないはず・・・山SKIの5人組は白谷(尾根の左側の谷)を下って行った
ようだが、我々スノーシュー組は2人で尾根を進み山SKIのT氏は白谷を滑降していくこととなった。この尾根、最初は結構な急斜面で一気に下っていく。しかし
このスノーシューという道具なかなかよくできていて、斜面に向かってまっすぐ下って行ってもワカンほど雪の中に潜らないので楽しい・・・と言う表現は正しく
ないかもしれないが、雪の上に足を乗せ思い切って前に踏み出し、テンポよく足を動かしていればまるでサーフィンのようにグングン下って行けるのである。
思い切りよく歩くと気持ちよく進む快適な下り
まっすぐ下っていけばいい尾根だったが、やはり実際に歩いてみると細かい支尾根がありそのたびに地図とGPSで方向を確認しながら進む。一回だけわずかな
登り返しがあったが、その他はまったくもう下る一方である。途中で素晴らしいブナの原生林の森に出会った。人のあまり来られないところにはこういういい場所が
ひっそりと残っているものだ。夏に登ろうとすると道の無いルートなので藪漕ぎになってしまうが、こういう積雪時のみに楽しめるルートもなかなかいいものである。
ブナの原生林の中を歩く
尾根を下っていたら左下の谷を5人組のスキーヤーが下っていくのがよく見えた。我々も間もなく尾根の末端に到着しそうでちょうど合流することになりそうだ。
15時40分 山SKIの5人組とT氏に林道で合流。こちらの尾根歩きも楽しかったが、白谷の山SKI滑降も結構面白いようだった。林道合流点から旧勝原SKI場はもう
目と鼻の先でSKI場のかつてのゲレンデを横切って14時駐車場に到着した。小荒島山頂からたった1時間半で下山。ここをカンジキで歩くともっと時間がかかった
に違いないだろう・・・いやはや登山道具とは言え文明の利器と言うのは素晴らしいものだ。福井への帰り道、荒島岳の写真を撮るべく寄り道をしながら走ったが
先日来の大雪で、大野市内の人達はみんな胸近くまで積もった屋根雪降ろしに精を出していた。
林道の途中にあったカーブミラー大野市内から見る荒島岳屋根雪おろしも大変
(左の小さな白いピークが小荒島岳   大野市内の平地で積雪は1.5mくらいはある)

GPS-DATA
(今回歩いたGPS-DATA ぐるっと周回して戻ってきた)

2011年10月29日 錦秋の山を歩く 大野市荒島岳

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