2014年2月11日(祝)
  近江商人の山!伊吹山(1377m)

今年1月に新幹線に乗車したとき車内から真っ白な伊吹山を眺めることができ、今年もチャンスがあれば登ってみようと思っていた。
そこへ山岳会のMさんより「伊吹山へ行きませんか?」のお誘いがあり、いい按配に祝日の休みと重なり、喜んで参加することにした。

(2014年1月15日 新幹線の車窓から眺めた伊吹山)
朝5時福井市内に集合して北陸道福井IC経由で滋賀県木之本ICを目指す。天気は上々でかなり冷え込んでいる。滋賀県に入ってから
道路の温度計は−5℃を指していた。この伊吹山へと続く道路は、かつて名古屋単身赴任時代よく通った道でもあり今では懐かしい。
米原市上野地区が伊吹山登山の拠点である。集落に入ると、例によって駐車場の呼び込みおじさんが手を振って近づいてくる。登り口の
駐車場は1000円だが、うちに止めれば500円!下山後は靴の洗い場もあるし着替えの部屋もある・・・と呼び込みに懸命である。もう少し
上の駐車場を探してから再び戻ってくると他の駐車場へ呼び込もうとするもう一人のおじさんと客の奪い合いバトルが繰り広げられる・・・
結局、最初に声をかけてくれたおじさんの駐車場へ車を止めることにし500円を支払う。我々が準備をしている間にも、おじさんの呼び込み
効果は絶大?で次々と県外ナンバーの車が入ってくる。(下山後駐車場を眺めたらほぼ満杯状態になっていた)

5人で集落を歩きだしたのが7時19分。登山口周辺には道路の隅に少し雪が残っている程度。朝は相当冷え込んだようでカチコチに凍った
霜柱を踏み込みながら歩くが、この霜柱も凍りついているため乗ってもあのクシャッと潰れる感覚がなく、ヘタをするとツルッと滑ってしまう。
7時47分一合目到着。ようやく太陽の光を浴びることができ暖かくなってきた。一合目まで上がってきても雪はまばらでひじょうに少ない。

三合目(720m)のちょっと下あたりから少しずつ雪上歩きが始まるが、それでも積雪は5cmに満たない程度。山の上を見上げても黒い部分が多い。
三合目には8時45分に到着。ここで一息入れる。ここから眺めると6合目の小屋がある位置までずっと登山者が連なって登っているのが見える。
上へ行けば行くほどかなり急な傾斜になっていてつらそうだ。ここはスカッと頂上までの様子がすべて見えるので面白い山である。

五合目(880m)を9時15分に通過。そして小屋のある六合目(990m)には9時29分着。
ここからは急斜面になるためアイゼンを装着しての上りとなる。

六合目からの登りも所々雪が切れている箇所があり、アイゼンを付けたままで土の上やブッシュの上を歩かなければならないのは辛い。
また、SKIやスノーボードを担いで上がっている人も数多く見られたが、この雪の無い斜面のどこを滑ろうと言うのか?これだけ雪が少ないと
スノボはスケボーに山SKIはグラスSKIにでもしないといけないんじゃないのか?通常のこの時期の積雪量に比べると相当少ない!途中は
沢の中を登るのをやめて夏道ルートに沿って上がった。沢ルートは直登過ぎてあまりにつらそうだった。でも結構みんな直登していた・・・

七合目あたりから三河湾方面太平洋がうっすらと見え出し、一気に高度を稼いだことがわかる。夏道ルートは山腹をジグザグに登っていき
その横を一直線に直登ルートが続いている。途中から直登はきつい・・・と思った人達はこの夏道ルートへエスケープしてきているようだ。
この伊吹山はルート上からの景色が素晴らしい。琵琶湖がスカッと見え、麓の町並みの様子もよくわかるし、山頂からは福井との県境の
山の他、白山や北アルプスの山並みなども手に取るように眺めることができる。麓からスっと立ち上がっているので高度感も抜群である。
八合目(1220m)を10時9分通過し急斜面を登りきった九合目でみんなの登ってくるところを待つことにした。ここは絶好の写真ポイント。
望遠系が苦手な私のIXY-3デジカメでもアングルを探せば結構カッコイイ写真を撮ることができる。好天の今日はなおさらのことである。


最後の急なところさえ登ってしまえば、あとは平らな山頂へと続く道を進めばいいだけである。が、今年は本当に雪が少ない。
山頂稜線上へ出ると急に北側からの風(いわゆる福井県側からの季節風)が強く感じられるようになり、体感温度は一気に
ー10℃くらい下がる。強風で雪も吹き飛ばされてしまうのかもしれないが、5〜10cmくらいの積雪でところどころブッシュも見える。

いつもならば雪のオブジェ?と化している山頂付近の建物も今日はフツーに見えるほど雪が少ない。山頂(1377m)10時51分到着。

(白山が大きく見える手前左側は能郷白山へと続く尾根)

いつもなら雪の中に埋まっている山頂売店の建物の影で風を避けて昼食とする。風さえなければ太陽の光が暖かい。
天気もよくて北アルプスや太平洋まで見ることができる。実に気持ちのいい山頂でのランチタイムになった。

山頂でゆっくりと休憩して11時58分に下山開始。あの急斜面を今度は下る。下っている途中もどんどん人が登ってきていて
今日は100人どころか200人以上の登山者がいるのではないだろうか?とにかく天気がいいので登っている人全てが見える。

多くの登山者があの急な直登ルートを登ってきているが、下りに使うにはあまりに急なので我々は夏道に沿ってつけらたトレースを
ゆっくりと下り麓を目指す。ゆっくりといいつつもそれなりに急な道なので、小屋のある六合目まではあっという間に下ってしまった。
六合目12時37分着。ここから眩しい伊吹山山頂方向を振り返ると多くの登山者があの斜面にアリのようにくっついて登っている。

六合目から下はなだらかな下りであるが、都合の悪いことに雪が少ないためルート上は泥とブッシュの歩きがかなり多くなり登山靴とウェアーの
裾は泥だらけになってきた。通常の雪道歩きであればこんなことはないのだが・・・雪が少ないというのも困ったものである。一合目から下の道は
一部日陰で凍っていて途中大転倒をしてしまったが、14時6分無事登り口に到着。麓の神社に前で水が出て洗車をするためのブラシが3本セット
された場所がありそこで泥だらけになった靴を洗って駐車場へと向かった。駐車場へ到着すると朝の呼び込みのおじさんが手ぐすね引いて待って
いる感じで、さかんに家へ寄ってお茶を勧めてくれる。お言葉に甘えて荷物を車に乗せてお邪魔すると、熱いお茶とお菓子のサービスでもてなして
くれる。前に来た時もそうだったが、この集落のどのお宅も広い駐車場を完備していて、皆さん自分のところへの駐車場呼び込みに一生懸命である。
いろいろ聞いてみると、かつて伊吹山のSKI場があった時代にはそこそこお客さんもあって、民宿経営で潤っていたようだがSKI場がなくなってから
というもの、客足はパッタリと途絶え今は冬季の伊吹山登山客の駐車場代でその穴埋め?をするくらいしか無いようだ。登山者側も、上の登山者用
駐車場は料金1000円なので半額で止めることができれば渡りに船!?状態で、需要と供給のバランスがうまくとれている感じなのである。件の
おじさん宅では37台分の駐車スペースがあるということだったから、一日Max駐車して18500円の収入である。しかし、駐車場利用者一人ずつに
お茶とお菓子を提供していたのではなかなかの出費だろうに・・・しかも我々のように1台5人も乗車してくるともうすでに、お菓子代に匹敵するくらい
サービスをしているのではないか?と想像してしまい、ほとんど儲けなどは度外視してやっているのではないか?と思われる節もある。それでもこの
おじさん、みんなと話をしたりコミニュケーションすることが楽しいのだろう・・・下山してくる人たちに次々と声をかけて自分が楽しんでいるようだった。

右上の写真にあるそりだが買っていけば500円、帰りに返してくれれば300円返金ということでちゃっかりよく考えられた商売をやっている。
そりの残りが少ないですね〜というと、二カッと笑って「心配せんでもダイジョウブや、家の中にイッパイあるさかいに〜」とのこと。休憩して
帰りに車を出す時も後ろをしっかり誘導してくれてサービス満点。何も言わないで失礼するのは、さすがにはばかれるので、窓をあけて
「おっちゃん、ありがとう!」と言うと「またこの次来たら、うちの駐車場利用してな!」と。さすが近江商人で名を馳せた滋賀県だと思った。
伊吹山も楽しかったが、こういうおじさんたちとのやりとりがひじょうに楽しく印象に残る100名山だった。

(今回歩いた伊吹山のGPS-DATAです)

過去の伊吹山登山の様子と比べていただくと積雪量の違いがよくわかると思います。

2011年2月13日 あの「江」も眺めた!?厳冬期の伊吹山
2010年2月7日 琵琶湖の見える山 伊吹山

帰りに伊吹山の麓にある伊吹薬草湯で汗を流して帰ってきた。前にも訪れたことのあるこのお風呂だが、この薬草湯がなかなかのもの。
湯から上がった女性陣は肌がスベスベになった・・・ということでお喜びのご様子。私も気持ちよかったので、ここで販売していた薬草パックを
購入してきた。800円で5袋入り。試しに自宅の風呂に入れてみたが、こちらもなかなか好評で薬草の効能はあるようである。

伊吹山登山の際にはお土産としていいかも?

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