2010年1月16日〜17日
陽光眩しい南紀へ 高峰山登山とBikeTour

土曜、日曜と休みが2日続きになったためちょっと遠出をすることにした。
この時期、北陸は雪や曇りで良くない天気が多いのだが太平洋側はすこぶる好天の日が連日続く。
今度は今まで行ったことのない所へ行ってみたい。
というわけで三重県でも最南端に近い熊野へ行くことにし、その周辺で登山とBike(自転車)を楽しめる場所を探した。
ずっと地図とにらめっこしてBikeで走れる道はすぐに決まった。
熊野からまっすぐ南に延びている熊野街道七里ヶ浜を走ってみよう。
山はどうしようか・・・と考えた時、大台ヶ原方面も候補に上がったが,名古屋から尾鷲まで3時間程度
かかることと、登山の時間を考慮するとアプローチが短く熊野市にも近いところ・・・
ということで尾鷲市の最高峰である高峰山(1045m)へ登ることとした。
高峰山ならかなり高い所まで林道を利用することができ、トンネルを越えれば熊野はすぐだ。

1月16日(土)尾鷲の最高峰 高峰山(1045m)登山
左端の切れ込みが矢の川峠 右端が高峰山頂上
名古屋を朝7時15分に出発。予定通り快晴!
名古屋高速東新町IC→東名阪自動車道→伊勢自動車道→紀勢自動車道の終点紀勢大内山IC
と乗り継いでR42で尾鷲に向かう。
尾鷲を過ぎたところで10時15分 矢の川トンネル手前から旧道の矢の川峠林道に入る。
林道入口から少し入っただけでこれは手強い林道・・・という印象だ。
噂に聞く悪路・・・しかしタイヤの通り道を選んで走れば車体の底をすることはなく何とか走れる。
入口には昭和15年3月開通という碑があったが、R42が開通するまでは
この厳しい林道が尾鷲と熊野をつなぐ重要な道だったであろうことがうかがえる。
林道とは言えトンネルが4ヶ所あったが、これがまたすごい!
切り出した岩がそのままのむき出し状態でゴツゴツの壁になっている。
トーゼンながらトンネル内の照明などというようなものは全く無い。
おまけにバリバリに凍っている。
林道のトンネル 当然照明などはまったく無い林道のトンネル矢の川峠付近は広場になっている
林道の入口から峠まで車のトリップメーターで測ったら9.2Km。
ゆっくりゆっくり気を使いながら走らないといけないため、峠まで50分ほどかかった。
矢の川峠は広く、遠く熊野灘も望むことができる素晴らしい場所で
立っていた看板を見ていたらコンディションのいい日はこの峠から富士山が見えるらしい。
この峠の標高は800m程度。
11時15分登山開始。山頂までは2つのピークを越えて登っていかなければならない。
一つ目のピークは標高900mくらい。
面白いのは登山道の途中100mおきくらいに、塗料のカンカンや灯油のカンカンなどがぶら下げてある。
これはどうも、「ガーン」と叩いてクマやイノシシへの脅しに使いなさい・・・ということか?
無線中継所までの登山道各社の無線中継所
ピークには在名放送局5社と三重県のテレビ局+国土交通省の無線中継所がある。(11時30分到着)
その途中にはアマチュア無線用の小屋?もあった。
アンテナは1.2GHzと430MHzそして50MHzの朽ちた6エレ(かつてあったLUSO製)が
マストの上に乗っていたがもうあまり使われていないようだった。
さすがにこの高度まで上がってくると、日陰には雪が少しだけ残っていた。
ここからは尾根伝いに登山道がついているが、
いったん下って1030mの古川山まで登り返さなければならない。
途中から見えた高峰山頂上セルフシャッター 雪が少し残る登山道
12時5分 古川山の頂上に到着したが、とくにはっきりしたピークでもなくだだっ広い感じのピークだ。
道もはっきりせず地図とコンパスを頼りに北へ向かって進むと踏み跡は見つかった。
古川山からはまたしても標高差にして100mほどの下り。
そして鬱蒼としたヒノキの林が続いている。
手入れが行き届いていないため、木の根元付近まで太陽の光が届かず下草も全く生えていない。
鬱蒼としたヒノキ林うっすら雪の残る登山道途中で見つけた変形したこぶだらけの木
12時25分 ようやく山頂手前の1000mほどのピークに到着。
ここから山頂まで15分という案内板が立っていた。
三重県の山というのは先週の釈迦ヶ岳もそうだったが、なぜかUP−DOWNが多い・・・と思う。
そして尾根道も狭い山が多い、しかし雪はない、というのが共通した特徴なのか?
高峰山の山頂には12時35分に到着。
うっすらと雪が残っていてゴツゴツした岩が目立つ山頂だったが一等三角点である。
雪の残る山頂山頂牛肉しぐれ巻きずし
この山頂では、来る途中の高速道路PAで買ってきた「牛肉しぐれ巻きずし」をいただく。
風もなく温かい太陽の日差しを浴びながら食べた昼食はかなりおいしく感じた。
山頂から見える尾鷲市内
山頂から望む尾鷲市内はやや霞んでいたが、本当に気持ちのいい山頂だった。
13時15分 山頂を出発。
またしても登り返して古川山には13時40分
登り口の矢の川峠には14時20分に着いた。
峠から眺める熊野灘
帰りは登ってきた矢の川峠林道を再び下るが、車の前をイノシシが走っていく。
登りでは鹿に遭遇し下りはイノシシとなかなか賑やかな林道だった。
R42に出て矢の川トンネルを通り南の熊野市へ向かうと
七里ヶ浜はちょうど夕景の時間と重なり美しかった。
JR紀勢線熊野駅前七里ヶ浜
明日はこの七里ヶ浜をBikeで走ってやろう・・・


1月17日(日)熊野街道をBikeで走る
熊野→和歌山県新宮市→那智勝浦→熊野那智大社→新宮→熊野 100kmを走行
七里ヶ浜からスタート
昨夜は熊野市のビジネスホテルに宿泊、おかげでぐっすり休むことができた。
朝食(ご飯3杯食べてしまった)をとって8時にホテルから走りだす。
七里ヶ浜へはホテルから1分もかからない。
海から上がった朝日を全身に浴びながらペダルをこぎ出すと徐々に体が温まってくる。
昨夜お世話になった熊野の街海岸沿いの道路は防風林が続く
七里ヶ浜沿いのR42は東側に防風林が続いている。
防風林のあるところは温かい陽がさしてこないため寒いが、この地に住む人達にとっては
無くてはならないものなのだろう・・・
8時25分 御浜町に入る。
前方に昨年11月13日(私の誕生日でした)座礁した東京発那覇行きフェリー「ありあけ」の
横たわっている姿が見えてきた。実物を初めて見たがデカイ!
防風林の切れ目からフェリーが見えるフェリーありあけ南国風の風景
フェリーはどこからでも見えるわけではなく、所々にある防風林の切れ目から見えるだけ。
今は解体作業が始まっているようだ。
昨夜泊ったホテルもほぼ満室だったのだが、どうもこの船の解体作業のために
来ている人達が多いようだった。
8時55分 三重県最南端の紀宝町に入る。
この紀宝町と和歌山県新宮市とは熊野川の中央が境界になっている。
渡った橋の真ん中に県境の看板(8時55分)があった。
橋の上の県境新宮駅前途中の坂道を上がった所から見た新宮の街
新宮の街中に入ると何やら多くの人が道路路沿いに出て立ち話をしている。
JR紀勢線の新宮駅に立ち寄ってみると、どうも今日はマラソン大会が開催されるようで
交通整理の人やボランティアの人、応援の人たちで賑わっている。
このマラソンに巻き込まれると、こちらも自由に走れなくなる可能性がある。
新宮の街を抜けようと思って焦って走っていたら、道に迷ってしまい交通整理のおじさんに道を教えてもらう。
ところがこの道が急坂を越えて行く道でなかなか・・・
初めて入った和歌山県そして新宮市は小さいながらも活気のある町の印象だった。
再びR42に戻りひたすら南に向かって走る。
那智駅セルフタイマーで1枚
JR紀勢本線 那智駅10時20分到着。
ここは熊野那智大社の入口にあたるため駅まで那智大社の形をしているのが面白い。
駅前で休憩していたら客待ちしていたタクシーの運転手さんが声をかけてきた。
いろいろ話をしていたら、熊野那智大社まで行かないといけないような雰囲気になってきた。
坂道はどれくらいか?と聞くと少しはあるが大したことはない・・・と。
しかしどう考えてもこういうところは山の中腹にある、絶対に数百メートルは登るはず。
(Netで見ると本殿は標高500mくらい・・・とのことだが)
熊野那智大社詣では後にするとして、一路那智勝浦へと向かう。
実は那智勝浦はかつて同じ山岳会にいた友人S君の生まれ故郷である。
20年ほど前に福井へ裁判官として赴任してきたS君は
年齢が私と同じくらいだったこともあってよく一緒に山へ行った。
そのうち転勤で(確か三重県だったと思うのだが)福井を離れることになったため二人で飲みに行き
深夜の片町で別れたのだが、その時が彼の顔を見た最後だった。
その後何年か年賀状のやり取りをしていたのだがあるときそれが途絶え、
そしてその後彼のお母様より手紙が届いた。
手紙にはS君が病気で亡くなったことと生前の感謝の言葉が綴られていた。
あの元気だったS君が亡くなるとは思ってもみなかったし突然のことで言葉も出なかった・・・
その彼の生まれた那智勝浦町へ一度来てみたかったのである。
勝浦港の近く勝浦の駅前
勝浦の駅前に10時30分到着。
駅前には熊野那智大社行きのバスを待つ若い女性が何人かいたのだが
バスが来てみんな行ってしまうと急に閑散とした感じになってしまった。
お客のいなくなった土産物屋をのぞいていると鯖のメハリ寿司があり、自分のお土産に購入。
今度は駅からまっすぐ港の方に延びている道を進む。
港では地元の人たちの臨時朝市?みたいなのが開催されていて
ここでも酒のつまみ用にクジラのベーコンを購入、マグロとクジラはここでは有名だ。
ちょっと店を覗くといろいろな人が声をかけてくれる。
港では明るい太陽の光がサンサンと降り注ぎ活気もあった。
S君の生まれた街は小さいけれども、誰でも好きになってしまいそうないい街だった・・・
彼の温厚な性格はこの街の持つ温かさで育まれたものだろう。
11時 那智勝浦をあとにしてタクシーの運転手さんに勧められた熊野那智大社を目指す。
那智駅からは7Kmと書かれていたので、本来ならばそう時間はかからないはずだが
行ってみるとやはりヘアピンカーブとS字カーブ+坂道の連続だった。
すごいヘアピンカーブみんなここから歩いて本殿まで歩いていく急坂もある
しかし、急坂は連続ではなく所々息のつける所もあり助かるが
昨年8月名古屋から福井に向かって走っていて転倒したときの傷が時々痛む・・・
11時45分 ようやく那智の滝に到着。終点はもうすぐだ・・・
奥に見えるのは那智の滝那智の滝参道入口 自転車はここまで
11時55分 終点に到着。あとは歩いて参道を進まなければならない。
しかし、いかんせん時間が無い・・・熊野までBikeで帰ってそれからさらに名古屋まで帰ることを思うと
熊野那智大社詣では諦めて、ここから引き返すことが賢明だろう。
下りは快適なダウンヒルを楽しめる!車より早いぞ!!
最高速度58.3Km/h
途中、新宮で和歌山ラーメンを食して14時30分熊野市に帰りついた。
本日の走行は100.7Km 本当は80Kmくらいかと思っていたが、熊野那智大社へ行った距離が加算された。
自分の好きなところを走り、好きなところに立ち寄っていけるのがBikeツアーのいいところだ!
熊野で風呂に入って街を出たのが15時30分
夕景には少し早い時間だったが、帰り道は長い・・・早め早めにActionを起こすことが肝心。
風呂に入ったかんぽの宿からの帰り道に見た熊野市
心地よい疲労感を感じながら4時間名古屋へ向けて走った。
次に来るときはもっと南の串本まで走るか・・・帰りはどうしようか?
そうだ!電車で帰ればいいんだ!輪行もいいじゃないか・・・
ハンドルを握りながら早くももう次のことに向け思いが走る・・・
2日間気持ちよい汗を流して自由な楽しい旅だった。

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