2010年2月7日(日)
琵琶湖の見える山 伊吹山(1366m)
〜青空と白い雪 絶景の世界へ〜

週末の寒波は土曜日まで・・・日曜日は晴れそうだ。
今回は福井と名古屋を往復しているときに、いつも眺めていた伊吹山に登ることに前から決めていた。
名古屋の自宅マンションのベランダからも晴れた日には伊吹山がよく見える。
特に冬のこの時期はひときわ白く大きく見えて、いつも心を惹かれる。
(名古屋のビルの谷間から見えるその姿は、
ちょっとだけネパールのダウラギリにその姿が似ていてカッコよく見えるのである)
私の名古屋のマンションベランダから見える伊吹山
何とか冬の雪のある時期に一度登ってみたいと思っていたのだが
ようやくそのチャンスが巡ってきた・・・雪があって晴れそうな絶好の日がやってきたのである。
6時40分 名古屋の自宅を出発する。
相当冷えたようで車のフロントガラスがバリバリに凍っていて、視界を確保するのに時間をとってしまった。
週末の強い寒波襲来で山は今朝までにそれなりの新雪が積もっただろう。
単独行の登山では一人のラッセルはつらい。
ちょっと遅く出て他の人のつけたトレースを利用させてもらおう・・・という魂胆だった。
名神高速一宮ICから関ヶ原ICへ向かい、伊吹山のふもとの上野集落を目指す。
途中の羽島PAから伊吹山が正面によく見えるようになってきた。実にカッコいい山だ!
高速PAから見る伊吹山伊吹山へ向かう道路はアイスバーン上は風が強そうだ
大きくてまっ白い山を正面に見てどんどん近くなってきた。
天気も良くなってきたようだが、伊吹山登山口への道は昨夜降った雪のせいか
バリバリに凍っていてアイスバーン状態。こんな道路状況になるのは年に数回?くらいではないだろうか。
8時 登り口のある上野集落に到着。
10台ほど止めることのできる駐車場はすでにもう満車状態だが、かろうじて1台分の駐車スペースがあった。
しかし駐車料金1000円は高い!
と思ってうろうろしていたら、近くで除雪をしていたおばちゃん「うちに止めて行かんかぁ〜500円やで〜」
おっ!これは渡りに船?そしてこのおばちゃん、やたらと500円を強調する。
「あっちの駐車場は1000円やけど、うちは500円やぁ〜」
確かに登山口も近いし、半額は助かる・・・ここに止めることにした。
かつてSKI場が営業していた頃は、このあたりの駐車場・民宿はそれなりに需要があったのだろう・・・
準備をしながら観察していると、このおばちゃんどんどん車を呼び込み自分の駐車場に入れている。
需要と供給のバランスがとれ、しかも呼び込みが効いている!
神社横 本来の駐車場登り口新雪20cmくらいの登山道
準備を終え8時20分登山開始。
20cmほど積もった新雪の上に数多くの足跡が続いている。
これなら上部のラッセルはたいしたことはないだろう・・・作戦は成功?
ジグザグの登山道を黙々と歩くが、木々が多く周囲の景色が見えにくい。
8時40分 SKI場の末端である旅館街に到着。
SKI場は営業していないから当然のことながら旅館も廃業したのか?人気はまったくない。
ここまで一気に上がってきたが海抜は400mくらいか?少し下が見えるようになってきた。
SKI場末端から下の方を振り返る上までずっとトレースが続いている・・・
まっ白な新雪、そこへ上に向かってずっと1本のトレースが続いている。
徐々に高度を稼いでいくが、ちょっと雪も深くなってきた。50cmはあるだろう。
8時55分 つぼ足歩行から日本古来の輪かんじきを履いて歩くことにする。
これで足がもう潜らなくなって少し歩きやすくなった。
先行していた2人組に追いつき一息入れる・・・ここから先はかなりの急登が続く。
正面のまっ白な大きな雪壁が眩しい。
先行2人組に追いつく
最終リフトを過ぎて、さらに登ると山頂に向かってずっと白い雪原が続く。
10時35分 途中の小屋に到着、小屋は屋根が吹き飛んでいた。
このあたりが景色もよく一息入れるにはいいポイントだ。
頂上へ向かう登山者が大雪原にポツポツと見える六合目の小屋 屋根が飛んでいる
小屋のすぐそばで一人のスキーヤーが休んでいた。
彼の上部には山頂から見事なシュプールが続いている・・・
今朝6時半に登って山頂から2本目の滑りを楽しんだ・・・ということだったが
あの急斜面を見事な滑りで楽しんで来たようでSKIの腕前はかなりのものだろう。
シュプールを見て思わずため息が出る・・・
山頂からのシュプールが美しい

ここからの山頂に至るルートはまっすぐだが、上部へ行くにつれ傾斜が急になっている。
つらい登り霧氷もちらほら
山頂はもう少し遥か後ろは琵琶湖
最後の急斜面
11時40分 最後の急斜面を登り越せばようやく山頂に続くだだっ広い雪原だ。
山頂へ続く大雪原

奥には琵琶湖が広がっている
後ろに琵琶湖を背負って登る
11時50分 山頂の神社に到着。
周囲は風が強かったが、社務所の中へ入ることができたのでここを借りて昼食とした。
一歩外へ出ると北西からの風が強く寒くてたまらない・・・
山頂の山小屋はすべて雪の下となって屋根の一部がちょこっと出ているだけだ。

山頂神社の社務所は雪のオブジェみたい山頂の日本武尊像にて山頂の小屋も雪の中
山頂は別世界だ福井方面の山々が見える
山頂からは西から北西にかけて琵琶湖、さらに北方向は福井との県境の山々が見える
あの山の峠を越して昨年はBikeで福井まで帰ったことが思い出される・・・
私の登ったあとからも、次々といろんな人がいろいろな道具を担いで上がってくる。
SKIやボードさらにはプラスチック製のスノーボート(いわゆるそり)まで・・・
みんないろいろな下りのお楽しみ道具を担いでこの伊吹山へ来ているようだ。

実に気持ちのいい山頂だった(かなり寒かったが)
しかし山頂付近は風が強いこともあってものすごく寒い!
登りに使った輪かんじきの紐が凍って棒のようになってしまっている・・・
12時40分 下山開始。
下山するような時間帯になってもどんどん登山者が上がってくる。
天気もいいしルートもはっきりしているので、このあたりの冬山としてはポピュラーなのかも知れない。
下りは歩いて降りる人が4割くらい、SKIが3割、ボードが2割、残り1割がそりなど?

といったところだろうか。
下山中、上の方で「あ〜っ」という声が聞こえたので振り返ると
そり(プラスチック製のスノーボート)に乗っていた人から、そりだけ勝手に滑り出し
斜面をダ〜ッと滑っているところだった。
幸い下にいた人(それでも500mくらい下)がうまく止めてくれて大事には至らなかったが
延々と続く大斜面なので、下手するとそりは回収不能?となるところだった。
他にはスノーシューで足跡のついていない新雪の上をいろいろ歩きまわって
楽しんでいる人達や昔のSKI場跡地でSKIを楽しむ人もいた。
こういう日はどこを歩いていても楽しいだろう・・・
スノーシューで歩く人たち
そんなわけで相当たくさんの人が歩いてくれたおかげで、下りは輪かんをはずして
つぼ足で楽々歩くことができた。
途中で後ろを振り返ると、登るときと違って多くのSKIのシュプールを見ることができる。
これだけの大雪原を思うどおりに滑ることができればかなり楽しいだろう・・・
いい一日を過ごせたであろうことは想像に難くない。
たくさんのシュプールが見える

麓に到着したのは14時30分
少し速足で降りてしまった気がする・・・もう少し雪の上でゆっくり遊んできてもよかったか?
駐車場へ着くと朝いた(500円の)おばちゃんが、またしても雪かきをしていた。
目があうと「あら早かったね。頂上まで行った?」と聞いてきた。
上の様子を話すると嬉しそうにしていたが、すでに駐車場は満杯状態。
20台ほどがおばちゃんの駐車場には止まっていて雪かきが忙しそうだった。
500円×20台=10000円くらいが本日の収入か?
(しかし駐車場の除雪もしないといけないので、おばちゃん一人では今日はちょっとタイヘンだろうな〜)
帰る途中どこかで風呂に入ろうと思っていたので
おばちゃんに風呂を紹介してもらったのが「ジョイいぶき 薬草風呂」
車庫の中からパンフレットも出してきてくれた。
確かにこのあたりを車でよく走っていると「薬草」と書かれた看板を見かけることが多い。
温泉ではないようだが、薬草風呂もいいではないか。

薬草風呂はおばちゃんの駐車場から車で5分ほど・・・思っていたよりずっと近かった。
入浴料400円。なかなかリーズナブルな価格ではないか。
2つある浴室は広いほうと狭い方があるようだが、今日は男湯が狭い方。
洗い場が室内には2ヶ所しかない。外にも2ヶ所あるが外で体を洗うのにはちょっと寒い。
しかし薬草のお湯は気持ちよく、ちょうど新しい薬草が入ったばかりでLuckyだった。
地元の、ほぼ毎日来ている・・・という人が言うには腰痛がなおったとか?
帰りに下から見た伊吹山
風呂を出て気持ち良く帰途につくことができたが、伊吹山はきれいに輝いて見えていた。
白い山を眺めながら充実感に浸ることができた。

伊吹山は夏は車で頂上まで登ることができるので、
常日頃はあまり登りたいとそんなに思わないのだが、この雪のあるシーズンは絶対楽しい。
特に山頂付近は別世界で、この山頂から眺める琵琶湖は絶景!と言っていいだろう・・・
来年は山SKIで行きたいものだ。

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