2010年2月21日(日)
新雪が気持ちいい!大野市経ヶ岳(保月山1273m)
〜福井山岳会2月例会山行〜
左奥が経ヶ岳のピーク
久しぶりの福井山岳会例会山行、今回の行先、冬の経ヶ岳はもう20年ぶりくらいか?
過去の記憶は、もうおぼろげとなってしまっている・・・
が、狭い切り立った稜線を歩いたことだけは少しだけ印象に残っている。
冬の経ヶ岳は一人で行くにはややリスクを伴うが、山岳会のメンバーと一緒だと心強い。
前日の天気予報では快晴みたいだ。

5時 福井を6人のメンバーで出発する。
登山口の大野市六呂師「奥越高原青少年自然の家」には6時前に到着した。
ここからはあと3名のメンバーと合流する。
小浜から来たD嬢は、昨夜のうちにここに到着して車の中で熟睡したとのこと。
いやアッパレ・・・
奥越高原青少年自然の家の前に集合雪の急斜面を上がる最初は急な登りが続く
「奥越高原青少年自然の家」を6時15分に歩きだす。
日の出前なのだが雪のせいもあって明るい。
最初は林道沿いにトレースがついていてこれはラッキー!
と思っていたらトレースは別の方向へ向かっていた。
どうも青少年自然の家の主催している雪上のトレッキングコースのようだ。
途中から左の尾根へ向かって斜面を登っていく。
雪の量は2mくらいか?たっぷり積もった雪は固く締まってその上に新雪が積もったようで
このあたりはそんなに歩きにくくはない・・・
私を入れて9人のメンバーは、Y嬢一人だけがスノーシュウで他はみんな輪かんじき。
尾根に出るまでの登りのきついところを交代でラッセルしながら高度を稼ぐ。
朝の風景は美しい朝日に輝く荒島岳
六呂師SKI場の通称三角山から続く尾根に出ると、朝日に輝く荒島岳(1523m)が美しい。
今日はあの山にもたくさんの人が登っているだろう・・・
尾根に出ると傾斜は緩やかになったが、新雪の量は多くなりラッセル交代の時間も短くなる。
高さも徐々に稼いできたこともあり周囲の山々が見えてきた。
徐々に周囲の山々がよく見えてくる尾根は新雪で歩きにくくなってくる部子山と銀杏峰
7時20分 林道に合流、ここで一息ついた。
ここから先、林の中を抜けると大きな白い雪原が広がっている。
そして日差しが強くなってきて一生懸命ラッセルしていると暑い!
気持ちのいい林の中を進む正面に見えている白い山は杓子岳
この尾根は高度を稼ぐにつれ気持ちいい稜線になってくる。
自分たちの前に道はなく、後ろには立派な道ができてくる・・・なかなかいい感じだ。
所々にある吹き溜まりは膝上のラッセルとなる。
新雪が意外と重く、ワカンをつけていると足を抜くときなかなか抜きにくいときもある。
だが、こちらはパワフルな面子が多い。交代交代でどんどん進む。
冬山でメンバーが多いというのは実に大事な要素だ。
保月山頂上
9時5分 保月山(1273m)頂上に到着。
頂上付近はなだらかで休憩するにはもってこいのスペースだった。
だが、目の前に見える杓子岳へと続く尾根は徐々に細くなり、またUP-DOWNも激しくなってくる。
正面の杓子岳へと続く細い尾根右側はスパッと切れ落ちている
尾根には木が少なくなり、北西方向からの強い風で雪屁が右側にできている。
そして高度感も出てきて歩いていて実に気持ちいい。
山はいい荒島岳白一色の山を行く
急登いやぁ〜この登りはきつかった・・・
一度鞍部に降りて登り返し・・・この登り返しきつかった。
日陰でカチンコチンに凍った急斜面に新雪がうっすら乗っている。
かんじきを蹴込んでツメを利かせて登るが、ちょっとスリップするとあっという間に数十mずり落ちそう。
Y女史はアイゼンを取り出してつけていた。
高度が高くなるにつれ尾根は細く傾斜は急になる
その後も高度が上がるにつれ稜線は細く傾斜も急になってきて面白くなってきた。
北西からの風によって成された雪屁はそんなに成長してはいないが、気を緩めることは禁物である。
両側がスパッと切れ落ちて気持ちのいい稜線である
何度かUP-DOWNを繰り返して本日の最大の難所である「牛岩」に10時30分到着。
一番先頭を歩いていたK氏が「これはあかん・・・」と、その先はスパッと切れ落ちた岩稜である。
ザイルを出しても30mくらいは必要か?
夏道は岩の手前を右下から回り込んで、その先の杓子岳の尾根へと続いている。
我々もいったん引きさがり、岩の右下を巻いて進もうとするが雪質が実にいやらしい。
かなり急な傾斜になっていて、固い雪の上に乗った新雪は表層雪崩となってズルッと行きそうな感じ。
滑り落ちれば数百mは止まらないか?
どうルートをとろうか考えていたところへ、単独行の登山者がやってきた。
なんと8時に登り始めた・・・ということで我々のラッセルの跡をうまく利用してきたようだ。
しかも!ワカンも付けずつぼ足でここまで来ている・・・やられた!?
単独行でここまでラッセルしてくるのはほぼ不可能だ。うまく我々のトレースを利用してきたようだ。
その単独行氏は「ありがとうございました」と一言、ワカンにアイゼンを取り付けてさらに先へ行ってしまった。
我々はあっけにとられてしまったが、果敢にもK氏が9m長のザイルを駆使し岩の下へ降り
ルートの安全を確認、我々もあとに続いたが時間はすでに11時
雪壁を降りる核心部の岩場を越える核心部をいったん越えて引き下がる
核心部である岩場はアイゼンとピッケルを使って越えることができたのだが
時間的なこととメンバーの装備等を考慮して本日はここまでとすることとした。
しかし、ややハードながらもさらに上へと続く白い稜線をもっと登ってみたかった・・・
緊張感を感じながら一歩一歩登っていく感覚はきっと楽しいものだろう。
さて、今まで登ってきた道を保月山まで戻り11時40分昼食とする。
この稜線上では数少ないゆったり広々とした場所である。
この日は恐ろしいほど温かかった。
ジャケットは着なくてもいいし、風もない。いつまでもいていいと思う場所だった。
素晴らしい!ランチタイム今回の素晴らしいメンバー
12時20分 山頂からもと来た道へと引き返す。
帰りの道(と言っても踏み固められた雪の道)はもうワカンなど使わなくてもハイウェイ状態。
所々の急斜面ではお尻で滑り下りたりして思いっきり楽しみながら下った。

帰りは直接「奥越高原青少年自然の家」へは降りずに、途中の六呂師高原SKI場を経由した。
若かりし日の頃はこのSKI場へよく来たものである・・・
今ではリフトは1本だけ、あの懐かしの三角山へのリフトは廃止になっていた。
家族連れがたくさんいてローカルのSKI場らしい味があるな〜と思う。
13時40分駐車場に到着

好天に恵まれ実に楽しい山行だった。
持って行った道具、ストックも輪かんじきもピッケルもアイゼンもすべて使った山行は最近では珍しい。
そして雪の山はいい!白い雪が日頃見えている余計なものをすべて包み隠してしまう。
いい一日を過ごすことができた。これでまた明日から一週間頑張れる・・・(なんて)


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