2010年12月29〜30日
無念!悪天候撤退…中央アルプス宝剣岳

11月14日に登った駒ケ岳ロープウェイからの宝剣山荘、もう一度訪れる機会がやってきた。
今回はまたしても仕事での登山である。
番組は年末の「ゆく年くる年」、こういうこともあろうかと思い先月の下見山行であった。
しかし、年末年始の天気予報についてはかなり厳しい情報・・・
そして登り始めの29日からその兆しは明らかとなった。

12月29日(水)
駒ヶ根の宿舎で早々に朝食を済ませ菅の平バスセンターへ向う。
始発バスの時間は8時12分。
しかしバス停で待つがバスが来る気配は無い・・・しかもしんしんと降る雪。
おかしいと思っていたら雪のためロープウェイまでの道を除雪中・・・しばらくお待ち下さいとのこと。
朝の菅の平バス停 雪が降っている
確かにこの菅の平でも標高850mなのでロープウェイの駅のあるしらび平(1662m)の積雪はかなり多いだろう。
除雪が終るまで再度宿舎に戻り連絡を待つ・・・が昼になっても連絡が全く来ない。
バス会社に連絡すると雪の量が多く除雪に手間取っていると・・・
結局バスが動いたのは15時15分!しかもこの一往復のみ!!
雪の中を上がる積雪量は30〜40cmくらいか
4輪すべてにチェーンを巻き完全武装したバスに乗って、しらび平に到着したのは15時50分
ここの標高はかなり高いこともあり、積雪量は30〜40cmというところだろうか?
しかも、雪の下はカチカチに凍っていてバスを降りたとたんスッテンコロリン転ぶ人が続出。
よくもまあこんな所まで上がってこれたものだと感心してしまう。
続いてロープウェイに乗り換え、今度は標高2612mの千畳敷へと向う。
千畳敷駅に着くまでも雪は降り続き、途中の急傾斜地ではロープウェイの車体床部分が
斜面の雪面にすれるほど・・・なのでかなり多いのであろう・・・
我々の乗車したロープウェイは16時30分に千畳敷に到着。(もちろん最終)
荷降ろしも大変
全員で山のような機材を下ろすが、もう日の入りで暗くなってきた。
今日はここの千畳敷ホテルに宿泊し明朝日の出後、登山開始することとした。

12月30日(木)
朝5時半起床 外を見ると駒ヶ根市内の灯りが見える。
これはいい天気!?千畳敷ホテルの朝食は7時からなので朝飯前に一仕事ラッセルを開始する。
とりあえず急な登りが始まる八丁坂の取り付まで行くこととするがまだ真っ暗、
ヘッドライトを点けてカンジキを着け新雪がたっぷり積もった雪の中へ出る。
気温マイナス13度!
中央に見えるのは駒ヶ根市内の灯り
誰も歩いていない雪の中を進むが、八丁坂への取り付き部分へ着くまでに雪崩の跡があり
これ以上上部は明るくなってから様子を見ようということとなった。
確かにこのあたりは雪崩の巣と言ってもおかしくない。
しかもドカッと積もった新雪だから危険極まりない・・・状態はひじょうに良くない。
吹雪の千畳敷駒ヶ根市の灯りの向こうは南アルプス
とりあえず千畳敷のホテルに戻り朝食をとっている間に、あの穏やかだった天気が豹変!
窓の外は吹雪になってきた。
重い荷物を担ぎ一旦外へ出たものの、あまりの強風と吹雪に先も見えず再度千畳敷駅に引き上げ待期する。
猛吹雪で20mほど先しか見えない
しかし天気は一向に良くなる気配はなくどちらかと言うとさらに悪くなってきている方向である。
下から上がってきた宝剣山荘の従業員の方も、山荘と連絡をとると「上がってくるな・・・」とのこと。
山荘に宿泊していた登山者の方も降りられない、ということのようだった。
登山の格好をした人達もロープウェイでどんどん上がってくるが
この天気ではどうにもならず、その辺を一回り歩いてすぐに戻って来ている・・・
我々も空身ならまだしも30Kgもの機材を担いでこの吹雪の中をラッセルしながらの登山はあまりにもリスキーだ。
天気予報を見ても好転する要素は全く無く放送は中止という判断に至り下山することと相成った。
今回は本当に苦渋の決断であったが、やはり安全が優先される。
帰りの荷物は余計に重く感じた。
我々にとっての最高峰で写真ロープウェイに機材を乗せ換えしらび平駅の雪もよく降っていた
降りてきてニュースを見るが年末年始、海山は大荒れ!とのこと。
今回の判断は正しかったのだろう。

翌日駒ヶ根市を出て高速のICに向って宿舎から出たら何と快晴!
もしかしてあのまま千畳敷のホテルに宿泊していて、今日朝一番にスタートすれば登れたか???
いや、新雪の上をあの重い機材を背負って登っても果たして登れたか?
今日のお昼に宝剣山荘に着いたにしても機材の設営は間に合うのか???
と思って山を見ていたら、ブワ〜と灰色の雲が出てきて途中から山は見えなくなってしまった。
宝剣岳方向は晴れているが上から雲が・・・
今回はボッカも含めて全国から集まった山好きメンバー19人での登山。
全員悔しい思いをしての帰りとなったが、いつかリベンジすることを誓いあってそれぞれの帰途についた。

2010年11月14日 一足早く冬を体験 中央アルプス木曽駒ケ岳

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