2010年12月19日(日)
美浜町大御影山(950m)を近江古道(滋賀県今津)から登る

福井県でも嶺南地方で一番高い山はどこか?
と聞かれると野坂山?百里ヶ岳または青葉山などの名前が浮かぶかも知れないが
実は福井県美浜町と滋賀県今津の県境にある大御影山が950.1mで最高峰なのである。
ところがこの山、地図上には名前の記載が無い。(三等三角点があるようだが)
そのため嶺南地方の最高峰であるということも、登山道もあまり知られていないようだ。
実のところ私も一度も登ったことがなく、一度登ってみたいと思っていたのだがようやく今回チャンスが訪れた。
名古屋から生家のある福井県おおい町名田庄へ向う途中、ちょっと寄り道して滋賀県側の近江古道から登ってみた。
数日前に平地でも雪が降ったようだが、このあたりはそれほど多くもないのではないか?
何とか単独行でも行けるだろう・・・と思いガイドブック持参で登ることにした。
大御影山へと続く尾根
6時半名古屋を出発し北陸道木之本ICからR8→R303→R161と乗り継いでビラデスト今津を目指す。
この時期ビラデスト今津は営業しておらず、閑散とした中を進んで行くが
登り口へ向う林道は雪が残っていてしかもバリバリに凍っている。
登り口には車数台くらいは止める事のできるスペースがあったが誰も登っている気配はなく足跡もなかった。
登り口の林道は遮断してあり通行止めきれいな杉林が続く案内がしっかりしてあり安心
8時40分 用意をして歩き出す。
手入れの行き届いた杉林の林道を少しばかり進むと、左手に大御影山登山道の案内板がある。
その横の立派な看板にも古道近江坂 若狭闇見神社⇔近江酒波寺と書かれている。
かつての近江古道で若狭と近江を行き来する人が多かったのだろうことが伺われる。
山道に入ると雪がしっかり残っていて、ずう〜っと白い一本の道が続いている。
やはり今日は誰も歩いていない。
所々に動物の足跡が残っているだけだ。
30分ほど歩くと後ろに人の気配、2〜300mくらい後ろから誰か登って来ている姿がチラリと見える。
登りはじめた時に後ろを振り返って見たのだが、そのときは気が付かなかった。
相当な健脚?なのか、そのうち追いついて来るだろう・・・と思い先に進む。
ガスが流れてきて視界もよくなく、どこを歩いているのかよくわからないが
所々に案内板があり迷うことは無い。
9時45分 滝谷山(736m)との分岐に到着。ほぼ標準コースタイム通りか?
滝谷山は隣の尾根から登ってくるコースの途中にあるピーク。
10時近くなってようやく青空が見え出し視界も良くなってきた。
冬の古道
雪の量はそう多くはなく5〜10cmくらい。
一面真っ白になっても古道の部分だけは多くの人が歩いて窪んでいるのでわかりやすい。
所々に古道の雰囲気たっぷりの掘割状の道が現れる。
すっかり葉の落ちたブナ林の中にすっとその一本の道がどこまでも続いている。
新緑や紅葉の時期にはきっと素晴らしい景色が見られることだろう。
気持ちのいいブナ林
10時25分 河内谷林道と交差。
林道は誰かモーターサイクル(MC)で走ったであろうと思われるタイヤの跡とブーツの跡が残っていた。
私も昔MCに乗っていた頃はよくこんな林道をよく走ったものだ・・・楽しいだろうな。
この林道から古道はまた登り返しである。気のせいか?雪の量もグッと増えた気がする。
峠の林道についたMCの跡セルフタイマーで撮った1枚古道は動物も道路にしている
10時40分 大谷山との分岐に到着。
大御影山の山頂に近づくにつれ雪の量も増え、多いところでは膝近くまである。
ここまであると一人でラッセルするにはやや負担が大きい・・・
時々休みながら雪の少なそうな所を選んで歩く。
額から流れ出る汗を拭いつつ、自分自信との対話をしながら黙々と進むが、
雪が積もっているせいもあってか実に静かな山歩きである。
時々聞こえる鳥の鳴き声と、風の音、そして雪の中を歩く自分の足音・・・
それにしてもこのあたり一帯はブナの木が多く植生も面白い。
自分のトレースが残った古道案内板がどこでもあるブナの木がユニーク
標高800mを越えると、ゆったりとした登りになり歩きやすくなってくる。
いったん少し下るが、もうすでにかなり歩いた感がありボチボチ山頂が見えてもいい頃・・・
単独行
鞍部から登り返して少し歩いたところで頂上に出た。
上部はだらだらとした丘陵状でどこが頂上かよくわからないのだが
大きな看板があることでここが頂上であることがわかる・・・といった感じだ。
頂上には11時30分到着。山頂の気温は4度、風がないので暖かく感じる。
ここからは遠く白山の白き峰をうっすらと眺めることができる。
敦賀半島の西方ヶ岳(764m)と野坂山(914m)、振り返ると遠くに高浜の青葉山(693m)の双耳峰
そしてすぐ目の前には三十三間山(842m)が大きく立ちはだかっている。
ふと下の方へ目をやると、福井県側の尾根から登ってくる4人組が見える。
今日山に入って久しぶりに見る人の姿だ。
誰もいない山頂でセルフタイマー撮影遠くに見える白山福井から来たと言う4人組
私がランチを終えるくらいに、ほどなくして先ほどの4人組が到着。
福井から来たと言う男1人女3人の中高年登山隊である。
美浜町の新庄から上がってきたらしいが、そちらも3時間程度で雪もずっとあった・・・
ということなのでルートの感じはこちらとそう変わらないようだ。
賑やかなランチタイムが始まったようなので、こちらは12時10分ボチボチ下山にかかる。
下りも登りと同じルートなので7Kmみっちり歩かなければならない。
が、雪があることもあって結構気楽に歩け、膝にくるショックもかなり少ないのがGoodだ!
プラス!先日子供たちから誕生日プレゼントにもらったサポートタイツC3Fitの具合がいい。
ルンルン気分で歩け下りは楽しい。
帰りのトレースを辿る
私の後ろを登っていた登山者はどうしたのか?
かなり下の方まで降りてきて足跡が残っていたが、その場所からもと来た方向へ戻っていた。
そしてまた別の方向へと続いていて林の中で足跡は消えていたので、目的はどこか別の所のようだ。
河内谷林道との交差点を12時55分通過。
ふと足元を見ると登るときにはなかった動物の足跡が残っている。
しかもごく最近というか、ここ1時間くらいのような新しい感じだ。
ちょっとドキドキしながら歩いていると滝谷山の分岐あたりで「ウ〜ッ」といううめき声らしき鳴き声が!
こちらも負けずにでかい声で「ガオッ〜!」「ウォ〜!!!」
とやったら正面の草むらから、黒い色の犬くらいの大きさの動物がパァーと飛び出し北の方へ
思いっきりの速度で飛び出して行った。
こちらもびっくりしたが向こうさんはもっと驚いたのだろう・・・
奥の方の草むららしきところでまだガサガサと聞こえるので、さらにもう一発
「ガォ〜ン!!!」とやったらさらに慌ててまたガサガサ、しばらくして静かになった。
あの動物は一体何だったのだろう?それにしてもすばしっこいヤツだった。
奥に見えるのが伊吹山 手前は琵琶湖の竹生島
登るときはガスで何も見えなかったが、この時間になってガスも晴れ琵琶湖が見えてきた。
その景色の美しさには思わず足を止めてじっくり見たくなるほどのもの。
竹生島の向こうには白くなった伊吹山(1377m)も眺めることができる。
朝の時間に見ることができればもっとハッキリ見えただろう・・・
とそんなことを考えていたら登り口の杉林に到着。
美しい杉林
車を止めたところには14時10分到着。
登り2時間50分 下りは2時間。下りは思っていたより早かった。

車にザックを降ろしてふとリアウィンドウを見ると、なぜかワイパーの形がいつもと違う。
よく見るとブレードの部分がへし折れているではないか!?
確か名古屋からここへ向ってくる途中、何回かワイパーを動かしたがちゃんと動作していた。
何者かが嫌がらせでへし折ったのか?
せっかくいい気分で下山してきたのにケチがついてしまった。
折られた?ワイパー
このコース、近江古道のひとつのルートであるが、先月歩いた熊野古道と似て実に趣がある。
そして人が少ないのが実にいい感じだ。
この山域、まだまだいろいろなコースがあり近くでもあるので、もっと集中的に歩いてみると楽しいかも知れない。
GPS-DATA
3Dで見たい・・・というリクエストもあったので出してみました。
稜線上に続く赤い線が歩いたルート。細かいアップダウンがある。
3Dで見るとこんな感じに
(大御影山頂上の左が雲谷山787m、右が野坂山914m)

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