2009年5月23日(土)
名瀑と新緑 滋賀県武奈ヶ岳(1,214m)

今まで比良山系には一度も登ったことがなかったが、昨年まで勤務していた福井の職場の同僚と
タイミングを合わせて登ってみることにした。
目指すは比良山系でも最高峰の武奈ヶ岳である。
この山は200名山のひとつに数えられていて、
書店で地図を買ってみたら山中にものすごい数の登山ルートがあり驚いた。
比良山系 ふもとの集落から
5時50分 名古屋を出発する。
名神→北陸道を乗り継ぎ木ノ本からR161沿いの道の駅「マキノ追坂峠」で福井から来たメンバーと合流。
そのままR161を南に下り、高島市のガリバー青少年旅行村へ向かう。
旅行村では入り口で管理人のおじさんがいて、料金徴収を行っていたが
武奈ヶ岳への登山目的であることを告げると無料の駐車場を案内してくれた。
8時30分 旅行村をスタートする。
今回のメンバーは福井ではよく一緒に登っていた職場の同僚S氏とI氏、それにO嬢である。
旅行村を抜け林道を詰めると大きな案内板があり、そこからしばらくは遊歩道が整備されている。
歩き出し遊歩道が整備されていて歩きやすい
この武奈ヶ岳への登山道はかなりたくさんあり、今回はガイドブックの推奨コースである
広谷→武奈ヶ岳頂上→細川越え→広谷の周遊コースを歩こうと思っていたのであるが、
ついうっかり大摺鉢から広谷への登り口を見落としてしまった。
まっすぐ進むと名滝100選にも選ばれている八淵の滝を巡って山頂に至るルートである。
どうせ登るのなら、変化に富んだ滝ルートを登ってみよう・・・ということでこのコースを登ることにした。
この八淵の滝とは、下流から魚止滝、障子滝、唐戸滝、大摺鉢、小摺鉢、屏風ヶ淵、貴船滝、七遍返し。
今回のルート上ではすべての滝を見ることはできないが、
これらの滝を眺めながら歩けるコースはなかなか楽しいのではないか?
9時 大摺鉢に到着。
なだらかな滑滝状で水量も多く美しい滝だ。
右岸に道があり滝のすぐそばにも降りることができる。
ルート上は岩に足場が築いてある大摺鉢上部からきれいな気持ちのいい滝
緑と滝の流れが美しく実に爽やかな気分になれる。
と、そこで滝の横を歩いていたS氏がスッテンコロリン、立ち上がろうとしたところ
またしても滑ってそのままの体制で滝の流れのほうに滑っていく。
滝の直前でかろうじて止まったが、岩の上を歩くときはコケで滑りやすく要注意だ。
滑って落ちそうになるS氏を引き上げる
続いて現れた小摺鉢、屏風ヶ淵は右岸についているルートから難なくクリアー。
そしてこのルート最大の難所?貴船滝が見えてくる。(9時15分
屏風ヶ淵鎖やロープで安全に登れるよう整備されている貴船滝への下降
貴船滝は滝右岸の岩壁沿いに鎖がビッチリと張られており、足元に気をつけそれを伝って行けば大丈夫。
滝つぼの方に降りて川を渡るところも鎖が張られていて、石の上をビミョ-なバランスで歩く。
スリル満点!真夏だったらこの滝つぼあたりで泳ぐのも楽しそうだ。
貴船滝の対岸への渡り
この川を渡ったあとは梯子登り・・・と変化とスリルに富んだルートを楽しめる。
今度は金属梯子を登る 岩登りのような場所もあり
ほぼ垂直の鎖場またしても川を渡るこんな橋も
実にいろいろな場所があり、スリルとサスペンスに満ちた楽しいルートである。
すべて沢沿いにルートが作られているため夏の暑いときでも、水を浴びながら登れ爽やかなこと請け合い!
梯子や鎖場がまだまだある
七遍返しの滝を越えると緩やかな流れの沢に変わり、登山道も平地を歩くような気分である。
オガサカ分岐を過ぎると、沢から尾根道に入りグッと高度を稼ぐ。
10時45分明るく広い場所にいきなりポンと出たと思ったらそこが比良スキー場跡地だった。
このあたり一帯は八雲ヶ原と呼ばれて高原が広がっていて、途中に池があり木道も整備されていた。
静かな落ち着く場所で、いろいろな方向から登山者が現れてはどこかへ消えていく。
いろいろな方向からの登山道が交差する場所であった。
滝を登ってくるルートではまったく登山者に会わなかったのだが、
この八雲ヶ原へ着いたとたん突然たくさんの人に出会ったのでちょっとオドロキ!でもあった。
(資料によると比良スキー場は1963年に開業、2004年に営業を終えたようである)
比良スキー場跡のゲレンデらしきところを下る 雲の中に武奈ヶ岳があるいい場所だった再び山の中へ
この八雲ヶ原から目指す武奈ヶ岳山頂方向はガスの中・・・
所々に整備されている標識と地図を照らし合わせて進んでいくが、この森は広葉樹が多くきれいだ。
イブルキノコバと呼ばれる所に11時15分着。
ここから頂上までのコースはブナやかえでの木が多く新緑が素晴らしくきれいな森。
ガスの中だったが、それがゆえにまた神秘的な雰囲気で何ともいえない。
新緑の道を登る
イブルキノコバ 登山者が休んでいた頂上へ続く尾根の合流点どこまでも続く広葉樹の新緑の森
広葉樹の森を抜け頂上へと続く尾根を登っていくとガスの中に頂上が見えてきた。
12時15分 山頂到着。
山頂はガスの中山頂にてガスが晴れて琵琶湖が見えてきた
頂上は驚いたことに人がイッパイ!昼食をとるための座る場所もないくらいの賑わいだった。
昼食をとっている間にどんどんガスも晴れてきて琵琶湖も見え最高!
素晴らしい山頂のランチタイムとなった。
山頂にはたくさん登山者がいた
13時30分 さて、昼食を終えてから今度は登って来た方向とは反対側の北稜尾根を降りる。
こちらの尾根も歩きやすい道で緑を楽しみながら進むことができる。
山頂をあとにする森を下るカエデが多い
途中の広谷へ下る道と釣瓶岳(1098m)との合流点細川越えに14時到着。
この下りに使ったルートも広葉樹が多く緑がいっぱいでカエデの木が多く見られる。
そして沢に沿って下っていくルートは涼味も満点で、岩魚を釣りながら登って来たという2人組は
小さいながらも楽しめる・・・と1mほどの幅のしかない沢に釣り糸を垂らしていた。
15時35分やっと滝の遊歩道に合流、登るときに見ていた大摺鉢の対岸に出てきた。
沢を飛び越える!大摺鉢このアクロバテイックな渡り方!
そしてこの大摺鉢を渡るときにまたしてもS氏が沢の中にザブン!
今日はどうも当たりの日のようだったが、本人は楽しかったようだ・・・
大摺鉢を渡り終えればあとは駐車場まで遊歩道と林道をのんびり歩くだけ。
16時15分 無事駐車場に到着した。

比良山系の山には今回初めて登ったが、ルートがいくつもありしかも本日のルートは実に楽しい!
登りは滝のそばを歩くルートがスリルとサスペンス?さらに涼味満点!
またバリエーションルートがいくつもありどのルートを歩いても楽しそうだ。
頂上では琵琶湖を眺めることもでき、下りは広葉樹の美しい森を楽しむ・・・実にいい山歩きができた。
いっしょに歩いてくれた仲間と自然に感謝!


参考までに武奈ヶ岳の登山ルート概念図をどうぞ。
ほぼこの地図に近いルートを登っています。
武奈ヶ岳登山ルート概念図

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