2009年6月13日(土)
ガスの中で雷鳥に出会う〜西穂高岳(2909m)

最近、西穂に来る機会は多いが山頂まで行くことが少なかった。
が、今回は頂上まで登るチャンスに恵まれた。
前日の夕方に西穂山荘に入り、13日朝から頂上目指して登ることとなった。
ロープウェイの終点から見る西穂
12日の天候はまずまずだったが、明けて13日は一面ガスで真っ白!
やや不安もあったが7時半に山荘をスタートした。
最初は丸山に向かってのなだらかな登りが続く。
7時55分丸山ケルン到着。
丸山ケルン丸山から独標へ向かうガレ場の登り
風が強く相変わらず上部はガスの中・・・独標(2701m)もまったく見えない。
横風にはまったく閉口するが黙々と歩くしかない。
途中で一組の登山者に出会ったが、風が強くガスで何も見えないので独標までで降りてきた、とのこと。
真っ白で何も見えないので、自分がどのあたりにいるのかよくわからない。
と思っていたら、9時15分独標への登りに着いていた。
独標への登り独標への登り独標の上で
独標はいわゆるドーム型をした岩山でそこを登るのは難しそうに見えるが
実際取り付いてみると、ルート上にペンキでマーキングしてあるのでそれに沿って登れば問題ない。
10分ほどで全員が独標に登り一休み。
ここからはハーネス(登山用の安全ベルト)をつけてガイドとともに歩く。
今回はこの秋に放送予定の山岳番組の撮影のため、スタッフの安全登山のための研修である。
その研修の様子を撮影するのが今回の私の仕事である。

独標からの下りは注意をしなければならない。
おもむろにカメラを持って歩くが、こちらも要注意だ。
ガスが一瞬だけ晴れて登って来た方向がチラリと見えた。
チラリと見えた独標
独標の次はピラミッドピークを目指すが、細い両側に切れ落ちた岩稜の尾根道を進んでいく。
スパッと切れた稜線のルート厳しい岩稜の道を進むピラミッドピーク通過
本当は両側はスパッと切れ落ちたひじょうに高度感のあるルートなのだが
今日はガスで何も見えず、果たしてこれが良かったのか?悪かったのか?
ピラミッドピークを10時45分に通過。
そしてピラミッドピークを降りたところで雷鳥に遭遇!
西穂の稜線で雷鳥を見るのは久しぶりだった。
鎖を頼りに歩く最後の登りに・・・
もう岩登り状態頂上はこれを登ればすぐ
頂上直下の逆層スラブの登りはちょっといやらしいが、何とか全員クリアーして頂上に向かう。
目印の木が立っているところが頂上
西穂頂上12時到着。
山頂は三角点の標石と頂上を示す杭があるだけで殺風景なものである。
ガスで何も見えないが、風の弱いところを探して昼食とする。
実はこの先、まだ間ノ岳まで向かって訓練を続けるつもりだったのだが、
あいにくの天候のためこの西穂山頂までとなった。
さすがにこの天気では頂上まで登ってくる人は他に誰もいない・・・
山頂でガスの晴れ間がないかしばらく待ったが、ほんの一瞬見えたのが下の写真。
こちら飛騨側登って来た尾根の方向
13時25分 山頂を後にする。
風は相変わらず強く、長居したので体がだいぶ冷えてしまった。
同じルートをとって西穂山荘へ向かうが、ピラミッドピーク手前でまたしても雷鳥が出現!
しかも今度は至近距離!ほんの1mほどのところにいる。
岩の上にいるとカッコいいこちらはメスオスは赤いトサカがある
つがいでえさを探して歩いているようだったが、このあと独標の手前でももう一組見かけた。
こういう天気の日はよく雷鳥を見ることができるようだ。
独標方向への下り(といってもここを登るのだが)独標から見えた頂上方向(ピラミッドピーク)山荘がやっと見えた
下へ降りてくるほど天候は回復傾向となり山荘周辺はガスも晴れかなり明るくなっていた。
16時30分 西穂山荘へ帰着。

翌日下山したが、途中の湿地帯では水芭蕉の最盛期。
他にもいろいろな花を見ることができこれからはいいシーズンである。
また、山荘までの登りにはまだ残雪も結構あるので足元だけはしっかりして行かれたい。
キヌガサソウ水芭蕉サンカヨウ
よく晴れたドピーカンの日だと雷鳥の姿も目にすることができなかったかも知れないが
こんな天気の日でも何かひとつはいい出会いがあるものである。(今回は雷鳥)

新穂高温泉から東海北陸道を経由して名古屋へ帰ったのだが
これがまた渋滞で時間がかかってしまった。
ETC休日1000円はいいのか悪いのか?いろいろなところに影響が出てくるものである。


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