2009年8月22日(土)
孤独なサイクリストは北を目指す
名古屋→福井BikeTour180Km

ずっと前から走ってみたかった・・・このコース。
実は前回名古屋に単身赴任中最後の年(7年前)の6月に一度だけ走ってみた。
名古屋を朝4時にスタートして、岐阜県関ヶ原→滋賀県木ノ本→福井県今庄→福井市→坂井市
トータル約180Kmにも上るややロングなツーリングコースである。
ただ180Kmというと琵琶湖一周くらいなのでそんな大変・・・というイメージはないかも知れない。
しかし実際走るコースは海抜0m地帯から関ヶ原への登り
さらには福井県境の椿坂峠と栃の木峠とUP-Downの激しいコースである。

朝3時に起床。
まずテレビの気象情報を見る。
昨夜の名古屋は雨。寒冷前線の通過は少し早い気がした。
雨レーダーでは湖北の一部から福井県境にかけて赤い色で雲がある。
しかし、Netの雲の動きでは通過する8〜9時頃にはもう雲はないだろう・・・と思いスタートすることにする。
マンション8階からそぉ〜っと愛車 Colnago Primavera105を下ろす。
3時55分スタート 当然まだ真っ暗。
しかし涼しく快適!軽やかに夜明け前の名古屋市内を走り抜ける。
2日前に朝連で来た津島市藤浪駅を4時38分通過する。
ここを通過すると木曽川と長良川にかかる東海大橋に向かわないといけない。
途中から右に回っていかないといけないのだが、うっかり直進してしまった。
昼間走れば何でもないことなのだが、真っ暗のため行き先表示の看板を見落としたようだ。
もう少し進んで木曽川の土手に上がり川沿いに北上することにする。
と思っていたところ目の前の上空ででかい稲光がピカッ!と光る。いやな予感・・・
どうも寒冷前線の名残があるようだ。

木曽川の土手道路にうまく上がることができ快調に飛ばす。
と、そこで突然転倒!(5時前だと思う)30Km/hくらいのスピードが出ていたから路上をぶっ飛んでしまった。
何が起こったのか一瞬わからず、体のあまりの痛さも加わってボーゼンとなった。
どうも、車の走行速度を落とすための障害物(5cmほどの段差)に乗り上げハンドルを取られて転倒したようだ。
転倒現場 まだ暗いがカメラの感度を上げて撮れた
自転車へのダメージは無い様だが、体がイタイ!
右膝と右ひじ、右手の甲からも血が滲んでいる。
そして一番ひどく感じるのが右の腰から太ももにかけて。
サイクルパンツも擦り切れアスファルト舗装の上をかなり転んだ気がする。
グローブもそのショックで破れボロボロになってしまた。
しかし、ここまで来て止める気は起きなかった。
自分への甘えは最大の敵だ。
体の痛さより気持ちが勝っていた。しばらく休んで再びサドルにまたがり走り出す。
東海大橋はすぐだった。
東海大橋県道56号 雨も降ってきた
5時4分 東海大橋を渡って岐阜県海津市に入る。
木曽川と長良川を渡るこの橋は長い。橋を渡っている途中からポツリポツリ雨が降り出した。
出るときに見た雨レーダーの画面が目に浮かぶ・・・しかしこの雨はそう長く続かないはず。
一時あまりの激しい降りに商店の軒先で雨宿りさせてもらう。
養老町へと続く県道56号は、ゆるいUP-Downを繰り返してまっすぐ北に向かって伸びている。
雨上がりは気持ちいい
養老町を抜け今度は関ヶ原へ入る。このあたりも登りが多くなる。
途中で2人組みのサイクリストを追い抜いた。滋賀県まで行くそうだ。
コンビニで朝食をとっていると若い男性が話しかけてくる。
「琵琶湖一周ですか?」「いや福井まで走っています」というと
彼は琵琶湖一周のため車にBikeを乗せて向かっている途中と言っていた。
同じサイクリストとわかると気持ちが通じ合う。タイヤの空気入れを貸しましょうか?
とか道路の情報を交換して別れた。その後、彼は琵琶湖一周無事に完走しただろうか?

調子が出てきてどんどん進んでいたらちょっと走りすぎた気がする。
6時50分 地図を見たら滋賀県米原市柏原!しまった!R21をちょっと走りすぎた。
R365に入りたいのにここから戻るには効率が悪い。
もう少し進んで醒ヶ井から県道19号経由R365へ戻ることにしよう。
ここでまたしても雨!今度はバス停に避難して休憩する。7時40分 ここまで走行76km。
バス停で雨宿り
雨上がりに走るのは気持ちいい。しかも風も無く道路もフラット。
快適に進み8時15分木ノ本町へ入る。
田んぼの景色がいい木ノ本地蔵院木ノ本はいい街だ
8時24分木ノ本地蔵院の前で写真を撮る。
琵琶湖へ走りに来るといつもこの木ノ本の街を通るが、自転車で走るとつくづくいい街だと思う。
北国街道北側の福井県旧今庄町と似たような風情ある宿場町だ。
今日は地蔵院の縁日ということで街中全体が何となく華やいでいるように感じた。
木ノ本の街を抜けて峠へ向かう途中9時に走行距離100kmを越えた。
これからはずっと登りが続く。そしてこの道はETC1000円が実施されるまではいつも通った道。
どこにどんなコーナーがあってどんな坂があるのか?すべて覚えている。
椿坂峠の九十九折れ直線の栃の木峠へと続く道
この坂はとにかくあまり休むところもなくひたすら登り続けるのみ。(まあ峠というのは概してそうだが)
登る速度はだんだん遅くなる一方・・・最後は一桁のスピードしか出ない。
日差しはガンガン強くなり、汗がどんどん流れ出る。
朝転倒した傷口に汗が流れ込んでしみるのと、打撲した臀部が痛い。
目標としては栃の木峠(海抜539m)に10時に着きたかったが、到着は10時15分
この峠まで116.5Km走った。
栃の木峠
しかしここからはもう下り!これから取り返すつもりで今庄へ向かい峠を下りだす。
峠の下りはサイクリストにとっては至福の時間だ!
コーナーを自分の思ったようにトレースして走りぬける。
連続したコーナーなのでスピードはあまり出ないが実に楽しい!
あっと言う間に今庄の街中に入る。
今庄を過ぎると車道を離れて7月に走ったサイクリングロードを通って鯖江に入る。
ここまで来れば福井市は近い。
今庄サイクリングロード夏休みの子供達が釣りをしていたようやく福井市 フェニックス通り
越前市あたりの水辺では夏休みの子供達が釣りをして楽しんでた。
そんな何気ない風景が心に残る。
思えば名古屋からここまでいろいろなシーンが目に浮かんでくる。
木曽川の土手から見る黒い川、途中で挨拶してくれたおばチャン、緑の水田、草の香り・・・
そして12時43分ようやくフェニックス通り福井駅前に到着した。
実は今回は坂井市の自宅へ着くまでの目標タイムを設定していた。
7年前に10時間で走ったので今回は9時間半という目標タイムである。
歳は7つもとってしまったが、体力的には充実していると思うしBikeの性能も少しいいはず!
この9時間半を意識して栃の木峠以降は休まずペースを上げてきた。
その甲斐あってか自宅に着いたのは13時15分。走行距離179.4km。
トータル9時間20分!目標より10分短縮できた時間でゴールできた。
自宅にて
目標というのはやはり大きなウェイトを占めている。
目標があるから頑張れるのだろう。
今回9時間20分でゴールしたが、実走行時間は7時間43分、最高速度は56.7Km、平均速度23.2Km。
次回同じコースを走るときはこのタイムを越える目標設定をして走りたい。

しかし、人間に一番近い自転車という道具を使って太平洋側から日本海側まで走り抜けるということは面白い。
ビミョーな景色の変化、空気の匂いや温度、天気の違い・・・・
どれをとっても車で走ることでは味わえない素晴らしい世界がある。
あなたも是非自転車に乗ってこの世界を感じて欲しい。
ただし、暗い時間に走るのは気を付けよう。(私のように怪我をします)
明るい時間帯で車の走行数が多くないところを走ることをお勧めします。

転倒後の状況経過にちてはBlogを参照ください。

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