2007年5月15日〜16日
取立山の水芭蕉(苦難の放送編)

毎年計画していてもいつも何かの事情で放送できない取立山(1307m)の水芭蕉。
今年は何とか放送にこぎつけることができた。
昨年5月からHi-Vision放送も始まっており、今年は何とかHi-Visionでの放送を目指して
いろいろ欲張った結果、3台のカメラを使って生放送することになった。
しかしこの取立山には無人の避難小屋があるだけなので、
放送用機材のほか食料や寝袋などすべての生活道具を担ぎ上げなければならない。
また、近くにあるこつぶり山(1264m)までケーブルを小屋まで引っぱると300m!
タダでさえ重い機材の重量を何とか減らすことはできないか?
いろいろ苦肉の策を練って機材重量の軽減化を図った・・・のである。
こぶしの白い花がいたるところに咲いていた
5月15日(火)13時25分 麓の駐車場を歩き出した。
機材や食料などの総重量は250kg程度。
これらを11人のスタッフで運び上げなければならない。
駐車場で荷物の準備 駐車場から林道を歩く

日頃から山に登っている経験者はそう多くはない・・・
しかし私に連れられてこの山を登った経験者は半分近くいる。
そしてなにより素晴らしいことは若い!平均年齢はほぼ30歳?くらいだろう。
途中で何回か休みながら15時10分何とか取立山山頂に到着した。
山頂から少し降りたところにある取立山避難小屋には15時30分に到着。
これからが我々の本来の仕事である。
まず荷揚げした機材の開梱を小屋の中ではじめ、カメラを切り替えたり音声の調整をしたりする
いわゆるスイッチングセンターの組み上げを始める。
通常であればこのような機材は中継車に搭載されているのだが
今回はすべて担ぎ上げて自分たちで組み上げていかなければならない。
このあたりはいかにも技術屋らしく腕の見せ所でもあり楽しい作業だ。
小屋の中に放送機材組み上げ中 こちらは撮影機材準備中

小屋から水芭蕉の現場まではケーブル長で約180m。
15日の夕方の放送では2台のカメラを使用するため、180mと100m 2本のケーブルを張る。
他に音声のケーブル布線、連絡用無線の設置など、みんなてきぱきと動いて1時間もしないうちに設営終了。
18時25分から約4分間の放送を終えた。
取立山避難小屋 山小屋の夜は楽しい
夕景
仕事を終えると今度はチョー楽しみな夕食。
みんなで手分けして水を汲みに行くもの、機材を片付けるもの・・・てきぱきと進んでいく。(こういう時は早い!)
コンロが3器あったので3班に別れて焼肉。
それぞれビミョーに味が異なり3つの味を楽しめ面白かった。
また、900Wの発電機を担ぎ上げてあったので
バッテリーの充電をしながら灯した60Wの電球がひじょうに明るく感じた。
出演者含め12人全員がシュラフを広げて寝ると小屋の中はほぼ満席。
横になると1日の疲れがドッと出てきてすぐに寝付いてしまった。

翌16日は4時半起床。外はもう明るい!
今度は小屋からちょっと降りたところでテントを仮設。
その中に放送用の機材設営をした。
山の朝は早い 4時50分 朝のセッティング
テントというのは苦肉の策であった。
白山が見えるこつぶり山の頂上から、小屋までケーブルを引っぱるとほぼ300m!
他のカメラのケーブルもさらに100mほど余計に必要となる。
それらのケーブルの重量とテントの重量を比較するとテントのほうが遥かに軽い。
と言うわけで水芭蕉群生地近くにテントを張り、ここをスイッチングセンターとして放送を出すことにした。
小屋からテントまでは約80mくらいだが、この間の機材運びを何往復しただろうか?
朝起きて一番の運動はつらい・・・
しかも、こつぶり山の頂上まではさらに180mの登り!イヤ本当に参った。
テントの中はこんな具合 6時10分の放送
ちょっと登ったこつぶり山頂上からの白山 このワンカットが欲しかった 頑張る!KカメラマンとIアナ
気合の入ったMカメラマン テントの中は私
1回目のOnAirは6時10分。2回目は7時25分。
2回目の放送を終えたところでナンと!発電機が停止!
原因は発電機の位置をちょっと動かしたせいで燃料がうまく供給されなかったようだ。
停電はすぐに回復したがこの停電が元でいろいろな部分でトラブル発生。
いろいろ焦ったが7時34分の放送直前に何とか復旧間に合い・・・・無事放送を終えた。
生放送というのはいつも何かとトラブルがつき物。
今回もそれを予測して早め早めの行動をとってきたが本番直前にバタバタ・・・苦労した。
水芭蕉最盛期
放送後は撤収・・・これもまた何回現場〜こつぶり山〜小屋を往復したことであろうか?
もう腹ペコ・・・朝もまたスタッフ全員で手分けして食器洗い、水汲み・・・
ラーメンを作ってパッキング。これがまた時間がかかる。
下りは食料が減って軽くなるが前回下見に来たときデポしておいた、発電機や三脚、ケーブルなど
50Kg近い機材も新たに荷降ろししないといけない。
また機材が壊れてはいけないので梱包にも細心の注意を払わなければいけない。
私のような登山経験者は30Kgを越える荷物を担ぎ11時下山開始。
ゆっくりゆっくり麓へと下り出した。
ラーメン朝食 昨夜に残った野菜を入れて美味!30Kg以上 いつもボッカをお願いする福井山岳会M隊員まだ白い白山
今回の仕事は苦労の連続だったが何とか放送を終えることが出来た。
下山中はほとんどの人とすれ違うとき「TV見ましたよ〜お疲れ様!」と声をかけてもらいうれしかった。
またいつかどこかの山でTRYしてみたい。
今回のスタッフと出演者のY氏

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