2006年6月30日〜7月1日
白山室堂登山(放送編)

ついに放送する日がやってきた。
天気予報はまったく良くない・・・しかし登らねばならないのである。
天気がいいことを想定して生放送の計画をしている者にとって
天候が良くないことがわかっていながらも行かなければならない・・・というのはちょっとつらい。
しかし一抹の期待をして、白山山開きの前日6月30日 朝6時半福井を出発した。
白山のガイドについては白山観光協会のHPを参照ください。

今回担ぎ上げる機材総重量は150Kgあまり。
しかし、前回の下見で50kgほどすでに荷上げしてあるのでやや楽である。
メンバーは9人いるので私物含め1人あたり担ぐ重量は15kg前後かと思われる。
雨の降る中カッパを着て、9時中飯場(1550m)を歩き出す。
前回6/26の下見時より天気は悪いようだ。
しかし若いメンバーが多く、みんな元気で歩き続ける。
メンバーの平均年齢は34歳?くらい。
最年長はもちろん私で、1回り、2回り違う同じ戌年のメンバーがいたのも奇遇である。
(何と!7/1が誕生日で室堂で24歳になる・・・という若いメンバーもいた)
中飯場にて 一見永平寺の修行僧?かと思われる
9時半 別当覘き(1780m)到着。
同じ室堂山荘から生放送のため先に登っていた北陸放送(MRO)のクルーをここで追い越した。
雪の量は下見時に比べ若干減っているようだ。所々歩くルートが変わっていた。
しかしガスが濃く、山の全容はまったく見ることができない。
10時5分 甚ノ助避難小屋(1975m)到着。
またしてもガスの中の登山 甚ノ助避難小屋
雨が強く降りだし、ここで大休止とする。
若いメンバーが多いせいかまったく悲壮な感じはなく、明るい笑い声がうれしい。
この甚ノ助小屋から上はまったくのガスの中。
所々で撮影をしながらの登山なので時間はかかる。
しかし今回、撮影は若い衆に任せてあるので実に楽?でいい。
明日の山開きにあわせて一般の登山者も多くたくさんの人に出会った。
が、小屋上の雪渓で引き返す人もいる。
普通の街歩きの靴で雪の上をうまく歩けず、滑り落ちそうになりながら歩いている。
おまけに行く方向を間違えガスの中でフラフラ・・・(こういうのはたいてい中年の女性に多い)
見ていても実に足元が危ない。
このまま登ってもまだまだ雪が多いので、やんわりと降りることをお奨めしておいた。
甚ノ助小屋の上の大雪渓をトラバースする 南竜分岐
11時 南竜ヶ馬場との分岐点(2100m)に到着。
ここで先ほど追い抜いたMROのクルーに再び抜かれる。
しかし12曲がりの手前でまた追い抜く・・・
向こうもこちらも撮影しながらの登山なので抜きつ抜かれつである。
11時40分 12曲がりの途中にある延命水で撮影。
前回の下見が利いていてここで高山植物の撮影を行う。
リュウキンカ・ミヤマキンポウゲ・コイワカガミなどの花が見られた。
12時10分 クロボコ岩到着。
ちょっと休憩して弥陀ヶ原を歩く。
ところがこの弥陀ヶ原、下見時に比べて雪が大幅にとけて少なくなっている!
一気に1m近くとけたようだ・・・
前回半分以上雪に埋まっていた弥陀ヶ原を示す杭がもうすべて出ている。
前回の下見時の写真を参考にされたい。
雪の解けるのは早い!
弥陀ヶ原は予想通りガスで真っ白・・・である。
赤旗の目印を探しながら室堂目指して進む。
12時45分 やっと室堂山荘へ到着。

今回は登山が目的ではないので、関係者に挨拶をすませ昼食→機材設営にかかる。
今日の放送は18時10分からなので時間的な余裕が少しあるのが救い。
しかし悪天候の中、Hi-vision放送用のカメラ(何と2カメ)や伝送装置の設営などちょっと大変。
仮設放送局配線グチャグチャ・・・福井方向を向いたマイクロ波の送信機
山荘の片隅を借りて仮設の放送のための設備を組み上げた。
しかし、何といってもHi-Vision放送のための機材は少ない。
いろいろなところから借り集めて何とかカメラ2台とSW'er(切替器)、音声のMix装置を組み上げた。
18時10分からの放送時は残念ながらガスで外の景色は何も見えなかったが
リアルタイムな山荘内と外の天気の状況などを放送することができた。

ところで
室堂山荘に泊まるのは本当に久しぶり・・・(実はいつも日帰りのため泊まる事はほとんどない)
夕食の内容は以下のようなものでした。
(ちなみに6/30の宿泊は152名との情報)
晩飯はチョー楽しみ・・・ 今晩のメニュー
山小屋のご飯はジョーシキとは言え、ご飯と味噌汁はおかわり自由。
特にまぜご飯がおいしくおかわりする人が続出・・・
おかずが無くなると、ふりかけやら海苔でまた一杯・・・
いやぁ〜満腹でした。
食後は部屋で、MROのスタッフと交流会があり結構深夜まで議論白熱でした。
KIRIN北陸工場製
明けて7月1日 ご来光を撮りに3時半起床!
するも、天気は大荒れ・・・ガスと横殴りの雨で視界約10m!早々に退散。
5時半に再度出動し、7時半からの放送準備を開始した。
(ちなみに7時の気温10度)
登山客でごった返す室堂ビジターセンター内 朝飯は昨夜のうちに弁当にしてもらった。
ところが・・・天候が悪いためこれから下山する登山客の団体さんたちが
室内でラジオ体操?や準備運動を始めそれはそれは大変な混雑・・・
その隙間を狙って放送を行ったのでした。
民生用HDカメラも活用リハーサル前の緊張した時間久々にお会いした南竜山荘のA氏
生放送を終えてからもお昼のNews用に開山祭の神事取材、
さらには衛星放送のPRVideoの取材といろいろな業務を終え、10時半やっと下山できることとなった。
今回のオールスタッフ
今回は撤収を終えても自分で機材を担いで降りなければならない!
ここが通常の放送と異なるところである。
下りはデポしてあった機材の重量が上乗せされるので、登りより50Kg重くなる。
みんなで分担して担いだが私のザックはかなり重い!!!
(帰ってから重量を測ったら27Kg)
でもみんな重いのでこれはやるしかない。

下山を始めようとしたとき
昨夜いっしょに酒を酌み交わしたMROのクルーが中継のリハーサルを始めていた。
MROの中継女子アナ?かくして我々は下山していくのであった・・・
お別れのご挨拶をしてガスの中へ下山開始・・・みんな元気!
一仕事終えた爽快感でみんな足は軽いが背中は重い・・・
弥陀ヶ原ホワイトアウト寸前・・・10時50分写す
黒ボコ岩 10時55分到着。
順調に下山中・・・と思ったら十二曲がりの雪渓トラバース中に1名滑落!
懸命に止まろうともがくがズルズル・・・と30mくらい滑り落ち何とか停止。
いやぁ〜ヒヤッとした一瞬!助けに行って荷物を担いで上げ事なきを得た。
ここは滑落しても傾斜が急ではないため怪我することは無い・・・と思うが精神衛生上ヒジョーに良くない。
事件の現場は下の写真の右から2人目のあたり。
滑落現場
また雪解けが激しくスノーブリッジも崩壊しその下をくぐるところも出てきた。
11時55分 甚ノ助避難小屋到着。
スノーブリッジをくぐる 避難小屋近し
ここから先はもう雪も少なく、時おり景色も楽しむことができる。
甚ノ助小屋上部の雪渓 小屋の下は少し周りの景色も見える
13時10分 中飯場到着。
最後のメンバー到着まで15分ほど待ったが無事全員集合。
世界初!?の白山からのHi-Visionによる生中継を行ったクルーは無事福井へ向かった。
若いスタッフ
今回は若いスタッフが本当に元気よく仕事をこなしてくれ本当によかった。
山も仕事も楽しくこちらも勉強になったいい2日間だった。

これから白山へ登られる方へ
雪渓は日に日に小さくなっていくとは思いますが、夏山の軽装で行くとちょっと大変です。
靴はソールのしっかりしたものを、防寒用の装備もお忘れなく!
7月中旬以降は雪もかなり消え高山植物もきれいに見れることができると思います。
十分な装備で楽しい登山を!


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