2005年3月3日(木)〜5日(土)
北アルプス西穂山荘冬山訓練

3月3日から5日にかけて北アルプス西穂山荘周辺で職場の冬山研修が実施された。
これは若手職員にむけた登山技術の向上と、中継技術の研鑽を
目指したもので毎年1回この時期に開催される。
今回は東海北陸地区から総勢17名(講師含む)の参加があった。

3月3日(木)は早朝名古屋をスタートして12時15分発のに新穂高ロープウェイに乗車。
13時に西穂高口駅(2156m)から西穂山荘へ向け歩き出した。

ロープウェィー西穂口駅を13時にスタートする   昨夜降った新雪をラッセルしながら進む
先頭を歩くのは高山市在住のプロ山岳ガイド植木一光氏である。
今回は人数が多いこともあり、同じ高山市に住むもう一人の山岳ガイド桐山氏にも同行していただいた。
前日に降り積もった雪で登山道は20〜30cmほどのラッセルを強いられたが
トップを交代しながら西穂山荘を目指した。

雪がちらつくことも多かったが、基本的にそれほど天候は悪くない。
時折薄日が射すときもあった。

一人約25Kgの荷物を担ぐ重い!ワカンは使わなくても登れた
途中3回ほど休憩して西穂山荘(2385m)に到着したのは15時半。
一息入れてから山荘前のテント場周辺でワカンジキを使った歩行練習を行った。

やっと山荘に到着西穂山荘
ワカンを全員はいて歩行訓練ワカンで急斜面を登ってみる雪屁を踏み抜いた瞬間を体験する
この日は17時過ぎまで訓練したが、植木講師による雪崩のおこる原理と起きる場所の見分け方、
また雪屁を踏み抜くとどうなるか?といったことを体験することができ
全員大変貴重な経験を
つむことができた。
夕食タラノメの天ぷらがついた あとこれに豚汁がつく
夕食後は植木講師の冬山についての話や経験談で盛り上がったが
日頃慣れない重荷を背負って来たせいで肩や腰が痛い・・・という人が結構いたようだった。



西穂山荘朝食(家で食べるよりかなり豪華!)
翌4日は朝9時からアイゼン・ピッケルを使って小屋上部の丸山(2452m)までの歩行訓練、
さらにザイルを使っての安全確保など、これまた実戦さながらの訓練が行われた。
積雪は20cm程度であったが稜線上では強風で雪は吹き飛ばされ、エビの尻尾が多数見受けられた。
朝から吹雪で風も強く参加者全員稜線上では凍え上がった。

丸山への登り 稜線上は風が強く積雪は少ない
ザブーイ・・・のである 植木講師の話を聞く
風が強い!
初めてアイゼンをはき、ピッケルを手に持つ・・・という人がほとんどだが、それなりに結構、様になって見える。
 こちらは斜面をトラバースする訓練カラビナとテープを使った制動法バッチマンザイルとシュリンゲを使用して下降の方法を説明
下降訓練 右に見えるのは西穂山荘 吹雪の中早々に小屋へ退散
ザイルを使って確保や下降の訓練をしている頃には
時々小屋が見えたりロープウエーの駅舎が見えたりすることもあったが、天気は良くないまま12時半訓練終了。
西穂山荘昼食のメニューは定番のカレー!である。
40人分用意したとのことだったがすべてカラになった・・・

(小屋の方の話では、我が社と某警察関係者訓練時の昼食は人数の倍以上の用意をしないといけない・・・らしい!?)
野菜と肉がたっぷり!
昼食が終わると明日の放送本番に向け機材の設営を実施。
今回はHi-Vision中継用カメラ1台だけであるが
マイクロ波の送信機や光ケーブルなど、夕方18時を回るころようやくセッティングを終えた。

光信号への変換アダプターとマイクロ波送信機モニター兼測定器(スグレモノ)Hi-Visionカメラに中継用アダプターをつける
しかし、まだまだHi-Vision関係の機材は乏しく重く大きい・・・
夕食後はこれまた大ミーティングを開いて深夜に終了した。
(大ミーティングには私が少し講師?をして山岳中継の話をした)



翌3月5日(土)は、今回の訓練の総仕上げでもある放送本番日である。
朝5時(早すぎる)に起き準備開始!またしても雪が舞っている・・・
そして暗いうちから設営(雪のけ+ケーブル張り)リハーサルを繰り返した。
全国放送が7時25分、東海北陸地方向けの放送が7時53分くらいと決まっているため
みんなが手分けして分刻みのスケジュールをこなす。
今回は技術系のスタッフがほとんどのため、リポーター役やデイレクター役もそれぞれが分担して担当しなければならない。
いつもとは異なった業務にみんな駈けずり回った・・・
吹雪の中のリハーサル6時40分やっと日が射し周囲の景色がよくわかるようになった山荘前からリポート
ちなみに私は現場のフロアーデイレクターという役を仰せつかり
5時半から放送の終わる8時までずっと外で作業をすることになった。

一時はどうなる事か!?と思われた放送であったが何とかトラブルもなく無事終了。
見ているほうも、放送を出しているほうもハラハラドキドキだったに違いない。
この放送を終えて30分ほどすると、吹雪いていた天候がアッというまに回復!
太陽が上がってきて、今までとは全く違った景色が我々の前で繰り広げられた・・・
乗鞍・御岳方向 テントに泊まった人もいた
お世話になった山荘樹氷が見事笠ヶ岳
山荘上から見たパノラマ
3日間を終えみんな充実した表情である
まだまだ雪深い西穂山荘 お世話になった山荘のスタッフの方々 手前のカッコいい方は粟沢常務
例年のこの訓練は西穂山荘の方々の協力によりいつも行われている・・・感謝・・・
 朝食を終えてから、またしても重い荷物を担ぎ新穂高ロープウェィーの西穂口駅まで向かった。
しかし登って来たときと違い美しい景色が我々を終点まで導いてくれた。
初めて冬山に来た連中も、これで冬山の魅力にとりつかれたに違いなかろう・・・
(だから冬山の事故は減らないのか・・・?)
山荘下から見た西穂
新雪の中を下る霧氷樹氷の中を下山
下山途中から見た西穂
霧氷その2  休憩 どこを見てもすばらしい景色だった
完璧なまでの美しさ!

素晴らしい景色と仲間に恵まれた3日間でした・・・

新穂高温泉から高山→富山と回り、福井の自宅には21時到着しました。

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