2005年12月3日(土)
白い世界・・・初冬の夜叉ヶ池撮影山行

またしても夜叉ヶ池(1099m)へ登るときがやってきた。
今回の番組は四季を通じてこの夜叉ヶ池の自然を見つめることにある。
最初の撮影は春から始まっているので、当然冬の映像が無くてはならない。
タイミング的にいつ登るのか?この時期の天候判断は実に難しい!
雪待ちなのであるが、降りすぎると登れない、降らないと撮れない・・・
これはかなり難しい選択でもあったが、週間天気・気温などを勘案し12/3の土曜日に狙いを定めた。
この日でうまく撮れなければ翌12/4にも登る予定であった。
しかし、この時期2日続けて夜叉ヶ池と言えど登るのはつらい・・・何とか一日で撮影を終えたかった。
要は雪の夜叉ヶ池の全景が撮れるか、撮れないか・・・である。

朝5時半に福井を出発。当然まだ真っ暗である。
登り口6時40分到着。
準備を始めるが天候雪・・・しかし登山道は雪がうっすらと残る程度。7時登山開始。
登り口 雪 まだ晩秋の気配が残る 7時6分写す
最初のうちは落ち葉を踏んで歩くところが多かったが、そのうち段々と雪道が増えてきた。
どうも昨夜から今朝にかけて積もった雪のようである。
夜叉滝周辺 7時23分
当然のことながら今日は誰もまだ登っていない。
上部へ来ると雪はちょっと硬くなり、数日前に降った雪がそのまま残っていたようである。
いつも見る夜叉滝も今日は一段と厳しく見える。
夜叉滝 水平歩道を過ぎたあたりの登り 7時38分
尾根道はそこそこ雪がある 8時41分 霧氷 雪道の登りが続く
尾根道に入ると標高もあるせいか雪の量はやや多くなる。
いちおうカンジキは持ってきたが、それを使うほどの雪の量ではない。
9時 ようやく夜叉ヶ池に到着した。
冬の夜叉ヶ池 そこは驚く無かれ白と灰色のみの世界!
夏にはいろいろいたイモリやゲンゴローやカエルなど、まったく存在しない別世界のようである。
夜叉ヶ池 9時30分
寒い! 霧氷の夜叉ヶ池
池周辺でいろいろなカットを撮影するが雪の降る量が多く、みるみるうちにカメラの上に雪が積もってくる・・・
視界も雪とガスであまり良くない・・・50mくらいか?
しかしいつも撮っている夜叉ヶ池全景は必ず撮らないといけないカットである。
晴れることを望みつつ夜叉ヶ池山の斜面を登る。
この斜面は雪の量もく、風も強くてなかなか大変。滑り落ちれば岐阜県側へまっさかさま・・・
この稜線の登りきつい! こんな状態がずっと続く
いつもの夜叉ヶ池山の撮影ポイント10時20分到着。
旧坂内村の建設した固定カメラの横、岩の上に震える手で三脚を固定する。
状況は相変わらず改善されず、雪とガスのなかでジッとシューティングチャンスを待つ・・・
今まで山の撮影をずっと続けてきたが、どんな悪天候のときでも大体1回くらいチャンスが来る。
その時間は長かったり短かったりするのだが、
その1回(恐らく)のチャンスをモノにできるかできないかでその撮影の成否が左右される。
今回寒いが時間は少々ある・・・
そのチャンスを狙って定点でジッと待つことにした。
STBYして20分くらいしたころだろうか?西の方のガスが急に流れ出した。
数分後、日野山の方向から急激に景色が動き出す!
ガスが切れると山々が墨絵のように浮き上がって見え出し、やがて夜叉ヶ池上空も急に晴れ出した。
その瞬間はほんの2〜3分間だけだったが、そこにいたスタッフ全員「オーッ!!!」という歓声を上げるほどのものである。
自然というのは何と素晴らしいものなのだろうか・・・
あまりに時間が短い壮大なショーを
Hi−Visionカメラで撮影するのに一生懸命でデジカメで撮ったのは下の一枚だけ・・・
(本業優先なので当然なのであるが実に残念)
もう少し早く写せばもっとよく見えた
もう少し早くシャッターを押していればもっと素晴らしい景色だっただけに残念。
本当に2〜3分間だけの壮大な自然のショータイム、来年放送の番組を是非御覧あれ。

一度いい目を見ると人間欲が出てさらにいい映像を・・・と思うものである。
2匹目のドジョウを狙ってしばらくここでまたSTBYすることとしたが、
2匹目のドジョウはついに現れることはなく全員寒い思いをしただけであった。
霧氷
霧氷
池のそばで震えながら軽い昼食をとり、ブナの霧氷なんぞを撮影し13時15分下山開始。
天候はますます激しくなり横殴りの雪・あられとなったきた。
顔にあられがあたって痛い・・・
夜叉ヶ池周辺にいたのは3時間15分、今まで数多く来た夜叉ヶ池撮影山行の中で
滞在時間が一番短かったのではなかろうか・・・
早々に下山
15時に登り口到着。やはり下は暖かかった。
今回は珍しく山の中では我々以外誰にも出会わなかった。
これまで何度も何度も登った夜叉ヶ池の撮影は本日ですべて終了!ロケUP!

今まで四季を通じて撮影してきた「夜叉ヶ池」は2006年1月29日(日)7:45〜
総合TV「さわやか自然百景」で放送されます。
美しい景色・植物・生き物とともに水中カメラや内視鏡レンズなどの特殊機材を使用して
日頃見れない場面も茶の間にお届けします。
放送をお楽しみに。
無我夢中で撮影中・・・しかし私を撮らずに壮大な景色を撮って欲しかったのである。
今回は撮影して帰ってから試写をしてみてまたビックリ!
モノクロトーンの白と灰色だけの世界に風の音・・・またしても山に戻った気分になってしまいました。
Hi−Visionというのはやはりリアル!リアルすぎる・・・


それから、前回別山チブリ尾根で壊れたプラブーツに代わって新たに購入したGARMONTの靴
今回初めてはいてみたが靴擦れすることもなく、また中に水が浸入することも無く良好。
初めてなのでどこか痛くなるのでは・・・と思いカットバンを持ち歩いていたがそんな心配は全く無用。
ビシャビシャの雪の中を歩くことも多かったが
中に滲みることも全く無く、靴の中は常に暖かく実にGood!

Garmont マウンテンガイドカーボン
ちょっと高かったがそれだけの効果はあったのか!?(新しいうちだからいいのか?)
今後履きこなしてレポートしていきたい・・・



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