2006年3月5日 東京消防庁臨港消防署にて一般公開が行われました。
当日は消防艇「みやこどり」の公開、消火器体験、煙の体験、広報コーナーなどのイベントが行われました。

みやこどりの船内の展示

この日公開されていた東京消防庁臨港消防署所属「みやこどり」

大量放水が可能な大型化学消防艇です。
全長:29.94メートル
幅:7.3メートル
総トン数:119トン

みやこどり船内での展示にて

フローティング担架です。
サイズ:1720ミリ×600ミリ
重さ:14.8キロ
浮力:10.8キロ

みやこどり船内での展示にて

ドライスーツです。
油などの流出の災害現場や冬季の現場で着用されます。
ウェットスーツに比べて密閉性があるのが特徴です。

みやこどり船内での展示にて

旗つき浮標(ブイ)です。
浮標につけられた旗は国際信号旗で潜水作業中を意味します。
作業の安全のために潜水中には海域に置かれます。

みやこどり船内での展示にて

ウェットスーツと水難救助隊の潜水装備です。

みやこどり船内での展示にて

潜水器具(ボンベ)です。
容量は10リットル、充填圧力は20MP。
水深10メートルでの活動では約50分の活動が可能ですが、ポンプ隊のボンベよりはるかに大きく重量があります。

みやこどり船内での展示にて

レスキューツールの展示です。
水中検索に用いるリモコンロボットや救出に用いる油圧スプレッダーが展示されていました。

みやこどり船内

操舵室後方に設置されている無線設備です。
東京消防庁の各周波数に加えて船舶用の国際VHFも装備されています。

みこどり船内

操舵室です。
放水銃の制御もここでおこわなれます。

みやこどり船首に備えられた放水銃

みやこどりは船首に6基の放水銃を備えて毎分5100リットルが可能です。

水上スクーターです。

車両展示・はしご体験

臨港YD

車両展示ではありませんでしたが当日、臨港署の前に停車していた臨港指揮です。

臨港1

臨港消防署に所属する普通ポンプ車です。

臨港1車内

車内に装備された無線機です。

月島L

平成17年4月に臨港消防署月島出張所に配置された「月島はしご」です。
ドイツのマルギス社製の30m級はしご車です。
当日ははしご体験にも使用されていました。

月島Lによるはしご体験

私も乗ってみました。
画像は伸悌前ですが、かなりの高さです。
隣で「伸悌ヨシ」と声を出しているはしご隊員さんがいたために大変助かりました(^_^;)。

月島Lによるはしご体験

こんな感じではしごに搭乗します。

月島Lによるはしご体験

こちらも伸悌前の状態です。

救命資機材の展示

可搬ウィンチと切断器具です。

救命資機材の展示

エアジャッキです。

救命資機材の展示

救助ユニットです。
レスキュー隊がない署ではこのユニットをホースレイヤーと積み替えて出場するようです。

広報・体験コーナー

キーホルダーを作ろうコーナー

4つのコーナーを回ってシールを集めると記念のキーホルダーがもらえました。
これはそのキーホルダーを作っているところです。

国際交流の記念品

キーホルダーを作ろうコーナーが行われていた2階会議室に展示されていた国際交流の記念品です。
海外の消防隊エンブレムをモチーフにした盾が展示されていました。

消火体験コーナー

屋上で行われた消火器トレーナーを用いた消火体験コーナーです。
他所のコーナーと違いボールが転がり賞品がもらえるという趣向でした。

煙体験ハウス

消防イベントではおなじみ煙体験ハウスです。
私も何度も経験しているので落ち着いて行動できたりします(^_^;)。

広報コーナー

地震による家具の転倒防止器具や住宅用火災警報器の展示が行われていました。

訓練展示・消防艇による放水展示

みやこどりによる放水

訓練展示にて
水中に転落した要救助者

訓練展示にて

消防艇「しぶき」に乗った水難救助隊が現着

訓練展示にて

水中にエントリーした隊員が要救助者1名を確保

訓練展示にて

もう1名の要救助者は水中にいる模様
旗付ブイを投下し水中検索の準備に入ります

訓練展示にて

もう1名の要救助者の救助のために指揮を執る臨港水難救助隊長
黄色のヘルメットは水難救助隊隊長の証

訓練展示にて

水中にいる要救助者を救出するためにエントリーする水難救助隊員

訓練展示にて

ブイを中心に環状検索を開始

訓練展示にて

要救助者を確保

訓練展示にて

要救助者をフローティング担架に収容

訓練展示にて

要救助者を臨港中隊によるクレーンで陸地に搬送

消防艇「はるみ」による放水

今年4月に更新が決定した「はるみ」です。
おそらくこれが最後の雄姿です。

訓練を終えた水難救助隊員

「海猿」を髣髴させる一こまです。

番外編(臨港署の人々)

訓練展示を前に打ち合わせをする女性消防官2名
訓練展示に使用したブイを回収する水難救助隊員

臨港消防署について

「昭和16年東京港が開かれて出入船舶の増加殷賑にともない港湾消防強化の声がおこり当時の海軍省ならびに高橋三吉海軍大将
を会長とする水上消防署設立協賛会の熱烈な後援により翌17年10月1日この地に開署したものである」と記されています。
今日にいたるまで東京の海の安全を守っているのが臨港消防署です。
臨港消防署のページ

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