市川市消防局甲種防火管理者講習会

去る平成15年10月15日〜16日の2日間、市川市消防局で行われた防火管理者講習を仕事の関係で受講してきました。

防火管理者とは

消防法第8条に基づき学校、病院、工場などの多数の者が出入りし、勤務し、又は居住する防火対象物で政令で定められるものに対して義務付られる防火管理を実施する資格者です。

実際に何をする人なの?

防火管理上必要な業務を行い、積極的に推進する責任者として、従業員などの防火管理の業務に従事する人々を指揮監督する立場にあります。
具体的には消防計画の作成、届け出などを行います。

講義の内容

1日目

科目 所要時間 講師 感想
開講式 10分 警防部長 ちょっと緊張(^_^;)
防火管理のあらましと意義 50分 予防課副参事 過去の災害を例に防火管理の大切さを教えてくれました。
その例がホテルニュージャパンや松寿園だったりするのが
よくわかるのは私だけ?
防火管理制度のしくみ 50分 予防課長
施設・設備の維持管理 50分 南署予防担当 消火栓や報知器の種類など興味がひかれました。
昼食 60分
点検表示制度 50分 千葉県消防設備協会 講師曰く、この講習唯一の民間人だそうです。
悪徳な業者の話がありました。
火災の現象 50分 指導調査担当 話が面白かったです。
映画バックドラフトのロバートデニーロ演じる調査官をイメージしてしまうくらい
火災のプロだなと思いました。
出火防止と収容人員の管理 50分 東署予防担当 例に出てくるのは歌舞伎町雑居ビル火災でした。
訓練実習 100分 建築担当 救助袋、消火器、屋内消火栓の訓練実習でした。
救助袋の使い方は見学のみですが、実際に使うのはかなり大変です。
プロの消防官は手際がいいです。
ちなみにこの日、千葉県北西沖で地震が発生して消防局内はちょっと慌ただしかったです。

2日目

科目 所要時間 講師 感想
オリエンテーション 10分 指導調査担当
危険物の安全管理 50分 危険物担当 とても面白い講師の方でした。
苫小牧の石油貯蔵施設の火災について解説には聞き入ってしまいました。
さすが現場の消防官だけに情報知識は早いと感心してしまいました。
地震対策 50分 北署予防担当
自衛消防 50分 西署予防担当
昼食 60分
訓練実習 60分 建築担当 通報訓練と自動火災報知設備取り扱いです。
通報訓練はよくイベントなどで見かける電話機を用いてのやり取りです。
自動火災報知設備はセンサーと受信機の模型を使用して扱います。
通信司令センター担当の消防官のお話もありました。現在、多くの消防本部が採用している
位置通報システムではIP電話の対応が難しいようです。また携帯からの119通報は他の消防本部へつながることもあります。みなさんも気を付けましょう。
防火管理の進め方と消防計画 50分 指導調査担当
共同防火管理における協議事項と全体の消防計画 50分 建築担当
効果測定 30分 指導調査担当 いわゆるテストに近いもの(汗)
修了証交付・閉講式 20分 警防部長 無事修了証をもらうことできました(^。^)。

全体の感想

時間的にはかなりハードな講習です。前日は十分な睡眠をとることをお勧めします(笑)。
訓練実習は時間的にはかなり短いです。人数の関係もあるので積極的に参加しましょう。
一般人向けの講習とは言え、かなり専門的です多分消防好きの方、目が輝いてしまいます(笑)。

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