第28夜 優しさから感動へ「イース」

 

 イースはいーすよ、などという情けないギャグを人口に膾炙にまくったこのゲーム。当時「ザナドゥ」や「ロマンシア」といった「面白いが、あまりに難しすぎるゲーム」を出していた日本ファルコムが、イメージチェンジを目ざして「誰にでもクリアできる、ユーザーに優しいゲーム」として発表したアクションRPGです。

 美麗なグラフィック(緑の草原が印象的)と「アクション」RPGと堂々と名乗れるような軽快な処理。ストーリーは、主人公の「アドル」が伝説の鍵を握る「イースの書」を集めて、悪の親玉を倒すという、いかにものお使いタイプではありますが、伝説となった古代祐三氏のBGMもあいまって、大人気ゲームとなったのです。

 しかしながら、僕はこのゲームにも苦しめられました。廃坑で行き詰まり、何かアイテムがないとダメなのか?とそれこそ3ヶ月も1ドットも余さず歩きまわったのですが、結局、「通路が(絵的に)わからなかった、というだけだったりして。ファイナルファンタジー8のような話ですが、当時は雑誌の攻略記事も載るまでに時間がかかり、インターネットも当然なかった時代。
その後は、スムースにクリアできましたけどね。

 本当にいいゲームですし、今でもリメイク版が出てますので、未見の方はぜひ一度。でも、一言いわせてください。
「どうして、イース2はシャープX1ターボ専用だったんですか??」

まさに、積年のウラミ。

「イース2」の話は、またいずれ。