第27夜 もんすたあ さぷらいずど ゆう 「ウィザードリー」
ダンジョン型RPGの最高峰!「ウルティマ」シリーズと並んで、現在のRPGの方向性をつくったゲームといわれる「ウイザードリー」。
日本語版は、ちょうどファミコンの「ドラゴンクエスト1」と同時期くらいに発売されたと記憶してます。
ストーリーは、6人パーティの主人公たちが、ダンジョン内のさまざまなトラップをくぐりぬけながらレベルアップしていき、ダンジョンの最下層にいる悪の大魔術師「ワードナ」を倒すというのが最終目的です。
画面は味気ない線画、表示もほとんど英語。処理スピードもそんなに速くない。
それでも、パーティを組んでのさまざまな戦闘のバリエーションと複雑なダンジョンを攻略していく面白さがこのゲームにはあったのです。
一度全滅してしまうと他のパーティで救出してこないと生き返れなかったり、
テレボートで「石の中にいる!」で一発ロストなんてこともありましたが。
あと、魔法のスペルミスでやられたこともけっこうありました。
このゲームのいちばんの肝はキャラクター育てで、
最初の基礎値で高いボーナスが出るまで一日中キャラ作りしたりとか、
転職で魔法使い+僧侶のキャラを作ったりとか、一撃必殺の忍者育てに燃えたりとかしてました。
しかし、僕は結局クリアできなかったんですよね。このゲーム。
マッピングも苦手だったし、なんといってもなかなかレベルが上がらない。
日本製の気軽にできるゲームの前では、当時の僕には厳しすぎました。
ちなみに、かの堀井雄二氏は、学生時代に3ヶ月学校にも行かずに「ウィザードリー」をやり続け、やっと1レベル上がって大喜びしたそうです。
ほんと、上のレベルになると、天文学的な経験値がないとレベルアップできなかったんだよなあ、このゲーム。
タイトルの「もんすたあ さぷらいずど ゆう」は、ファミコン版「ポートピア連続殺人事件」でダンジョンの壁に書かれていたものなんですが、
僕は当時これが「ウィザードリー」のパロディーなんて夢にもわからず、
ずーっとその壁を調べつづけたのでした。