第64夜 第一印象は、何?このカクカク…『バーチャファイター』


 もはや誰もが知っている対戦格闘ゲームの代名詞ともいえるこのゲーム。
 
僕は、まだゲームセンター華やかなりし頃、セガの直営店でこの噂のゲームを
 はじめて見たのですが、第一印象は「このカクカクしたのは何だ?」でした。

あのバーチャファイターも、第一作は、ポリゴンの各パーツが目立っていて、
 見慣れないと、静止しているキャラはガタガタに見えたのです。
 少なくとも、当時全盛であった「ストリートファイター2」のアニメ調のものに比べると、
画面写真の印象は、あんまり良くなかった気がします。

しかし、僕たちはこのゲームを1回遊んで、そのすごさに驚きました。
 だって、ほんとに人間のように動くのですから。
 「波動拳」とか「スピニングバードキック」みたいな「それはちょっと人間には無理だろう…」
というような技がなく、人間に可能な技のみでの、まさにセメント勝負。

 まさに、今までにない「本当に闘っているような感覚」だったのです。
 おかげで、その日は手持ちの金を使い果たしてしまった記憶があります。
 さらに、3Dのリングのため、新しく導入された「リングアウト」。
 相手を落とした勢いで自分も転落してしまい、ドローになってしまったこともけっこうありました。

なんといっても、当時の格闘ゲーム界の勢力図を塗り替えた「バーチャシリーズ」は、
 ここから始まったのです。

そうそう、サターン版が出たときにも、そのあまりのデキのよさに感涙したものでした。
 あのときは、サターンのほうがプレステよりいいかも…と思ったんだけどなあ。

結局、あのとき(あっ、バーチャ2が出たときもか…)
 がサターンの最初で最大のピークになってしまったわけなんですが。