第31夜 それでも赤が好き!「テトリス」。

 ほんとに流行りました、テトリス。それ以降ひとつのジャンルとなった「落ちモノ」系の元祖です。もうルールは簡単で、上から落ちてくる四角いブロックが4つ組み合わさったものを隙間なく積んでいくだけ。一列そろうと、その列は消える。それも、いっぺんにたくさんの列をそろえると高得点で、とくに4列一緒に揃えると「テトリス」となり、超高得点がえられます。
隙間がたくさんできて、ブロックが最上段まで積み上げられるとゲームオーバー。

最初のイメージとしては、こんなの簡単だよ、と誰もが思うのだけれどやってみると意外と難しい。とくに4つのブロックが一列に並んだ「赤」のブロックは、「テトリス」を完成させるときにはなくてはならないけれど、それ以外の時にははっきり言って邪魔。これがまた、絶妙に出て欲しくない時は出まくり、肝心の時には出ない。

テトリス狙いで一列あけて置いたのに、我慢できなくなって一列消したとたんに赤ブロック登場、なんてことがよくありました。

 このゲーム、得意不得意がけっこう分かれてた気がします。得意なやつは、ほんとに信じられないようなスコアを簡単にたたき出し、ゲームオーバーになる感じがしないくらいでした。

僕の高校は全寮制だったんだけど、ちょうど高3のときで、センター試験の直前に煮詰まった受験生たちがテトリスをやってたもんです。

とくにゲームボーイのあのロシア民謡調のBGMって、トランス状態に入っちゃうんですよね…このゲームが得意だったやつは、けっこう偏差値の高い大学に行ったような気がします。そういえば、うちには幻のメガドライブ版テトリスがあるんですよね、なぜか。