第45夜 対戦格闘ゲーム、ここに始まる「ストリートファイター2」
「ここに始まる」とは書いてみたものの「対戦空手道」とか、
人間対人間で闘える格闘ゲームというのは、あったんですけどね、それまでも。
でも、このゲームは、まさに「対戦格闘ゲーム」の創始者にして
空前のブームを巻き起こしたのです。
最初にこのゲームが発表されたときは、
そんなにものすごい前評判というわけじゃなくて、
「ああ、あの『ストリートファイター』の続編、ふ〜ん」という感じ。
ちなみに、初代「ストリートファイター」は、
ボタンを自分で叩く強さによって、その攻撃の強さが決まるというのが特徴のゲームでした。
はじめて遊んだときは「技の種類も多彩だし、技の痛みが伝わってくる。
なんてすごいゲームなんだ!」という印象。
昇竜拳や波動拳などの結構出すのが難しい「必殺技」まであるし、キャラクターも多彩。
しかも、どのキャラでも有利不利が比較的少なかったのです。
そして、このゲーム最大の特徴は「乱入」システム。
いままでの対戦ゲームは、知り合いと対戦するためのもので、
2人でゲームの画面の前に座って戦うものでした。
でも、「スト2」は、向かい合った画面でお互いの姿が見えない状況で戦うことができるのです。
僕も、何度小学生に煮え湯を飲まされたことか…
スーパーファミコン版も、かなり優秀な移植で発売されたのですが、
テスト前に何度友達につきあって徹夜したことか。
壊れたコントローラー、腱鞘炎になった指も数知れず。
ほんとうに、対戦格闘ゲームの源といえるゲームだと思います。
映画化もされましたし(アニメ版では篠原涼子の曲が大ヒット、
しかもハリウッド版の映画までありました)、キャラクター商品もバカ売れ。
まあ、このゲームの大ヒットのおかげで、
ゲームセンターが対戦格闘ゲームばかりになってしまったのは、
ちょっと辛かったのですが。
なんだか、ちょっと雰囲気が殺伐としてしまったものなあ。