「リアルサウンド」は、泣けないけれど名作だ!
このゲームを初めてやったのは、もう4年前の夏だった。
仕事に疲れ、人間関係に疲れ、燃え尽きぎみだった僕は、ほんとになんとか夏休みにたどりついたって感じだったのだ。
で、その休みに入る前日の夜に「リアルサウンド〜風のリグレット」をセガサターンでプレイしたのだ
「絵が無い」っていうのがひとつの売りのゲームだったので、部屋を暗くして、ヘッドホンをして。
あんまり細かいストーリーを書くと面白くないだろうけど、要するに、ずっと付き合っているが、
ちょっと最近かみあわなくなってきている今の彼女と新しく目の前に現れた魅力的な女の子とで、
あなたはどっちをとりますか?という話なのだ。
いや、どっちをとるか、じゃないよなあ、結局。
ちなみに、ごく普通の人間としての態度をとるとバッドエンド(という定義ではないのかもしれないけど)
に一直線。
主人公は、ロンリー君になってしまいます。
異性に対するあいまいな態度は、人生でもゲーム的にもよくないようです。
しかし、いくら菜々(声:菅野美穂)が魅力的でも、そんなに簡単に行方不明の恋人を裏切れるのかね、君は!
とツッコミを入れたくもなりますが。
(ちなみに、主人公役は、柏原崇)
しかし、いろいろ言いたいことはあるけれど、いいゲーム(というより、ドラマだろうね)ではあると思います。
声の演技が下手、っていう声優ファンからの意見もあったようだけど、むしろ自然な感じで、
オーバーアクトになってなくて、僕は好きです。
あと「いちななななのうた」とか、名曲も多数入ってるし、ものすごく、「夏」を感じる音がつまってます。音質もすごくいいし。
それに、なんかこう、恋がしたくなるんだよね、このゲームのハッピーエンドを聴くとさ。
(実は今まで2回しかクリアしたことがなくて、最初がバッドエンド、2回目がハッピーエンド。
ちなみに当時の彼女は1回目でハッピーエンドで、
女ってドライやなあ、という感想を抱いたものでした:余談)
僕にとっては、ツボにはまったゲーム。
だって、これに出て、菅野美穂と柏原崇はつきあいはじめたんだからさ(もう別れちゃったけど)
最後に一言、このゲーム、つまらないって言う前に一度エンディングの
矢野顕子の「ひとつだけ」を聴けるまでがんばってもらいたい。
いやほんと、名曲なんだってば。
この曲まで入れて、ひとつの作品になってるから。
今はかなりディスカウントされてるソフトなんで、ぜひやってみてください。