第80夜 予選スタートです「ポールポジション」
僕の記憶の中で、もっとも古いレースもののテレビゲームは、
「(スーパーじゃない)モナコグランプリ」。
2次元の画面の中を他の車やオイル、救急車、
視界が狭くなるトンネルなどの障害を乗り越えて進んでいくというゲーム
(さて、このゲーム、ゴールはあったのかな…)。
それ以前は、プラスチックの棒の先についた車をハンドルで動かして、
紙に書いてある「道路」の上をすすんでいくというのが
「レースゲーム」だったのです。
そんななかで登場したのが「ポールポジション(ナムコ)」。
はじめて、「リアルな3Dレースゲーム」をみたときには、
かなり驚き、そして感動したものでした。
筐体もコックピットみたいになってるし、足元にはアクセルとブレーキ。
当時、F1はまさに「夢のスーパーカー」だったしね。
それに、3Dですよ、3D。
この「ポールポジション」、予選と決勝があって、予選の最初に
「予選スタートです。」としゃべるのです。これにはもうびっくり。
当時は、自動販売機もほとんどしゃべらなかった時代だったのに。
ああ、そういえばしゃべるカメラっていうのもこの頃だったかなあ。
やたらと軽いハンドル、今から考えると不自然なクラッシュ時の壊れ方、
2速しかないギア。
そんなところにも「これがF1なんだ!」と感激していました。
実際は、他の車とレースをする、というよりは、
他の車は障害物みたいなものだったんですけどね。
自車は、ターボ時代のマクラーレン・ホンダより圧倒的に速かったですから。
まさに、レースゲームの金字塔、3Dレースゲームの原点。