第5夜 人生アウトラン。

 セガ体感ゲームシリーズ第3弾!(だったよな、確か)               レースではなく、ドライブゲームというところが斬新でした。            「マジカルサウンドシャワー」やスプラッシュウエーブ」(あとひとつ思い出せん…) といった選べるBGMも最高の出来。

以後のゲームでは、やたらと選べるBGMの種類が多くなったりしてたけど、     これほど印象には残りませんでした。
個人的には、パワードリフトの「ジャーン、ジャーン、ジャーン」っていうのは、   けっこう好きだったんだけどね.

中学校時代の大親友(以下M田君)が、とにかくこのゲームが大好きで、       セガのレコードも買い(僕も一緒にレコード屋で注文して買った)          ゲームセンターに行ったら、まずアウトランという生活を送ってました。       よく、自転車こぎながらマジカルサウンドシャワー歌ってたもんなあ。

さて、アウトランといえば、ある夏の話。                     M田君から、「ゲーセンの中古のアウトランが、20万円くらいで買えるって聞いたんだけど、一緒に買おう!」という申し出がありました。               僕もアウトランは大好きだったし、2千回やれば元が取れると思いはしたけれど、なんといってもモノがでかい。そこで、M田君に、置き場所のことを聞くと、「う〜ん、うちは狭いから、F(僕)の家なんかどう?」ということでした。                  そりゃムリだって、いくらなんでも!と大人の僕はいえるけど、当時の僕は親友を失いたくない一心で、なんとか阻止しようと、「メンテナンスが大変だよ」とか、「近所メイワクじゃないかなあ」と彼にそれとなく拒絶の意思を伝えようとしたものでした。 

結局、20万なんて金は、当時の中学生にはなかったので、僕は人生をアウトランせずにすんだわけですが。

しかし、もしあのときうちにアウトランが来ていたら、いまごろそのアウトランはどうなってたんだろう…と今でもたま〜に思います。                             ああ、想い出のテスタロッサ…