第16夜 「ノスタルジア」って誰か知ってるかなあ…


「ノスタルジア」は、今をさかのぼること約10年くらい前に出たアドベンチャーゲーム。
大西洋横断の豪華客船に乗り込んだ主人公の私立探偵の「山田カスケ」が、船内に隠された秘宝「ロシアの霧」を探して冒険するというゲームです。そんなの知らないよ…とご指摘のみなさん、そうでしょうね…
このゲームは、発売機種がX68000とメガCD(メガドライブのCDロム)という、まさにマイナー界の両雄のみ。でも、独特のセピアカラーの画面とシニカルな会話、人と話をするときの「態度」を選択することによって、ゲーム展開が変わる(らしいです、僕は違いがよくわからんかったけど)という斬新なゲームシステムで、一部のマニアックなゲームフリークには、かなりウケたのです。
「サイコダイブ」とか、「サイファーキー」とか、妙に精神分析学的用語が散りばめられていたのも、当時の世相をよく反映していたといえましょう。
「ノスタルジア」といえば、プレイした人はかならず悩まされるのが「爆弾解体シーン」。
このゲーム、基本的にはほとんどゲームオーバーになるところはないんですが、この爆弾解体のところだけは激ムズでした。絶対に人間にはできないって、これ。
ネジやコードなどがならんでいる爆弾を解体しないといけないんだけど、コードを切る順番を間違えたら「ドーン!」蓋を開けるタイミングを間違えたらボカーン!メフィウスの牢屋と並んで、理不尽なトラップでした。
しかも、ここがゲームのクライマックスなんだけど、このゲーム。セーブができません。
よって、3〜4時間かけて爆弾解体のシーンまで来て、一発でドカーン!
いやほんと、ネットのある今の時代ならともかく、自力で解体できた人がどれだけいるんだろう?
解体法をどこかから仕入れてきたM田君に大感謝です。
でも、このゲーム妙な魅力があったんだよねえ。
なんか謎のヒーリングミュージックみたいな音楽CDもついてたなあ、そういえば。
「ノスタルジア2」って、どうなっちゃったんでしょうね(それこそ誰も知らないって…)