第9夜 「F1サーカス」モナコマイスターへの遥かな道…
このゲームが出た当時は、ほんとにFTが大ブームで、猫も杓子もF1F1だった。
かの週刊少年ジャンプがスポンサーになっていたが、マシンのステッカーがあまりに小さくて笑い話になっていたのも今は昔。
このF1サーカスも発売当時は売り切れ続出で、ほんとに手に入らなかった。
ようやくやってみると、とにかく速いスクロールが特徴で、1シーズン通してやると、あまりの眼の疲れで、ボーっとしてくるくらい。スピード感満点だったが、「遅いマシンはどう乗っても遅い!」という妙に現実のF1に即したゲーム性であった。
一番楽しかったのは、成績が揚がるともっといいチームからオファーが来て、ステップアップしていけることで、マクラーレンやウイリアムズやフェラーリに乗れたときは、そりゃあもう嬉しかった。上のチームは、それなりの成績が要求されるので辛いところもあったけど。
今のハッキネンの気持ちが、わかろうってもんです。
F1ゲームでは、モナコグランプリが難しいのはいつものことなんだけど、このゲームのモナコの難しさはもう別格。180度どころか、270度くらい曲がっちゃうカーブがいっぱいあるのだ。道も狭いし…そのわりにはスクロールは容赦なく速い。
ところが、コンピューターが動かす車は、いとも簡単にムチャなカーブをクリアしていく。
往年のセナもかくやというばかり。
毎年度モナコが来るたびに憂鬱で、めんどうくさくてすぐリタイヤしていましたとさ。
でも、ゲーム的には面白いと思うんだけどなあ。
どこかリメイクしてくれませんか?