第189夜 噴水広場の悪夢! 『レイトン教授と悪魔の箱』
参考リンク:『レイトン教授と悪魔の箱』公式サイト
あの『レイトン教授と不思議な町』の続編。
良く言えば「前作ファンの期待を裏切らない」、悪く言えば「前作とあまり変わりない」作品ではあるんですよね。細かい演出は変わったし、ミニゲームも充実したのですが、基本的には「正統的な続編」だとしか言いようがない感じです。
この『悪魔の箱』の最大の特徴としては、「舞台が列車の中にうつったこと」なのですけど、結局あんまり「舞台が列車であること」が生かされないまま、前と同じような展開になってしまいますし。
ムービーや音楽は、確実に「進歩」しているんですけどね。
そして、肝心の「ナゾ」は前作と問題数、難易度ともにそんなに変わりません(もともと『頭の体操』がベースですし)。ただ、今回は比較的「普通のパズル」が多いな、とは思いました。前作では、「なんだよこのトンチ問題!」とボヤキながらニヤニヤしてしまうような「気付けば一瞬で解ける問題」がけっこうあって、今から思い返してみれば、それが良いアクセントになっていた気がします。
あと、「古典的なパズルゲーム」も、かなりたくさん取り入れられているのですが、これがかなりの難関です(もちろん、解けなかったからといって、全然先に進めなくなるようなところに配置されてはいないんですけど)。「ナイトの旅」や「パニッシュ」シリーズにはかなり泣かされました。しかし、昔の人は、あれを駒を動かしてやっていたんですよね。ミスしたらまた自分で並べなおして。
そして、曲線の判定がやたらとシビアな広場!あれは本当に参ったよなあ……あの判定の厳しさは、1000ピカラット相当!
古典的なパズルゲームをテンポよくDSでできるようにしたことによって大ヒットした『レイトン教授』。僕はこのシリーズが大好きですし、次回作も絶対買うつもりですが(今回も『ロンドンの休日』が初回版にしかついていないと思い込んで、久々にゲームショップに「予約」しちゃったし)、今回の『悪魔の箱』では、ちょっと「限界」も見えたかな、とも思ったんですよね。やっぱり、『頭の体操』は『頭の体操』だし。
前作は「こんな昔のパズルをDSでやったって……」と期待されていなかった分、実際に遊んでみて「意外な面白さ」に興奮してしまった人も多かったのでしょうが、こうして「期待されるタイトル」になってしまうと、ちょっと辛い面もあるのかもしれませんね。
それにしても、アロマはかなりかわいそうな扱いだったな……