第40夜 いちばん怖かったゲーム「かまいたちの夜」


 エニックスの「サウンドノベル」第2弾。
恋人と一緒に雪の中ペンションに閉じ込められた主人公が、
迫り来る殺人鬼の魔の手を逃れながら、連続殺人の謎を解き明かしていく、
というゲームです。
 最初に発売されたのは、スーパーファミコン版。
前作「弟切草」よりもグラフィックもパワーアップされ、
しかもミステリー物ということで、非常に前評判も高かったのです。
 で、ストーリーなのですが、選択肢によって、その人物の役回りが、
けっこう入れ替わっていくので、一口で説明するのは困難。
 このストーリーの分岐というのが曲者で、正規のミステリーものから、
駄洒落で終わってしまうもの、そして、ある程度のストーリーをクリアして
「ピンクのしおり」にならないとと見られないものなど、
バラエティーに富んだものでした。
でも、普通にやったら、まず出せませんピンクのしおり。
キャラクターも、選択肢によって悪役になったり、いい人だったり。
ちなみに、恋人に殺されちゃったり(その逆もあり)することもあるんですよね。
当時、憧れていた人の名前を恋人役に入力してやってたので、
あれはほんとにイヤだった…

あと、さすがに「サウンドノベル」というだけあって、
吹雪の音や時計の音などは、かなり秀逸です。
夜中に柱時計の音が鳴るシーンは、夜にやってたのでかなり怖かった。
推理物としてのトリックは、ツッコミどころもいろいろあったようですが。
適当にやってると、意外とあっさり事件が解決したりしますし。。
まあ、それからまた分岐が増えていくのが、このゲームなんですけど。

しかし、このゲームでいちばん怖かったのは、
憧れの人の名前が入力されているセーブデータを
しばらく後に当時付き合ってた彼女に見られたことでしょう。
あやうく、日中の惨劇が起こるところでした…