第180夜 「常識力」も辛いよ 「大人の常識力トレーニングDS」
参考リンク:「大人の常識力トレーニングDS」公式サイト
「脳トレ」「えいご漬け」などのニンテンドーDSでの「トレーニングシリーズ」の1本です。
大人であれば「知っておかなければならない常識」の数々を「礼儀」「知恵」「社会」「決まり」「教養」の5つのジャンルに分けて、日々最大2ジャンル×5問ずつのトレーニング問題を解いていき、5ジャンルすべてをトレーニングし終えると「常識力診断」が受けられるというシステムになっていて、要するに、「常識力診断」は、頑張っても3日に1回しか受けられません。そして、この5ジャンルの他にも、日本全国の地域や国、あるいは食べ物に関する問題など、さまざまな「常識クイズ」で遊ぶこともできます。
基本的にはクイズ形式なのですが、そのクイズも○×クイズから、実際の絵画や芸術作品の絵が表示される問題、音楽が流れる問題などバリエーションが豊富で、かなり勉強になるソフトであることはまちがいありません。なかには「えっ、これって「常識」なの?と驚いてしまうような高度な知識を要求される問題もあったりするんですけどね。ちなみに僕は「決まり」に弱いです。手紙の書き方とか、いきなり聞かれても最近メールしか書かないしなあ。そして、このソフトの中には「結婚式の招待状への返事の出し方」のような「いざというときにけっこう忘れてしまっていること」も含まれていて、けっこう重宝することもあるんですけどね。少なくともこの値段で、クイズとしても遊べて、それなりに役に立つというのは非常にコストパフォーマンスも良好です。
ただ、このソフトって、「脳トレ」と違って、基本的には「知っているか知らないか」というだけの問題なので、まったりと遊べる一方で、ゲームとしての緊張感には乏しいのも確かではあるんですよね。よっぽど「勉強しよう!」という意志がないかぎり、「なんとなく疎遠になってしまいがち」ではあるのです。毎日トレーニングしても、「脳トレ」みたいに「なんとなく鍛えられているのではないか?」というような「向上感」には乏しいし。逆に「脳トレ」ほど疲れないので、「のんびりしながら、ちょっと勉強している感じ」を味わうには絶好のソフトなのかもしれません。
でも、このソフトって、なんだかけっこう偉そうなんですよね。「あなたの脳年齢は○○歳です!」って言われても別に腹は立たないのだけれども、「あなたの常識力は○○です」「大人として恥ずかしくない常識力を備えています」なんてDSに「評価」されるのって、ちょっと感じ悪い。お前人のことを「常識がない」とか言ってるけど何様なのだ、と。ことあるごとに「このソフトをお友達に紹介して、お友達の常識力も鍛えてあげましょう」なんて宣伝されるし。まあ、そんな悪態をつきながらも、日々(最近はすでに週に1〜2回)「常識力」を磨いているのです。