第18夜 お正月といえば〜人生「ゲーム」いろいろ
今のように、テレビゲームが一般化する前までは、ゲームといえば「盤ゲーム(今でいう「ボードゲーム」)」のことであった。とくに人生ゲームは、数あるボードゲームの中で一番メジャーなもので、大概の子供がいる家にひとつはあったものだった。
今の人生ゲームは、駒とかも凝ってて、いろいろ仕掛けもあるらしいのだが、
当時の人生ゲームは、クライマックスの橋のところがちょっとだけ立体的になってるくらいで、駒はプラスチックの車で、結婚したり子供が生まれるとピンをその車に刺していくというもの。
しかし、このゲーム今から考えるとかなり強引な設定で、最初に学歴の高いコースに進んだほうが、より収入が高いコースにすすめ、結婚祝いや出産祝いを他のプレイヤーからまきあげ、そのあげく、「最後の選択」では、そのまま進むかギャンブルですべてを賭けて勝負にいくか、(ちなみに、ゴールすると子供は「換金」されてしまう。中国の人生ゲームでは、二人以上いたら罰金取られるらしい…嘘)選択しないといけない、しかも、それに負けると牧場で失意の生活を送る羽目に…
(牧場経営者に失礼だよねえ、しかし、このゲームは当時の日本人がどういう人生がいい人生と思ってたか、貴重な資料ではありますな)
さて、僕の小学校時代の同級生に、S君という男がいたんですが、彼はこのゲームの達人でした。彼の必勝法は、とにかく保険に入りまくるということ。
なんかもう、1000口とか入って、証書がないんで広告の裏に書いたりして。
それで、またうまく保険金が手に入るマスに止まって、保険金が何千万とかになっちまう。ほんとあれは、辛かったなあ。銀行のお金が無くなっちゃうんだもの。
今のルールでは、きっとそんなことできないんだろうけどね。
最新版は全然わかんないんだけど、リストラとかが取り入れられてるんだろうね。
破産して牧場に帰っても、狂牛病の影響で失業したりして。
保険会社も倒産!?
ああ、イヤな世の中…