第129夜 ゴッドハンドの誘惑!「ぎゅわんぶらあ自己中心派」
僕は実は、いまだに麻雀の細かいルールはわからないし、
点数計算もできないんですが、それでもこの「ぎゅわんぶらあ自己中心派」が出たときには、
思わず購入してしまいました。
片山まわゆきさんの原作マンガに忠実なキャラクター設定と
当時としては綺麗なグラフィックで爆発的に売れていましたし、
「このゲームで麻雀覚えるかな」というような野心と、
当時の愛機シャープX1Gには、「遊べるテーブルゲーム」が少なかったこともあって。
で、麻雀がよくわからないまま買った、この「ぎゅあんぶらあ」なんですが、
しばらく遊んでみたものの、やっぱりなんだかルールが理解できません。
ポンジャン(ドンジャラ)の延長のような感じだと思っていたのですが、
「錯和」(=チョンボ)の連発に、だんだんムカついてきて、
僕の興味の対象は「アドバイスモード」に移っていきました。
これは、「自己中心派」に登場するキャラのうちのひとりを
自分の「師匠」として設定して、困ったときにアドバイスを受けられるモードなんですが、
この特徴は、「師匠のツキが自分にも反映される」ということ。
あまりのチョンボの嵐によるストレスを解消するために、
僕は「ゴッドハンド」を師匠にして「稲妻ヅモ」で勝ちまくるという手段に
出てしまったのです。
麻雀を知っていればものすごく面白いゲームなんだろうけどなあ、
と思いつつ、そんなこんなで、地道に勉強することもなく、
結局麻雀をまともに覚えられなかったのは、結果的に僕にとってプラスになったのか、
マイナスになったのか…
それにしても、これだけ公然と「イカサマ(というか、コンピュータによる結果の操作)」
をやったゲームははじめてだったと思いますし、
登場するキャラクターの「性格づけ」という点では、
「桃太郎電鉄」や「いただきストリート」をはるかに先取りしていたゲームでした。
「ぎゅわんぶらあ自己中心派」だからこそ、「イカサマ」をみんな面白がってくれた、
というのも事実なんでしょうけど。