第68夜 滅びし平家の怨み、忘れたわけではあるまいな「源平討魔伝」
このゲームがアーケードに登場したのは1986年ということですから、
もう17年前ってことになるんですね。そんなに昔だったのか…
ナムコの「源平」といえば、発売当時はものすごく話題になったゲームでした。
それは、なんといっても和のテイストに溢れた世界観。
主人公・平景清が、源氏に滅ぼされた平家の恨みをはらすために復活し、
3種の神器を集めて、源氏の大ボス・源頼朝を倒す、というストーリーなのです。
当時のゲームのバックグランドは、SF、もしくはファンタジーがほとんどで、
日本の中世を舞台にしたゲームなんて、ほとんど皆無だったのです。
そして、ゲーマーたちにインパクトを与えたのが、横スクロールの「巨大画面モード」
での超巨大キャラ。主人公景清のみならず、義経(この義経がまた軽いキャラなのです)
や弁慶・琵琶法師なども登場し、画面の3分の2くらいの高さの巨大キャラとの戦いは、
まさに大迫力です。だいたい雑誌とかに紹介されていたのは、この画面だったんですよね。
しかし、実はこの「源平」には、このBIGモードの他に、横画面モードと平面モード
というのがあるのです。この2つは、ごく普通の小さい景清が登場しており、
ハッキリ言って、あの超巨大画面を期待していた僕たちにはショボい!という感じ。
実際は、こっちのモードのほうがけっこう難しかったりしたんですけどね。
そういえばこのゲーム、ファミコンに移植された際に、
なぜかボードゲームになってしまっていて、みんな悶絶していましたねえ。
こんなの「源平」じゃない!って。
そうそう、このゲームのセリフ、すごく印象的だったんだよなあ。
コンティニュー時の「地獄の沙汰も金次第じゃ」とか弁慶の「ばかめ」とか。
今、ウィンドウズ版も出ているみたいなので、まだの人は一度見てみてくださいな。