第163夜 銀河系軍の安息の地は…「ギャラクシーフォース」


参考リンク:ギャラクシーフォース


 セガ・体感ゲームシリーズとして、あの「アフターバーナー」に続いて発表されたのが、この「ギャラクシーフォース」でした。なんといっても、あの「体感ゲームシリーズ」の最新作ということでものすごく話題になったのですが、いままでの体験ゲームシリーズの中でも、もっとも大きな可動範囲を誇る筐体と、非常に美しい背景のグラフィックが印象的でした。ほんと、画面写真をはじめて見れたときには「このグラフィックは凄い!」と驚いたものでした(上記参考リンクを御参照ください)。

 このゲームは、当時の「ゲーム機バブル」を繁栄してか、ぐるぐる回る「デラックスタイプ」の筐体は、300万〜400万くらいしたらしく、初期は1プレイが300〜500円だったんですよね。しかしながら、この「前後に15度、左右はほぼ360度も回るという筐体は、乗るのがけっこう恥ずかしく、そんなに人が並んでいたような記憶はありません。コナミのレースゲームにも、クラッシュするとぐるぐる回るやつ(WEC・ル・マン)があったのですが、このゲームの筐体は、どちらかというとゆったりと動くという感じで、可動範囲のわりにはいまひとつインパクトはなかったんですよね。ゲームそのものも、バルカンとホーミングミサイルを使い分ける必要があったとはいえ、バルカンはほとんど当たらず、ゲームバランスもいまひとつでした。要するに、「見かけはすごいんだけど、ゲーム性には乏しくて、あんまり面白くない」ゲームで、「アフターバーナー」まで突っ走ってきた「セガ・体感ゲームシリーズ」のひとつのターニングポイントとなったゲームだと言えるかもしれません。

 あと、このゲームにはひとつ有名な逸話があって、大のセガファンだったマイケル・ジャクソンがセガの本社を訪問したとき、セガからこの「ギャラクシーフォース」の大型筐体がプレゼントされたそうです。マイケルはたいそう喜んだらしいのですが、その「ギャラクシーフォース」、今、ネバーランドで元気に稼動しているのでしょうか…このゲーム、動く範囲がやたらと大きかったから、けっこう故障も多かったんだよなあ。