第118夜 サッカーゲームの革命児!「フォーメーションサッカー」
それまでのサッカーゲームといえば、選手全員足の速さが同じで、
チームの違いはユニフォームの色のみ、というものばかりでした。
ゲームの難易度設定も、全体の選手やボールの動くスピードがアップするのみ。
そんななか、発表されたのが「フォーメーションサッカー(ヒューマン)」だったのです。
当時は「フォーメーション」なんて概念自体がほとんどなかったサッカーゲーム界に
「4−4−2」とか「3−5−2」とか、
マニアックにすぎるのでは?と傍目には思われるほどの細かい設定ができ、
なんといっても選手個々の能力(キック力や足の速さなど)が違うというのは、
凄く革命的なことだったのです。
マラドーナやスキラッチ(実名じゃないんですけど)が登場し、
しかも実際に他の選手よりあからさまに強い(というか巧い!)。
スーパープレイヤーをファウルでつぶしたり、
わざとスイーパーにしてボールをとったらそのままゴールへ一直線!
というような型破りなことも濫用されていました。
まあ、ファウルした選手もレッドカードをもらって退場しちゃうこともももあったのですが、
それでもスーパープレイヤーひとりが減っただけで、だいぶ戦力はダウンするので。
フィールドが広くて、キックの時にボールがコントロールできるのも革命的。
縦画面のため、上に攻めるのと下に攻めるのとでは得手不得手があったりもしましたが、
まさに、サッカーゲーム界の革命児。
当時は、これぞサッカーゲーム!と感動しながら徹夜してたもんです。懐かしいなあ。
それにしても、サッカーというスポーツそのものは、10数年前と全く同じなのに、
サッカーゲームの進化はものすごいものですよね。
「ウイニングイレブン」なんて、10年前の僕に画面を観せたら、
絶対に「で、これ本当に動くの?」とか言ったと思う…