第132夜 アムルーっ!!難しいよー!!「ドラゴンスピリット」


参考リンク:ドラゴンスピリット紹介(X68000版)


 竜に変身できる騎士(というか、もともと竜だったんだっけ?)アムルが、悪の化身ザウエルを倒し、アリューシャ姫を助け出すために立ち上がる!というゲームなのですが、当時の印象を率直に言うと、「自機がドラゴンの『ゼビウス』という感じのゲームでした。幻想的なというか、ファンタジックな背景(上記リンク参照)が当時はものすごく人気があった縦スクロールシューティングゲーム。

 僕がこのゲームをいちばん遊んだのは、愛機X68000で、当時はアーケードゲームのパソコンへの移植のカリスマ的存在であった「電波新聞社」(「マイコンBASICマガジン」とかを出してました)から発売された移植版は、まさに「完全移植」とも言うべきシロモノで、X68000ユーザーは狂喜乱舞したものです。あのころは「電波様」とか呼ばれてたもんなあ。今から考えたら、危険な呼びかたのような気もしますが。
 それで、この「ドラゴンスピリット」の綺麗な画面を見ながら、ユーザーたちは、「こんなの、ファミコンやPC98じゃできないだろ!」と優越感に浸りまくっていたものです。まあ、結局はコアユーザーが多すぎてコピーが横行し、自分で自分の首を絞めてしまったような機種だったんですけどね。

 それにしても、この「ドラゴンスピリット」は、面白かったのですが、その一方で、ものすごく難しいゲームでもありました。グラフィックに凝っているのはいいのですが、とにかくドラゴンの自機が大きくて、すぐに敵の弾に当たってしまうのです。さらにパワーアップアイテムをとってドラゴンの首が増え、「パワーアップ」しているはずなのに、当たり判定が大きくなってしまって難易度アップ、というトラップ(?)まで仕掛けられていました。家でさんざんやったのに、なかなか先に進めずにけっこうイライラした記憶も。とにかく当時のシューティングゲームは、画面中に弾がいっぱいなのが当たり前だった…
 溶岩、海中、暗闇(ライトで一部分だけが見える)など、多彩なステージもあって、本当に魅力的なゲームでした。あのころが、X68000的にも、ピークだったような気もするし。

 しかし、あのX68000版、ディスプレイを90度回転してゲーセンと同じ縦画面で遊べるモードがあったんですが、実際にやっていた人がいたんですね。僕は怖くてできなかったのです。普通の置き方で、縦画面モードにして、寝転んでやってみたこともあったんだけど、首がすぐ痛くなった記憶があるんですよね。