第19夜 攻略本必携!カリオストロ城より難攻不落「ドルアーガの塔」


 ファミコン初のアクションRPG、というふれこみで発売されたこのゲーム。
悪者ドルアーガに60階建ての塔に幽閉された巫女「カイ」を救出するため、
騎士「ギル」が敵と戦いつつ塔を登っていくというストーリーです。
 このゲームの特徴としては、ただ敵を倒して上の階に登っていけば
いいというわけではなく、いろんな「条件」を満たして宝箱を出し、
その中に入っているアイテム(動きが速くなるものや、攻撃力・防御力が上がるもの、
上の階にいくのに必要なものなどあり、中には、ダメージをくらってしまう
バッドアイテムもあります)でパワーアップしながら進んでいかないと、
上の階でハマってしまいます。
僕は、剣の出し入れがスムーズになる「ガントレット」がお気に入りでした。
というか、ガントレットないと進めない、か…

 で、問題の宝箱の出し方なんですが、これがまた曲者。
こんなのわかるか!というようなんばっかり。
最初はスライムを3匹倒す、とか普通の条件なんですが、
敵の魔法を4回受けるとか、ものすごいのでは、
2Pボタンを押す!なんてのも。
宝箱の出し方をみつけるのにあまりにお金がかかるため(何万なんてざら!)、
ゲーセンでは、宝箱の出し方をみせないように隠しながらプレイしてた人もいたくらい。

さすがに、ファミコンでは不親切すぎると思われたらしく、
アスキーから攻略本が同時発売。
僕も、発売と同時に買いましたよ、攻略本。
そのとき、レジのお姉さんに「この本、何の本なんですか? 今日、ものすごく売れてるんですけど…」と
聞かれたのを覚えてます。
ゲームの攻略本が、まだ珍しかった時代の話。