第69夜 悪魔城の真の敵はドラキュラじゃなくて…


 僕が中学生くらいのときに発売された、コナミのファミコン用ゲーム。
 美しくもオドロオドロしいグラフィックとFM音源を駆使した幻想的な音楽で、
ディスクユーザーを虜にした名作です。
 僕にとって、ファミコンのディスク用ゲームの3本の指に入るゲーム。
 
 主人公であるヴァンパイア・ハンター、シモンは、メインの武器であるパワーアップする(射程が長くなる)ムチと
特殊武器である、十字架(しかし、けっこう罪深いよな、十字架投げつけるなんて)、
ナイフ、聖水(地面に落ちるとしばらく燃えます。最初は「ハズレ武器」だったけど、
後で意外と使えることが判明)などを駆使して、悪魔城の奥深くに棲むドラキュラを倒す、というのが目的。
 「スーパーマリオ」のジャンプに慣れていた最初の頃は、なんだかボテッとしたジャンプだなあ、と違和感があったけれど。

 このゲーム、ステージの最後に出てくる敵のボスも個性的で、メデューサやミイラ男、
そしてこのゲームの最難関と謳われた5面のステージボスの死神のカマ攻撃は忘れられません。
 最終面は、そんなに難しくなかったんですけどね。

 そういえば、このゲームの名場面に、背景が時計塔のシーンがあって、
「ルパン三世・カリオストロの城」みたい!と感動したのを覚えています。
 ゲーム自体とは、あまり関係ないんですけど。

 そうそう、このゲームには、もうひとつ想い出が。
 当時、ゲーム音楽をテープに録音することに凝っていた僕は、
このゲームの感動のエンディングの音楽を録音すべく、クリア直前のシーンでポーズし、
ラジカセの準備をしていたのです。
 そして、再開!と思ってスタートボタンを押したら、無反応。
 なんと、固まってる…
 しかも、それ以降、「ドラキュラ」のディスクは、読めなくなってしまったんです。
 ああ、まさに悪魔城最強の敵はディスクのフリーズ…

 当時は、こういうディスクシステムのトラブルって、多かったですよねえ。