第42夜 個人的にはドラクエ最高傑作!〜ドラゴンクエスト2


 今から考えると信じられない話なのだが、初代ドラゴンクエスト(1)は、「面白いんだけど、3日で終わっちまう」とか、
「自分たちがパーティを組めない(主人公がひとり)なんて、
RPGとしてはウルティマの足元にも及ばない」という意見もあり、
好評ではあったものの大絶賛とまではいえないリアクションでした。
まあ確かに、当時中学生の僕にとっては、「面白い!でも短い」というのが素直な印象だった気がします。
ドラクエ1のユーザーアンケートに、「ぜひ続編を!」と書いて出したことも忘れかけたある日の夕方、家にエニックスから僕宛の葉書が。
そこにはなんと、「ドラゴンクエスト2発売決定!」の文字が。
当時はインターネットも発達しておらず、新作ゲーム情報なんて雑誌頼りの時代だったので、
まだ雑誌に告知もされてない「ドラゴンクエスト2発売!」の知らせは、すごく嬉しかった
(なにせ今でもそのことを覚えてるくらいだからねえ)。

さて、発売日なのですが、とにかくどこに行っても「売り切れ」。
どこにこんなにドラゴンクエストを買うやつがおったんや
というくらいの売り切れぶり。
僕の記憶では、こんなに売り切れたのは、ドラクエシリーズと「燃えろプロ野球(第1作のみ)」くらいです。
その続編では、この2つのゲームはくっきり明暗分かれてますが(笑)
みんな2から買わずに1からやれよと心の中で悪態をつきたいくらい。
近くの行きつけのデパートで、最後に残った1個(不良品がでたときのための交換用だったらしいけど)を入手し、ついにゲーム開始。

オープニングの音楽で思わず感激。
オープニングだけで嬉しくなる感覚は、スターウォーズ・エピソード1に通じるものがありました。

このゲームには、とにかくハマりまくり。
そろそろ寝ようと思うと仲間が増えたり、この街に着いたらセーブしようと思っていたら、
ついつい話を聞いてしまって、気になって眠れなくなったり。

これまでの一対一のバトルから複数対複数のバトルになったおかげで、
闘い方のバリエーションも増えて、面白くなったしね。
正直、1だと「こいつは攻撃力がこのくらいで、ダメージは最大このくらい」
と事前に予想できる(とかいってダースドラゴンにラリホーかけられて、
やられたりするわけですが)のですが、さすがに仲間3人になると魔法の使い分けも大事。
とくに、相手のパーティ全体、もしくは?グループにダメージを与える魔法(ギラやバギ系)は、すごく快感でした。
とくにザラキでモンスターが音も無くフッ、フッと消えてくのなんかは(ダークだ)。
まあ、この呪文はのちにドラクエ4で、クリフト(僧侶)、ボスキャラにザキ乱発!
という後遺症?を残すわけですが。

そして、「ドラゴンクエスト2」で一番話題になったのは、
「ラゴスは何処?」ということでしょうね、やっぱり。
僕はけっこうあっさり見つけてしまったんだけど(ちょっと自慢)、
周りでは、すべての街と洞窟を全部マッピングしたけどいない!とか、
探してる間に最高レベルに!とかいう話もありました。
まあ、あれは確かにちょっと、ね
あとから考えたら、画面をよく見ればわからないことはないとは思うけど
今の時代だったら、インターネット検索で一発!なんだろうねえ。
「謎」を作るほうとしては、受難の時代ですね

そういえば、牧野アンナの歌「Love song探して(だったかな?)」
なんてのもありましたね(ネームエントリーのときに流れるちょっとポップな感じの曲)。
僕はけっこう、あの歌好きだったんですが。
どこにいっちゃたんだろう、牧野アンナ

あとは、なんといってもロンダルキアの大洞窟。
さんざん落とし穴に落とされて、くさったしたい、に毒あびせられて、
カセット投げつけてやろうと何度思ったことか。
敵もやたらと強かったし。
それだけに、山頂のロンダルキアの銀世界を見たときは、
すごく嬉しかった&ホッとしました。

ラスボスを倒したあとの恒例の街の人の喜びの声&エンディング。
この2のエンディングの曲(「この道、わが旅」だと思う)は、ドラクエ史上、
いやゲーム史上でも最高の名曲のひとつだと思います。
すごく懐かしい感じ&達成感があって。

ちなみに、僕にとってドラクエ2でもっとも心に残った科白は、
「さあ、いきなよ」(byサマルトリアの王子)です。
いや、なんで?と訊かれても困るんだけど。

オールナイトニッポンで特番(堀井さんがしゃべってた)まで放送されたりして、
とにかく日本のゲーム史を変えたゲームです。
僕のなかでは、「ダビスタ」と並んで、人生のベストゲーム。