第96夜 素直にパンクさせていれば…「ディグダグ」
ナムコ黄金時代を築いたこの「ディグダグ」なのですが、ルールはごく簡単。
登場キャラクターは、宇宙服みたいなのを着ている主人公と
赤い風船が眼鏡をかけたようなプーカというフワフワ動く敵と
ファイガというミニ恐竜みたいな敵(火を吐く)です。
そして、「岩」も重要な登場キャラと言えるでしょう。
このゲーム、当時としては色使いがカラフルで、
黄色とか茶色の地層に分けられた画面は、けっこう派手な印象でした。
今の基準でいうと極限に地味ですが。
プレイヤーが画面内のプーカやファイガを全部やっつければクリアなのですが、
彼らをやっつける方法は2つあります。
ひとつは、ボタンを押すと出てくるモリみたいなのを敵に突き刺して、
空気を入れてパンクさせる方法。
そしてもうひとつは、うまく穴を掘って敵をおびき寄せ、岩を落として潰す方法です。
前者がこのゲームの基本で、ボタンを連打して敵を速くパンクさせたり、
両側から敵が迫ってきた場合には、片方の敵を軽く膨らませて
(パンクするまで空気を入れていると、反対側から来た敵にやられてしまうので)、
その敵が萎んで元に戻っていく間にすり抜けるというようなテクもありました。
まあ、そもそも敵は目だけになって地層の中を穴を無視して進んでくるし、
穴があるところは高速で移動してくるという、
主人公にとっては悪条件の極みの状況なんですが。
そして、後者の「岩石落とし」が曲者なのです。
何が曲者かというと、己の邪念。
この「岩を落として敵をまとめて潰す」というのが結構快感だったため、
普通に地道にパンクさせていればいいのに、
岩石落としにこだわりすぎて時間を浪費してしまい、
敵がスピードアップしてしまってやられることがよくありました。
ほんと、目先の快感のために、今まで何回やられてきたことか…
このゲーム、なんだかやたらとあわただしいBGMも有名で、
どこのゲームセンターでもけっこう大音量で流れていたような気がします。
それで、主人公が立ち止まるとBGMが止まったり、
時間が経つと敵のスピードが上がるとともにBGMも速くなったりしてたんですよね。
ちょうど、「ゼビウス」や「マッピー」と同世代。
まさにナムコの黄金時代の名作です。
そういえば、「ディグダグ2」は、なぜか島を崩すゲームになってました。