第53夜 ゲームも、TPOは大切です「デビルクラッシュ」
「デビルクラッシュ」は、PCエンジンの名作ピンボールゲーム。
古くは、「ムーンボール」やファミコンの「ピンボール」から、
コンピューターゲームでは、けっこうピンボールはとりあげられてきた題材なのです。
アナログとデジタル。コンピューターゲームの出現で、
ゲームセンターで肩身が狭くなったはずのピンボールなのに。
この「デビルクラッシュ」は、ホラー系・内臓系の演出が特徴で、
モンスターがブチュッっとつぶれたり、巨大な目玉が出てきたりで、
かなりグロテスクなグラフィックとトランス系のサウンドが印象的でした。
ピンボールとしても、ちゃんと重さを感じさせられる玉の動きや
凝った役モノも多くて、非常に良質なソフトでした。
でも、あることがキッカケで、僕はこのゲームが苦手になってしまいました。
それは、大学時代にうちで深夜(というか、むしろ早朝)まで宴会した翌朝、
同級生たちと雑魚寝していたら、早朝に「ファ〜〜、ファ〜〜」という、
異様なトリップ系の音楽(アラビア風の民俗音楽、とでも言いましょうか)
で目が覚めました。
なんじゃこれは?
まわりを見渡すと、同級生が僕のPCエンジンで、この「デビルクラッシュ」
をプレイしていたのでした。
彼は酒がそんなに飲めないので、早く目が覚めてしまったらしいのですが、
ただでさえ二日酔いで頭が痛いのに、このBGMとグロいグラフィックで、
さらに気分不良増悪。
それいらい、このゲームをやると、そのときのことを思い出して
気持ち悪くなってしまいます。
まあ、もともと気持ち悪いゲームではあるんですけどね。
面白いゲームも、TPOが大事ってことで。