第78夜 良くも悪くも画面が3つ!「ダライアス」(タイトー)
最初にこのゲームを見たとき、そのあまりに大仰な筐体に驚いたのを覚えています。
3つの画面が横に並べられていて、2人プレイ用に備え付けられた、
低音がズシズシ響くボディソニックのシート。
深海をイメージした画面に、襲いかかってくる魚をイメージした敵たち。
最初は、単なるお決まりの横スクロールシューティングゲームなのに、
なんでこんな3画面も使う必要があるんだ?と疑問でした。
一画面いっぱいに出てくるボスがウリだったんでしょうけど。
でも、このゲーム、画面の多さだけじゃなくて、
なかなか個性的で、当時からカルト的な人気があったんです。
それは、タイトーの伝説のサウンドチーム、ズンタタの
ちょっとオカルト入ったサイコヒーリング系のBGMと、ウネウネと動く魚形の敵たち。
当時のシューティングの敵は、SF的なデザインのものが主流でしたから、
この個性的な敵たち(イカやタコ、サメなどがモチーフ)は、なかなか刺激的で。
また、選んだルートによって、エンディングが変わるようにもなってました。
敵がカタくて強くて、現実にはエンディングひとつ見るのだってえらいことだったわけですが。
「グラディウス」然り、途中で一度やられると再起不能になってしまうタイプの
パワーアップ型シューティングゲーム。
マニアは、そこからの「復活パターン」でも楽しんでいたようです。
家庭用ゲーム機(PCエンジンCD−ROM)に移植される時、
例の3画面をどうするかということになって、テレビを3台つなげられるようにしよう、
という意見が出たそうですが、結局、それはできなかったみたいで、
普通の横スクロールシューティングになってました。(もともと普通か…)
でも、家でテレビを3つ並べられる人も当時は(今も?)
なかなかいなかったでしょうし、仮にできても、家庭用テレビには枠がありますから、
つなぎ目で弾や敵がワープしてきたら、かなりやりにくかったと予想されます。
かなり忘れられがちのゲームなのですが、好きなんですよね、ダライアス。
(2や外伝じゃなくて、最初のやつが特に)