それぞれの6月14日、日本代表戦(医療業界編)

 6月14日、午後3時30分。サッカー日本代表の予選リーグ3戦目。世間では、公休をとってテレビを観るとか、会社によっては(バンダイは、「エンターテイメント企業だから」と言う理由で、仕事を休んでテレビ観戦することにしたらしい)早上がりになったり会社でみんなで観戦ということになったらしい。 
  それで、医療業界はどうかといいますと、当然、救急車が来たときに「今、日本代表の試合中ですから」なんて断れるわけもなく、通常営業、なわけです、建前上は。

 実際はどうだったかというと(以下は僕が知りえたごく一部の病院での話なんで、念のため)某病院では、研修医たちは当直室のテレビの前に集合して、まったく仕事にならず(たまにポケベルで呼び出されたときに森島がゴールして涙)、患者さんたちも食堂のテレビで人垣をつくってみていたようです。もちろん、手術中の先生もいたわけなのですが、どこも早く終わるような手術を入れたりしていた模様。

 まあ、目立たないところで観られる人はなんとか観ていたという感じでしょうか。看護婦さんたちは、かなり残念そうでしたが。休憩室にテレビないし。

 ちなみに、今僕が所属している研究室にはもとからテレビがありません。当直者がいるわけでもなく、必要ないですから。よく考えてみれば、研究室なんて患者さんの目があるわけでもなく、仕事が遅くなれば残業すればいいだけの話なので、堂々と観ればよかったんですが。もちろん、新入りである僕は「サッカー観に帰ります」とも言えず、自分の机で勉強!しているふりをして、こそっとヤフーのニュース速報をリロードしまくっていました。あんまり盛り上がりませんでしたけど。当たり前か。

そういえば、その日は研究室にやけに人が少なかったのですが、呑み会の時に話を聞いてみたら、けっこうみんな試合を観に帰っていたことが判明。
ある上の先生いわく「俺たちは医療従事者である前に、日本人だろ!なら、日本代表を応援することが優先だ!」妙に納得。まあ、臨床ではそうは言ってられないところでしょうが。

ちなみに、ちょうど6月14日に大阪に学会に行っていた先生たちもいて、真昼間から日本代表のユニフォームをまとった若者たちが道頓堀に集まっていて、異様な雰囲気だったとのことでした。

う〜ん、飛び込むのは別に構わないんだけど、自分が当直医でそれで怪我した人が運ばれてきたら、かなりイヤだろうなあ。だいたい、応援してることと道頓堀に飛び込むことには、何の関連もないと思うんだけどなあ

ちなみに、トルコ戦はまた18日午後3時半から。ああ、また昼から…