第57夜 このゲーム、いろんな意味で「チャレンジャー」だ…


 1985年発売のハドソンのRPG風アクションゲーム。
 主人公の“チャレンジャー”は、ナイフ投げの名人で、
華麗にナイフを操って敵を倒し、広大な砂漠の中を
囚われの姫を助け出すためのアイテムを探すために冒険し、
そして、敵の本拠地であるピラミッド内に潜入してボスを倒し、
一面クリアというゲーム。
 
 このゲームを最初に見たときのイメージは、
「アクション性の強いゼルダ」という感じでしょうか。
軽快なBGM(いやほんと、このゲームの1ステージの列車内でのアクションの
BGMは、ゲーム内容なんかほとんど覚えてないのに、
今でも口ずさめるくらい)にのって、列車内でナイフを投げるチャレンジャー。
 それにしても、
特急に飛び乗ったら死ぬやろ普通…
と当時の子供たちは疑念を抱いていたのですが。
 まあ、その面はいいとして、次の砂漠の中をさまよい歩く第2ステージが曲者。
 とにかく、だだっぴろいのです。
 まるで、かの「惑星メフィウス」の砂漠の如し。

 しかも、敵の種類は少ないし堅いし、
チャレンジャーはレベルアップするわけでもなく、一撃で即死。

 そして、チープな第3ステージ(洞窟)と第4ステージ(ピラミッド内)。
 なんというか、ドンキーコング(初代)をしょぼくしたという感じ。
 クリアするのが至難のわりには、全然嬉しくないエンディング。

 とにかく、BGMの軽快さばかりが耳に残って、
思い出そうとするとゲームの内容があんまり思い出せないゲームなんですよね。
 当時は、えらくヒットしたような記憶はあるんですけど。

 「考古学者でナイフ投げの名人」という
インディ・ジョーンズのパクリのような設定とあまりに残虐なゲームバランス。
 しかもしかも、1面(ステージ1〜4)をクリアすると、今度は2面にになるのです。
 ちなみにどこが変わるかというと
、ステージ2の砂漠がさらに広くなるのでした。

 そんなのずっとやってたら、プレイヤーが「チャレンジャー」だよなあ…