第35夜 W杯間近ってことで、日本代表応援企画?「キャプテン翼」


 今の20代から30代前半くらいの人には、とっても懐かしい「キャプテン翼」。
きっと男なら誰しも学校の体育のサッカーの時間に、
「オーバーヘッドキックだ〜」と叫びながら地面に寝転がってシュートをして
チームメイトに罵倒されたり、本気でやろうとして後頭部を強打したりしたはずです。
日本のサッカーブームを生み出したのがこの漫画で、
運動神経のいいヤツがどんどんサッカー部に入っていったという点では、
今の日本代表をつくった大功労者といえるでしょう。

さて、そんな「キャプテン翼」がファミコンゲームになったときに、
誰もが驚いたこと。
キャラを生かすために、アクションものではなくて、コマンド選択式の
シミュレーション(?)タイプの反射神経をほとんど必要としないタイプのゲームに
なっていたのです。

しかし、これは実際のところ大正解で、いわゆる「キャラが立っている」
という状況を生み出すことに成功したのでした。
センターサークルからでも決まる翼くんのドライブシュート。
(そんなんどんどん打てば負けんやない、と思うものの一応、
足に負担がかかるという設定になってました)
どうみても逆に跳んでるうちにゴールされそうな若島津くんの「三角とび」。
思いっきり反則な立花兄弟の「スカイラブハリケーン」
いちいちネットが破れる日向小次郎の「タイガーショット」
ほんとに、こんな必殺技が使える、しかも画面上で動きが見える!
というのは、原作ファンには感涙ものでした。
なにより森崎くんのザルキーパーぶりには泣かされましたが。
(それも原作通りか…)

最初は「面白いのかなあ…」と半信半疑だったこのゲーム、
ある意味、キャラゲーのひとつの完成形だったと思います。
続編もいっぱい作られたけど、最後のほうはもう覚えてないなあ…

いま、「キャプテン翼」新シリーズが連載されてるけど、
やっぱりサッカーの質が変わってきていて、ちょっと厳しい印象もありますね。
今は組織のサッカーの時代だもんねえ。