第157夜 2005年の個人的ゲーム事情


 今年を振りかえって思うのは、「とにかく今年はゲームをやってないなあ…」ということでした。
 エンディングまで見たのは、GBAの「千年家族」と「逆転裁判DS」と「アナザーコード」くらいで、とくにプレステに関しては、とりあえず手元にはあるものの、「Killer7」を2ステージの途中くらいまでやったのと、「決戦3」を3分の1くらい、そして、最近「龍が如く」を少しずつやっているくらいです。
 あと、少しやったもの、やっているものとしては、おいでよ どうぶつの森」と「大人のDSトレーニング」「ファイナルファンタジー1・2」くらい。これを書こうとして、まず「ドラゴンクエスト8」だな、と思ったのですが、もう1年以上経っているんだものなあ。まさに、光陰矢のごとし。
 そうそう、パソコンでは、「信長の野望・革新」と「ウイニングポスト7」をやりました。どちらもつまらなくはなかったのだけど、一度セーブすると、それをロードして続きをやろうという気にはなかなかならなくて。光栄のゲームは、そろそろ転換期なのかもしれませんね。あと、オンラインゲームに本格的に参入を試み、「ダービーオーナーズクラブオンライン」と「エバークエスト2」をやってみたのですが、前者はけっこうがんばってみたものの、もう1ヶ月くらい放置、後者は1週間で飽きたというか、疲れてしまいました。オンラインゲーム向いてないや、僕には。だってもう、周りは強い人たちが仲良くしてどんどん強くなっていくし、その領域にたどり着くには、犠牲にしなければならないものが多すぎるし。そもそも、人間関係の煩わしさから離れたくてゲームやっているのに、さらに人間どうしでうまく立ち回らなければならないオンラインゲームで疲れてどうするんだ…という。今年はむしろ、サイトの更新をやったり、DVDで映画を観たりするほうが、楽しかったのです。ちなみに、今年やったゲームでいちばん面白かったのは「逆転裁判DS」で、期待賞が「龍が如く」。後者は、吹っ切れたように殺伐とした世界観が凄すぎる。もちろん、生理的に受け付けない人も多いと思うけど。
 最後に、今年のゲーム界の傾向についてなど。ごく一部を除いて、みんな「続編には飽き、新作にはついていけず」という状況になっているのではないかな、という感じがしました。DSがこれだけ売れて、大人向けのソフト「nintendogs」や「DSトレーニング」などがミリオンセラーとなったのは、逆に、「ゲーム好きだったけど、今のゲームについていけなくなっていた大人」という市場がかなり存在するのだ、ということを示したような気がしてなりません。というか、DSの最もすぐれた点は、「感覚的に操作できるところ」だと思うんですよね。そして、携帯機だけに、短時間で遊べるゲームも多いし。PSPもけっこう売れているし、操作系以外はDSよりハードの性能としては優れているはずなのに、あまり話題になることがないのは、結局、「みんな、プレステのゲームを携帯機でやることにあまり意味を感じていない」ということなのでしょうか。PS3発売前とはいえ、一部を除けば、PS2用のゲームだって、あんまり売れなくなってきていますしね。Xbox360は、まだまだこれからでしょう。他のハードが登場する前にアドバンテージを得られなければけっこう厳しいと思うけど、今のところ「デッド・オア・アライヴ」の新作だけでは…「どうぶつの森」とDSの売れっぷりを考えると、キラーソフトって大事なんだなあ、とあらためて感じます。いや、今のところ僕には、「どうぶつの森」の面白さってよくわかんないんですけど。
 ずっと「将来の主流」と言われていたオンラインゲームは、これだけネットワーク環境が整備されても現在のような状況なので、スタンドアローンのコンシューマーゲームにとってかわるものというよりは、「オンラインゲーム好きなゲーマー」が、ゲームフリークの一部に存在している、というような棲み分けが、今後も続いていくのではないでしょうか。
 でもなあ、本心としては、ゲームのことをうだうだと語っている暇なんてないくらい、時間を忘れさせてくれるゲームに、来年は出会えるといいなあ、と思っています。