SEA BASSって?








シーバスって何??




スズキ目スズキ科
スズキはブリやボラと同様に成長とともに成長とともに名前が変わっていく「出世魚」。
背はやや青黒いが全体的に銀色がかっており、きれいな流線型の魚体は私個人的には鯛
よりもスマートでかっこよく見える。(これがスズキに夢中になってる理由かもしれない)
ただし、釣りあげて鱸の口をつかんで正面からみるとなんとも情けない顔だが、
これはとりあえずおいておこう。

出世魚である鱸はサイズ(もしくは年齢)で次のような名で呼ばれている。

サイズ 名前 年齢
〜10 ハネッコ 〜約1年弱
〜30 セイゴ 1〜2年
〜60 フッコ 2〜6年
60〜 スズキ 6年〜

上の表のサイズ、年齢、呼び名はあくまで一般的にいわれているもので地域によってはその限りではない。
フィッシュイータ(魚を捕食する魚)であるスズキは捕食するベイトフィッシュ(餌として食べられる
小魚)がどれだけいるかで成長の度合いは変わる。


シーバスとスズキの違いって?

シーバスとスズキ、魚そのものに違いはありません。
これは私の勝手な認識ですが、

スズキ 餌釣りで釣る(釣れた)時の呼び名(Catch & Eat)
シーバス ルアー等ゲームフィッシングとして釣る時の呼び名(Catch & Release)

さすがに寿司屋さんで「シーバスください」って言う人は少ないと思います。
(って認識ですが、間違ってたら誰か教えてください。)

「スズキ」と呼ばれる成魚でもサイズがUPするにつれその個体数も少なくなっていく。
一般的な名前で分別されるが個人的には会社に例えると以下のように思える。

サイズ 名前 役職
〜20 ハネッコ/セイゴ 新入社員
20〜40 セイゴ 平社員
40〜50 セイゴ/フッコ 平社員(そろそろ昇格)
50〜70 フッコ/スズキ 係長
70〜80 スズキ 課長
80〜90 スズキ 部長
90〜100 スズキ 常務
100〜 スズキ 取締役

係長までは簡単に釣れる(私も67cmにシーバス開始2ヶ月で達成)。
が、この上はなかなか進めない。
シーバスの世界でも生存競争という荒波に耐え生き延びる固体は大きくなるにつれ少なくなるということだ。


シーバスって何食べてる?

フィッシュイータであるシーバスが食するものは様々。
ある限られた生態系の中では頂点に近い位置にいるシーバスはその下層にいる小魚、
甲殻類、蟲はほとんど捕食する。
ただし、これも季節、地域性があり、季節、地域でシーバスが捕食するものは様々。

下に本牧釣り公園の「サッパ」というベイトについて調べてみたので掲載してみた。
本牧釣り公園釣果データより

このグラフからすると夏場この一帯では「サッパ」がベイトになっていると想像がつく。

ある話では釣り上げたシーバスの腹を裂いたらカニだらけだったというし、
またある話では川に入り込んでる個体はヤゴ、すごい話はランカークラスの
腹から30cmにもなるボラがでてきたって逸話もあるからこの食性たるやすごいものがある。

季節性でいうと春先はシーバシングをしてる人ならよく聞く、「バチ抜け」。
ゴカイの仲間の虫類が夜海底からフラフラ〜っと海面にあがってくるので
この時期のシーバスはこの「バチ」を狂ったように食いまくる。
この時期はシーバスアングラーにとって年に1度の「お祭り」のような行事となっており、
一度釣行すれば2桁はゲットできるほど、シーバスは高活性になっている。


シーバスってどこにいる?

シーバス(鱸)の生息域は日本では北海道を除く沿岸部に広く生息している。
人間でもこれだけいるといろんな人がいるわけだが、シーバスも同様である。
地域密着型で回ってきたベイトをストラクチャー(海中の障害物)
に潜んで効率よく捕食する「居着き」タイプと回遊系小魚の群れについて一緒に
回遊する「回遊」タイプに大別される。
前者はある特定の地域に根付いて(狭い範囲では回遊してるらしい)ベイトを捕食していて、
居着くポイントもある程度絞りやすいからシーバスアングラーはこれらの居着きを出すべく、
いろんなテクニックで釣ろうと日々頑張っている(私もその中の1人)。
後者はその名の通り回遊しているわけだから、
「昨日はこの場所で爆釣だったが、今日はさっぱり。。。」なんてことはよくある。
そう、回遊しているから昨日いても今日同じ場所にその群れがいるとは誰にも分からないのだ
(経験から群れの動きにあわせてポイントを変えるスズキチもいる)。
東京湾奥の居着きシーバスは回遊シーバスよりやや臭いがあり、
釣りなれてくると居着きか回遊かわかってくる(らしい)。


とりあえずこんな感じで載せてみましたが、シーバスアングラーは全国各地に大勢います。
そこらじゅうで「シーバスって何ぞや?」という記事が掲載されているのでいろいろ調べてみるのもよいでしょう。

「好きこそ物の上手なれ!」
です。