September 2004
9月28日(火)
多摩川
この日の朝の天気予報では「今日はなんとか踏み止まりますが、明日明後日は雨でしょう。」
たしか今日は中秋の名月(満月)。
ってことは「大潮」なんですねー。大潮って潮周りは月に2回来て、それは「満月」と「新月」を迎えるあたりになるのです。(って海釣りをするようになってから知ったんですがね。)
水曜は定時間日なんていって早く上がれたりもするが、さすがに雨ではどうにもならん。
じゃ、雨の降らないうちに行きましょ!
ってことでいつもよりやや早めの帰宅。さっさと道具を準備して車に乗る。
向かった先は最近の情報ではあまりよろしくなさそうな「多摩川」。
できれば荒川に出向きたいのだが、まず車に乗った時間はすでに下げ三分あたりのおいしい時間。なのでその時間から荒川に出向いたりしたらほとんど流れがなくなってしまう可能性がある。さらに一度も出向いていないのでどこがよいポイントか、どこに車が置けるか分からん。駐車場探しからやるとやっぱり潮が止まる。
ってことで「最近調子悪いようでも、シーバスがいないはずはない。」とまだ自分の蓄積中の経験を生かせるポイントに出向くことに。
第1のポイントは塒から10kmちょっとのガス橋。ポイントに着いてちょいと驚き。
さすが大潮といったところか、予想以上に潮が引いていた。
まずは上流側の常夜灯の明暗にkomomo、グース、Tide minnowを通す。
が、反応なし。
あたりはイナっ子が飛び跳ねたり、逃げ惑ったりしているので、シーバスがいないはずない。
大きめのルアーを食わないのでサイズを下げてみようとNight raidに変更。再度明暗をトレース。
流れが速く明暗の境界線からやや暗部に入ったところで「クイッ!」と掻っ攫うアタリに即あわせ。
セイゴとはいえ、スイッチの入った状態では予想サイズを誤るようなバイト。
(といってもセイゴはセイゴなんですけどね)
ま、とりあえず1本目ゲット
とりあえず1本とったが、私は多摩川にセイゴを求めてはいない。あくまでスズキ級なんである。
なのでリリース後、すぐさま再エントリー。
上中流域はほとんどがシャローとなっており、早い引き潮のおかげであっという間に一本目の橋脚まで近づくことができた。しかもあっという間にダラダラ潮に。
比較的流れが緩やかになったのでクロスからダウンに変更し、橋脚の台座スレスレにタイドミノーをキャストし、ゆっくりと引いてくる。
「ドンッ!」
来た!
ロッドを振り上げ、合わせを入れてみた。緩めに設定していたドラグはすぐさま利き出し、ジーッとラインが出て行く。いつもなら乗った後、ドラグ設定を微調するのだが、村岡さんなんかも緩々ドラグで当たったら人差し指でスプールにブレーキをかけ、マニュアル式ドラグ調整をすると聞いていたので、同じようにやってみた。
橋脚から10mほど走られたあたりで水中でヘッドシェイクする感触があった直後、それまでかかっていたラインテンションはゼロとなっていた。。。(慣れないことするんじゃなかった。。。)
ほんの数秒であるが、大物との格闘。結果は敗北であるが、魚を感じれる喜びが味わえればそれもよし。
(ってできればランディングまでもちこみたいんですけどね。ホントは。。。)
その後、アタリはとまり、ほぼ下げ底に到達。そのまま帰ろうかと思ったが、ふと考えてみる。
「河口域なら十分潮流がありそうだな。」
ってことで、懲りずにそのまま河口へ移動。
陸から投げれるポイントはすでに先行者が入っていたので、この日は再度ウェーディングでエントリー。
こちらも先にエントリーしている人がいたのでその人の邪魔にならないところでキャスト開始。
ここもかなりのシャローエリアなので再度komomo、sasuke、グース、バンズとシャローランナーで攻める。
なかなかあたらないのでいったん陸にあがり一服していると先にエントリーしていたアングラーが上がってきて情報交換してみると、このひとはバンズで60cm、komomoで30cmをゲットしていた。
とりあえず、今日の釣況が聞けたのでめげずにkomomoでリトライ。
が、あたらないので先ほどあてたナイトレイドに変更し、投げること数回。
クイッ!
河口域にいるやつらも上流同様元気がいい。ガツっとあたりました。
取り込みにはほとんど苦労することなく、32cmのセイゴをゲット。
32cmとまぁそこそこのセイゴちゃん
まぁ、釣れないよりは釣れるほうがいいが、はやく60UP(60といわず、でかけりゃ70でも80でもオツケー!)
ウェーディングしているので念には念をということで蘇生作業を行う。
(陸にあげられると窒息している状態になるのでエラに水を通すと酸素が取り込まれ、復活する)
こいつも「もっと大きくなって再会しましょ!」復活を確認後リリース。
とりあえず陸にあがったので一服し、「今度こそ大物!」という意気込みで再エントリー。
今度は一気に沖に進まず手前から投げてみることにした。10mくらい入ったところで上流側にキャスト。
最近はキャストもだいぶうまくなったのか、やや逆風ながらもルアーはだいぶ飛ぶようになった。
ヒューーーーーーン ・・・ ポチャン ・・・ ゴツッ!
リトライ直後の一投目、しかも着水直後のバイト。しかも向こうあわせで乗った。
「な、な、何〜???」
よう分からんうちにまた来た?
しかも水上に飛び上がっている。「おーおー、また来ちゃったじゃん!」
(おそらく満面の笑みだったことでしょう)
引きからしてさっきと同じくらいのサイズか。あたったポイントもさっきと比較的近いエリアだから群れがあそこに入っていたのだろう。
そんなことを考えながら魚影が確認できる距離まで引き寄せる。
???
あなたは誰?
とてつもなくとがった口、ぎょろっとした目、クネクネと体を曲げながらの泳ぎ。。。
「もしかして。。。ダツ?」
初ダツ!なんとも不気味な顔立ちでした。
魚体は寿司屋なんかででてくる高級魚のサヨリにひじょうに似ているが、味はそれほど美味くもなく、よく寄生虫を宿しているとか。しかもとがった口に鋭い歯。(どこを持てばよいのやら。。。)
とりあえずショックリーダをつかんでランディング。これまた先日のカマス同様、初物外道なので記念に収めておくことに。
全長は68cmといまのところ今シーズン最長(ってどゆこと?)
まぁ、気味悪いが、こいつも生きているのだからリリースしてやろう。とはいえ、素手で持つにはどこを?
陸に上がっている間は体をくねらせてとがった口をパクパクさせてるし、なんか噛み付かれた痛そうだし。。。
しかたなく、プライヤで口ばしをつかんだら、それまで半開きだった口が「パクッ!」って閉じ、プライヤに噛み付いた。(金属と硬いものがあたる音が何とも不気味。。。)
あまり魚種を知らんので、帰ってきてこいつがホントにダツか調べてみた。(確かにダツでした)
調べているとなんとも恐ろしい魚だということを知ることに。
なんでもこいつはダイバーの間では恐れられている魚のようで、ナイトダイブで誤ってライトをあちこちに照らすとその灯りめがけてこの細い体が矢のようになって突進してくるとか(なんでも刺さるらしい)。
しかもどのサイトを見ても「日本で最も危険度の高い刺毒害魚です。」なんてことが書いてある。
そういやリリースするとき、ちゃんと泳いでいったかな?ってライトを照らしたら、ピョンピョン水面に向かって跳ねてきてたなぁ。。。(これって突き刺さろうとしてたのでしょうか。。。)
今後もこいつが釣れる可能性はなくないのでそのときは十分気をつけることにしよう(無知ほど無敵というか、怖いものはないですね・・・)
しっかし、今シーズンはいろんな外道に出くわすなぁ。そのうちチヌでもかかってくれりゃ自慢もできるってもんだけどね。。。
9月25日(土)
磯子湾
月曜日の外出で使用するサンプルを引き取りに横浜は磯子方面に臨出することになっていた。
「とりあえず荷物取りに行くだけだし、その荷物もけっこうな重さだし、車で行ってしまおう」
ということで第三京浜に乗り、車で港南方面へ。
もちろん、荷物を取りに行くだけのつもりなので、その後のプライベートを充実させるべく、車にはシーバスタックルも積んである。
出発して、keyさんにメールしてみることに。
「新杉田に荷物取り行くのでそのついでに磯子出撃しようと思いますが、ご一緒どう?」
keyさんは横浜あたりで買い物してる最中だったようで後から連絡するとか。
目的地に到着すると、月曜一緒に外出する同僚がその日までに仕上げなきゃならん対策をあれこれと打っていた。直接の担当ってわけでないけど、自分自身関連したプロジェクトに身を置いているし、しかも現場で苦労している姿をみると「じゃ、お先に」ってなかなか言える性格でないもんで、結局、その人たちに混ざってあーでもない、こーでもないと仕事をするハメに。。。
これ以上はいても意味が無くなったところで帰ることにしたが、結局予定より3時間遅れの出発となった。
その現場は携帯の電波が届かない場所となっていたのでメールを見るがkeyさんからの連絡は無かったので、とりあえず独りで磯子湾に出撃してみることに。
(keyさんすみませんでした)
ストラクチャー満載の磯子湾。ただ餌師も多くコマセ臭かった。
以前keyさんに紹介してもらったこのポイントは岸壁先5mに杭やら、沖には係留船やらと豊富なストラクチャーが存在する。ポイントについてみると表層でなにやらがモワモワしていたので、TOPから徐々にレンジを下げて攻めてみることに。
これでもだいぶキャスト精度は上がった方だと思い、係留船の際や手前にルアーを落としながら引いてくるがあたりなし。
「キャスト精度は向上した」といったが、それでもまだまだ未熟ゆえ、大事にしていたヨレヨレとNight
raid80Fを係留船に引っ掛けてロスト。。。(船で働く方、ごめんなさい。ルアーがあるので気をつけてください)
さすがに2つもロストしたので係留船ギリギリを狙うのはやめることにしたが、それでも係留船周りにはボイルのようなものが上がっているので船から2m横くらいに落として引いてくる。
しかも今度取り付けたルアーはX-80SW。こいつはそう簡単に失くせない。(もし係留船にかかったら泳いで取りにいったろうか。。。)
今回のハチマルは最近店頭でもたまに見かけるようになったグローピンクカラー。蛍光塗料が塗られていて、キャスト前に灯りに照らしておくとボワァ〜ンと緑っぽい光を放っている。
携帯ライトでハチマルを照らし、ほどよく光っているところで沖にルアーを投げ込む。
しばらくこのハチマルで投げていたら5mほど沖の杭を過ぎ、そろそろ抜き上げるかってところで、「クイッ」と違和感を感じた。ティップをちょこっと振り上げてみると頭を振る魚がすぐそこにいた。
よくみるエラ洗いではないが、表層で暴れている魚をみて笑みを浮かべながらも「なんか、いつもと違うなぁ」っという感じ。
「しかも引きの割りに魚体は大きいというか、長そうだし。。。」
すぐそこまで寄っていたのと、タモ無しで抜き上げられそうだったので、一気に抜き上げる。
「???」
カマスかな?たぶん・・・
細いながらもかなり鋭そうな歯が・・・
細身のその体と私自身これまで釣った外道では見たことないとがった歯。
たぶん、カマスだろう。。。とりあえず外道ながら初の魚種なので記念に一枚収めておく。
しかし、さすが横浜。お台場周辺やらではなかなかみられない魚種も多いようです。
っていうか、今回X-80SWでスローリトリーブしてたんだけど、こいつってライトジギングなんかでかかったりする魚じゃなかったっけ?
その後ちょっとだけ粘るも、本命のシーバスは釣れず。。。
しっかし、
「さすが海!何が釣れるか分からん!」
結局本命はボーズだけど、外道ながら初魚種ってことでそれはそれでよしとしておこう。
横浜あたりはルアー五目なってのも可能かもね。
9月23日(木)
我が部屋にて
昨晩からの釣行でお疲れのこーすけと私。昼間でこの部屋で就寝。
こーすけは昼過ぎに埼玉へと戻っていった。
昨晩、ふたりしてボーズだったので今日もと誘おうと思ったが、夕方〜夜は長潮のせいもあってほとんどといっていいほど潮は動かないのであえて「今日リベンジどう?」って声はかけてないなかった。
久しぶりに部屋でのんびりの休日。しばらく整理していなかったGETBOOK、昨日使った道具のメンテに午後は費やした。
この7月から東京シーバスネットのGETBOOKを私なりにまとめ始めた。ここへの書き込みはいちおうフォーマットは用意されているが、その報告内容といったらけっこうフリースタイル(私もそうだったりする)。
なので曖昧だったり不明な報告もあるのでそういうところは独断で数字を決定してたりもするがそうは外れてないだろう。
まとめてみるとやっぱりおもしろい結果が見えてくる。
9月になってGET率が急上昇
よく雑誌に書かれる一文「シーバスは夏釣れにくくなる。」
なるほど。今月のまとめは今日までのものだが9月になって一日あたりのGET数は倍増。もちろんボーズの報告もあるが報告者とGET数の比をみても1.4倍と7,8月にくらべ成績はよくなっている。
ポイントも書き方が曖昧な部分だったり釣り歩いての報告があるので独断でグループ分けしているが、
荒川の釣果がずば抜けている。
釣れるところにアングラーが集まるのでこういう結果になるのかもしれないが、それにしても荒川はすごいことになっているようだ。
現在川崎からの出撃となるので荒川はまだ出向いたことのないポイントであるが、そのうち調べに行く必要があるかなぁ。。。
荒川が目立ちすぎてるせいか、ホームにしている多摩川を含む川崎エリア、ひじょーに厳しい感じだ。
9月22日(水)
若洲-有明
一昨日、タケを送り届け、こーすけと二人で帰ってくるときに「久々シーバシング行ってみますか?」
って話になった。なんでもこーすけは私よりも1週間遅れでこの飛び石連休を利用して夏休みを組んだとか。
かといって特に大きな旅行を入れていなかったようなので、ゴルフの練習と釣りに精をだすことになってるようだ。
こーすけも以前は釣りなんて趣味を持っていなかったわけで、しかも釣りへのきっかけは職場関係者との餌釣りだったようで、持ち合わせている道具は投げ竿やらとシーバスタックルはそれほどない。
昨年、とりあえずひととおり揃えてみるということで格安セットを準備した。だいぶのめりこんでいて多少ないりとも道具にもこだわりだしたおかげか、両者の差というのはシーバス歴約1年半の私でもある程度わかる。
(っていうか、だいぶ違うような気が。。。)
そう思って、小さなバイトも感じれるタックルの方がこれからシーバシングにはまろうかってヒトをはめるのにはいいだろうと、それなりのタックルを使ってもらっての釣行してもらおうと考えていた。
私はこの日、通常営業だったのでひととおり仕事を済ませて21時前に帰宅。
こーすけはそれにあわせて21時過ぎに到着し、こーすけ号でそのまま新木場方面に高速を走らせることに。
ポイント選びにはひじょーに迷った。
最近ゲットブックを見るとそのほとんどが荒川もしくは中川で、京浜地区の好ポイントである多摩川、川崎の釣果はかなり厳しい。しかもお台場界隈もあまりよろしくない。
「っていっても荒川出撃ってまだしたことないし。。。」
さて、どうしたもんか。
「荒川河口域ならなんとかなるかな?」
ってことで河川の影響を多分に受けそうな若洲橋近辺をまず1stステージにということにした。
ポイントに到着後、こーすけにDaiwaのシーホークを貸し、私はメインロッドにしているモアザンをもって若洲橋したのゴロタに乗る。
ここは餌釣りでもにぎやかなポイントで現場につくと橋の上からウキ釣り、投げ釣りをやっているヒトがいた。
おかげで橋脚沿いの明暗にルアーを通すのはかなり困難。
(っていうか、大型のスズキがかかったらあの橋の上からどうやって取りこむんでしょうか。。。)
しかたなく、若洲橋からやや離れたところでキャスト開始。
小潮とあまりよくない潮周りだが、夜9時に満潮を迎えてから翌朝の5時ごろまでゆっくりではあるものの、1m以上の潮位差がでるのでそれなりの流れが生まれている。
しばらく表層から中層にルアーを変えて投げていると、こーすけが横でモゾモゾしだした。
ライントラブル。。。
かなり重症のオマツリになっていたので解くのはあきらめ、再度ダブルラインから作り直す。
(我ながらだいぶうまくなったもんだ・・・)
しばらくして
ライントラブル・・・
個人的にはナイロンやフロロカーボンのように巻き癖がしっかりつくラインに比べPEはしなやかなので「ズボッ」とラインの束が出てクラッシュしないと思っていたが、よーくみているとPEラインの影響などではなく、まだキャスティングに不慣れなせいか、うまくロッドの撓りを使ってルアーを投げれていないってのが私なりの見立て。
なので数回マツッたあと、教えてやるってほどでないが、自分なりのキャストするコツみたいなものを伝えた。
たまにまだ「バラバラッ・・・」ってラインを出すような場面もあったが、まぁ、「技は一日にしてならず」ってとこでしょうか。私も今ではあまりライントラブルをおこさなくなったけど、以前は自分に腹立てるほどトラブッた記憶があります。
こーすけにはこれにめげず、釣れる日を楽しみにガンガン湾岸に出てきて欲しいもんだ。
キャストプラ的要素が強くなったので、結果はというと・・・ま、こいうこともありますよって感じですかね。
9月20日(月)
真鶴港
先日こーすけからメールが来た。
「船釣りに行く話しがきてますが、行きません?川崎から出港」
ん〜〜〜。川崎からかぁ。ターゲットは?チヌ?スズキ?あなご?キス?
江戸前かぁ。個人的にはできればルアー船がいいなぁ(ってありえなそうだけど)。
連絡はこーすけから着たけど、話の発端は学生のとき同じ研究室にいたマサからだったというからちょっと驚き。
その数日後、予定は急遽変更。なんでも真鶴港になったとか。
予定以上にメンツが揃ったのでもう少し大きな仕立て船にしたってかんじかな?予定では10名ということでチャーターになったっぽい(実際は11名)。私自身とりあえず頭数合わせで声がかかった感じだが、日帰り真鶴&船=沖→昨年のトローリング→船酔い。。。
ちょっと船で沖に出るのは気が引けるところもあったが、せっかくなので合流させてもらうことに。
このメンツの中で知っている顔といえば、こーすけ、まさ、たけ(まさの弟)くらいなもんだけど、まぁなんとかなるか。
こーすけは埼玉在住なので前日ゴルフの練習も兼ねてうちに泊まりに来て、たけ+αをピックアップして行くことになっていた。(まさはもう1チームの方で合流)
うちらが先に真鶴に着いたので、まさに現在地を聞こうと連絡を取ってみるとなんでも「御殿場」だとか。。。
(まさとナビが寝てて道間違えた?らしい。。。)
ポイントにつくとしばらくして通り雨。天気予報では曇り/晴れというのについてない。
まさらが道を間違えた為、5時半の出港が6時過ぎとなったが、このあたりが一番雨足が強かったかな?(船上でもそこそこ降ってたか。。。)
手前の桟橋にかかっている仕立船で出船
こんかいの仕立て船は一応全てレンタルということになっていたようだが、これでも少しは釣りをかじっているので、「できれば自分のタックルで臨みたい」。そう思って船に使えそうなタックルを持っていったのだが、念のため船頭さんに「船釣りは初めてなんですけど、いちおうふだん陸っぱりで使ってる道具持ってきたんですが使えますかねぇ?」と聞いてみた。すると返ってきた答えは、
「ダメダメ、それじゃだめだぁ。うちの道具使って」
だめだろうなぁと思ったけど、やっぱりライトすぎたか。。。(手持ちの振り出しでは甘かったようです)
っちゅーことは。。。
「大物!?」
9月といえば黒潮にのった回遊系の魚が戻りだす頃。イナダ、カンパチ、ヒラマサ、シマアジ。脂がのったこいつらがかかったら。。。こいつらでなくてもサバやアジも十分に楽しめるだろう。
ヘタしたら本鰹なんてのもあったりして。。。
(申し訳ないが、ソウダガツオ、とくにマルソウダはかかりませんように)
期待を膨らませながらいざ出港。
一応それなりに昨夜は睡眠をとった。雨は降っているけどほとんど風はないので海はほとんどうねっていない。
けっこう沖にでてもなんとかなるだろう。
船はおそらくソナー付だろうし、今日はガッツリ釣らせてもらいましょ。
実際にはそれほど沖には出ず、港から2km程度のポイント。
ポイントは堤防の沖1〜2kmくらいあったかな?
ポイントに着き、自分の持ってきたタックルでは太刀打ちできないことを実感した。
タナはポイントによるが40〜80m。錘もかなりのもので私のコンパクトロッド(しかもスピニング)ではカゴのコマセすら振れそうにない深さだった。
レンタルロッドを準備し、さっそく釣り開始。
すると間もなくこーすけにあたりあり。あがってきたのはやや小さめのサバ。
その直後、私にも「ピクっ」というアタリがきた。しかし40mも巻き上げるのはなんとも手間というか、ひと苦労というか。ようやくあがってきたのはこーすけ同様サバ。
ま、とりあえず今日は塩焼きが食えそうだ。
と、思った直後、私の隣にいたタケにもあたりが。。。
お!来たね。そんな風に声をかけ、上がってくる魚を見てみる。
内心「サバの群れがコマセについたな・・・」と思っていたのだが、ようやく見えてきた魚影に目を疑う。
サバであれば、青光りした魚影が右往左往している(いわゆる青物の横走りってやつね)もんだが、その姿は青光りしているものではなく、なんとなーく赤めのお魚。
ん???
タイじゃんか!?
実はタケはこの日が人生で初の釣りだとか。
生まれて初めて釣り上げた魚が「マダイ」・・・
実際には狙って釣れるもんではないだろうが、ある意味これも実力なんであろう。
それからはというと、あちこちポイントを移動しながら糸を垂らす。
サバ、アジ、ウルメ、ソウダ(仕掛け引き上げ時に1本だけかかっちゃいました)、よくわからん魚。
無事五目釣りも達成。まわりの人たちもそれなりに釣りを楽しみ、ほどよくつれて10時過ぎに納竿&帰港。
私同様、舟釣り初体験って言う人がほとんどだったが、みんなそれなりに楽しめたようだ(最初の雨がなきゃもっとよかったのだろうが)
しっかし、さすが船。それなりによく釣れた。
こーすけカーできた中で私だけがクーラーボックスを持ってきてたので4人分の釣果はとりあえず私のクーラーボックスに納められたのだが、とんでもない重さになっていた。
マダイ:1
サバ:27
アジ:2
イトヨリ:7
ウルメ:1
ソウダ:1
不明(金魚みたいな色):1
いやぁ。よく釣れました。
私は一応五目達成。次回は私もマダイを!
私が釣ったわけではないが始めてマイクーラーボックスにマダイが入った。
タケは鯛めしにでもしよっかといっていたが、次回はぜひともこの手で釣り上げ、鯛めしでも尾頭付でもいいからこいつを食いたいものだ。
あまりにもサバがつれすぎたのでお裾分けにとkey邸にサバ&イトヨリを届け、その後、サバの塩焼き、味噌煮、アジとイワシのたたきを堪能させてもらいました。
大衆魚とはいえ、やっぱり自分で釣った魚を食べるってのはかなり美味しいもんですね。
釣行後のこういう楽しみもあるのでやっぱり海釣りってのは面白いなぁとあらためて感じた。
今日は朝早くからご苦労様でした。
これでマサもタケもはまってくれるとまた一緒に行けるってもんですがね。。。
9月18日(土)
多摩川-川崎
月間の潮時表で干満の動きをざっくりみていると「あ〜、夏の潮から変わりつつあるなぁ」って感じになってる。
しかもこの日は大潮後の中潮。夏の潮なら夜の動きは比較的小さいのだけど、夜だというのにどん底から一気に150cm以上もあがっていく。
仕事を終え、帰宅して一息ついてから玄関の前に立つ。
実はロッドスタンド購入してました。(ルアー用のみ)
先日まっちゃんにX-80SWを届けにいったとき、しばらく使われなくなってしまうロッドを預かることになったわけだが、道具というものはずっと眠らせっぱなしだといざってときに使い物にならなくなってしまう気がしてならない。
特にシーバスロッドのようにデリケートな道具をずっと物置みたいなところに入れておくなんて個人的にはありえない。
「主がしばらく使ってやれない分、代わりに使ってやるかぁ」
まっちゃんからも「使ってあげてください」と言われているし、帰ってきたときロッドに繊細な感性を保たせておいたほうがよいだろう。
そう思い、ロッドスタンドの右から2番目に立てておいたまっちゃんのロッドDAIKOのPREMIER
Brosを手にする。
「といっても、夜だし、初めて使うロッドだし、癖も分からんまま本番ってのは怖いなぁ。。。」
今日はインプレッション程度にしておいてとりあえず普段メインにしているモアザンと比較もしたいから2本もっていこっと。ということで、もう一方の手に
morethan shooting masterを取り、出撃することにした。
しばらく溜め込んでいた東京シーバスネットのGETBOOKを見てみる。
「うーーん。。。ほとんど河川だなぁ。。」
私も秋モードのリバシーを狙いに多摩川河口域に向かうことにした。
ホントは下げ3分くらいに到着したかったのだけど、ちょいと時間がかかってしまい、ついたのはど干潮。
河川の上げ潮はひじょーにのんびり上がってくるのだけど、ここ多摩川の河口は何回か釣行するうちに上げもガンガン上がっていくのは知っていた。公園横に車を止め、そこからはあらかじめ積み込んでいたチャリンコに乗り換えてポイントに向かう。
目的地に着くと誰もいない。ここはちゃんとした足場がたたみ3畳程度しかないので先行者がいる場合はウェーディングって可能性もあるので一応ウェーダはもって行っているが今日は使わなくてもよさそうだ。
プレミアとモアザン。どっちを使おうか悩んだが、久々の釣行ってのもあるのでとりあえず使い慣れているモアザンから使用することに。
秋の河川は良型のシーバスもベイトを追ってシャローエリアにガンガンはいってくるとか。
そのモードにもってこいのこのポイントでまずは表層系ということで悟空から投げてみる。
ダメ
komomo→ダメ→グース→ダメ→Vision110→だめ→サスケ→ダメ→タイドミノー→ダメ・・・
ビッグサイズにはビッグベイトをってことで持ち込んだ10cm以上の浮きモノ系をひととおり投げてみたがだめ。
しばらくすると表層になにやらモワモワしたものが見えるようになった。
「ボイル!?」
また表層系をひととおり投げてみる。
ボイルの横を通ってるはずなんだけど、無反応。。。単にベイトだけがまわっているのか?
そんなはずはない。ベイトいるところにシーバスあり!ビッグルアーに反応しないときはルアーを少し小さいものに変更すると当たったりする。
ということで久々Night raid 80Fを使ってみることにした。
すると、それまでアタリすらなかったのに急にルアーをもて遊ぶヤツが現れた。
正体はセイゴちゃん。ことしはこんなのばかり。。。
このくらいのサイズを写真に収めるのもどうかと思うんだけど、いちおう出逢ったシーバスは全て収めようとやってきたのでこいつも収めておく。サイズは久々セイゴで20cmを突破(って寂しい限りですが。。。)。
すぐさまリリースし、再度キャスト。
けっこうあたりはあるが、こっちがボーっとしている間だったりしてうまく乗せられない(アタリも小さい)。
投げること10分ほど。。。
コツ!
今度もちっさめだなぁぁ。でもさっきより引きはいいかな?
今シーズン2度目のマルタでした。。。
様子からしてこの一帯はセイゴとマルタに占拠されているようだ。。。(去年とは違うなぁ)
足場もあと30分いれば水没するくらいの水位になったので、これまた久々川崎は市営埠頭に向かうことに。
気づけば東の空も明るさが戻ってきており、「またやっちゃったなぁ・・・」という後悔と「ま、休みだしいっか」っていう開き直りが同居する中、車を降りて岸壁まで歩いていく。
「さっきはモアザンだけしか使ってなかったので今度はまっちゃんのロッドを試してみよう」
潮位計の前に到着し、水面を覗いてみる。
ピシャッ! バシャバシャ!
よーく見てみると3〜5cm程度の小魚を追ってセイゴがボイル(って呼べるほどじゃないけど)をあげて狂喜乱舞していた。まぁせっかくベイトに狂ってることだし、セイゴだけど遊ばせてもらおう。ということで、以前購入しておいたチビジグを潮位計と岸壁の間に通す。
コツ!
チビ1本ゲット。さらにゲット
2匹ほどあっという間に釣ってふと思い返す。「弱いものいじめはこのくらいにしておこう」
ってことでセイゴ遊びはあっという間に終了。
(まっちゃんのロッドでとりあえず釣れましたが、こんなのになっちゃいました。)
ひととおり岸壁から投げ歩いたが、岸壁直下はさきほどの小魚をセイゴが追っている。沖に投げてもアタリなし。
岸壁沿いの表層は20cmあるかないかのセイゴでいっぱいっぽいので今度はそのさらに深場を縦に攻めてみることに。
今年爆発的に支持者を得たメソッド「岸壁ジギング」をトライするがあたりなし。
メタルジグを岸壁沿いに落としながら歩いているうちに独りで来ていた岸ジギアングラーとあれこれ情報交換してみる(ベイトリールにメタルジグ。完璧な岸ジギ師でした。。。)。
なんとなーく、メタルジグからクルクルに変更し、岸ジギ同様に落とし込んでみる。しゃくりあげながら引いてきて、水面まであと1mくらいかってとこで「クンッ」って感覚がロッドから伝わった。
乗りはしたが格闘できるってほどの力を持ち合わせてはいなかった。
今度は22cm。ここでもセイゴですかぁ。。。
ふと遠くを見やると先ほど話した岸ジギ師も同じくらいのセイゴをメタルジグにぶら下げていた。
「どこもセイゴばかりだな。。。」
その後しばらく沖目に投げていたが、通り雨が来たのと、さすがにお疲れだったのでセイゴ4、マルタ1で納竿。
まぁ、まっちゃんのロッドで釣果もあげれたし、これはこれでよしとしておこう。
当たり前の話かもしれないけど、やっぱり違うロッドだけあってあたった感触ってちがいますねぇ。
比較的モアザンとシーホークは近いように感じてたけど、やっぱダイワとダイコーの設計の違いってやつかなぁ?
ま、来シーズンまでは確実に私が仮の主。ほどよく使ってみることにしましょ。
9月10日(金)
有明
この日は予め年休を取得していた。
実は明日からちょこっと異国へ旅行に行くことになっている(日ごろのストレス発散、静養してくるため)。
それでもそんな日の前日だと言うのに、ひととおり準備が済んであとは身の回りのものをしまえば出発できるというところで、再びオデに乗り込み湾岸へと走らせた。
ここ最近ちょくちょく出撃しているのには個人的に理由があった。
ヒヨッシーズ釣り部の一員であるまっちゃんがしばらくの間海外生活を送ることになっているのだが、その出国がもう間近に迫っていたのだ。
傍からみればたいしたことではないかもしれない。でも、私なりに「まっちゃんを送り出すのに何ができるか」をあれこれ考え、導き出した答えを餞として実現できるようにとここ数日、平日にもかかわらず湾岸へと繰り出していた。
ヒヨッシーズ釣り部を結成して1年4ヶ月。他のメンツがスポット参戦する機会もあったが、少人数ながらもけっこう活発に活動してきた(方だと思う)。
昔から釣り好きだったまっちゃんとそれまで釣りという趣味に身を置いていなかった私(keyちゃんもまっちゃんと同じ類か)。私自身でも最近「おれ、釣りバカ、とくにシーバスバカになってるなぁ」と認識している。
趣味ってものは誰かに押し付けられてやるものでもないし、私自身だれかに強要されたとも思っていないが、そもそもこういう風に「シーバスバカ」なるきっかけを与えてくれたというか、与えてしまった人はというとまっちゃんだろう。
より大きいシーバスを、より多くのシーバスを
そんな事を考えながら、まっちゃんやkeyちゃんとあれこれ話してきたが、しばらくの間はまっちゃんとこういった話をすることができなくなる。
まっちゃんに自分がしてやれる事は何か。。。
何か餞に贈り物をどこかのデパートで買ってくるのはなんか味気ない。
じゃ、何ができる??
シーバシングを心から楽しめるきっかけを与えてくれた仲間に、形式なんかにこだわらず、自分なりにできる事はなにか。自分に問いかけてみる。
「まっちゃんとはいろいろと遊んできたけれど、釣り部員として釣りに関わるものを贈ってあげよう。ただし、あまりがさばるものはやめとこう。餞はたいしたものでないと思われてもかまわない。けど、自分なりのメッセージみたいなものを添えられたらいいなぁ。。。」
あれこれ考えて、たどりついた答えはというと、たいしたことではないかもしれないが、
「自分が大事にしているルアーのひとつであるX-80SWをあげよう。新品で梱包された状態で渡してもいいが、それではがさばりそうだし、なんか私の考え方からすると味気ない。自分なりの味付けはなにか?」
『また帰ってきたら一緒に出撃しよう!』
「自分なりの味付け・・・そうだ、実績をあげたやつがいい。実績をあげたハチマル。しかもなるべくでかいシーバスがかかったハチマルを。それが私からの『また一緒に・・・』というメッセージにしよう」
第3者からすれば「だから?」とか「ふーん・・・」と片付けられてしまいそうだが、まぁそれはそれ。ひとそれぞれだから別に気にしない。
そう思って2週間くらいたっている。が、実はこれまで実績をあげたハチマルはロストしてしまって実は手元に実績あるハチマルはない。。。
これまで何度か出撃してX-80SWを中心にゲームを組み立てるがなかなかX-80SWに乗らない。
(ベイスラグはよくあたるけど、ことしはまったくもってサイズがあがらないし。。。)
前に封印しようと思ったが、車を走らせるときには何気なくこのポイントが頭に浮かんでいた。
有明周辺は雨だったが、しばらくお台場周辺の渋滞にハマっている間に雨足は弱くなり、車を降りるときはもうすぐ止むかといったところ。車に常備してあるウィンドブレーカを羽織ってポイントに向かうことに。
東京ビッグサイト横一帯はゴロタ、岸壁を含めて海に面した部分はおそらく1.5kmは軽くありそうなポイント。
そのなかでも1番目に付くのはフェリー埠頭へかかる橋脚周辺。
とりあえずはそこを目指すことにした。駐車場(?)から橋脚周辺までは1kmくらいある。なのでただ歩くのはもったいないので、封印といいながらも取り出すルアーは「ベイスラグ」。やっぱりテクってしまう。
ただし、メインとするのはベイスラグでの釣果ではなく、「X-80SW」である。あくまで狙うポイントに到着するまでの「前菜」みたいなもの。
しかし、このポイント、以前はこれがメインディッシュになっていたのだけど、今年は飲み屋の「お通し」程度のサイズしかこない。(まっちゃんにはもうちっと大きいのが来てたなぁ)
とりあえずテクってみるが、やっぱり「お通し」ほどのセイゴが喰らいついてきた。
←どうみてもお前の腹には入らんだろう。。。
メジャーを出すのも面倒だったので、計測もせずとりあえず写真に収めて即リリース。
余韻に浸らず、そのままフェリー埠頭の橋脚部に歩を進めていく。(ところどころセイゴと思われるアタリあり)
ビッグサイト側のゴロタ場に到着したのでルアーをベイスラグからX-80SWに乗っかり、橋脚跡と橋脚の間、明暗部、橋の奥へとハチマルを投げ込んでみる。
サッパリ・・・・・・
仕方なく、レンジを変えようとNight Raid 、エドニス、マーゲイと別のレンジを探ってみた(ホントなら表層から順に探るのがセオリーなんだけどね)
あれこれとトライするが結局セイゴのアタリすらなし。これだったらテクってセイゴに遊んでもらう方がよっぽど楽しいと思えるほど反応なし。
仕方なく、ポイント移動。桟橋手前のスロープのポイントもけっこう実績あるのでそちらで再度ハチマルで挑む。
・・・・・・
ダメ
さらにポイントを移動。桟橋に乗ることに。
先にテクッた時にはこの桟橋は探ってなかったので、再度ベイスラグにルアーチェンジし、表層下1mから、1.5m、2mと探るがここはセイゴもいなかった。
もともとテクるのが目的でなかったのでそれはそれでよし。ハチマルに変更し沖方面を狙ってみる。
あたらないのでまっちゃんがテクってHIT&GETさせた面で正面に投げ込む。
カウントダウンをあれこれ振り、いろんなレンジを探ってみる。
ここもあたらないのでヤナギサワさんが以前HITさせた面にでて端から端まで投げ込むがここもなし。
再度まっちゃんが当てた側にでて、今度はちょいとキャスト方向を変えてみる。桟橋岸壁からちょこっと離れたところを岸壁に沿って。さらに斜め方向に。。。
どこも当たらないのでいつもなら岸壁へりに浮遊ゴミが溜まっているのだが、この日はほとんどゴミがなく、なにかを拾ってこなそうだったので普段投げ込まない、ビッグサイト側の岸壁方向に投げ込んでみる。
数秒カウントダウンし、デッドスローで引いてくる。
リトリーブし始めて5mほどすすんだだろうか。
カチッ!
ピストルのトリガを引いて撃鉄が当たるような音を感じた。
次の瞬間緩々設定のドラグがすぐに利き出し、ラインがジーーーーっと出ていく。
かかった魚は表層に出てくる様子もなく、なーんか嫌な感じ。
(これってサッパメソッドでよく喰らうヤツか??)
時折ヘッドシェイクのようなものを感じながらさらにジーーーっとラインを出してもぐっていく。
(やっぱりエイかなぁ。。。なんて思ってました)
それまでの沖に逃げていくような猛烈な反抗がなくなった。
(7月にこんなの味わったなぁ。。。どうしよう・・・)
次の瞬間、なんともうれしい光景が目に飛び込んできた。
バシャバシャバシャ!!
エラ洗いを見た瞬間、確信した。
「来た!」
それまでのオドオドした態度とは違い、夢中になっている自分がそこにいた。
再度潜行を始め、ロッドは根元から絞られる。ドラグをややきつめに締め直し、あまり走り過ぎて桟橋下などにもぐられないよう気をつけながら手前まで引き寄せる。
「タモ!が、取れん!」
まさかこんな状況になると思っていなかったのでシーバスとやり取りに必死で肩から襷にかけてたタモが取れない。「えいや!」でタモに手をかけると今度はラインテンションが急激にゆるみ、バレないよう気をつかってしまいタモが取れない。
再度沖に走って一定のラインテンションがかかった隙にタモを肩から取る。
そんなこんなで5分程度のエキサイティングな時間もそろそろ終焉。再び足元により、体力も残りわずかでダラ〜っとこっちのロッドワークに身を委ねているシーバス。
無事ランディングとなった。
←66cmと今シーズン初のスズキ級ゲット
今シーズンは5月まではそこそこのフッコクラスが上がっていたが6月は完全ボーズ。7月からはセイゴがほとんどだった釣果だったがようやく「これぞシーバス!」という一本を手にすることができた。
メジャーを取る手もそれまでのやり取りでプルプル震えておりおぼつかない。(筋トレが必要だな。。。)
魚体の感じからして居つきっぽいが秋の荒食いモードにすでに突入してたのか、体高がかなりある一本でその姿に圧倒される感じだった。
久々に「重い!」って感じれる一本でした
魚体を持って撮影するがそいつの重さに手から滑り落ちそうになりながらもなんとか記念撮影完了。
先ほどの格闘でかなり体力を削られているだろうと、この撮影後すぐにリリース。数秒表層を漂ってたけど、意識が回復しただろう頃合で深場へと戻っていった。
66cm。このサイズはそこらじゅうであがっているのでそれほど声高に自慢できるもんでないかもしれないが、今シーズンの釣果からするといちおうベストサイズ。やっぱりうれしいもんである。
それよりもうれしいのはこれまで撃沈され続けてきたX-80SWでのHIT&GETがようやくできた。
これで私なりのまっちゃんへの餞ができる。ずっとハチマルでゲットできてなかったので実績ないX-80SWを用意していたのだが、ギリギリのところでハチマルを差し替えることができる。
我ながら
「最後の最後にはなんとかなるもんなんだなぁぁぁ」
と思いにふけってしまった。
すでにkeyちゃんから連絡が入っていて、この後まっちゃん宅に二人して出向き、まっちゃんから依頼されたものを預かりに、また残留組からの餞を渡しにいった。
この3人で一緒に出撃できるのはすくなくとも2年くらいはなくなる。
それでもまた一緒に出撃できる日を私は楽しみにしている。
そのときはもっと腕を磨いて、いろんなポイントを開拓して。
だいぶ長くなったけど、とりあえず
「まっちゃん、頑張ってきてくれ!そして帰ってきたらまた出撃しよう!」
9月9日(木)
青海
ここ最近ゲットブックでは青海での釣果が目立つ。
あれこれ試行錯誤してポイント開拓も悪くないが、手っ取り早く釣果をあげたいなら旬の情報ってのは貴重だ。
誰かがあるポイントでゲットできたからって自分も同じ釣果をあげられるなんて思っていないが、まぁ、「ここんとこさっぱり・・・」ってポイントに行くよりはマシか。
ってなわけで、仕事から上がって軽く仮眠をとったあと、青海まで車を走らせることとなった。
実際寝るときに「起きれんかもなぁ。。。」なんてことを想像したが、珍しいこともあるもんである。
青海は多くのシーバサーから釣果情報があげられているが、実はあまりこのポイントに出撃することはなかった。
基本的には「立ち入り禁止」という言葉の意味をある程度理解しているつもりなので、確実に起こられそうな場所には立ち入らないようにしている(「つもり」ってのはあくまで「つもり」なわけで、「絶対」と言うわけではないのです。)
このポイントは良さそうなところにはたいていそんな看板がかけられ、岸壁の柵には「つりなどをしないでください」
って書かれている。「など」って言葉が何を指し示しているのかよくわからんが、ここでの釣果はおそらくここだろうって場所にはたいていそんな看板ばかり。さて、どこから攻めたらよいもんか。。。
タックルの準備をしていると2人組みのシーバサーが「釣りなどをしないでください」って書いてある柵を乗り越え、突堤の先端に向かおうとしていた。
「やっぱここなんじゃん!」
先にポイントに入られたので後追いして同じポイントに向かうのはやはり敬遠してしまう。
ということでそこから移動し、シーバス桟橋に乗ることにした。この桟橋はビッグサイト横にあるものとほぼ同じつくりをしている。なのでついついまっちゃんが以前良型のフッコをあげたときのイメージが強く残っており、まずなによりもベイスラグを選んでしまう。
まずは表層からと思い、ベイスラグを水面から1mくらい沈むようにラインをだして桟橋の縁を歩き出す。まずこの深さではダメだった。なので今度はさらに1mほどだしてさらに50cmほど沈むようにセット。歩いているとラインとルアーは水の抵抗で自分の後ろからついてくるのでその分を見越して余分に出しておく必要がある。(簡単に言えばピタゴラスの定理ですかね)
が、この深さでもアタリなし。さらにラインを1mほどだし歩くがダメ。
6,7往復したが結局あたらず、X-80SWに変更して沖、岸壁からちょい離れたコースをトレース。
トレースコース、レンジあれこれ試したが、結局あたらず。「はぁぁぁ」なんてため息をつきながらハチマルが足元まできたので再度キャストしようと抜き上げようとした瞬間。。。
「ボシュッ!」
「??」
残念ながらギリギリのタイミングでハチマルはシーバスに食われることなく引き上げられた。
(食われちゃってよね!)
そこそこの音がしたので「これは?」ってことで抜きあげの瞬間に意識を集中した。
・・・・・・
しばらくハチマルで頑張ったが、ハチマルにスレたのかわからんが、とりあえずルアーをサラナに変えてみることに。
もちろんこのサラナでも抜きあげの瞬間は意識を集中している。
3投目、桟橋に沿ってリトリーブし、最後ルアーが見える位置まできた。そろそろ集中だ。
ん?何か小さな魚影があるなぁ。。。(意識は抜きあげ前のサラナに集中)
さぁ、サラナが上がってきた。ここからだ。
と思った方が先か、それよりもその小さい魚影が先か、サラナに向かって突進していく影が見えた。
「☆○□●!?」
コツっと当たる感覚と同時にロッドを振り上げる。
あたりはそこそこの感触だったが、実際にはサイズが小さかった為、こっちの合わせる力の方が圧倒的だったのか、振り上げにつられてそのまま陸にランディング(ラインはほとんど巻き取りきってたせいでしょうね)。
カツオの一本釣りってこんな感じなんだろうなぁ。
珍しくこのサイズでメジャー出してみました
今シーズン思いのほかよくみるこのサイズ。ベイスラグだけじゃなくサラナでもこのサイズか。。。
でっかいのは表層じゃなく深く沈んでるんだろうか。今年はヨレヨレがひじょーによくあたっている。初夏の朝マヅメパターンはヨレヨレ早引きの表層狙いだったが、前回多摩川でゲットしたシチュエーションはスローリトリーブでだいぶ沈んだ状態であたったし。
やっぱシンキング系のカウントダウンか、バイブレーションかなぁ。。。
そう思ってその後再度ハチマルに換え、この周辺をひととおりキャストしてみる。。。
・・・・・・
朝が来ちゃいました。
青海の突堤。今後多数回出撃するでしょう。
突堤内は潮は入ってくるが、あまり外海の影響を受けないのであまり波立っていなかった。
とりあえずこんな時間までやってしまったが、この日もいちおう本来の仕事がある。
ということで一本つけて車へと戻ることに。
戻る途中、遠くに目を見やるとけっこうな数の鳥が舞っていた。
と思いきや。。。
よーく見ると小魚をくわえてます。
鳥の種類はよく分からんのですが、ちょっと小さめのサイズながらトリヤマの状態となっておりました。
明るくなって小魚がいたるところにいることには気づいていた(シラスかなんかかな?)
上空で風に乗りながら海面めがけて一気に降下。みごと小魚をゲットしていた。
(あのくらいの確率で私のルアーにシーバス食いついてくれんかなぁ。。。)
弱肉強食である自然界の一面をこんな東京湾奥でも垣間見ることができる。
東京湾にはいつも驚かされ、感動させられる。
そんなことを考えながらオデッセイを家へと走らせ、いつものように出勤となった。
9月7日(火)
有明
今日も、終日外出。工場出張と違い、こういう外出は比較的早く上がれるので、どうしても移動中の電車でその日の潮周り、雨予報、風予報を調べてしまう。
今日から小潮。潮の動きが悪くなるので一般に釣れにくくなると言われているが、今回は正直ごり押しの釣行。
実はヒヨッシーズ釣り部の一員であるまっちゃんが釣行できるチャンスは残りわずか。
まっちゃんから「しばらくロッド預かっていてもらえませんか?」というメールに「予定が空きそうだったら釣行しませんか?」って返してみた。
実はまっちゃん、まもなく長い海外生活に身を置くことになっている。
なのでその前になんとかkeyちゃんと3人で釣行したい。そう思ってメールを出してみたが、実際はその諸手続きやらでかなり忙しい様子。
今日くらいしか予定が空かなそうということで半ば強引に誘ってみたが、やはりあれこれ忙しかったようでこの日はキャンセル濃厚な状況。(まぁ、もう間近だししかたないか。。。)
とりあえず、いつまっちゃんから連絡入ってもすぐピックアップできるようにと13号地界隈で待機することにした。
先に今シーズンは有明封印とした。封印といってもまっちゃんがあみ出したメソッドであるので、フェリー埠頭橋脚でのキャストは特に封印したつもりはない。なので、ワンダー、X-80を常夜灯の明暗、橋脚とフェリー埠頭の橋周りでキャスト開始。
今日は風が強いというのはkeyちゃん、まっちゃんとメールで連絡を取り合っているときに知っていた。
「ま、多少は台風の影響はあるのかもな。。。」
って軽い気持ちでいた。
しかし、いざ岸壁に立つと。。。
ごぉぉぉぉーーーーーーーー!!
びゅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーー!!!!
とんでもない暴風である。
自然、なめますぎてました。。。
あとから知ったことだが、実はキャストしているあいだ、東京でも最大瞬間風速は33.5mを記録したとか。
(この強風のなか、意地で投げてたけど、やっぱばかだなぁ、オレ。。。)
keyちゃんもホントは合流予定だったが、仕事がやや遅くなってこれから合流しても22時半ちかくになるのと、この強風とで合流はとりやめ。
結局、単独釣行となってしまった。
その電話でkeyちゃんから、「せっかくだから有明歩いてきたら?」
まっちゃん流テクトロは封印していたのだが、まぁせっかく出向いたし「いっかぁ。。。」というとこで橋の反対側に移動し、テクトロ開始。
しかしあまりの強風であたりもくそもない。ラインは風に煽られ、ルアーは壁に引っかかり、どこをトレースしているかもわからない。しかも芝浦の満潮潮位は180cm程度だったのだが、強い南風で海はうねり、潮も押し寄せているようで岸壁を乗り越えてきている。(大潮の時は多少乗り越えてくるのは知っていたが。。。)
しかし、さすがPEライン。そんななかでも生命感の伝達はかなりのもの。
コツッ!
んっ?
ピンピンピンっ
ありゃりゃ、セイゴちゃんか!?
しかしちょこっと走ったおかげでできた糸ふけが風に煽られ、なかなかテンションを保てない。
???
すでに魚はいなくなっていた。
やっぱりせいごか。。。
そんな事を考えながらもさいどルアーを岸壁付近に垂らし、歩くこと10m程度。
コツッ!
そりゃ!
格闘なんて呼べたものではない。さくっとランディング
やっぱ封印しておくべきだったか。。。(って私が開発したもんではないですけね)
今年はどこのぽいんとでもセイゴGET率が高いようで、なんでも孵化の状況がかなり良好だったとか。
こいつらがなかなか面白い引きを堪能させてくれるのはあと3年くらいさきかな?(ってことはまっちゃんも帰国してるか)
まっちゃんとのフライト前の最後の釣行はひじょーに厳しくなってきましたが、海外に行っている間、ロッドを預かることになるだろうが、ロッドが完全にお休みモードに入らないよう、適度に感覚を磨いておくことにしよう。
まっちゃん、無事お勤めしてきてくださいな。
その間にまっちゃんのロッドで釣果が上げれるようだったら、ここに掲載しておきます。
9月4日(土)
お台場→辰巳
この週末、天気はというと。。。「雨、曇り、雨・・・」
とにかく不安定な大気だとか。今年は台風の当たり年というべきか、今も18号がとんでもない勢力を保ちながら沖縄にぶち当たろうとしている。その影響で秋雨前線が関東にかかり、私の大事な週末をさらっていこうとしている。
だからといってそのまま空を仰いで「はぁぁ」とうなだれるほどネガティブな考えで生きていこうって気持ちはサラサラない。その天気の様子をうかがいながらつかの間の雨上がりをみてポイントに繰り出す。
そんな中、向かったポイントはお台場。ほど良い濁りの潮色がシーバシングには最適なのだが、昨晩の豪雨でおそらく多摩川はほど良いをとおり過ぎの潮色になっていることだろう(実際に見てないので)。運河も底荒れが起こっているだろうか(あくまで予想)。
雨の影響は今回の雨だとほど良く河口域から離れたところの方がちょうどいいだろうと思ったのがこのポイントを選んだ理由である。
案の定、お台場はほどよい緑の濁り。「こりゃよさそうだ」と早速タックルの準備を開始する。
しかし、以前はこんなところでシーバシングをするなんて思っても見なかったけど、今となってはお台場に繰り出すうちの7、8割はシーバシングが目的となっている。ハッキリいってお台場は「デートスポット」でも「観光スポット」でもない。「釣り場」である。自然を戯れる恰好の遊び場なんである。
←フジテレビに日航ホテル。なかなかの眺めです。
こんな風景を眺めながらシーバスロッドをかついでる自分。。。まぁ、これはこれで「あり」かな。
そんな中タックルの準備もできたのでとりあえずパイロットルアーにしているヨレヨレからキャスト。まだそこそこの潮位はある。潮風公園の桟橋付近はストラクチャーゲームにはなかなかよいポイントであるが、比較的浅いので潮が下がりきると根がかりが多発するので、潮位を確認しながらの釣行になる。
イナっ子が前日の多摩川同様表層ではねている。
「今度はイナがベイトになってるか!?」
ということでマッチ・ザ・ベイトでボラカラーのエドニスを表層やや下をトレース。
ときおりコツッと引っ張られる感覚がラインに伝わるが、きっとボラだろう。
本気でシーバスがイナっ子に狂っていたらきっと掻っ攫われるに違いない。
・・・・・・
1時間くらいあれこれルアーチェンジしながらあたり一帯にルアーを撃ち込んだが、シーバスのバイトなし。
「頼むよ〜、時間がないんだよぉ〜」
祈るような思いでルアーを桟橋付近に撃ち続ける。
「ん??」
なんか手前の岸壁付近にも小魚の群れが寄っていることに気づいた。
「イナっ子だろうけど、じっさいはどんな魚種なんだ?」
シーバス釣るならどんなベイトがそこにいるのか、それを知ることもシーバス攻略には大事な要素。
そう思っていったんキャストをやめ、タモを沈め、流されてくるベイトをすくってみることに。
←珍しく上手くすくえました。
「んーーーー。。。ん?」
メバルの幼魚じゃんか!?煮付けの素か。。。その辺をうろちょろしているのはイナっこだけでなく、メバルもいたのか。。。
メバルは東京湾内いたるところで釣れるからこれがベイトになるのは分かるけど、一緒にすくったなんともトロピカルな稚魚はいったい。。。
よく知人に「東京湾なんかで釣りしてんの?」とか、「お台場なんかに魚いるの?」なんていわれることがよくあるけど、
「ほら!居たぞ!」
って見せてやりたくなる。
東京湾の自然には驚かされることが多い。
確かに東京湾は他の海に比べてお世辞にもキレイとはいえない。が、そこでもしっかり生き抜いている生物がいるんである。美味しく食べられているメバルの煮付け、スズキのムニエル。それらだってこの湾内で獲られているものだっているんである。
とりあえずベイト調査ですくったこのメバルも無駄な殺生はするつもりはなく、自然界の食物連鎖に委ねようとそのまま海にリリース。こういう小魚を見ると「頑張ってでかくなれよ!」ってふと思わされてしまう。
(シーバスに食べられちゃうのは仕方ないけどね。どっちかっていうとシーバスに「餌はここに居るぞ」って教えてやりたい)
気を取り直し、再度キャスト開始。
・・・・・・
といってもなかなか釣れるもんではない。いつの間にか釣ろうって気持ちより、「キャスト精度プラクティス」になってた。一朝一夕でルアーを桟橋奥に投げ込むことはできない。かといってプラクティスでハチマルを桟橋にぶつけて壊すのももったいない。そういうことでなるべく風の影響を受けないペンシル系で練習。(別に投げ師になったわけでなありませんが。。。)
ワンダー80を桟橋下に投げ込めるよう練習していたところで変な感覚がラインから伝わる。
「ゴミか。。。」
そう思ってラインを巻き取ってみる。 「な、なに〜?」
←渡りがに???
ワンダーはカニを連れてきてました。
「・・・・・・・・・食えるんかなぁ・・・」
よくタモ網を持つときに「そんなでかいの釣れるのかよ」、「海は何が、どんなサイズが釣れるかわからんから」なんて自問自答したりするけど、これもある意味「何が釣れるか分からん」のひとつだったりするのかも。
とりあえず言えるとことといえば
「東京湾も捨てたもんじゃない」
これからもたくさん遊ばせてもらいます。
(カニはそのままリリースしました)
9月3日(金)
多摩川
定時刻日。実際にはやらなきゃいけない仕事を列挙すればそんな日はしばらく(半永久的に?)やってこなそうだが、「帰れ」と言われりゃ「いやだ、会社にいたいよ〜。もっと仕事したいよ〜。」って言う人間なんているわけがない(と思うが、仕事一筋の方がいたらご容赦ください)。
定時間日と定時刻日。どちらも似たような言葉だがちょっとだけ意味が違う。
前者は「所定の時間働いたら帰りましょう」。後者は「フレックスを使おうが、終業時刻が来たら帰りましょう」ってのが両者の差。
この日はぴったりその時間には終わらず+1時間ほど残務をこなして切り上げ。
まだ日が沈みきらない時間に退社できるなんてひじょーに稀である。たまにはプラプラ〜っとしてみようと、川崎のアゼリアモールを越え、CINECITTA川崎方面へ向かう。目的地はというと「サンスイ川崎店」
以前飲み歩いてサンスイが川崎にある事を知った。タックルはこれまでキャスティングで買うことが多く、たまに渋谷のサンスイに足を運んでたりしたが、川崎にある事を知らずにいた。
サンスイも餌釣り、ルアー、舟釣りなど、タックル別に建物が違ったりするが、川崎にあるサンスイはルアー&フライ専門店。ブラックバス、シーバス、トラウトなどのタックルがびっしり並んでいる。
ひととおり店内を奥から物色。(といってもブラックバスはあんまり興味ないので「ふ〜ん・・・」てきとーに見る程度)
シーバス用プラグの陳列棚に到着すると
X-80SW(キンクロ、レッドヘッド、イワシ、クルージングブルーetc)やらMARGAY
SW(シラス、東京ボーン、TLCetc)、エドニスとそうお目にかかれないメガバスルアーが勢揃い。
ビンボー性というのが正しい言い方かようわからんが、あるシチュエーションで必要なものが無いということを極度に恐れる性格ゆえ、希少ルアーであるX-80SWを見かけるとついついそのままレジに並んでしまう。
実際、ネットオークションやらネット販売なんかでもこのルアーはなかなか見つからない。(最近はやっとちらほら見かけるようになったかな。。。)
この日も結局、キンクロ、クルージングブルー、レッドヘッドを購入してしまった。。。
ってなわけで日本人の性癖とでも言うべきか、最近ことX-80SWに関してはコレクター癖がでまくり。
未使用ハチマルをダンボールに入れてしまっておくのももったいないかと思い、とりあえず机の前においてあるコルクボードに貼ってある。↓
ちょっと買いすぎたかなぁ。。。これからは自重しよっと。
でも私のX-80SWの釣果って。。。まぁ、それはそれ。これから釣りまくればいいんである。
ハチマルはルアーアクションが非常によく、ネットなんかでもハチマルでの釣果はよく見たりするが、このルアーリップがひじょーにもろく、橋脚やら桟橋なんかにぶち当てると折れやすいので、とりあえずはもう少しキャスト精度を上げてからだな、多用は。(実際私も2個ほどリップ折ってしまってます)
ハチマルを購入してウキウキしながら帰宅後、ネットで週末の天候、潮時、東京シーバスネットを調べる。
「週末は秋雨前線の影響で傘が手放せない空模様」
「芝浦満潮は19時半」
「村岡さんの荒川釣行レポート」
こんなネタを見て
「週末は雨でやられる。。。出撃するなら今晩か」
ということで、別にこれを見なくてもこの晩出撃するつもりだったが、「これは急がねば」ってことでタックル準備。
問題はどこへ出撃するかであるが、いろいろ考えて多摩川へ向かうことに。
秋は河川を遡ってオチ鮎やら小魚、甲殻類を荒食いするということもあって、まだ秋モードが始まったか定かでないが、とりあえずよく通っていた多摩川はガス橋に車を走らせる。
ポイントにつくと珍しく誰もおらず、我が物顔でポイントを独占できそう。
潮もだいぶ動き始めており、ためしにグースを陸から投げるとあっという間に流されていく。
しばらく陸から投げていたが、橋脚付近でたまに水柱があがっていたので、「時合いを逃すな!」ってことでウェーダーを履き、河川にエントリー。
橋の照明が作る明暗の際にイナっ子がバシャバシャと暴れている。
「これは!?」
キンクロのグースを明暗の上流からU字メソッドで流す。イナっ子はシーバスから逃げ惑っているのか、ルアーに驚いているのかわからんが、とにかくルアーがそのポイントを通過すると「バシャバシャ!」と暴れる。
ボラカラーエドニスやら、komomo、その他ボラカラー以外にパール系も流すが、いっこうにシーバスがあたらない。
流芯に近づけるほどの水位になったので比較的軽めのフローディングでも橋脚に届かせられるあたりまで進み、わりかし静かだった橋脚部にサラナ95Fを通してみる。
橋脚のちょい奥、上流からサラナを流し、ちょうど橋脚を通り過ぎたあたりだろうか。
ゴツッ!
来た!
向こうあわせでシーバスは乗った。
最初はかなり緩めのドラグ設定だったのであっという間にラインが出ていく。かと思ったら、今度は反転、ラインが緩み一気に巻き上げる。エラ洗いを随所に見せ、ティップを水面に沈める。なんとか手前5m程度まで寄せたのでそのままずる引きで陸まであげようと引っ張っていく。
水位が30cm程度のところだっただろうか。。。
そんな浅場で再度エラ洗い。。。
「フッ・・・」
それまでシーバスの口にかかっていたサラナは空を舞い、シーバスは尾びれで一回水面を叩いて深場に逃げていった。
ばらした。。。
「クカァァァァァ。。。。」
そんなどこの言葉か分からん悲痛の叫びを発していた自分がいた。
右手にはさっきまで格闘しておかげで緊張した筋肉の感覚。が、左手には何も手に残すことができなかった。
とりあえず陸付近まで歩み寄ったのでいったんそのまま上がり、負けタバコをふかす。
シーバスを手にできなかったが、これまでの悔しさとなんか違う感覚があった。
「手にできなかったけど、ああいう格闘をさせてもらえるのはやっぱり楽しい。これだからシーバシングはやめられないんだろうな。」
ここはいったん魚がかかるとポイントが荒れ、しばらくあたらない。しかもさっきの一本はそこらじゅう走られたので
しばらく休憩してそろそろ大丈夫かってころを見計らって再びエントリー。さっきは上流だったけど、今度は橋脚下流側はどんなもんか。下流明暗部あたりにそってトレース。
10投もしなかっただろうか。
グイッ!
よっしゃ!乗れ!
ロッドを振り上げ、合わせる。
乗った!
一発目のエラ洗い。
バシャバシャ! スポーーーーーンッ!
一発でばらされた。(ガックシ。。。)
なかなかうまくいきません。
しばらくキャストしていたが24時ごろ下流の方で「ピカッ!」と稲光が見えた。
あぁ〜ぁ。雨きそうだなぁ。しかも雷か。さすがに橋桁のしたに潜っているが、カーボンロッド振り回して雷を万が一受けても死にきれない。
ということでそのまま納竿。
明日から天気が崩れるというのでもうちょっと頑張っていたかったけど自然にはどうやっても勝てません。
9月1日(水)
磯子
前日、keyちゃんにメールを打った。
「あす、そちらの方に朝から終日外出することになりました。」
「終日外出」
の意味は「今日そちらへ車で行こうと思います」ってことを暗に言っている(つもり)。
keyちゃんも昼から外出だったようだが、そのおかげで少し早めに帰宅できそうだとか。
もともとこの日の目的は近々旅立つまっちゃんにシーバシングを楽しんでもらおうってのが発端。
私もkeyちゃんもやる気満々。
朝、会社に行くはずなのに玄関を開ける反対の手にはロッドとルアーボックスがあり、朝通りすがる人には「???」って顔をされながら出発。
たしかに「おいおい、そんなんでいいんですかい?」って言われそうだけど、もちろん仕事は仕事で頑張る。
遊びは遊びで頑張る。せっかく海際に出かけるのに、また電車で荷物と車取りに戻ることを考えたらはるかに効果的なんである。メリハリある生活であれば個人的にはいい。
仕事は思い通りいかなかったりするもんで、予定して時間をオーバーしながらもキリのよいとこで終了。
それまで携帯電話のつながらない場所にいたので、すでに近場に出撃しているだろうkeyちゃんに電話してみる。
IW:「遅くなりましたが、今どちら?」
key:「湾にいます。まっちゃんは明日フライトなのでやめとくだそうです。」
IW:「とりあえず、これから向かいます。」
前に三崎港に出向いたときの第2ラウンドでkeyちゃんに紹介してもらったポイントで合流することに。
現場に着くとkeyちゃんは黙々とルアーを引いていた。
様子を聞くとほとんどアタリがないとのことだったが、私もせっかくポイントに到着したのでとりあえず投げたい。
ということで30分くらいだっただろうか。とりあえず台船まわりやら岸壁まわりをトレース。
が、さんざん投げまくってたkeyさん同様、あたりはなし。
当初の予定ではヒヨッシーズ釣り部結成の地「東海埠頭公園」あたりに出撃するつもりだったが、まっちゃんがキャンセルということもあって、もうひとつの近場のポイントで移動することに。
産業道路をさらに南下し、しばらく走らせて側道に入る。分水路に沿って外海に面するポイントに到着。
引き潮によって分水路に上がっていた海水が外海に吐き出され、あたりは変化に富んだ流れとなっており、状況的にはひじょーに良さそうな条件。パイロットルアーにしているヨレヨレを分水路側、外海側に投げ状況を確認。見た目以上に潮流は変化しているようだ。ルアーがかなり重たく感じるところもあれば、すっと抜けるエリアもある。
しばらくしていると、コツンッっていうアタリがきた。
ボラか?シーバスか?
よく分からんかったが、とりあえずルアーに反応した魚はいた。
そのごしばらくアタリがなくなったのでX-80SWやらマーゲイ、エドニス等持ち込んだルアーを片っ端から投げてみた。
keyちゃんもあたりはないようで、あれこれトライしているようだ。
あちこちのポイントを叩いてきたkeyちゃんがもどってきて、再度二人して外海側に投げていると
「クイッ!」
私のルアーを引っ張ったヤツがいた。
ややモチベーションが低下していたがこれをきっかけに再度モチベーションを高める。
keyさんも私にアタリがあったとのことでルアーボックスをあれこれを漁って、続投。
・・・・・・
うーーん。あたらん!
だいぶ前から水面はなにやら騒がしい様子だったのでkeyさんがライトで照らしてみると無数の小魚が表層を群れていた。
「たぶんイナっこ(ボラの幼魚)だな。。。」
イナもシーバスのベイトになり得るはずなのだが、これだけ無数に、しかも優雅に泳いでいるようでは。。。
こっちとしてはシーバスに追われ、パニックに陥っている状況に出くわしたいのだが、これだけ悠々と泳いでいるようではシーバスに当たりそうもない。。。
keyちゃんに急用が入ったようで22時過ぎにこのポイントでの釣行は終了。
keyちゃんは帰っていったが、まだ時間がある。。。
久々に出向いた磯子だったもんで、16号沿いにある「壱六家」って家系ラーメンを久々に食し、もともと予定していた東海埠頭に出かけてみることにした。(久々だったけど壱六家はやっぱ美味いね)
湾岸線を都心に走らせ、羽田空港ICを経て東海埠頭公園に。
このポイントは1号羽田線の高架下が個人的に相性のよいポイントであるが、湾岸道路に近いゴロタ端もよくあたるポイントだったのでまずはこちらから攻めてみることに。潮はもうすぐ干潮に到達するかってとこだったのでそんなに深めを探る必要もなさそうだったのでkomomo→グース→sasuke→エドニスと徐々にレンジを下げていく。
何度かコツコツ魚に遊ばれているあたりがロッドに伝わるが、ちっとも乗らない。きっとボラにちがいない。
よく「ボラの下にはシーバスがいる。。。」って聞くのでためしにX-80SWでさらに深めを探る。
投げること数回。以前HITしたポイントをトレース中にコツってあたりがきた。
それまでと違う感覚だったので「どりゃぁぁ!」と合わせを入れてみた。
根がかりです。。。
X-80SWはなかなか店頭にならばないルアー(それほど人気の一品)なのでこれを外すのに一苦労。
10分程度だっただろうか。沈み根と格闘し、大事なハチマルを無事回収。
さすがに仕事に移動時間込みで5時間程度の釣行で疲れたのでこの日はハチマル救助にて納竿。
この日はkeyちゃんとの釣行だったけど、なんとかまっちゃんの旅立ち前に3人で出撃したいもんだ。