October 2005


10月30日(日)
多摩川


今日こそは。。。


昨日の釣行はやや消化不足。
サバの引きもそれはそれで面白かったのだけど、やっぱり本道としているシーバスに出会えなかったのは正直悔しい。

ということで、本日も出撃を決意。ただし、チャリで。。。

ただいまオデッセイは車検にだしているので2003年秋の再現ってなわけです。
懲りもせず、チャリで目指すはガス橋。手前の丸子橋付近でもよいのだけど、最近堰堤より上の水位も低く、ちょっと微妙な感じだったので一気にもうひとつ下流の橋まで向かうことに。

ま、季節的に冬を迎えるまえの脚力強化っていうことまで考えれば一石二鳥かな?

多摩川土手沿いをウェーダかついで激走。
防寒装備で走っているのでマジで良い汗かきます。

40分ほど走ってガス橋に到着。
だが、水面をみてみるとやーな予感。。。

めちゃめちゃ静かなその川でもきっといるはず!

そう信じてウェーダーに足を通し、いざ入水。

トップから底までひととおり探ってみる。さらにポイントを少しずつずらして同じ事を繰り返す。


・・・・・・・・・・


まったくもって反応なし。
ライズする様子もなし。
時折ボラが数回跳ねる程度。

ベイトの気配もなし。


結局下げ始めから4時間ほど投げとおしたが、あまりの反応の無さに心折れ、納竿とした。

マジで、多摩川どうした!?


10月29日(土)
Captain.Key


今日は記念すべき日であります。


何がかというと。。。


キャプテンkey就任


趣味が高じて(?)とうとう小型ながら一級船舶免許を取ってしまったのです。
前から海里限定で持ってはいたのだけど、とうとう一級を。

とはいいながらまだ愛艇を持ってるわけではないので一時的船長だけど、操船中は船長には変わりない。
今後ともお世話になります。

ということで、今日はkeyさんが講習を受けるにあたって付いてきた特典を利用。二人だとちょいと寂しいかな?ということで、スギヤマさんを誘ってみた。
是非ともスギヤマさんにシーバス釣りを堪能してもらいたいというのが釣り部の希望。というか、そのまま「はめちゃえ!」っていう気持ちも少なからずもっての出港。

先にひとついうと、keyカーに当日着替え、カメラ等を忘れてきてしまい、私が撮った写真の掲載はしばらく先になります。とりあえずkeyさんから送っていただいたkeyカメラ画像で紹介。

なのでいきなりの写真は。。。


乗船前。keyさんに撮ってもらいました。私が船長ではありません。


当日は雨の予報だったのだが、なんとか天気はもってくれた。というか一時陽射があるほど。
初航海で雨は。。。とちょっと心配していたけど、さすが、雨オトコがいないってことですな。

だが、いざ横浜ベイサイドマリーナを出港してみると海況はちょいキビシイ状況。前線がちょうど通過するあたりだったので風はやや強く、海上はうねりが出ていた。ボートが立てた波しぶきをまるごと浴び、いきなりビッショリ。。。
とりあえず安全第一でてきとーにポイントを回ってみる。


隼虎である程度寄せ方などをkeyさんは見ていたようだが、風、潮、うねりで障害物に寄せるのはけっこう苦労していたようだ。とりあえず初ってのもあるのでこれは経験していくしかないかな?
とりあえずポイントについたのでスギヤマさんにひととおりレクチャ。ただいきなりうちらみたいに壁際ギリギリに投げろっていっても無理があると思うのでまずは思うように投げてもらい、リトリーブスピードなんかを実演して「こんな感じ」ということで。基本的にヒヨッシーズ釣り部員はスキーを教えるときも釣りを教えるときも「こんな感じ」から始まります。。。

ま、はじめてということもあって多少ぎこちなさがあるが、これまた経験的なところもあるので今後たくさん連れ出すとしよう。

私も本気モードで狙ってみる。まずスギヤマさんに釣ってもらいたいところもあるが、「釣れる」ってのを見てもらうのもやる気を起こすには手っ取り早い。ということで本日用のSPルアー「B太(金ベース赤頭)」をチョイス。
前回の隼虎でのまっちゃんを再現しようって魂胆。

だが。。。


潮色はめちゃめちゃ澄み。
透明度はおそらく軽く10mくらいはありそう。というか、そこそこの深場のはずなのに底が見えたりするあたりからして状況的にはかなりキビシイ。しかも時間帯も朝マヅメから外れている。さらにうねり、風でボートが壁際に寄らない。

澄み潮で早々にSPルアーは諦め、クルクルやバイブレーションにチェンジ。
深場に沈めてみる。


。。。。。。。。。。


全然反応なし。。。


その後根岸湾などいろいろ回ってみるがどこも澄み潮。。。
穴撃ちですら魚ッ気がない。


しかたなく、シーバスは諦め、いったん南下して沖で餌釣りに変更。
猿島の北側の遊魚船団にまざり、アジ、サバを狙うことに。

今年はシーバスばかりやっていたのでコマセを触るのは2度目。
あいかわらずあの臭いは少々抵抗があります。。。

うねりの中でのストラクチャ周りのシーバシングだと悠長にルアーを放り込めなかったkeyさんもさすがにここだとのんびりと糸を垂らせる。ということでさっさと胴突きタックルでタナ探り。

すると。。。


HIT!


いきなりなにやらHITさせた。根まで沈めてないので掛かっているとすればアジかサバ。前者であることを期待し、巻き上げてみる。が、サバであった。
まぁ、とりあえずサバも引きは楽しい。ということで本格的に今晩のおかずを取りに行く。
さらにすぐさまkeyさんに2回目のHIT。スギヤマさんと私のタックル準備でまだ私は投げてもいないのに。。。

ようやく私の分も準備できたところでアジ・サバ釣り開始。

およそ10mほど沈め、コマセを散らすように大きくしゃくる。そしてしばらくして。。。

HIT!!

私にもHIT。青物独特の横走り。サバに間違いない。
とりあえず私も塩焼きは食べれることになった。

実はこのときスギヤマさんはあせっていたようだ。が、しばらくしてスギヤマさんにもHIT。
これで無事3人ボーズ逃れ。シーバスやってたときは「こりゃ、ひょっとしたらひょっとするかもしれなくない??」なんて話もあったけど、ホッと一安心。

その後、スギヤマにもポツポツHITしてくれたのでとりあえずは前の三崎港よりは魚の引きを堪能してもらえたんでないかな?


ということで、そこそこ食料も調達でき、帰港時間にも近づいてきたので納竿、帰港となった。
実は。。。その前に酸性撒き餌を海に返してきました。。。
コマセ臭+しばらくの間下向きの作業+うねりのおかげです。。。(ちょっと情けなくない?)
keyさんからは「慣れだよ」と言われたけど、うーーーん、慣れるかなぁ。シーバスガイド船では全然問題なかったんだけど、、、やっぱうねりのせいかな?(このままじゃ外海には出られんな、シイラ釣てぇ。。。)

とりあえず、後片付けを済ませ、key宅でいつものごとくもうひとつのお楽しみ。



今夜の食材(ちっさかったカサゴキープしときゃよかった。。。)


残念ながら、アジ、イシモチは釣れなかったので今日はサバづくし。
今日はさばき上手のまっちゃんがいないので私も包丁もってお手伝い。いちおう頑張ってみた(つもりです)。

ただ、いつもは前処理までが担当だったのだけど、きょうは調理担当不在。先日のおいしい味噌煮の味付けがよう分からん(困った。。。)

だが。。。

「意外」という言い方は本人に失礼だが、たまに台所に立っているということでスギヤマさんが今日の料理長。
ま、けっきょくは「男の料理」なんだが、何を入れるかもよう分からん私とkeyさんよりは何十倍も頼もしい。
「少しぐらいはこういうこともやっておかんといかんなぁ。。。」とちょい反省。


ということで、


スギヤマさんに作っていただいたおかずはこちら↓


竜田揚げ byスギヤマ料理長(マジ美味かった)

サバの塩焼き。私がさばいたヤツもちゃんと身がついてますよ。

サバの味噌煮 byスギヤマ料理長(ちょーうめぇ!)

keyさんに白飯を炊いてもらい、これまたスギヤマさんに味噌汁を作ってもらい、「これぞ、昔ながらの日本の食卓(?)」とでもいうような晩御飯をいただいた。

いつもの事ながら。。。

いやぁ!んまいッ!

大衆魚ながら自分らで釣ってきたって、それを食うってのはいいもんですな。
できればここにアジがあればよかったのだが。。。

ま、今後もまだまだこの遊びは続くのでアジは次回のお楽しみってことで。

ただ、ひとつ希望をいうとすれば。。。

そろそろ鯛がほしいなぁぁぁぁ。。。

自給自足なので釣るっきゃないか。。。
あ、ヒラメでもいいっす!

とりあえずお疲れさんでした。

スギヤマさんにはシーバスの引きを味わってもらえなかったので、今度こそは味わってもらうことにしよう。
ただ、秋は良型なんていうけど、この季節はいまいち攻略しきれていないので一番釣りやすい春のバチパターンで。
春先に必ず出る場所は数箇所見つけてあります(といっても必ずとは言い切れないけど)。
そこでシーバスの暴れっぷりを堪能してもらうとしましょう。


10月22日(土)
多摩川


今日は自分が自然の中で通用するだろうか。。。


と、いつもそんなことは考えてないけど、とりあえず楽しい引きを楽しみに出かけてみた。
すでに季節は全盛期。といいつつも、期待通りに釣れてない。

この魚は止水域の魚と違って日々移動している。居着き型と呼ばれるシーバスでさえあるエリアを回遊していると言われている(非常に狭いエリアでしょうけど)。
それを追い続けられればよいのだが、さすがにそうはいかない。

その差を埋めるには日ごろの経験、周りからの情報と様々な手をつかって魚がいる場所を絞っていく。
それでも絞りきれないのも事実。ほんとに絞れるのならいつでも釣れる。だが、実際のところはそうならないことも多い。
あとは。。。

必ず回遊中に通る場所で出くわすのを待つ

かな?
よく通っている多摩川河口はそんな場所。
率直なところを言うとこのエリア、シーバスが好んでつくような場所は少ない。
だだっ広い干潟エリア。遠浅で障害物らしいものはほとんどない。それでもこのエリアであがるサイズは大型が多い。これを自分なりに想像すると、川を遡上する経路にルアーを放り込めているからであると思う。

定かではないが、川を遡上する個体は生命力が他より優れているといわれている。
もともと海水域で生きている魚が淡水が流れ続ける塩分濃度の低いエリアに入っていけるその環境適応能力はその証明であるわけだ。徐々に塩分濃度の変化に体を慣らし、餌が豊富な上流を目指す。能力が高いからたくさんのベイトを捕食し、その体を大きくする。

そんな個体が往来する場所が多摩川でよく立つ河口域なんである。
ただし、どでか級に出会えるかは回遊とばったり出くわすかどうかの運的要素もある。
あとはその確率をあげればよい。

3打数1安打より30打数10安打の方が同じ打率でもHITの本数は多い(って当たり前だが)
まっちゃんとも以前よく言っていたことだが、魚に出会いたければより多くフィールドにたつことだ。

ということで、今日も大型に出くわせるよう、河口に立つ。
ただ、今日は単独釣行ではない。

すでに夜行人さんと連絡を取っていた。

ただポイントへは別々に来ているので先に着いた私はそそくさとエントリー。干潮間際での沖の杭周りを探る為に立ちこめる最下流へと進んでいく。風は上流かわら川筋にそって吹くおろして良い感じ。ただし、さすがに涼しいというより肌寒さを感じさせるものになってきている。
そろそろ上下とも重装備にしていかないと厳しそう。

そんな中、風に乗せてはルアーをU字に引いては「ガツンッ!」という衝撃を待つ。


・・・・・・・・・・


アカンですわ。。。今日も回ってきません。
途中から夜行人さんも合流夜行人さんは本流側でなく、運河に流れ込む一番奥を狙っていた。

そんな中、干潮間際でもう少ししたら杭をかすめれるところで。。。

コッ!

やはりU字からルアーがこちらを向いたあたりだった。ルアーの引き抵抗がちょい重くなった直後、かん高い衝撃が右手に伝わった。
あわせてみたが、空振りしたような感触。だが、ラインからは生命感が伝わってくる。

「ありゃりゃ、こりゃセイゴだ。。。」

案の定、せいごちゃん。30cmはないくらい。
近くに知らない2人組みがいたのもあって写真には収めずそのままリリース。


・・・・・・・・・・


そして干潮到達。
けっきょく下げ潮では数回アタックはあったものの、獲れたのはセイゴのみ。

周囲の人たちは下げも止まったので帰っていった。
のこる私と夜行人さんはさらにしばらく続ける。が、夜行人さんも寒さと疲れから戦線離脱。

私は上げ潮のおいしいところまでもうちょっと粘ってみることに。

上げ潮の時は運河よりにたいてい数名いるのだが、今日は私だけ。
ただ、上流から吹き付ける風のせいで上げ潮が鈍い。
そんななか、運河からの上げ潮でようやく潮目が見えてきた。

何度かできたうちの潮目からようやく生命感が伝わってきた。


ピンピンピンッ・・・


こりゃだめだ。。。

うーん。。。冴えない。。。


さらにサイズダウン。ヨレヨレ2つ分よりちょい長いくらい。今年か昨年孵化したと思われる20cmを超えてないセイゴ。
大型が回遊しているようだったら、こいつは釣れることなくその大型に食われてるはず(残念ながら水中の生存競争には共食いってのはふつうにありえるのです)。

「こんなやつが悠々とルアー追ってくるって事は、このエリアに大型は入ってきてないな。。。」

と、勝手に決めつけ、今日は残念ながらこれにて納竿とした。


そろそろ脳天を突き抜けるような衝撃を毎回のように味わっても良い頃なのだが。。。


10月21日(金)
多摩川


日ごろのお疲れには。。。


やっぱりやりたい事をやるのが一番。
別にいろんな事をやらなくてもいい。ひとつでも自発的に「これやりたい」ってことがあれば良いと思う今日この頃。
もちろんたくさんの事をやっても悪くはない。ただ、今の自分にとってはこの難しそうで簡単な、簡単そうで奥が深いこの遊びに集中したい。
単純に強烈な引きを楽しみたいのもあるし、自分のアプローチに魚が応えてくれるのも楽しい。
それともうひとつ、この遊びの楽しさとして自分が持っているものは

「生を感じれること」

かな?
生命活動の原点に近いこの遊び。
獲らなきゃ、生きてけない(実際そんなことはないですが)。
私がこの遊びにはまっている理由のひとつはそんなことを味わえるから(って単に釣れるだけでももちろん楽しいですけど)

一本でも釣れたとき、

「自分も自然の中で通用するんだ」

というような実感が気持ちいい。
狩猟本能をくすぐるようなこの遊び、機会があれば是非ともいろんな人に味わって欲しい。

ただし、この遊びをやるうえでひとつアタマの片隅に入れておいて欲しいことがある。釣った魚を生かすも殺すも釣った人の自由であるが、資源は有限であるということ。不要な殺生は人間のこれまでの愚行をくりかえすだけである。

食べる為に釣る人もいれば、釣る事を目的としている人もいる。いまのところ私は両者の中間的な位置(どっちかというと後者かな?)にいると思うが、ずっとこの遊びが続けられたらとただひたすらに思うばかりである。だから基本的にリリーススタイルを通している。


っと、今日の釣行記から脱線するときはそうそう書く事が無いから。。。

あまり収穫がないのでさらっと。
ここ最近こだわっている河口域に今日も懲りずに出撃。

この日は下げ狙い。そろそろでかいのが「ドカンッ!」っといつでてもおかしくない季節。
ただ、このだだっ広い河口域は居着きというより回遊待ちに近い。時合いがずれれば会えない。
それでもきっとこのエリアを通り過ぎる群れはいるはず。それを信じて沖へと歩を進める。

風は上流から吹き下げ、流れをを押すいい条件。いまにも魚が水面を割って出てきそう。
そこへまずはバンズから攻めてみる。

。。。。。。

続いてコモモ。

。。。。。。

さらに10cmレンジを下げるために昨年のMVL「コモモカウンター」。

。。。。。。


魚ッ気はあるんだけど、水面を割るのは40cm強のボラジャンプばかり。
自分のなかでひとつの直感というかジンクスみたいなものがある。

でかいボラが跳ねてるところではなかなかシーバスが出てこない。

ネットなんかで釣果あげてる人には「ボラが跳ねてるのでいると思って投げたら出た」なんて報告をたまに見かけるけど自分はこういうときは何でか出ない(何でだろ??)

しかたなく、ここ最近このエリアで調子いいルアー、さらに20〜30cmを下げる飛距離抜群のヨレヨレをチョイス。


ヨレヨレになった途端、そこそこバイトが出てきた。
が、どれもショートバイト。乗ってくれない。


。。。。。。。。。。


結局数回のバイトが出たのみ、しかも感触からしてほとんどがセイゴ。ヘビカバタックルになっているもんであわせても引きが弱くてティップで乗せられない。

そして干潮到達。。。

上げ潮が利く頃から第2ラウンドと考えてみた。が、すでに晩秋に向かっているのになめた装備で来ていた。パーカーにウィンドブレーカ。。。北西からの風がかなり冷たく感じれる季節にすでになっていた。
ということで、水面を走る冷たい風に負け、今日はボーズにて納竿。。。

ああ、今日は食いっぱくれました。。。


10月16日(日)
隼虎 朝マヅメ便


今日は久しぶりに


ヒヨッシーズ釣り部そろってのボートシーバス。
陸っぱり釣行に比べると小型ボートの上は多少タフな釣りになるけど、それでも陸でやるよりバンバン釣れる。ってことで、爆釣を味わいましょうとまっちゃんの仕事での一時帰国にあわせてこの日を選定。

まっちゃんをピックアップし、乗船場の東神奈川を目指すが何を勘違いしたのか第一京浜をそのまま南下すればよかったのだけど産業道路から回ってしまい、ギリ・・・というかちょい遅刻。。。

予定より10分ほど遅れての出船。
前日からの雨が心配だったが、多少ぱらつく程度でなんとか小康状態を保ってるって感じ。
そんな中、まず向かったポイントは沖の壁撃ち。
基本的にストラクチャゲームなんでこういう場所にたんまりいるわけです。

ボートに乗り始めたのはまっちゃんが海外駐在後ってのもあって、まっちゃんはほとんどボート用のタックルを持ち合わせていないので私のショート(?)ロッドでスタート。
「どんなルアーがよさそう?」という相談があったので私の厳選ルアーのなかから信頼度がたかく、かつ朝マヅメのフラッシング効果抜群と思われるビーフリーズの金色ベースのレッドヘッド(ショートビルタイプ)をチョイス。このルアーはあるDVDを見て「おお!これすげぇ!」ということで早速用意した逸品。
ナチュラルイワシ系カラーでもよかったがとりあえず様子見って感じで選んであげてみた。
私は最近かなり使い込んでいるimaのB太で、keyさんは仁義を切ってUS土産のスペシャルルアーからスタート。

まずは私とまっちゃんでバウに立たせてもらう。

まずは様子見で壁際にキャスト。っていいつつすでに本気モードですけど。

続けてまっちゃんがキャスト。おそらくkeyさんは後ろで自由奔放に投げておられるはず。
さすがにブランクがあるのか、まっちゃんは自ら「あかんなぁ。。。」という精度。ま、これは仕方ない。
でも今回チョイスしたビーフリーズはかなりタフなルアー、壁にぶつけようがそう簡単には壊れんので安心してください。徐々に勘を取り戻してきたのか、数投したところで、


「来たぁ!!」


まっちゃんに早速ヒット。ポイントについておそらく5分と経ってない。
とりあえずの一本目にkeyさんが記念撮影


ポイントに到着後、早々まっちゃんにHIT。


そして2分後。。。

私も壁際から最近我ながら上手くなってきたトゥイッチ&抜きで


ゴンッ!

ドラグが断続的に悲鳴をあげている。おそらく50UPのフッコちゃん。
けっこう突っ込みが強くて楽しめた一本。今日はなかなか調子良さそうだ。


早速B太で一本。50cmちょいってとこ。


とりあえず最初の一本ということで撮影しているうちに、

「また来ました」


ま、マジ!?

さらにまっちゃんにHIT。50cmないくらいかな?


その後、まっちゃん怒涛の入れ食い。
3投したら1回はHITのスーパー爆釣の始まり!


まっちゃん絶好調!今日はこのルアーがめちゃめちゃ凄かった。


マジでこのルアーは強かった!
ビーフリーズ78Sのショートビルタイプ。ルアーのアクションとこのアピールカラーがめちゃめちゃよかったのだろう。と、思ってる隙に。。。


拉致った甲斐あり。入れ食いに近い状態のまっちゃん。


写真は収めてなかったけど、もちろんkeyさんにもHIT。ただ、独特の狙い方で沖のブレイクからなど、個性あふれる狙い方(もちろんこっちのブレイクでも出ます。私もHITさせました。バレましたけど。。。)。
時折ケイコちゃんに選んでもらったルアーを私と二人で投げてみるが、残念ながらこっちではなかなか出ず。。。

しばらくして一旦ポイントを移動、同じ岸壁沿いだが、すこし移動。
B太ですぐさま出てこなそうだったので今度はこれまた最近だいぶ分かってきたメガバスのマーゲイにチェンジ。岸際に着水させ一気にレンジを下げてちょい深めについてる個体を誘う。

4、5投したころだろうか。
トゥイッチを一発かましたところで

ガツンッ!


とバイト。
いきなりズッシリくる重さ。すでにドラグがスズキ級を知らせている。
「硬い」ということで評判のレッドシャフトがグイ〜〜ンとばかりに撓っている。

バウから一旦降りてやり取り。さらに同じポイントでまっちゃんにもすぐHIT!これまた特製モアザンボートマスターが撓っている。そしてエアリティは「スズキ級だよーーーーッ!」と教えてくれている。

そしてゆっくり引きを楽しんだところでキャプテンにタモで取り込んでもらい、無事スズキ級ゲット。
そこから間もなくまっちゃんもスズキ級ゲット。


ほぼ同時にHIT&GET。67cmと64cmのスズキさんに楽しませてもらった。


二人して同じポイントからスズキ級を引きずり出せた。かなり満足な一本。
実はこのとき別のポイントからkeyさんもフッコ級引きずり出していたんだけどギリギリのところであえなくフックアウト。残念ながら3人揃ってのブツ持ち撮影は次回におあずけ(まだまだチャンスはありますよ)。


そしてポツポツ拾ったところで

沖でボイル発見!

まっちゃんを習ってビーフリーズ(ノーマルリップ)をつけていた。が、ボイルは出たらすぐに狙わないとスイッチをOFFされてしまう可能性がある。シンキングミノーでこの表層ボイルをものにするには。。。

ティップを高く上げてジャークの繰り返し。すると、
コツンッとHIT。だがラインの動きがいつもと違う。
当たった直後に横走り。間違いなく青物の引きである。すぐさまサバと分かった。

さっそく今日のおかず1号と思い、丁寧にやり取りしてボートの真下まで寄せたのだが不運にも抜き上げ直前で痛恨のバラシ。。。
keyさんからキビシイ一言。

「あんた、晩飯逃がすこたぁないだろ。。。」

スマンです。。。

その後またポツリポツリ獲ったところでさらに移動。
東扇島沖の壁狙い。

ここでもまっちゃんが一番HITさせてたなぁ。。。
その後前回3人で乗ったとき一番最初に向かった沖のバースに到着。

私はゾンクで、まっちゃんはビーフリーズで、keyさんはN-J85と、ミノーで勝負。
ここらでそろそろ今晩の食材を本気で獲りに行くことに。
するとkeyさんから「HIT」の一声。
なかなか良型の個体。鱸はいわゆるスズキ級(60cmオーバー)よりフッコ(50cm前後)の方が美味い。keyさんが獲ったそれはちょうどいいサイズでかつ、そこそこ綺麗な個体だったのでとりあえずボートの生簀にキープさせてもらう。


面白かったのがバース下のボイル。

ボイルをまっちゃんと二人で目撃した瞬間、

私:「まっちゃん、あそこあそこ!」

もちろんまっちゃんも見ていた。ボイルが出たところはすでに活性が最高潮になった個体が居る。まっちゃんも迷うことなくそちらへキャスト。おそらくボイルが発生したところのちょい沖を狙っていたのだろうけど、距離がわずかに足りずボイルが発生したそこにピンポイント着水。だが、さすが高活性の個体。そんなの関係ない。


着水バイト炸裂!!


恐らくひと巻きしたかしないかというタイミング。
私はその一部始終を見ていた。マジで着水した直後にロッドが撓っていた。

「ホント、あんたすごいよ!」

まっちゃんの顔からは笑顔が耐えない(最初はちょっと「ウェップ・・・」ってなりそうな顔してましたけど)

私のゾンクにももちろんHIT。ただ出てきた個体はバース奥からだったのでちょっとどす黒い個体だったのでキープせずにリリース。
そこそこバース周りで遊ばせてもらった後、キャプテンから

「そろそろ青物でも獲りに行きますか?」

ということで晩の食材を獲りにいくことに。
かなりのサバの群れが湾奥まで入ってきているということなので塩焼き、味噌煮にするおかずを拾いに。
使うルアーは丸子堰でよく使っていた20g前後の小型メタルジグ。これを底まで落としてひたすらしゃくるという単調な釣り。

だが。。。。


よくサバはアホみたいに掛かるという話なのだが、何でか今日は渋かった。
「よっぽど運が悪いか、よっぽどヘタクソか。。。」
keyさんからそんな冗談がでたがだんだん冗談ではなくなってきた。。。

キャプテンからも

「おっかしいなぁ。。。サバってそんなに難しくないんだけど。。。」

ためしにキャプテンも自らジグを放り込んでみる。

・・・・・・・・・・

とりあえず全員数回HITさせたが獲れたのはキャプテンの一本合わせて計3本(私は数回かけながら全てバレました。。。)
丸子仕様のバーブ潰したフック使うんじゃなかった、と反省。。。


しばらく狙うが今日は渋めだったのでここらでサバは諦め、シーバス後半戦に移行。

ちょこっと走って向かうは運河内の壁。何度も言うけど基本はストラクチャゲーム。こういう障害物にわんさか着いているのです。


すでにまっちゃんのキャスト精度は元に、というか以前より冴えていた。
(調子に乗ると手がつけられませんな。。。)

壁際10cmに着水。これを見て私も一言、


「こりゃ、 出るでしょう!」

そして壁沿いにリトリーブ。やっぱり・・・



コースが良いと出るねぇ!


着水した瞬間に「これは来る」と分かった一本。
この嬉しそうな笑顔↑
狙ったとおりに出たときはサイコーに嬉しいもんなんです。

カメラを意識したkeyさん、「そろそろ俺も撮ってくれ」と言いたげな後姿。すると間もなく、keyさんのロッドがグイッと撓った。軟らかいロッドはそのやり取りが楽しい。根元からグーンと撓らせ、ほどよく楽しんだところでランディング。


壁際からフッコHIT&GET。54cm。ライトロッドで引きを楽しんでた。


ポツポツとHITさせていると警戒船が。。。
しかたなくポイントを移動。

次なるは先日も80UPが出たという鶴見川の河口。
ただ、おそらく昨日とちょっと様子が違う。
前日の雨でめちゃめちゃ泥濁り。おそらく透明度は30cmもない。こういう場合はアピール系。。。
といってもデイゲーム用にピカピカ系ばかり揃えてきちまった。。。
しかたなく、X-80SWからスタート。ダートアクションで側線をくすぐろうって魂胆。

・・・・・・・・・・

だが、なかなか出てくる様子がない。
しかたなく、ルアーチェンジ。次に選んだのはメガバスの110SW。これを選んだ理由はもちろんある。
夏の赤潮での狙い方がひとつのヒント。
濁りがきつい状態では水中への入射光量は澄み潮より減る。
夏の赤潮では昼間でも光量が少ないためシーバスは浮くとよく言われる。この泥濁りでそれが当てはまるか試してみた。


・・・・・・・・・・


出ん。。。

そんな試行錯誤をしている隙に横でkeyさんから「HIT!」の発声。
ロッドはそこそこ撓っている。
「あらら、フッコかな?」


だが、あがってみて爆笑!




自他共に認めるこの手のウケ狙い。冴え渡ってます。


ライトロッドなもんで、このサイズでもロッド撓っちゃってました。。。

まっちゃんにもテイルスピンでセイゴがHIT。

ただ、ストラクチャがなく、だだっ広い河口の真ん中で投げ続けるのはかなり辛い。
出るか出ないか分からん状態で投げ続けるも集中力が続かない。

さすがに渋い様子を見て、最後のポイントを選択。それは


穴撃ち


最近「これ大事!」と考えてる諺(?)がある。
以前仕事でフィリピンから来ていた実習生がそこそこ日本語を覚えた頃にからかい半分で教えた諺。
今考えてみるとこれ、シーバサーにとっては納得できるもんだと思える。

ちょっと恥ずかしいながらご披露


穴があったら入れたい!!←深い意味は追求しないで・・・

言葉足らずなのでもうちょっと分かりやすくすると

穴(桟橋)があったら(ルアーを奥に)入れたい!!←くどい??

きっとシーバサーなら「うんうん!分かる!」と言ってくれるでしょう。

そんなわけで最後の最後、穴撃ちポイントに移動。
まずは最近お得意のB太からスタート。
穴の奥に放り込み、支柱際を通してくる。ガーッと巻いて穴から出る直前で一瞬だけルアーを止める。
1回目は出てこなかった。再度同じ事を繰り返す。

そしてルアーをまた穴から出る直前で止める。

!!!

チェイスしてきたが止まった瞬間、そいつも合わせて止まった。
(あ、アカン!!)
案の定、反転。。。

動きの変化ができた瞬間「ガバッ!」って出てくる事がよくあるのだが、今回は最後のスイッチを入れる事はできなかった。その後、B太に一度HITするがバラシ。。。

keyさんの一言でルアーチェンジ。


そうだ!お土産ルアーで約束果たしてなかった!


トップ系ルアーを選ぼうか迷ったが、ここは確実に獲ろう。。。
ということで選んだのは

CD-7

別に日本でもあふれかえっているルアーなんだけど、とりあえずいただいた中で確実なのはコイツ。
まずは、

まっちゃんとケイコちゃんへの約束を果たす!

せっかくのお土産ルアーなのでミスキャストでいきなり破損されても困るのでいつも以上に慎重にキャスト。うまいこと穴の奥に、しかも支柱際に着水。あとはまっすぐ引いてくればよい。

「これ、出るでしょう!」

そう確信できるキャストだった。

CD得意のただ引きで支柱際をトレース。そして2本目の支柱を過ぎる直前、


ゴンッ!


やはりコースが良いと出ます!緩んでいた右腕の筋肉が一瞬にして緊張する。そしてレッドシャフトは大きく撓ってティップは水面下についている。
ほどよく引きを楽しんだところでキャプテンにタモで取り込んでもらい無事ランディング。サイズにして50cm半ばってところ。だが、ラインの先にいるはずのCD-7がいない。

網の中でひと暴れしたところでようやく発見!

CD-7はその大きな口の中にまるまる入っていた。

「おいおい。。。頭から丸飲みされたよ。。。」
keyさんも「あららぁ・・・すんごいねぇ」と声を漏らしていた。

丸飲みされたCD-7のフックは幸運にもエラに引っかかっておらず、出血させずにすんだ。
威勢よく食いついたコイツに敬意を表しつつ、ゆっくりとリリース。またストラクチャ奥へと戻っていった。(残念ながら写真は収めてません)

とりあえず約束は果たした。ってことでよいかな??

その後、keyさんにもCD-7でHIT&GET。とりあえず今日の2つ目のミッションは完遂。
欲を言えば、あのあのスーパーサブ的トップ系ルアーで獲れればよかったのだが、まぁそれは次回にでもまた使わせてもらうとしよう。

とりあえず3人ともポツポツHITさせたところで帰港の時間となった。
それを知らせるかのように10分ほど前くらいから雨がポツポツと降り出していた。

今日のやり取りを思い出しながら横浜港をあとに。。。


さてと、本日の釣果ですが。。。


まっちゃん:30くらいHIT18GET(Max67cm)
keyさん:20程度HIT9GET(Max58cm)
私:20程度HIT10GET(Max64cm)

トータル70(?)HITの37GET。いやぁ、これぞ


爆釣!

さすがにふつうに陸からやっててフッコ級以上を20本もHITさせるのは今のウデでは至難の業ですからね。
もう少し欲をいうなら私とkeyさんとバラシ軽減できてればなぁ。。。

まぁ、これで終わりってわけじゃないし、次回もっと楽しめばよいわけだ。


雨足がけっこう強かったのでさくっとキャプテンにお礼を言ってすぐさま解散。
keyさんはそのままkey家に突入と考えていたようだが、さすがに雨で濡れたし、そのおかげでシーバス置いたところに座ったりでズボンがちょっと臭いそうだったのでいったん帰宅してからkey家にお邪魔することに。
もちろん、理由は

今日の獲物でプチ晩餐会

ということで帰宅してシャワーを浴び、今日使った道具を洗ったところで。。。

プチ爆睡zzz

朝早かったのでオチちまった。。。
起きたら到着予定の15分前。こりゃあかん。。。すぐさままっちゃんに電話。
だが、まっちゃんも遅れていたようだ(自分だけじゃないとわかるとホッと安心しますね)

予定より1時間遅れでkey家最寄り駅に到着。

すでにはらわたなど前処理をkeyさんがやってくれていた。
そしていつものようにまっちゃん料理長とkeyシェフがそこそこ手際よく魚をさばいていく。あいかわらず私はキッチンとリビングを行ったり来たり。。。ま、私がさばくと食べる量が減りますから。。


ということで今日の食材を紹介

本日の食材。鯖と鱸。味噌煮、塩焼き、刺身、鍋用に振り分け。


ふだんはシーバスって呼んでるんだけど、今日だけは「鱸」と呼ばせてもらおう。


鍋用。東京湾の豊かさに感謝、感謝。


さらに


刺身も十分美味かったッス!


いやぁ、東京湾という先入観でこれまでどこかにためらいがあったけど、十分美味いっすね!
ま、江戸前の鱸漁師はおんなじような場所からとってるんだし、美味いのは当たり前か。

ということで鱸の刺身、サバと鱸の塩焼き、サバの味噌煮、最後に鍋(鱸入り)を堪能し、しこたま酒飲んで満腹。
肝心な鍋の写真はメシに夢中で撮り忘れました。
なおこちゃんお気に入りのラーメンズDVDのおかげで再度。。。爆死zzz(なおこちゃん、スマンです。まぁまぁ面白かったよ)


ということで10時過ぎ、さすがにそろそろ帰らんと明日もあるので失礼することに。

ご馳走様でした。めちゃめちゃ美味かったです。

そういや、食費出してくるの忘れたわ。。。


とりあえず、釣って、飲んで、食って、寝て。。。 「寝て」は余計か

楽しい一日だった。


10月15日(土)
多摩川


せっかくの週末なのに。。。


ここ最近の仕事のストレスから「たとえ雨でも出撃してやる」という、わけわからん意地が胸の中にあった。
だが、ほんとに土砂降りになったらたまったもんでない。
とりあえずアメダスでギリギリまで状況を確認し、雨雲予測を何度も見て、ウェーダーに足を通した。

この日も狙うは多摩川河口。

ここでどでかいのを出す!

今年はこの河川にこだわってみると決めた。
ここからよりデカイ個体を引っこ抜く。達成できるかどうかはわからない。だからこだわってみることにした。


この日はここ最近では珍しい満潮ちょい過ぎの下げいっぱいを狙ってみることに。
ランカーはこの下げから出てきた。これを思い出すように流芯に歩を進めて行く。

だが。。。

しばらく投げ、下げ5分を過ぎたあたりで。。。


ポツ・・・ポツ・・・ザーーーーーー

雨が本降りになった。

(ついてねぇなぁ。風邪引いて明日ダウンしても困るし、サクッとあがっておくかな。。。)

そんな中でおもむろに投げたヨレヨレに

コツッ!グイッグイッ!

着水HIT!だった。

ヘッドシェイクっぽい感触が伝わったので思いっきりあわせてみた。というかすでにガッチリフックセットしている様子。ラインの出具合からしてフッコかな?とりあえずすり足で歩を進め、岸を目指す。

・・・・・・・・・

様子がおかしい!

いつまで経ってもエラ洗いが出ない。
やな予感がしてきたが、テンテキの引きはこんなもんじゃない。

十分にこちらに分があるやり取り。おそらくいつもの平べったいヤツではない。そう願っていた。

じゃぁ。。。何???

願いは今日もかなわなかった。。。

上げてみると、ちょうどピザーラのレギュラーサイズ程度の子エイ。アタマにザックリヨレヨレのフックが刺さっていた(ってどこがアタマなんだっけ?ピザの中心に刺さってました)
小さいわりにはいつもの座布団エイのようにひれをはためかせている。
とりあえず尻尾を完全に抑え、かかったフックを外す。あらためてバーブレスフックであることに感謝する一瞬でもあった。

そして尻尾をプライヤでつかみ、いちおう正義を前面にだしてリリース。

ただ、気分的にけっこう萎えたのと、先ほどから降り続いている雨とで、これにて納竿。

さっさとかえってシャワーを浴び、翌朝に備えることに。

翌朝とは。。。

久しぶりにヒヨッシーズ釣り部揃っての


ボートシーバス


なのです。
風呂上りに麦酒を一気に飲み干して翌朝に備えたzzz


10月14日(金)
多摩川


TVゲームよりも面白い


たまたまX-BOXやらプレステの話題がタバコ部屋であがっていた。
まぁヒトの趣味はそれぞれ、特に否定はいたしません。

ただ、個人的意見を言わせてもらうと、


どんなに「リアリティ」を追求したゲームでも「ホンモノ」には勝てんのです!


もちろん私だってまったくTVゲームをやらないわけではない。
PS2も持ってる(と、いいつつシンにここ3年くらい貸しっぱなしだった。。。まぁいいか)
ただ、これは無気力を促進するだけな気が最近している。寝っころがってやろうが、逆立ちしてやろうが、結局は誰かが用意した結果にしかたどり着かない。それにどんなに映像をハイクオリティにしても、体感系のひと工夫を入れても、それは虚なのである。
サッカーや野球もそう、カーレースだって、ロールプレイング、恋愛系、格闘系だって(格闘系はホンモノは痛すぎるか。。。)。


私が今ハマっているこのシーバシングは


全てがホンモノ


なんである。
風も、水の冷たさも、右腕に伝わる強烈な衝撃も、左手の親指につくヤツの歯型も。すべては「リアル」なんである。

そして何よりも大事なのは、

全ての結果は誰に用意してもらったものでもない

ということだ。
ボーズであろうが、ランカーを獲ろうが、すべては自らの力で突き進んで得たものなんである。
風を読み、流れを読み、どこに魚が着いているかを想像し、そこへいろんな角度でアプローチしていく。
そしてある結果が訪れる。それはめちゃめちゃ嬉しいものであったりもすれば、袖を涙で濡らすこともある(って泣いたこたぁないですけど。。。)
どう転がるかは誰もわからない。
だから面白い。
そしてそのどっちに転がるか分からないものをどれだけ自分のモノにしていけるか、これがなんともいえないほど楽しいのである。


こういう書き方をすると「一番素晴らしい趣味は釣りだ」ととられそうだが、そういうことを言ってるわけではない。
サッカーだってそう。ゴルフだってそう、料理だって、園芸だって全然よい。自ら考え、あれこれ試行錯誤できる趣味なら、ホンモノを感じられるものならなんだってよい。

基本的には趣味はなんでもよいんだが、できることならホンモノを感じれるものがよいと強く思うんである。
(っていうと、ゲーマーに刺されるかな?)




というわけで、といっても話にあまりつながりがないが、今日もホンモノを感じに出かけてみた。
最近は秋の風が心地よい、というよりちょっと肌寒くなってきた。すでに秋モードは最盛期に突入している。しかしそれをあざ笑うかのようにあやしい雲が東京湾に立ち込めている。

だが、この大事な時期を逃すわけにはいかない。

季節は待っていてくれない。

残業しないつもりだったが、途中滞ったおかげで20時に退社。急いで電車に飛び乗り、帰宅。
まだ雨は降ってきていない。携帯の天気サイトでアメダスを確認しても目的地付近は降ってる様子はない。
が、夜行人さんからメール着信。

「雨降ってきた。やな予感」

な、なんですとっ!?

どうやらアメダスに映らない程度の小雨がぱらついているようだ。
が、その程度だったら気にしない。車にはレインウェアも積んである。雨に濡れない術は持っている。
だが。。。

車に乗って10分ほどしたところでけっこう強めな雨。

(ありゃりゃ。。。こりゃ、キビシイ。。。)

だが、夜行人さんに「全然問題なし」みたいなメール打った手前、行かんわけには。。。
ということで雨が止んでるのを祈りつつ、いつもの公園に到着。
願いが届いたのか、車を止めて間もなく、気にならない程度の天気に。

このときとばかりにウェーダーを履き、準備万端、土手沿いに河口を目指す。


最下流域に到達すると沖のほうにひとりアングラーを発見。
「お、夜行人さんやってるな!」

とりあえず近くまで行ってみる。やっぱ夜行人さんだ。
声をかけようかと思ったが、やめてみた。基本的にキャストしているアングラーに近づかないのもマナーである。集中力が途切れるような行為は避けておく。ということでまだ下げの流れが生きていたのでちょい後ろでキャスト開始。

だが、その流れはすぐに止まった。
そして同じように上げを狙うつもりで来たと思われるアングラーが3名ほど土手を歩いていた。

下げも止まったのと、せっかく先に来て後から来たアングラーにいいポイントにエントリーされるのも癪なのでそそくさと運河筋に移動。
やはりその3名は同じエリアを狙いに来ていた。私が入ったちょい下流側(本流側)に入った。

だが、なんだが様子がおかしい。
ベイトの気配がない。。。

ベイトがいなければシーバスがいる可能性も低い。基本的にフィッシュイータは常に餌を追い掛け回すか、ベイトが回ってきたことで活性をあげる。ベイトがいないと。。。結果はそう良くはならない。。。
しかたなく、このエリアからポイントを本流側に移してみる。

だが、まだ上げの潮が速くない。というか一部はまだ下げている。
なんとも読みにくい流れ。とくにこのエリアはストラクチャもないので流れが読めないと集中力が途切れがち。

ふと横を見てみた。
するとちょうど夜行人さんがあがっていく様子が見えた。ちょこっと投げ続けるがすでに集中力が切れていたのもあって後をおって陸にあがる。

夜行人さんは翌日も仕事のようでもう納竿とするところだった。

どうも調子悪そうだが、私はもうちょっと粘ってみることに。
再度運河筋に立ってみる。
しばらくして速い潮がさしてきた。ただちょこっと遠い。こういうときはヨレヨレの出番。
目いっぱい遠投してその先端にヨレヨレを通してみる。

すると、


コツッ!


来た!
とばかりに合わせを一発かます。

乗りはしたが、引きは小さい。
が、小さくても一本は一本(以前はそんなことよく言ってましたね)、丁寧に取り込み。



上げの速い潮が挿したところで30cmちょいのセイゴ


サイズは小さいながらやっぱりヨレヨレはすごいです。
前はこんなどシャローで比較的沈みやすいヨレヨレを使う事はなかったのだけど、このルアーもだいぶモノにできてきたって証拠かな??


その後、数回のアタリ、2HITさせたがフッキングに至らず。

どうやら今日はポイント選定をミスったようだ。どうやらスズキ級の群れはどこかにいってしまっているようだ。
といってもここに来るまではわからんか。。。

上げ5分あたりにさしかかったところで運河筋からの流れも本流と混ざって複雑になってしまった。

潮目も発生しているのだが、すぐに消失してしまう不安定な潮。こういう場所で出すのはまだまだ困難。
結局この1本で納竿。

まぁ釣果はちょこっと納得いかないものになってしまったが、まぁそのほか学ぶ事はいくつかあったからそれで「よし」としておくとするかぁ。。。

あの川の流れ、完全な潮目じゃなくっても出てくるんですね。。。


10月8日(土)
多摩川


今日はちょっと予定外ながら。。。


消化不良な一日だったので、ストレス解消に急遽出撃。
翌日はすでに予定も入っているし、10日も珍しく雨の予報なので、まだ降り始めていないこの日、この時間がこの3連休でもっとも最適なように思えた。
そんなわけで夜9時すぎ、会社から帰って空腹を満たしたところで一路多摩川は最下流を目指す。


いつもならあれこれとルアーを持って出てくるのだが、今日はひじょーにシンプル。


実は前日に対多摩川河口用に購入していたルアーがある。
といってもいまさら目新しいルアーってわけじゃない。

河口用に用意したルアー

ヨレヨレ
TRIP85

どちらもすでに持ってるし、ホント、珍しくもなんともない。ではなぜ今更このルアーなんだ!?

この理由については前にも書いた。
ここ、多摩川河口は湾奥シーバスを狙うひとつの指標「常夜灯」がかなり少ない場所。というか月明かりでもなけりゃ真っ暗といってもよいほど。基本はルアーのアクションであるが、シーバスにルアーに気付かせるにはルアーカラーによるアピール力も意外と大事なんである。
以前はナチュラル系が比較的多かった私のルアーボックス。最近は暗がり用にパール色もかなり多くなった。

そんなわけで今回用意したカラーはヨレヨレは黄色ベースのレッドヘッド(村岡仕様)、トリップはオヌマンチャート。リップレスの静かな泳ぎではルアーに気付かせにくいと思い、カラーでルアーに気付かせ、スムーズなアクションで違和感を与えず「ガバッ!!」と食わせる。これが最近のこのエリアでの常套手段(ってまだ数回ですけど)。

それより何より、約束というか、宣言したことを実行するってのがホンネ。

実は前日釣り部の会合があったのだけど、そこでまっちゃん、keyちゃんの前で

「このカラーでアピールして多摩川で出すよ」

そう前日麦酒片手に言った。それを実行するために、今日はここへ出向いた。
ただ、ほんとはサクッと仕事を終え、まっちゃんを羽田にでも見送ってからと思っていたのだが、予想以上に遅れた。

気圧配置、アメダス、風、雨雲予測から今晩遅くまで多摩川河口はポツリポツリと来る事はあってもザーッとくることはないと判断していた。もちろんこの予測どおり雨は来ていない。車をいつものところに止め、ささっとウェーダに足を通して土手に立ってみる。すでにポイント到着時は下げ3分を過ぎたあたり。

急いでポイントに向かってみると、これが意外と、というかまったくヒトがいない。
天気予報がこの3連休はぐずつくといってくれたおかげか、なんちゃってシーバサーは出てきていないのかも。といいつつ、まだ私自身、なんちゃってアングラーの域から脱してないか。。。

まぁそれはどうでもよく、とりあえずいつもどおり本流側にエントリー。すでにそこそこ潮位が下がっているので一気にブレイクラインを狙いに行く。狙うは沖の潮目。一見、川そのものの流れと潮汐、風やらで一様な流れができてるわけではない。下げの流れの中には緩急の筋ができている(いわゆる潮目ですな)。いつもならコモモからスタートするポイントなのだが、今日はシンペンで一番信頼を置いてるヨレヨレからスタート。なぜなら今日は一帯は北よりの風。多摩川は河口域では東に向かっており、川崎側に立つと本流へ向かって投げるときは北を向く。かぜがそこそこ強く、この状況で一本奥の潮目に飛ばすには飛距離を稼げるルアーがいい。こういうときは決まってヨレヨレの出番なんである。

もちろんヨレヨレの中でも選ぶのは昨日仲間入りしたイエローボディ/レッドヘッド。
コイツを「これでもかッ!」と渾身の力で沖へ放り込む。一投目はどこが速い流れかを感じ取るためにロッドを握る右手に意識を集中。今日は潮目がくっきりしていた。
あとはU字で姿勢の崩れる瞬間に「ガバッ!」と出るのを待つ。
しばらく投げては、トリップと交換し(ときにはコモモやバンズも)、下がる潮位にあわせて徐々に流芯に、河口にとポイントをずらしながら探していく。

そして干潮を迎える前の流れが緩くなるかならないかのきわどい時間。
沖ストに放り込めるところまで立ち込めるようになったところでヨレヨレを流れに乗せてストラクチャに寄せてみる。
着水して流れにのってスラッグが徐々にストラクチャに寄っていく。

そしてスラッグの位置からしてそろそろヨレヨレがストラクチャを通過するだろう頃、、、


ゴンッ!


荒々しいバイト炸裂!
おそらくすでに乗っている。

それでも念にはと、下流に走ろうとしたところで大きく追いあわせを一発いれる。

追い合わせに抵抗するかのように一気に急上昇、そしてエラ洗いによって水面が炸裂し魚体がそれまで静かだった水面を掻き乱す。
今回はうまいことエラ洗いをかわせた。そしていつものようにこのわずかな楽しく、貴重な時間を堪能。

かなり沖でヒットしたのでそのやり取りでだいぶおとなしくさせる事ができたのか足元によったときは、すでに観念した様子。マウスグリッパでつかんで無事取り込み。


予告どおりヨレヨレ(イエローボディのレッドヘッド)で51cm。


いやぁ、まっちゃん、keyちゃんに宣言したとおり、このルアーで獲れた。
基本的に言った事は守るよう最大の努力をするタイプなんですよ。(なーんてね)

しばらく楽しませてもらったこのフッコを眺めつつ、けっこう体力を奪ってしまったので丁寧に蘇生作業をおこなってリリース。これ、食うことを目的としない釣りをしているときの私のなかの基本。この一本を生かすも殺すも全体の生態系には大して影響はないかもしれないが、この小さな気持ちが大事であると思うわけである。


ウデに残るそれまでのやり取りを思い出しながら一本をつけ終え、再度さらなる大物を獲りに入水。

時折リーリングする左手を瞬間的に止める衝撃が伝わってくるがどうもシーバスではない。
そして再び、その手を止める小さな衝撃、そしてその直後、嫌〜な感触。。。


あ、あかん・・・



ブルってるけどエラ洗いをださない。そのくせめちゃめちゃ重い。
この感触。。。「ワガテンテキ・・・」

5分ほど格闘の後、恐る恐るランディングを試みる。
あいかわらず「バフッ!バフッ!」っとはためいている。なんともいや〜な光景。とりあえず大事なヨレヨレを回収させてもらうため、やつに少しでも不利になるようもう20cmほど陸に引き上げようとした瞬間、

幸運にもフックが外れた(勢いよくこっちにすっ飛んできたけど)。

そしてソイツは体が完全に水没するまで「バフッ!バフッ!」と音を立てながら沖を目指して泳いでいった。

さっきはいい思いで一服したけど、こいつを引っ掛けたときはなんとも後味悪い一服。
気を取り直して恐る恐る入水。いつもこのエリアではライトを照らし、すり足で進んでいくのだが、さっきの一本のおかげでさらに慎重に歩を進める。

そして先ほどのエリアにまた到着。

ヨレヨレを再度放り込む。

そしてしばらく投げた押した後、

コンッ! ピンピンッ!ピピピピッ・・・・!

この感触は、セイゴか、それとも最近よくくる嬉しい外道か?
ばれないよう追い合わせでガッチリフックセット。手前まで寄せて魚体確認。嬉しい外道が来てた。
昨年までこのエリアでコイツを釣る事はなかったのだけど、今年はマジでよく来ますわ、マゴチくん。

ただ、これまでの中で一番小さいサイズ。おそらく30cmくらい。
さてどうしようかと考えている隙に。。。


暴れられてマウスグリッパでつかむ前にバラシ。。。バーブレスフックを使ってるモンでテンションが緩むとこういうことがよくあるのです。

ま、特に食うつもりもなかったし、よしとしとくか。せっかくだから一枚収めるまでばれて欲しくなかったけど。。。


・・・・・・・・・・


その後潮流も緩み完全に干潮に到達。それまであったアタリも完全に消失。
この日は明日の予定もあるのでこれにて潔く納竿。

思ったよりシーバスのHITが少なかった日だったが、ま、回遊待ちなところもあるから仕方ないか。
天気予報は雨といってたけどほとんど濡れずにすんだ。見事その予報の間隙をついた釣行となった。天気予報士にでもなれるかな?


10月2日(日)
多摩川


昨晩の感触が忘れられない。


そんなわけで今日も多摩川へ。
フッキングクラブのTSST以降の釣行情報はもらってないが、きっと多摩川ではなく東東京方面に遠征してるんじゃないかな?

「あの台風以降多摩川はまったくもってダメ」

TSSTの開会式前に聞いたこの言葉が印象深かった。
だが、私的にはそうは思っていないってのがホンネ。きっと居る。いや、絶対居るはずだ。そう思ってならない。あのスーパー泥濁りの中でだって2時間ちょいで荒々しいリバーシーバス50UPを15HITの大爆釣だってあった。ガス橋にだっていた。ただ、隼虎さんがいうように釣行と時合いがあってないだけ。

これから多摩川は熱いんである。昨年もそうだし一昨年もそうだった。10月からが熱い。
昨晩ヨレヨレのフックが完全に伸ばされたことはそれを証明しているように思える。

今年は私も東東京河川に遠征しようかと考えていたが、ちょこっと方向転換。
多摩川にこだわってみようと思う。

そんなわけで満潮ちょいすぎにポイントに到着できるようにオデを走らせ、ポイントに到着。


が。。。


おそらくシーバスフィッシング開始以来おそらく最大にして最悪のミスが発覚!!


なんとっ!!!


シーバスロッドすべて(モアザンもシーホークも)家に忘れてきました。。。 


正直、あまりのバカさ加減に自分を怒るに怒れませんでした。。。
釣りに出向いて釣竿を忘れてくるなんて。。。
実は前夜、ヘロヘロで帰宅したんですが、「いったんロッド水洗いしよう」と思って車から出したんだけど、今日出発するときは何故か「ロッドは2列目に積んであるし・・・」と勝手に思い込み、そのまま出発してしまったのです。あぁぁぁ、なんたるアホ。。。出発前にちょこっと後ろを振り向けば気づけるものを。。。
いちおう車には先日渓流でつかったバスロッドと4lbを巻いたリールが置いてあったが、とてもじゃないけどこんな長さじゃブレイクラインに届かんし、かりにシーバスがかかったとしてもこんな河口域でかかるシーバスの引きに4ポンドラインが耐えられるわけない(耐えたらJGFA記録になるかな?)

このまま帰って中止にしようかな

と、考えましたが、悔しいので取りに帰りました。おかげでスタートは1時間ちょい遅れ。

「あ〜ぁぁ、出遅れたぁ。。。」

とちょこっとしょげながらポイントについてみるとこれが意外と、とうかまったく人がいない。
昨晩は車が止めれないほどだったのに。
「ラッキー!」
と思いつつ、そそくさとポイントにエントリー。ただし今日は昨日とちょこっと違うエリアへ入水。
だだっ広い河口の干潟エリア、まだまだ分からないことが多い。なので同じポイントばかり立たず、あれこれと経験値積みに今日は費やすことに。
というか、昨日バラシにバラシたここに立ちたかったのです。

というわけで昨日同様ヌタヌタエリアの中のしっかりした底を探りながら股下まで使ったところでキャスト開始。
ただ、いきなりシンペンを使わずいつもどおりコモモからスタート。

・・・・・・・・・・


だが、この日もコモモには反応なし。シャローの定番コモモのアクションにスレちまったか!?

しかたなく、コモモからルアーチェンジ。選んだのは原工房ブーツの量産版、Raparaの榎本氏が開発に携った
ストーム ブーツ
原工房のブーツはバルサ材で作ったハンドメイド品。ハンドメイド品がゆえその値段もそこそこ。
欲しいと思うことはたびたびあったが、1個5000円もするようなルアーを投げる気にはちょっとなれない。
そこで開発されたプラのブーツはハンドメにくらべ格安(といいつつ、これも十分いい値である)。

ま、そんなのはどうでも良い。釣れるか釣れないかがそのルアーの良し悪しを決める。
(けっして単価の高いルアーがいいルアーってわけじゃぁないのです)

ややアップクロスに投げ、U字を描くまではやや速めのアクションで食い気を誘う。そしてUじはいる頃からスローなリトリーブ。これをくり返す。ただし、常に同じ事をしてるわけじゃない。
キャストポイントに少しずつオフセットをかけ、U字を描くポイントを微調整。

そんななかの1投。

けっこうクロスストリームに近いキャスト。U字は流れからしてけっこう下流で発生する。
そしてU字を描くか描かないかの瞬間。

ゴンッ!

体の全ての細胞が目を覚ますような衝撃。これが突然訪れ、その瞬間からそれまでリトリーブでルアー引き抵抗により軽く撓っていたロッドが一気に急峻なカーブを描く。表層を引くルアーはHITの衝撃がめちゃめちゃ楽しい。ブーツは表層、もしくは表層すれすれのレンジを泳いでくるので下から食い上げ、反転すればすでにその動作でしっかりと乗っている。しかもメインフックにつけているスコーピオンフックはショートバイトを確実にフッキングに導く。これまでのトレブルフックから一歩抜きに出た逸品。
というか、あれだけの衝撃で食い上げ、反転をしていればふつうのフックでも十分フッキングしてるか。。。

やっぱり来た!

かなりの引きにロッドはパンパンに張ってる。
緊張半分、楽しさ半分。といいつつ、顔はきっとめちゃめちゃ笑顔だったんじゃないかな?


珍しくエラ洗いを炸裂させてなかったが、すでにこの引き、ヘッドシェイクのような感触、それから12cmという大型ルアーということでほとんどの外道は予想から外される。というより120%スズキと確信。
走る方向にあわせてロッドを右に左に倒し、大きくゆっくり背を伸ばすようにロッドを引き上げ、シーバスとの距離を縮めていく。

そして十分に引きを堪能したところで魚体確認。素晴らしく良型のソイツを一気にズル引きランディング。


STORMブーツに出た64cm。でっぷりしたスズキさんでした。


いやぁ、太ってるねぇ!すでに食欲の秋真っ盛りの良型スズキだった。

この釣りにはまっている最大の理由を今日も感じる事ができた。
一時巷に広がった言葉を使わせてもらおう!


超気持ちいいッ!!


衝撃、引き、型、どれをとっても申し分ない。

しばらくコイツを眺めていたかったがある程度したところで浅場で蘇生作業、そして敬意を払ってリリース。
楽しませてくれてありがとう!
ホントにそう思える一本だった。

こんな後の一服は実にうまい。まださっきの衝撃が右腕に残ってる。その余韻に浸りながら一本つけ終わり、次の一本を狙いに再度入水。

しばらくブーツを続投したが、数回「!」とさせられるアタリはあったがフッキングに至らず。
その後アタリがなくなったのでルアーローテーション開始。

バンズ、コモモ、グース

シャローの代表的ルアーを投げた後、昨日フックを変えたヨレヨレの出番。

バットにしっかり乗せてフルスイングキャスト。
あいかわらず良く飛ぶルアーだ。

そして流れに乗せて引いてくる(基本的にこのエリアではスローただ引きが主なパターン)

しばらくしたところで、

コンッ!

さっきの一本に比べるとかん高い音でもなりそうな衝撃が来た。
もちろん反射的に合わせを入れ、乗せることに成功。

ただ、引きは先ほどより弱い。まぁ40cm程度のフッコかな?そう思わせるファイト。

だが。。。


あっという間にラインの先からは戦意喪失といった感じが伝わってくる。

もしかしてぇ!?


やっぱり。。。


生意気にマルタ君もデップリ。。。


最初は勢いがいいのだが、あっというまに降参するのがマルタの引きの特徴。
すでにマルタは春先に上げていたのでそのままリリースしても良かったが、あまりにパンパンになった腹が見事だったので一枚収めてみることに。


いやぁぁぁ


秋ですっ!!

秋が来てます!マルタが反応しだした。昨年も晩秋でマルタがあたりだし、その中からでてくるシーバスはほとんどがスズキ級であった。

とうとう来たねぇ!と一艘感じれる一本だった(もちろん外道ですけど・・・)


その後しばらく投げるが1HIT追加(バレました)した後アタリもなくなり納竿とさせてもらった。

とりあえず一本しか出なかったが十分満足と思える引きを味わえたので今日はそれでよし。

多摩川が熱くなってきたぞぉ!


10月1日(土)
多摩川


今日はちょこっと趣向を変えて。。。


秋といえばどこもかしこも調子が上向く季節。
人間も「食欲の秋」なーんていうけど、もちろん水中だって「食欲の秋」なんですな。
ただし、人間の無駄な食欲と違ってスズキさんは生への本能として、種の保存として食欲の秋なんです。これからくる産卵のため、想像を超える体力消耗に備えて体力を蓄えているのです。
(っと、引っかかる言い方をしちまったか。。。)
ほんとかどうか、真実は定かでないが東京湾のスズキは秋に産卵のために荒食いして、晩秋〜初冬にかけて東京湾口の深場に落ちて産卵をするといわれている。

そのためにシーバスは港湾で、河川でシーバスは荒食いをする。

とくに河川では大型が出やすい。私の70cm以上はすべて多摩川で出てる。
そんなわけで秋の本気モード、

多摩川

です。

「いつもとまったく変わってないじゃんか!」

といわれそうですが、趣向を変えてというのは。。。


上げ潮狙い


なんですな。
これまで河川といったら「下げ潮」ってのが私の中での常識。
秋冬の夜の大きな下げと川の流れ、そして風、これで作られる大きな流れで大物を獲る。
逆に上げ潮時の河川は潮汐と川の流れで打ち消され、「ダラダラ〜」っとしかあがらんのです。

ただ、数回の経験で河川の上げ潮を狙う気になっていた。それは、

河口の上げ潮

もちろん河口も河川の一部なわけです。(というかここは河川というより干潟ですけど)
ここの流れはマジ速いよ。
上流の下げ並みに速い。
この速い流れができる場所を知っているなら試してみるのも悪くない。

ということでど干潮の時間にポイントに到着。チャリンコに乗り換えて可能な限りの下流を目指す。
そして到着。辺りは一面の干潟。

一番流れが速くなる正面に立ち、ヌタヌタでない場所を探りながら奥へと進水。

すでにそこには速い流れが発生していた。私に当たった流れは背後でヨレを作っている。
こういう場合、何も考えずにでてくるのは。。。河川最高の戦友

imaコモモ

やっぱこれでしょう!
コイツが連れてくるのはほとんどが50UP以上(たまーに小物も)。昨年ランカー連れてきたのもコイツなんである。それを思い出すかのように流芯へキャスト。

速い流れに流されU字を描いた直後に自動で食わせの間をつくる。
だが。。。


出てこん。。。


仕方なく、その他シャロー系ルアーをローテーション。
バンズ、悟空、テリフ、K-TEN、ナイトレイド

だが、どれも反応なし。

そこで、

水面直下を狙えるワンダーに変更。
いつだったか、トリップでプチ爆アタリしてたフッキングクラブの情報を思い出した。
ただ、今は新月の潮周り。夜空を照らす明かりはない。しかもこのエリアは常夜灯など灯りがほとんど水面を照らさない場所。そこへ私の持ってるTRIPは選択が失敗というかナチュラル系カラーしかない。

灯りがない分、カラーでアピールしたいところがあって、選んだのはスリムワンダーのパールホワイト(グリーンベリー)。今年になってここに立つときはレッドヘッド、もしくは超がつくほどのチャート系カラーが多い。
基本的にはカラーよりアクションだと思っているのだが灯りがない分カラーでアピールしたいという気持ちもある。

そしてキャスト

ルアーアクション、レンジはそれまでのシャローランナーと違うが基本は一緒。流れに乗せてU字を描かせる。

そして投げ続けること10分ちょいした頃だっただろうか。。。

U字を描き、超浅瀬を小突いたような感覚の次の瞬間


コンッ!

!?

ちょこっとロッドをあおってみる。
プルプルッ!というセイゴのような感触。とりあえず巻き上げてみる。


おお!?



今季マゴチ3匹目。外道ながら嬉しいねぇ!


またもマゴチ君が来てくれた。
前の2匹はコモモできたけど今度はワンダー。ルアーはどれであれマゴチもU字直後にHITするんだということがかなり分かってきた。引きでもある程度判断できるようになった気がする。
河口域で元気なセイゴの引きのような場合、コイツがついてきてることがあるんですな。

サイズにして、まぁ前回同様35cmってところでしょうか。
さすがに珍しくなくなってきたので陸に上がることなく写真を一枚撮ってリリース。
(あいかわらずストリンガー持ってきてなかったもんで)

気を良くし、次を狙いに行く。もちろん願うはシーバスです。

さらに投げること30分くらいしただろうか。なかなか出てきてくれない中に、ようやく

ゴンッ!!

全身に響き渡るような重たい衝撃。
「っしゃー!」とばかりに合わせを入れる。

が、衝撃の直後、私の合わせより先にエラ洗い炸裂!

そして右手に「ブツッン!」という鈍い衝撃が伝わり、ワンダーは

ひゅーーーーーーーん、、、ポチャン・・・・


フッキングに失敗し、見事にすっぽ抜けた。
悔しいが相手が一枚上手、というかまだまだ未熟なんである。エラ洗いの瞬間にいつものように背を伸ばすような大きな合わせを入れてしまった自分の負け。エラ洗いをかわすようにロッドを寝せりゃよかった。。。

ま、失敗は成功のもと。次なる獲物をとるためのステップとすればよい。けど、あの衝撃、スズキ級だったんじゃいかなぁ。。。(けっこう悔しい)


さらに投げ続けるが、次のアタリがこない。

なのでさらにルアーチェンジ。
アタリはシンキングペンシルに出た。なのでちょこっとアクションと探索エリアを変えてみる。

そう、シンキングペンシルの中で一押し

ヨレヨレ

これまた目立つように選んだのはレッドヘッド(けっこうレアモノのカラーです)。

おそらく自分が持ってるシンキングペンシルのなかで最高の飛距離を出す逸品。
これをシーホークのミディアムファストのバットにしっかり乗せ、思いっきりの大遠投。
これまたまぁ良く飛びますわ。

これまた流れに乗せる。ヨレヨレはワンダーより20〜40cmほど潜行深度が深い。だが、こんなどシャローながらも速い流れのおかげで底を叩くことなく戻ってくる(スーパーシャローでは泥底を小突きます)。

そしてしばらく投げた後、あるエリアでヨレヨレの引き抵抗が重くなった直後、、、

ゴンッ!

これまたさっきの衝撃に近いものがあった。
というか、見事フッキングに成功してみると、とてつもない強い引き。

魚が流芯方向に走った隙をついて大きく合わせ。おそらく間違いなくフッキングしている。


ドラグが利いてラインが出るのもお構いなしに走るのなんのって。
もちろんこのラインの先にいるのがシーバスだって事は分かっている。
走り方、ヘッドシェイクからして100%スズキ。70UPはかたい。もしかしたら。。。

格闘しながら甘い考えが頭を過ぎる。

少しずつ寄せ、ランディングに備えこっちも股下まで使ってたところからすり足で陸を目指し徐々に手繰り寄せる。そしてけっこうよったところで再度エラ洗い!

というより、丸子でよく見た空中1回転。

それにくわえて合わせ技のヘッドシェイク炸裂!


・・・・・・・・・・


これ出されるとけっこうな確率でばらされる。今回もやられた。。。

すでにさっきまでの熱いやり取りの引きはすでに無い。
見事ばらされてしまった。

仕方なくルアーを回収。悔しい思いに浸りながら巻き終えたヨレヨレを手にした。すると、

ゲゲゲッ!

メインフックとなるベリーのフック1本が完全に伸ばされていた。
「あ、あかん、フック伸ばされちまった。。。」
ヨレヨレについていたフックは購入時についているものだった。港湾のフッコであればこのフックでも十分に耐えれるのだが、さすがに河口のどでか級あいてじゃこんな細々シャンクじゃ伸ばされちまうってところか。。。

予備フックを持ってきていなかったのでフック交換できない(他のルアーから移植もできるんですけど)。
しかたなく、いったんこのレッドヘッドヨレヨレはあきらめ、次鋒を投入。
といっても、これまたヨレヨレ。今度はパールイワシカラー(一番手に入れやすいカラーかな?)。

残念ながらこれまた購入時についてるフックだが、上手くかわせば伸ばされずに済むかな?という甘い考えで再開。
が、やはり考えは甘かった。

またも、ルアーが重くなった直後、

ゴツンッ!

さっきとほとんど変わらない衝撃。あわせも利いてファイト開始。


が。。。


フッ・・・・・・・・・・


またもしっかりフッキングしたのにフックアウト。
今度は。。。

テイルフックの一本がシャンクからまっすぐ伸びていた。。。


あ、アカンですわ。。。イニシャルフックではここの強者は獲れん。。。

さすがにこの一本はかなり後悔。同じ失敗を2度しちまった。



その後、アタリはなく、ブレイクラインを狙えないほどの潮位になった。
悔しいながらこれ以上はウェーディングしている意味がない。
というところで、この日は納竿。

家に帰って伸ばされたヨレヨレのフックを全て一回り太いシャンクのものに交換。
次は確実に獲る!






TOPへ    →BACK