May 2005
5月28日(土)
隅田川→有明
いよいよバチパターン終盤
東京湾のバチパターンはよく3月から5月までと言われている。暦からすれば今週末で最後。
なのでやや滞っている仕事をある程度挽回し、最後のバチパターンを堪能しに行く。
今考えればこのポイントにもっと早く来てればよかったと思うが、別にバチ抜けは今年だけのものではない。来年もくる。再来年も。私がこの遊びを続ける限り毎年くる。
来年はもう少し早い時期にこっちにも出向くとしよう。
仕事のキリが悪かったので予定より遅くなってポイント到着。
あたりは先週のTSST同様にけっこう速い上げ潮。が、先日とは様子がちょっとちがう。バチの波紋も減ったしボイルもなかなか出てこない。沖の潮目も風にあおられてか岸になかなか寄ってこない。そのの潮目あたりも静か。
しばらく沖を狙って投げていると、アングラーが歩み寄ってきた。そしてこっちを凝視している。
ん???もしかして。。。
夜行人さんであった。
多分来るかなぁと思っていたがやっぱりだった。私も今となってはシーバスバカとなっているが、この人もその類でどっぷりはまっている。「先週とはどうも違う」というような話をしたあと、それぞれポイントでバチ系ミノーを投げ倒す。
しばらく投げたおしたところで、 岸壁沿いでボイル発生。にワンダーを落としてスローで引いてくる。すると、
ゴンッ!
HIT!
引きは強くドラグが悲鳴をあげる。「お!来た!」そう思ったのも束の間、
グググ・・・ぐぐ・・ぐぐぐ
トルクフルなその引きは。。。ボラだな、こりゃ。。。
案の定、水面に強引に引き出したのにもかかわらず、エラ洗いなし。アホみたいにダラ〜〜ンとして、懸命に潜ろうと尾鰭をばたつかせている。これまたでかい。が、このためにリーダーをひとひろ繋いである。おとなしくなったところでごぼう抜き。重量3kg強のトド。
遠目からどでかい魚体を確認したのか、夜行人さんも歩み寄ってきた。が、京浜運河の時と同じ。「くせッ!」といって後ずさり。
そこらじゅう走られたおかげで岸沿いは荒らされた。なので再度沖めがけて遠投。
が、これがよかった。
10分もせずに「コンッ!」とバイト。反射的に合わせる。この衝撃とそのあとの引き。これがたまらんのです。
そこそこ断続的な引き。そしてところどころに見せるエラ洗い。なんとかかわしながら足元まで寄せる。数回岸際で突っ込まれたが、先日の失敗を教訓に岸に近寄りすぎないところでコントロール。水面に浮いてきた魚体を確認。抜き上げられるサイズであったのでおとなしくなった隙にこれまたぶっこ抜き。
スリムワンダー90で39cm。まだまだ連続釣果更新中です。
その後、続投したが辺りは再び沈黙、そして満潮に到達。しばらくは沖を、辺りの夜景を眺めつつしばしの休憩。
「相変わらずサイズが出ない。。。」
そんな事を考えながら次のステージを思い浮かべていた。
やっぱサイズ狙うなら河川かなぁ。。。
(といいつつ、ここも河川か。しかも先週、ここ隅田川で60cm後半を大野氏はあげてたんだっけか)
しばらくしてまた潮が動き出した。
久しぶりの下げ潮狙い、しかも河川という狭い水路なもんだからその流れ速さに少々とまどった。潮目は・・・
寄らない。。。おかげでライズもない。ということでいったんここは諦め、対岸の佃に移動。
中央大橋を渡るところで下に見た事のある後姿を確認。
「どうも。」
タカマツさんである。少々遅れながらのポイント到着のようだ。というか、結局先週のTSSTと同じになったわけだ。(この人もどっぷりハマってますなぁ)
私はそのまま橋を渡り、その橋の下に入った。そして有明のポイントのように橋の明暗に沿ってスリムワンダーを引いてくる。が、あまりの流れの速さにあっという間に暗部に潜ってしまい、思い通りにルアーを通せない。数回投げてリトリーブスピードを合わせようとするがやはり速すぎて合わない。岸壁沿いまで流され、岸沿いに引いてきて、暗部からワンダーが出た途端、
コンッ!
うわっと!出た!
少々驚いたが、やはりこういう場所ってのは出やすい。というか、魚は着いているんである。
が、これまたドラグは40cm前後を知らせている。ほどよく遊んだところでぶっこ抜き。
(すみません。家に帰ってデジカメ画像を確認したら写真壊れてました。現認では39cm)
ポイントを変えたのにサイズは変わらず。正直いってそろそろホントに鈴木さんが欲しい。
そう思ってポイントを変えようか、と車に一度戻る。
ロッドをしまおうとハッチを開けると、そこにはシーホークが。。。(今日はこっちも持ってきてたんです)
もうあと5mちょっと飛ばしてみるか。。。
ポイント移動はいったん中断。ロッドをシーホークに変えてモアザンで届かない沖をもう一度探ることにした。
シーホークはややミディアムのロッド。なのでモアザンよりにロッドに乗せて投げられる。夏〜秋シーズンにウェーディングで12cm級のルアーを使う場合はこのミディアムテーパーのバットにしっかり乗って大遠投が可能であるが、8g程度の小型ルアーであれば飛距離に大差はでないかも。しかしロッドの特性差ででるわずかな距離に期待して沖へフルスイング。
(って投げてみたけど、大して変わってなかったです)
が、このロッドが稼いだわずかな距離がよかたのか、たまたま時合いが来たのか、HIT。
沖へ遠投で38cm。スリムワンダー調子いいがサイズ伸びず
数投したところで、ワンダーからCAワームミノーに変更。ただし、今日のカラーは黒。
が、これまた運がよかった。一投目でHIT。
そこそこ引きは強い。50cmには届かないだろうけど、後半かな?と思わせる引き。
毎度の事ながら、この数分のやり取りがなんともたまらない。今のタックルではこのサイズに負けるということはほとんどないが、この張り詰めた時間がなんともいえないのである。(でも、やっぱりもっと大きいサイズでやり取りしたいですわ)
足元まで寄ってきたところでフッキングポイントを確認。CAワームミノーは半分以上飲み込まれていた。ので、そのままぶっこ抜き。
CAワームミノーで42cm。これ以上のサイズは望めんかな?
たしかに沖の潮目にシーバスは着いている。が、まったくもってサイズが伸びない。数が釣れるということも嬉しいモンであるが、そろそろ欲しいんである。鈴木さんが。
そんなわけでここではサイズが伸びないと判断し、この辺でホントにポイントを他に移すことに。
まずは先月から調子よかった京浜運河のポイントに。ここでもバチパターンを堪能させてもらった。その最後の確認である。だいぶ下げてしまっているせいかもしれないが、こちらは完全に沈黙。このポイントはしばらくなさそう。
すると夜行人さんからメール。
「有明に移動します。」
あら、そう。じゃ、おいらも行くとするかな。
ということでレインボーブリッジを渡り、1週間ぶりの有明(って懐かしむほど大して時間経ってないじゃんか)。先週はこのポイントに救われた。
困ったときは「有明」である。多摩川以外のポイントでスズキ級を出せているのは有明がほとんどなんである。
とりあえず久しぶりに縦列を探ってみようとベイスラッグでスローテクトロ。
が、これは空振り。
浮き桟橋に乗ってこれまたテクトロ。が、これも空振り。さらにそこから四方八方X-80SWを撃ち込んでみるが、これもハズレ。
先日55cmを出したスロープの下に到着。駆け上がりに沿って上から徐々に探る。
まずはバチ系でワンダーから。
が、ハズレ。
次は先日同様、X-80SW。今日は夜用にグローカラーをチョイス。
が、これまたハズレ。
最後にマーゲイに変更、と思ったら、うっかり。。。家にマーゲイを忘れてきた。
よく潜るやつは、っと。。。
いつから入っていたか分からんimaのモーグをチョイス。実は一軍ボックスに入っていたがいまだ出番はなかった。まぁせっかくなので使ってみるか。
トレースコースは先日同様、スロープ側から斜めに通す。
手前側から徐々に沖にコースを変えていく。10投くらいしただろうか。。。
モーグが駆け上がりの海底を小突いた。次の瞬間、
ゴツッ!
駆け上がりを小突いた直後なので感触の差は分かりやすい。何かが喰らいついた。
ロッドを横に引き、そのまま合わせる。
? 引きは弱いなぁ。。。
さっきまでの隅田川より引きが弱い。
遊ぶまでもなくぶっこ抜き。
imaモーグで来たのはいいがセイゴ。
55cmを獲った同じポイントなのにまったくもってサイズが違う。まぁこれも釣りなんである。
同じポイントでも日によって着いているサイズも違う。ヘタしたら居ないときもある。同じようにやっても同じ結果になるとは限らない。今日はよい方に転がらなかったが、これがランカーになる可能性だってあるんである。この計り知れない可能性が楽しみでもあったりする。
リリース後、しばらく狙うが次は来なかった。
いよいよバチパターンも終焉か。隅田川はまだバチパターンであるが、ここ有明は先週といい今日といい、バチからベイトが変わっているようだ。
おそらく今日で5月の釣行は終了。
次の週末からは6月に突入。
ということで、そろそろですな。河川への出撃は。
といいつつ、実はひそかな計画もあるんです。
それはあとのお楽しみ。。。
5月21日(土)
TSST第2戦
いざ出撃!
第1戦は大会側諸事情により中止となったが、第2戦は予定通りの開催。
第1戦分まで頑張るつもりだ。
フックは新品に替えたし、勝負できそうなポイントもギリギリで発見したし。
昼間はのんびりショップで物色しながら明るい時間にポイントを確認しつつ、受付開始である20時ちょうどに葛西臨海公園に到着。夜行人さんとタカマツさんは先に到着していた。(やる気満々ですな)
受付を済ませ、私自身この大会に初参戦ということで参加記念にステッカーを2枚ほど戴いた。
初参加ということで参加賞は2枚のステッカー。ありがたく戴くとしよう
開会式までしばらく夜行人さんらと情報交換。ここに向かっている途中、夜行人さんらは葛西でウェーディングをするつもりだったらしいが、その話の中で私の見つけたポイントに一緒に向かうことになった(ホントは個人戦の大会なので内緒にしておこうと思ったんですけどね。。。)。
とりあえず今回メインとするポイントは日付が変わるあたりから時合いが来る。それまではテキトーに過ごすことに。ま、近場の辰巳辺りにでもという話になったので塩浜周辺を叩きにいった。
ただ、夜行人さん、タカマツさん、私と車3台ってのもあって途中夜行人さんとはぐれてしまった(辰巳の水門に行くって話しだったのに夜行人さんはもっと手前で曲がってしまったみたいだ。。。)
結局蓮橋のポイントから開始。しばらく岸壁沿いを叩いていると夜行人さんからTEL。
「GET」
60cm弱が一投目で来たとの連絡だった。
いきなりプレッシャー掛けられ、こちらは動揺。。。
おかげで(というか、ヘタクソなもんで)タイトにストラクチャを攻めるが、ワンダーロスト。
しばらく攻めるがHITしそうな予感がしないのでさっさとメインのポイントに移動することにした。タカマツさんも特に行く場所を決めてないようなので一緒に向かうことに。
さて本日のメインポイントはまだ明かしていなかったけど、どこにしたのか?
それは↓ここです。
今回のメインポイントは隅田川の佃周辺。
実は2003年に一度だけkeyさん、まっちゃんと立った事があるポイント。川崎在住ということもあってお台場までは行くものの、東東京の超一級のポイントである事は知っていながらなかなかこの辺には出向いていなかった。
以前はわけも分からず沖にバカ投げしてた気がする。だが、これまでいくつかのポイントでそこそこの経験を積んできた。徐々にではあるが、時合いを知り、攻め方を見つけ、知識を智恵に変えてきたつもり。そして前日ギリギリでこのポイントの時合いも見つけた。あとはその時間が来るのを待てばよい。きっと60cm近い個体は出てきてくれる(はず)。そう信じて軽くロッドを振りながらのんびり待つことに。
タカマツさんはテクトロからスタート。もちろんこのアプローチも間違っていない。事実、前日も岸壁沿いでボイルは発生していたし、私も1本HITさせている(バラシましたが。。。)。
まだ、活性はそれほど高くない。
が、しばらくのんびり投げている中でショートバイトはあった。なのでのんびりながらも集中してリトリーブはしていた。
すると、
コッ!
反射的に合わせを入れていた。
無事サカナは乗っていた。ドラグの感触からすると40cm程度。一応検量サイズになるかもしれないので丁寧にやり取り。この程度なら普段はぶち抜くこともあるが、今日はタモで確実に取る。
ライズがまだポツリポツリのなかとりあえず検量対象サイズをGET
サイズは予想通りぴったり40cm。ま、とりあえず検量サイズは40cm以上なのでルールどおりエントリーカードと一緒に魚体を撮影。
テクトロしたり沖に投げたりとポイントを絞りきれてなかったタカマツさんもこのシーバスを見て狙い方を定めたようだ。
その後、塩見を攻めていた夜行人さんも遅れて合流。あとで聞いた話だが、夜行人さんもこのポイントを一目見て攻め方について非常に悩んだとか。。。
その後、タカマツさんはまたテクトロに、夜行人さんは永代橋の方に。
私はここで出る事を予想していたのでしばらく粘っていた。すると。。。
コツッ!
バイトは小さかったが引きは強い。ドラグは連続的に出される。50UP確定のサイン。しかも今年HITさせた50UP級ではかなり上位にランキングしそうな引き。
「もしやして。。。スズキ級が来ました??」
ちょうどやり取りしているところでタカマツさんがテクトロから帰ってきたところだった。なのでタカマツさんに「来た!」と伝え、そのドラグの悲鳴を一緒に聞いてもらった。
ひとりタモでもよかったがタモ隊に取り込んでもらうほうが安全なのでタカマツさんにタモを握ってもらい、サカナが浮いてくるのを待つ。が、ガンガン深場に突っ込むばかりでなかなか浮いてこない。一度浮いてきたが、すぐに潜行。そしてけっこう潜られたところで。。。
プツンッ!
岸壁直下に潜られ、沈み根でもあったのか、ラインブレイク。このクラスを相手にできるドラグ設定のはずなのでその辺のミスとは思えない(あまり力を入れずにラインをひっぱり出せる設定なので)。やり取りの中で根に絡ませた私の技術不足のせいなんであろう。
ま、いずれにしてもウェイン用紙にこのシーバスを記入する事はできなかった。しかもおそらくワンダースリムを口元に引っ掛けながら海に返すことになってしまった。ルアーをロストしたのも痛いし、シーバスに対しても申し訳ない。もうすこしうまくやっていればどちらも無事ですんだのに。。。
ま、深いこと考えると何もできなくなるので自分に折り合いをつけ、ラインシステムを組みなおして次を狙う。
しばらく投げていると、ようやく時合い到来。
タカマツさんも夜行人さんも検量サイズをあげ始めた。
私はシーバス乗り場の沖を狙っている。
船の舳先の奥でライズ発生。それをめがけてスリムワンダーを撃ちこむ。3投目、おそらくそのライズの主が水面を割って出てきた。
が、引きは弱い。他の個体に悪影響を与えぬよう、その場から無理やり引きずり出す。足元に寄るまではさほど暴れる様子もなく、最後の一矢をうまくかわしてごぼう抜き。
シーバス(船)際のボイルの正体は30cmのセイゴ。次行こ、次。
やはり検量対象外。それでも一枚だけは収めて次を狙う。
その後このエリアは少々静かになったのでポイントを移動して再度沖を狙う。沖のボイルは遠くなったり、近くなったり。しばらく投げ、何どかあたるうちにそのポイントの微妙な変化の理由が分かってきた。
潮目である。
ライズはさざ波が立っているように見える部分と、ミラーのように水面が穏やかな境界付近で必ずあがる。これは今更であるが、シーバスへアプローチすべき立派なストラクチャ。流れの境目でやつらはベイトを狙っている。これを見て、なるべく潮目の奥からポイントを通そうと、遠投。が、微妙に届かない。
右手に持っているロッドはモアザン8ft。これももそれなりに飛距離はでる。が、ファストテーパーのロッドはアキュラシー重視のため、ミディアムテーパーより距離はでない。2ndロッドであるシーホークは9ft、ミディアムとの差、それからわずか1ftであるがその長さ分飛距離は劣ると思われる。車に戻れば9ftのシーホークが待ってはいるのだが、その間に時合いが終わっても困る。
とりあえずモアザンで気合いの遠投。
タカマツさんの周辺は比較的近くについているようでクリスタルアライブで40cmクラスが果敢にアタックしている様子。
クリスタルアライブの方が調子良さそうだ、ということでこちらもスリムワンダーからクリスタルアライブにルアーチェンジ。ノーアクション引き波でバチを演出。アタリは所々出る。が、バイトが浅くて乗らない。
そんな中、ボイルがクリスタルアライブのトレースコースになる付近で発生。着水点、リトリーブスピードからするとCAとヤツとの間隔はおよそ2m。慌てず同じスピードでその上を通過。その直後
ゴンッ!
やはり!スイッチの入ったソイツは完全に浮いていたようだ。いきなり潜行を始め、ドラグが断続的に出る。サイズとしてはタカマツさんと同様40cmクラス前半ってところ。ま、そうはいっても検量対象になりえるだろうから丁寧にやり取り。
検量対象魚だが、なかなかサイズが伸びない。
写真を撮って次を狙う。検量本数は3本。3本以上獲っていればそのなかから大きい方3本を選べばよいのだが、如何せんこちらはまだその数量に達していない。すでに夜行人さん、タカマツさんともサイズの大小はあれど、ノルマの3本は揃えている。気持ちは焦る一方、ボイルの数は時間とともに減ってきている。
何度もあったアタリは浅くて乗らず、ボイルもなくなり満潮を迎えた。
それでもシーバスはそこに居るはず。潮が動き出せば再度活性はあがるだろう。そう信じてバチ系ルアーを投げ倒す。
いよいよ潮が動き出してきた。後半戦の追い上げをかけるにはここから5時あたりまでが勝負どき。だが、この辺りはちょっと様子が違っていた。潮は十分効いてきているのだが、上げに出たようなボイルが出ない。こちらもレンジを変えるなどアプローチを変えてはみるものの、やはり出てこない。
4時過ぎ。
辺りが明るくなり始めた。もともとバチパターンは暗い間しか効かないと思っていた。当初の作戦は上げの間と暗がりの下げは隅田川、日の出頃からは青海あたりでジグ系でイワシに着いた個体を獲ろうと考えていた。
このまま隅田川で粘ってもジリ貧になりそうに感じたので、当初の作戦どおり青海に移動する事を決意。
夜行人さんとタカマツさんと一度別れ、急いで13号地に向かう。
青海到着
ジグ系遠投用にロッドはシーホークに変更。タックルボックスも朝用に分けていたものをもって急いで岸壁に立ってみる。が、海の色を見て意気消沈。
赤潮である。多少は予想していたが、けっこうきつそう。だが、その下にやつらは居るはず。そう信じて湾ベイトに変更し、やや早巻きで上のレンジから徐々に下げていく。ヨレヨレも投げた。が、どちらもあたらず。
というか潮色からくる先入観か、かなり活性が低そうにみえてならない。
結局早引きで20投程度したところで見切り、ポイントを変えることに。時計を見るとすでに5時を回っている。ウェイン用紙受付締め切りは6時半。もうほとんど時間はない。ここから次を狙えるとすれば。。。
有明か。。。
13号地内を猛ダッシュ。いつもの場所に車を止め、とりあえず岸壁テクトロを敢行。早歩きでマーゲイを2mほど下にある抉れあたりまで潜らせて誘いをかける。
が、あたらず。
浮き桟橋は叩かず、その奥、大塚家具側に移って再度テクトロを敢行。がこちらは南風の影響でゴミが岸壁に寄っており、とてもじゃないけど、ルアーを引けそうにない。
結局こちらもあたらず。
時計は5時半を回った。
多少の道路混雑を予想すれば最低でも6時には車に乗ってなければならない。6時半までに受付を済ませなければ棄権扱いとなってしまう。なので最後の最後、ポイントを叩きながら車に戻ることに。
ビッグサイト側にあるシャローの境に到着。ここは以前マーゲイで出したことのあるポイント。さっきは沖を狙わずテクトロで通り過ぎていた。なのでホントの最後、ここの駆け上がりに沿って探って帰ることにした。
いきなりマーゲイでは深く潜りすぎる。逆に表層は静かすぎて出て来そうにない。なのでルアーをX-80SWに変更し、連続トゥイッチのダートアクションで引きずり出すことに。
1投目・・・・・・出ない
2投目・・・・・・出ない
3投目・・・・・・やや下流側に着水。駆け上がりをやや斜めに通りすぎるコース。
トゥイッチをパンッ!パンッ!とかけ、ハチマルを左右に振る。すると。。。
ゴツッ!
来た!
最後の最後に来た!
バイト直後に水中でヘッドシェイク。感じからしてシーバスと確信。というか、あれだけのダートアクションにこの周辺で食ってくるのはシーバス以外にいない(ボラはそんなに早いアクションにはついて来ません)。
潜行によりドラグが連続的に鳴り、50UPであることを確信。これは確実に獲らねばならない。下手に急いでばらしたら元も子もない。が、そうはいっても時間はない。チラッと時計をみやる。
5時40分過ぎ(正確には見ていませんでした)
ようやく浮いてきたところで魚体を確認。
60cmには到達していない。が、十分な良型。手前に来て再度岸壁近くで潜行開始。今日はこれで大物にラインを切られた。なのでやや強引に岸壁から遠ざける。それを数回かわしたところでようやくタモで取り込み完了。
ラスト1チャンス、X-80SWで気合い一発、55cmを引きずり出した。
水揚げのショックで硬直しているのか、なかなか口を閉じてくれない。が、時間もないのでそのまま急いでエントリーカードと写真を撮り、ウェイン用紙に記入。もう次を狙っている時間はまったくないのでそのまま車に飛び乗り、葛西臨海公園を目指す。
車の中で一服。
「なんとかギリギリで3本揃えられた・・・」
我ながら最後の最後で何とかなってしまうモンであると、自分自身に感心した。
6時15分、葛西臨海公園駐車場に到着。
ウェイン用紙とデジカメをもって受付を済ます。
すでに夜行人さんとタカマツさんは受付を済ませていたようでマッタリとしていた。
最後にもう一本追加した話をすると、さすがに二人とも驚かれていたようだ。
集計時間のあいだ、用意されていたパンとコーヒーで本日の釣行を3人で振り返りつつ、閉会式を待つ。そして閉会式。
結果は
40cm+42cm+55cmの計137cm。
大会側からの結果発表は10位入賞までだったので実は自分が何位だったかは今日の時点ではわかっていない。聞いてきてもよかったのだが、ま、これは後ほど大会HPに掲載されるのでそれを確認すればよい。
それほど上のほうにいるわけでもないのに「私は何位?何位?」って聞きにいくのもちょっと気が引けたので。。。
ま、それでも20位以内には入ったかな?
2本目で掛けた大物(おそらくスズキ級)をラインブレイクさせたのが私の結果にもスズキさんにも非常に痛かった。まだまだやり取りに関して未熟であると痛感。。。
ちなみに優勝はやはり予想通り大野ゆうき氏。たしかトータル191cmだったような。
初参戦でいきなりこの域に達するのはやはり無理か。。。
そんな中、夜行人さんはなんと、10位。
サイズは確か55cm+52cm+46cmの計153cm。タカマツさんは40cm半ばを3本揃えてたと思うので私と僅差かな?
実は集計中のマッタリとした時間に夜行人さんからこんな一言が。。。
夜行人さん:「オレ、10位以内に入ったら新しいタックル用意しようかなぁ?」
「セルテートにしましょうよ!」と言う話をしていたが、それが現実になったわけだ。
きっと次一緒に出撃するときにはセルテートフィネスカスタムあたりを持っていることだろう。。。
表彰式、全員の集合写真を撮ったところで第2回TSSTは終了。それぞれ帰路へと就いた。
初参加で、「あわよくば・・・」とは思いつつもなかなかそうはうまくはいかないモンである。それでも最後の最後で一本追加できたのは私の中で思い入れ深い一本となった。しっかし、さすがX-80SWですわ。。。
途中ひじょーに厳しい戦況にはなったが、ま、これはこれで楽しかった。また、次回チャレンジするとしよう。
帰り道、さすがに疲れていることが分かったので直帰せずに有明で仮眠を取っての帰宅。仮眠後、中原街道を通り、丸子橋を渡ってみると、ふとある光景が目に飛び込んできた。
帰り道に立ち寄った多摩川上流域。もう河川の季節かもね。
そろそろ河川がよくなる季節なわけですな。
とりあえず6月に入ったら本格的に多摩川を攻めてみるかな?
到着後、仮眠をとったにも関わらず、再度深い眠りに就いた。。。
おつかれさんでした。
5月20日(金)
東京湾奥(TSST第2戦プラクティス)
明日はいよいよTokyo Shore Seabass Tournamentの第2戦。
だが、ここ最近マイポイントはイマイチ。。。有明はセイゴしかでないし、京浜運河に行けばトド級だし。。。多摩川河口は全然ダメのようだし、中流域は港湾部に比べて明らかに個体数が少ないし。
さらにいえば昨年はこの時期から大スランプに突入、その兆候とでもいうべきサイズの低下したし。。。
さて、どうしたもんか。
東京湾奥の地図を見ながら仕事バリに脳みそフル回転させて考えてみた。
私の'05釣果も再度見直してみた。
3月は有明、4月〜GWは京浜運河が調子よかった。だが、今はどちらも渋い。
ヒントはベイトの種類と数。どちらも表層バチパターン。そこでふと思い返すことがあった。
「東京湾のバチ抜けはエリアによって時差がある」
有明→京浜運河→?
そんなわけで今日は全く違うポイントを調べに行くことにした。
実はそのポイントに立つのは初めてではない。以前keyさんともまっちゃんとも立ったことのあるポイント。ただその時はシーバシング始めたてということもあってアプローチも時合いもなにも考えてなかった。
場所はというと。。。
ま、TSST第2戦の結果報告のお楽しみということで。
当日のスタートは21:30から。ただ、この時間は干潮にズッポリはまっている時間なのでほとんど期待できない。なので多少なりとも潮が動き出すであろう22時半にポイントに立ってみた。
が、魚ッ気まったくなし。
「こりゃ、明日は厳しいかな・・・」
岸壁、ストラクチャを探るが出てくる様子もない。さすがにシーバスのメッカであるこのポイント。完全にスレてるかな?そうはいっても、人それぞれアプローチがちょっと違ったりするもんである。ある人には出せても私に出せない個体はあるし、その逆も十分ある。それに期待して岸壁をトレース。
ちらほらバチが浮いてきた。
が、まだシーバスのスイッチは入っていない。
そんななか、対岸で水面を走る音が。。。
ようやく辺りでシーバスが出たようだ。
こっちも丁寧に岸壁から引きずり出そうとリトリーブ。すると。。。
コツ!
立ち位置からわずか3m。そろそろCAを抜き上げようとした瞬間のバイト。が、明らかにサイズが小さい。
岸壁からは検量対象以下のセイゴ。マズい。。。
検量は40cm以上が対象。この26cmではまったく意味がない。
ふだんなら「セイゴ、されど一本」と少しは嬉しかったりするモンであるが、明日はそうは行かない。フッコ級以上を3本、しかもなるべくでかいのを。おそらく上位にくい込むためには50cm強を3本そろえないとだめだ。
昨年の第2回優勝は3本のトータルで180cmを超えている。180は厳しいにしても150cmを超えてこないと入賞圏内に入れない。
「ここもダメかなぁ。。。」
といって、どこ行こうか?
ほかにいいとこ思いつかない。ここで出なそうならいつも通っているポイントでジリ貧になる可能性大。なのでもうしばらく粘ってみることにする。
日付も変わり、いよいよ当日を迎えた。が、辺りは静寂を保っている。
が、しばらくすると状況に変化が出てきた。
バチライズ発生!
どうやら時合いはこの時間からだったようだ。
しかもけっこうな数。京浜運河で見たものより質は良さそう(ただ、わずかながら不安はある)。
岸壁より沖の方が数は多い。が、そこはCAでは届かない(意外とCAは軽いのです)。
なのでまずは岸壁からとうことでライズがあがった後方からCAを通す。
乗った!が、バラシ。
食いがひじょーに浅い。
ライズの多いポイントを狙う為、やや重量のあるルアーを選択。ナイトレイド、ニョロニョロ、K-TEN、ドリフといずれも好反応、だが、ショートバイトでなかなか乗らない。とくにナイトレイドやK-TENのようなけっこうお尻を振るルアーにはミスバイトの水柱が連発。なのでなるべくスライドアクションの小さいルアーを選択。ということで取り出したのはスリムワンダー70。バチにかなりサイズもマッチしている。
すると、
コッ!
来た!手ごたえ十分、だが、なかなか浮き上がってこない。
「もしかして。。。ボラ?」
わずかに不安が残る中、足元まで来たところで常夜灯で魚体を確認。
「シーバスじゃないですか!!」
確認直後エラ洗い。しばらく引きを堪能してごぼう抜き。
ようやく来た!これを3本出せれば入賞できるかな?
このサイズを待っていたのだよ!
これならなんとかなりそうだ。ただ単発では上位には入れない。辺りをもう少し探ってみる。
結局その後このポイントで5HIT。が、全てバラシ。。。
サイズは40強から55手前。サカナが居る事はよーく分かったが、ここに来てバラシ病が再発。。。
大会前にしてこれはなんとかせねば(ってならなかったりして)。
ま、いい訳をするならひとつだけある。
タモ持ってきてなかったんです
明日は確実に獲るためにタモは持っていくことにしよう。
ということで、十分プラクティスとしては満足のいくものとなった。ルアーもおよそ選定完了。
あとは明日、このポイントで同じ状況が発生してくれることをただただ祈るばかり。
うまい方に転がれば。。。
ま、とりあえず明日は楽しみましょ!
5月14日(土)
京浜運河-有明
土曜ながら臨出していると、久しぶりに夜行人さんからメールが
内容は最近私の釣果を手助けしているクリスタルアライブがどこで売っているかという問い合わせだった。スミスから出されている量産品なのだが意外とショップでは見かけない。よく見かけるのはポパイ神田店(スポーツ用品店街の一角)で、なんとなくバチパターンにいいかなぁと思って手にしたのが最初。ちなみに近所のフィッシング中原にもあったがわたしがロストして補充した一個で完売、多分現在入荷待ちだと思う(あそこ補充遅いんだよね)。
こういう連絡が来るときはだいたい。。。
ということでキリのよいところで仕事を終え、さっさと家に戻ってタックル準備。オデに乗り込みいつものポイントに向かう。ポイントに到着。テクテク橋際まで歩き、下を見やる。
「どうも!」
期待通りやっぱり居ました、夜行人さん。挨拶を交わし、取り付けたCAワームをご披露。
夜行人もよくここに立ち寄ってくれていて私が最近ボーズ知らずということを知っていた。なので今日も頑張って記録を伸ばしたいところ。
「HITさせたらあえてエラ洗い出して知らせますよ」
そう言い残して予定通り私は反対側の岸壁に立つことに。(でかいこと言うようになりました)
反対岸に立ち、近場である先日セイゴを出したポイントを探ってみる。時折ボイルは出るが食ってこない。水門の暗部をだいたい探ったところで、今度は水門の中央めがけてキャスティング。
3投したところで、
ゴンッ!
HIT!直後にエラ洗い。これは予想外だったが、夜行人さんに知らせるって意味では予定通り。が、次の対応がまずかった。一発エラ洗いを出したところで潜りだしたのだが、こっちがロッドを寝かすことを忘れていた。おかげでヘッドシェイクを水中でだしながら次のエラ洗いをだそうとしたのか、テンションがやや緩んだ隙にフックアウト。基本的にファイトする際はロッドを寝かせつつサカナを寄せていくのだが、気付けば万歳したままだった。。。
ま、ばらしてしまったものは仕方ない。次を狙えばよいんである。
岸壁、沖を探りながら徐々にポイントをシフト。そして立ち入り禁止の手前まで来たところでいつものように鉄柱を探る。が、出ない。しばらく探った後、沖をみやると。。。
ボシュッ!・・・ボシュ!
連続的なライズ。「モワ〜ン」というヤツと質が違う。慌ててルアーを回収し、そのライズが出た先にキャスティング。
ゴンッ!
やっぱり出た!
これまた表層で食ったため、バイト直後にエラ洗い。
その勢い任せでこちらに向かってテイルを水面に叩きつけて駆け寄ってくる。そして次の瞬間。。。
フッ・・・・・・・・・
またばらしてしまった。
最近バラシ病がよく発症する。もともとバーブレスを使っているということも一つの要因であるのだろうけど、合わせがしっかり利かせられてないのとテンションを保てないという技量不足が原因の大半である(まだまだ未熟なんです)。
さすがに2連続バラシで少々凹んだ。
といっても性格上立ち直りは早い。気を取り直して再度鉄柱の横にCAを通す。何投か通していると、突然自分の真下でライズ発生!CAはライズポイントまであと2m。サカナは足元で浮き上がってきている。
「ギリギリまで抜き上げずに粘ろう」
最後のひと泳ぎをロッドを流すことで粘る。そして次の瞬間、そいつが水面を割って出てきた。
ロッドにバイトの衝撃が伝わった。が、次の瞬間、
ブルブル!スッポーンッ!
合わせを真上に入れてしまった。。。バイトのコンマ数秒後にでる吐き出し行為と合わせる方向の間違いが重なった為にフックアウト。3連続バラシとなってしまった。。。(オレってホントヘタクソだわ。。。)
その後、しばらく水面が静かになった。あわせて怪しい色をしていたそらからわずかに雨が降ってきた。
寒さと雨とで防寒着を取って戻ってくると夜行人さんは帰り支度中。というか、別の場所にポイントを移すところだった。(この方もこんな雨ではすぐ退散するはずもないか。。。)
先日の状況含め、しばらく立ち話。これからの時間で昨日も出たという話をしたのでとりあえずここで続投してみることになったようだ。
夜行人さんが一度しまった道具を再度準備している間、私はすでに次の一本を狙っていた。ボイルめがけてゆっくりとしたリトリーブ。そして、
コツッ!
グググ・・・ぐぐぐ・・・ググ・・・
嫌な感触。。。魚体は水面直下にいるのに水面を割って出てこない。シーバスならこのシチュエーションでは大きな口を全開にしてルアーを吐き出そうとする。今回は出るというより潜ろうとする尾鰭が水面を叩くだけ。
あ〜あ。。。トドだ。。。
しばらく体力を搾り取ったところでタモを使わずランディング。昨日ほどではなかったが立派なトド級(重量3kg弱)。
引きは楽しめるが、ランディング後は最悪のにおいのせいで気分的にかなり萎える。
夜行人さんもあわてて駆け寄ってきてくれたが、ボラと気付いた瞬間、「うわっ!(くせぇ!)」と後ずさり。
憎たらしいながらもいちおうリリース。気を取り直して次を狙う。 が。。。
次もこれまたトド級。ここでシーバス狙うなら外道のボラ対策に30lbテストクラスのショックリーダを1m以上付けとかないとアブナイ。。。(ちなみに私はPEにフロロの5号をひとひろ分つないでます)
さらに次を対岸で狙うがストラクチャ付近の水面直下をトド級が群れているのを見て完全に戦意喪失。
夜行人さんがポイント移動するのを踏みとどめさせて先に移動するのは申し訳ないと思いながら、ここではボラに襲撃されるが確実であると読んでポイントを有明に移すことにした。
夜行人さんとの別れ際、「まだ(釣ってないから)帰れんでしょう!?」というコトバをいただいた。
その通りである。まだ帰れないんである。野球に例えるならボラはたとえ60cm級でもファールである。シーバスならセイゴでも内野安打になる。貧打でもいい。とりあえず首の皮一枚つながっていれば。。。そう願ってレインボーブリッジを渡り、3月によく立っていたポイントに久しぶりに立った。
こっちはまだ雨は残っていた。
バチの波紋は全くといってよいほど出ていない。流れもほとんど出ていないので橋の真下からワンダーで明暗を一直線に引いてくる。すると、
コツッ
来た!合わせに成功!が、全くもって引きが弱い。セイゴである。遊ばせてもらう間もなく、あっさりランディング。
橋の真下から明暗に沿って引いて。ワンダーに出るのは久しぶり
先に書いたとおり、貧打でも安打は安打である。無事(?)連続釣果記録を更新することができた。
だが、このサイズで満足なんかしていない。次はフッコ級以上をってことでさっさとリリースして次を狙う。
・・・・・・
が、思い通りにいかないこといつもの如し。
そんなわけで明暗境界から徐々に橋脚に寄せていくことに。そして橋脚から1mないところにワンダーを通してみると、これまた小さいバイト発生。うまくあわせられた。
が、これまた引きが弱い。
さすが「有明」であるんだが、以前のサイズが出てこない。。。
その後しばらく投げるが、たまに出るライズも完全に止まり、活性は最低の状態に。こちらもとりあえず貧打2本だしたところで渋々納竿。有明はどうもでかいサイズは着いていないようだ。
帰り道、今日のアプローチ、魚の出方と、いろいろ考えてみた。そしてある推測にたどり着いた。
これまでは荒食いし過ぎて見境なく食い来てたが最近はそうでもない。その推測が当たっているか確認する為、家に帰って今年の釣果を再度見直してみた。
3月13日
3月26日
4月3日
4月22日
4月28日
5月7日
5月13日
徐々にだが体高というか、腹の膨らみが出てきているように感じる。だいぶ食い荒らして体力を回復したのかもしれない。最近岸壁でも出るが、沖でもかなり出るようになったのはその兆候か?
つまりは十分体力が回復してきていて、餌とルアーを見切れるようになり、簡単には食ってきてくれないってことですな。
さらにトド級のボラが運河内をわんさか群れている。
そろそろ初夏〜夏のアプローチにアングラー自身切り替える必要があるのかもしれない。
(といってもまだバチパターンなんだろうけど)
ふと思い出した。
そういや昨年はこの時期辺りから大スランプに陥った。何をやっても全く釣れない。そんな期間が1ヶ月以上続いた。
次のステージに向け、作戦を練っておかねばならない。そう考えているうちにベッドで知らぬ間にオチていた。
5月13日(金)
京浜運河
前日の予告どおり
寒いながら強行出撃。というか、かなり寒い。防寒装備はほとんど3月の頃並み。ジャージ+トレパン。パーカー+フリース+ウィンドブレーカという5月半ばでは考えられん寒さ。それでも運河沿いにはいっぱい居ますわ、シーバスバカが。。。
この日はいつもと反対側の岸壁からスタートすることにした。
すでに満潮を向かえ、バチもちらほら。所々でライズも発生。いつもどおり岸壁沿いを通すがなかなか出てこない。沖のライズも同様。これは先週も似たような感じだった。
うーん。。。GWあたりまでだったらガツガツ食ってきたのに最近はバイトもかなり数少なくなった。
確かに5月も半ばとなればバチ抜けも残りわずかってことだろうか。しかしバチに偏食しているのも事実。やつらは水面の引き波を下から狙っているに違いない。そう信じてCAを投げ倒す。
岸壁をひととおり探る。時折チェイスしてくるが手前2、3mのところで見切られ、反転。
シーバスは居るんだが以前のように最後のスイッチを押してくれない。もしくは最後のスイッチを押させる技をこちらが持ち合わせていない。何かが数週間前と変わっている。
よく考えてみればこれが「自然」なのである。
季節は刻々と変化し、それに合わせてシーバスの捕食の状態も変わっているのだろう。それを見抜き、アプローチを変えなければ釣果にはたどり着けない。まだまだ私の知らない事はたくさんあるんである。
そんな中、自分の持てる技(といってもセオリー通りだが)水門付近にできる明暗にそって引き波を立てながらリトリーブ。するとようやく出た!
が、引きは強くない。セイゴだ。
keyさんが以前当てたポイントで。サイズが違いますけど。。。
とりあえずノルマ達成。無事今日も連続釣果記録を伸ばすことができた。ただ、やはり満足がいかない。
やはりサイズを出したい。だが、相変わらず岸壁沿いも沖のボイルもあたらない。
しばらく投げ続けていると、
「ボシュッ!・・・・・・ボシュッ!」
と気が狂ったような連続的ライズを確認。
一匹か複数かは不明。だがあきらかにその辺に上がっていたボイルとは異なる。急いでルアーを巻き上げ立ち位置を数m移動。ライズのあがった奥3mほどにCAを落とす。するとリトリーブしてまもなく。。。
ゴンッ!
出た!
やはり完全にスイッチが入っていたようだ。エラ洗いを見せたことでシーバスと確信。あとはロッドを下げて丁寧にやり取り。手前まで寄ったところで魚体を確認。けっこう長めのフッコ。まだ体力を残しているようで再度潜行開始。
わずかながら楽しい時間をすごし、タモで取り込みに成功。
質の違うライズを狙ってHIT。違いに気付けた一本。
けっこう丸々と太ったフッコをゲット。これだけ膨らんでいるだけあってかなり引きの強い一本だった。
今回のライズは1が月前あたりによく見たものと同じ質のものだった。それまでと違ったライズを狙った事が正解だったのかも。じゃ、ここ最近よくあがっているライズは何?
その結果がこれである。
今年、外道率はかなり低いが、あたるとサイズはとにかくでかい!
食う間をなるべく長く取れるように意識してリトリーブスピードを下げたとたん、ショートバイト。それにうまくあわせてフッキングに成功。フッキング直後の引きは「来た!スズキ級!」と思うがしばらくやり取りしているとどうも違う。
「グググ・・・ぐぐっ!・・・ぐぐぐ」
この感触はボラである。しかもとんでもなくでかい。引きでも分かるがロッドを上げた状態でやり取りするとさらに分かりやすい。シーバスなら上に引かれるとその力を利用しようとでもいったらいいか、水面に上がってヘッドシェイクしながらルアーを振りほどこうとするが、こいつは上に引いてほぼ水面に出ているのにエラ洗いすることなく、ただひたすら潜ろうとする。
もちろんタモ入れしようものなら死亡級の臭いをつけるので気合い一発、ショックリーダをもってぶち抜いた。
プライヤでつまむとその検量計は3kgオーバー。完璧な「トド」である。(ボラも出世魚であるサイズを超えると「トド」と呼ぶのです)
このどでかいサイズ、強烈な臭い。さらにリリース後、よーく水面を見るとどでか級ばかりがウロウロしているのを見て意気消沈。
これにて納竿とした。
ボラとシーバスのライズはどうも違うっぽい。
「モワ〜ン・・・」というライズはシーバスでない場合があるようだ。今後気をつけよう。
5月11日(水)
多摩川
先日散歩がてら多摩川沿いを歩いてきた。
多摩川はちょくちょく出撃するが、この辺りはこれまでロッドを振った事がない。以前ポイント下見で来たときはけっこう潮位が高く、沖の様子は分からなかった。が、春の潮の大潮ど干潮、沖の様子が丸見え。
遠めから「???ありゃ何だ?」という物体が水面から顔を出していた。
ど干潮でしか見られない沖スト。こりゃ素晴らしいロケーションだ
河川やら港湾部やら人が立ち寄り易い所にはいろんなものが沈んでいる。チャリンコ、バイク、そして船。。。
いつ沈んだのか知らないが、これほど素晴らしいストラクチャはそうあるもんではない。
「こりゃ、狙わんわけにはいかんでしょう!」
ということで、本日は水曜で、かつ満潮は20時、キリのよいところで仕事を終えて多摩川へ出撃。
やや気温は低いが水温はそこそこありそう。岸から3〜4m先の駆け上がり付近でちょくちょくボイルがあがっている。
まだまだ運河バチパターンかと思っていたが、けっこう河川に入ってきているようで期待値急上昇。
何も考えずクリスタルアライブを装着。ここ最近京浜運河でのパターンがパブロフの犬のようにアタマに刷り込まれている。
・・・・・・・・・
CA、ニョロニョロ、ナイトレイドと通すがあたる様子がない。
サカナはそこに居るんだが、ちっともあたってくれない。
「さて、どうしたモンか。。。」とルアーボックスを見直し、おもむろにメケメケを取り出してみた。このルアーはけっこうタイトなウォブリングを出す。ここ最近の運河では動きが強すぎてまず選ばないルアー。メケメケを流芯めがけて放り込み、タイトなウォブリングが右腕に伝わってくる。最近運河の緩やかな潮流ばかり見ていたので久々の河川の急流にちょっと驚き。あっという間に下流に流されていく。
昨年の勘を取り戻し、ややアップ気味のトレースから最後U字でブレイクポイントを通す。すると、
ゴンッ!
けっこう強いアタリ。が、乗らない。フックのないところをうまく(?)バイトされたようだ。
散歩での下見は沖のストラクチャだけ見てきたわけではない。手前のブレイクポイントもしっかりと見てきた。なのでこのアタリはある程度予想ができていた。が、向こうが一枚上手。合わせを入れる前にルアーは吐き出されている。
その後、メケメケを通すが、出て来ない。
こういうときはルアーチェンジ。アクションを変え、再度誘いをかける。エドニスを通し、今度は沈没船と駆け上がりの間でバイト。が、これも乗らず。どうやらレンジは水面直下70〜80cmあたり。
ということで次に選んだのがスミスのサラナ90F。これも大き目のウォブリングアクションが特徴。
沖に投げU字が沈没船の先端をかすめるようトレースコースをコントロール。
数投するが、今度は出て来ない。しかたなく、小休止にタバコを一本つけ、その後再度サラナで挑む。
さらに10分程度粘ったところで、ついに来た!
ガツンッ!
沈没船をルアーが小突いた感触ではない。明らかに何かが食いついた衝撃。
あわせを一応入れたがおそらくその前にフッキングは成功していたと分かるバイト。
ルアーに食いついたヤツは一気に急上昇。エラ洗いとともにこっちめがけて水面をひた走ってくる。急激にラインテンションが緩んだので慌ててラインを巻き取る。と思ったら今度は沖へ潜行開始。なんとも元気なヤツだ。しばらく元気な引きを堪能したところで、ぶっこ抜けるサイズである事を確認し、おとなしくなった隙にごぼう抜き。
サラナ丸飲み。元気なリバーシーバスをGET!
さすが、河川のシーバスだ。引きは強い。サイズは48cmだったが、50cm後半を思わせる引きに満足。さらに取り込んだ魚体の綺麗さに見とれてしまった。
恐らく食べるには河臭さがあるだろうが魚体はかなり綺麗。
リバーシーバスは港湾部と違って個体数が少ない。なので必要以上に弱らせてお亡くなりにならぬよう、さっさとリリース。
いやぁ、居るねぇ。港湾でバチを荒食いしてるヤツばっかだと思ったけど、すでに河川に入り込んでるシーバスはやはり居た。
その後、何箇所かボイルのあがったポイントを叩いてみたが、出てこず、この一本に満足して納竿とした。
こりゃ、港湾バチパターンもいいが、河口域や中流域で遡上を開始したシーバスも狙えるってことなのかな?
どっちに出向くか、悩ましくなってきた。。。
5月8日(日)
京浜運河
本日でGWも終了
いきなりエンジン全開となれるかどうかは不明だが明日から通常業務が始まる。
その前に。。。
とりあえず、行っときますか、運河にでも。
休日の出撃、いつもなら日暮れ前にポイントに到着してそうなもんだが、今日はちょうど日暮れ過ぎにポイントに到着。この時期、バチに狂っているのでバチが浮き上がってからでないと今の私の実力では他に狙いようがない。
だが、この日はここ最近のこのポイントとちょっと様子が違っていた。
風は北より。水門側から吹きつけられ、小波が立ってバチの波紋が見えない。
ところどころライズはあがるが音は聞こえどライズの波紋がさざ波に消されポイントが絞れない。岸壁沿いでもライズは上がるがルアーを通してもでてこない。
先日の有明といい、ここ最近のこのポイントといい、シーバスが出る場所を確認し、その上でゲームを組み立てていたが、今日はその活路が見出せない。もちろん狙っている場所にはシーバスは着いてるはず。だが、今日は何でか出てこなかった。
気温がやや低いせいか? いや、水温はそんなに急激に変化はしない。
風が強すぎるのか? いや、もっと強い日もあった。
バチがいつもより浮いてきていないのか? さざ波がたっていて確認できない。
青潮(低酸素濃度の水)が回ってきたか? 調べる道具がないので分からん。
さざ波の合間でバチの波紋は見れたりするがいつもより明らかに少ない。
沖へのほとんどのキャストは目クラ投げ。どこで出そうかもまったくイメージが湧かない。ほとんど手探り状態だった。
しばらくしてわずかな時間ながら風が止み、水面に静寂が戻ってきた。
が、
ホントの静寂だった。
普段ならバチが波紋を出して泳いでそうなモンだが、見渡せる場所で数えられるほどしかなかった。
理由は分からなかったが、ホントにバチの波紋が少なかった。
まぁそうはいってもシーバスはきっとバチを捕食しているはず。そう信じていつもどおりバチパターンで通す。
ポイントが絞りきれない中、以前のようなバカ投げで沖を通していると、ようやく
コンッ!
あたった。
狙ったものではない。ホント偶然以外の何者でもない(っていつも偶然なのかもしれないけど。。。)
そこそこ引きはするが50cmは超えてない。
せっかく掛かったのでほどよく引きを堪能し、丁寧にランディング。
ここ最近で一番渋かった中、何とか42cmを獲れた。
一応獲ったとはいえ、ここ最近でなんとも満足感に欠ける一本だった。
その後、風が吹いたり止んだりする中、結局ポイントが絞れずバカ投げの連続。バチを待てど浮いてこず。おかげでライズもいつものように出ず。きっとシーバスは居るのだろうけど今日はいつも以上に出せそうにないと思い、さっさと納竿とした。
なんとか連続釣果記録は伸ばしたけど、、、今後は厳しかったりするのかなぁ。。。
家に帰って再度今年獲った魚を見直してみた。
ここ最近獲ってる魚って3月ごろ獲ったヤツよりけっこう丸みをおびてきたように見えるのは気のせいかな。。。
この辺が関係してたりするのだろうか(関係なさそうだな。。。)
ま、この辺は次の週末にでも調べてみるとするか
5月7日(土)
京浜運河
今年はバチパターンがけっこう長く効いている。
昨年の春はバチパターンというものをほとんど味わえずに終了した。というよりバチ抜けが予想以上に早かった。これの目安のひとつとして桜前線がある。今年の桜の開花はかなり遅かった。つまり、春の訪れが遅れた分だけバチ抜けも遅れているのだろう。まぁおかげでこちらはGWにかけてバチパターンを堪能できている。ま、これはこれでよしとしておこう。
そんなわけでこの日も日暮れを狙ってバチに偏食したシーバスと戯れに湾岸は京浜運河へ向かう。
まだ日が暮れきっていない時間にポイントに到着。満潮はすでに迎え、潮は下げ始めている。が、水面を見やってもどうも活性が低い。ま、これは多少は分かっていたこと。
バチがまだ浮いてきていないのである。なので水面が騒がしくなるまで遊歩道に置かれたベンチで小休止。
日も暮れたところで水面を見渡す。するとバチがちらほらとV字波紋を出しながら泳ぎ始めた。
それにあわせてシーバスと分かるライズが徐々に出始めた。いつもなら何も考えずクリスタルアライブをチョイスするのだが、なんとなくナイトレイドを選んでみた。そしていつものように岸壁沿いを通す。
時折小さなバイトが出る。が、様子からするとセイゴ。仮にフッコだとしても乗せられそうもないショートバイト。あまり場を荒らさないようにと無理に合わせない。しっかり乗せられそうなアタリを待つ。
・・・・・・
だが、いつものように岸壁沿いでのライズがなかなか出ない。
その代わりといっちゃ何だが、沖ではライズ連発。
待ってられない正確なモンで、岸壁沿いから出すのを諦め、沖のライズを狙い始める。
15分程度沖を狙った頃だろうか。。。
先月末、まっちゃんと出向いたときにまっちゃんが拾ったであろうあたりで、
ゴンッ!
ようやく出た!
すぐさまエラ洗いを見せ、合わせで振り上げたロッドを寝かせ、いつものようにやり取り。ドラグが50UPを知らせる。潜行するたびに水中でヘッドシェイクをしているようだがしっかり追い合わせも入れてあるのでそう簡単には外されることはないだろう。しばらく遊ばせてもらったところでさすがに観念したのか、浮いてきたところでランディング。
ナイトレイドに51cm。片目が潰れながらよくぞそこまで成長した!
よく見ると片目が潰れていた。恐らくちっさいころに誤って目に針がかかってしまったのかもしれない。とはいえ、そんな状態でもよくぞここまで大きく育ったもんだ。自然の中で生きるモノの強さに敬意を表しながら「これからも元気で生きろよ!」という思いを胸に、沖に泳いでいく姿を見送った。
この遊びをしなければきっとさっきのようなサカナは出てこないはずであるが、分かっていながらもやめられない。あの「ガツン!」という脳天まで響く衝撃、ロッドをギンギンに撓らせる引きを知ってしまった以上この遊びから離れられないんである。ただし必要以上に魚体を傷つけないようバーブレスフックを使うようにはしている。食べる為の釣りではないのでこれが自分の引いた最低限のラインである。
返しがない分バラす確率は高くなりそうなもんだが、やり取りの最中しっかりテンションを保てば十分通用する。(といいつつ、けっこうばらしたりしますがね。。。)
その後、しばらくナイトレイドを投げ続けるが、ショートバイトは何度か出るが乗らない。
「そろそろルアーを変えてみるか。。。」
ということでいつものCAワームミノーをチョイス。
隣で2本獲っていたアングラーが場所移動ということでこちらに歩み寄ってきたところで情報交換。先に獲った2本はどちらもソフトルアーで獲ったとのこと。彼の言葉を付け加えるなら「ソフトルアーかなりあたりますよ」だって。。。
前に一度だけソフトルアーを試した事はあったが、今のこだわりは「ハードルアー」なのでまったくもってソフトルアーに興味がわかない。なので持ち合わせてるわけもない。もちろんナイトレイドだって十分あたっている。CAワームミノーにだって来るはず。ホントは、「ソフトルアーであたってるならなんで2本しか獲れてないの?」と聞き返したかったが、一歩譲って「ああ、そうなんですか。」とだけ返した。
取り付けたCAを沖に投げまくる。リトリーブは一応集中しているが、沖で出るボイルを見ながらふと思った。
「ボイルの出るところって大体同じ場所が多いなぁ。。。」
そんなわけでボイルの出た場所を集中的に狙う。すると、
コンッ!
やはり!
こっちの狙い通り、先ほどボイルがちょくちょく上がったポイントでエラ洗い。
いろいろ考える事はあるが、やり取りしている最中は余計なことは考えてない。水中で暴れているヤツにフックを外されないようロッドを右に倒し、左に返し、今そこにいるシーバスの引きに堪え、陸に揚げたところで「勝った」という自己満足に浸るだけである。
沖のボイルを狙って41cm。だいぶ狙い方が分かってきた。
岸壁、橋脚、明暗など、陸から見れるストラクチャは狙い方がけっこう容易である。あとはそのときちゃんとそこにサカナが着いていて狙い方を間違っていなければちゃんと獲れるように思えてきている。が、沈み根などの居着き場はなかなか見つけにくい。が、ボイルが特定箇所ででるような場所はきっとその下にサカナが出る理由があるはず。あとはソイツとこっちのルアーがその交差点でぶつかる瞬間を待てばよい。(待ち続ける根性がこっちにあるかは不明だが。。。)
そんな交差点でシーバスと出くわす瞬間をもう一度待ってみることにした。
・・・・・・・・・
って言ってはみたものの、なかなかうまくいかないのが、この遊びである。ルアーを通せど、アタリは来ない。が、ボイルは狙っている場所で出ている。何かが違うんである。きっと何かが。。。
そんなわけで狙い方を変えようと、反対側の遊歩道に移動し、先ほどまで狙っていた沖のボイル地点にまたCAワームミノーを投げる。すると10分ほどして、
ボシュッ! ゴンッ!
出たッ!
かなりの衝撃がロッドから右腕に伝わった直後、フッキングしたヤツは勢いあまって2度ほど水面に跳ね上がった。エラ洗いとはちょっと違う反応に見とれながらもその後の強い引きに対抗。足元まで何とか寄せるが直後に潜行。ドラグがひっきりなしに出ていく。しばらくの間体力を搾り取り、再度浮き上がったところで取り込み完了。
HIT直後2度水面から跳ね上がった元気な58cm。顔つきが印象的。
今年はけっこう数を伸ばせているのでたくさんのシーバスの顔を拝んでいるがコイツの顔つきは印象的だった。よく見るシーバスの顔はもっと流線型というか細長い感じがしていたのだが、こいつの顔はちょっと短め。この体つきでふつーの顔を持っていたらきっとぴったり60cmくらいになってるんじゃないかって思えた。なんか古代魚みたいな感じっていったらよいのだろうか。。。ま、こんなヤツもいるんだろう。
すでに何度か釣りあがられていたようで所々うろこがなくなっていた。のであまり陸にあがっている時間を少なくしてやろうとそそくさと写真に収めてリリース。
その後、同じようにボイルの出る場所を狙い40ちょいのシーバスを引き当てるが、エラ洗い一発でフックアウト。その後念のためにと岸壁沿いを狙うがあたらず。時合いも終了したのかボイルが少なくなったところで納竿。
先ほど自分の釣行記録を眺めて見たのだが、実は先月の3日からボーズがない。連続安打記録が13日に伸びていた。この調子でボーズを喰らわないでいけたらいいもんだが。。。
よくよく考えると、1ヶ月ちょいで13日の出撃。。。3日に1回のペースで出撃してるわけですな。。。そろそろほどほどにしとくかな。。。
5月5日(木)
隼虎→京浜運河
『2桁GET!』
これが今日の目標である。
これまでこれまでずっと陸っぱりシーバシングをやってきたが、ついに「ボート」に乗ってみることになった。なのでこの目標も達成できるだろう、ということで。なんていっても「爆釣」ってものが味わいたいのです。
シーバスボートは数ある中から「隼虎号」を選択。乗船場所が東神奈川あたりであること、またいくつかのサイトでの評判が選定の大きな理由。ガイドとしてもウデはもちろん操船の安定性も高いとのこと。
前日はヒヨッシーズBBQでそこそこ飲んだのでやや早めの22時就寝。普段なら6時間経つまで起きれないのだが、こういうときは4時間でもしっかり起きれるから不思議なモンである。
まっちゃん、keyさんをピックアップし、途中道を間違えながらもちょいギリで乗船場所に到着。
船長から簡単な説明を聞き、いざ出船。
前日の強風とはうって変わってかなりの凪。これなら前回のトローリングのようにはならずに済みそう。
しばらく走ったところでまずは沖のシーバースに到着。船長に「じゃ、ここからはじめましょう」と言われ、こっちも気合いが入る。
まずはヨレヨレをチョイス。コイツの表層での連続トゥイッチで昨年のこの時期、何本か川崎で出した記憶がある。ということでセオリーどおり表層から徐々にレンジを下げるということで。前日、みんなに「そんなにヨレヨレばかり持ってどうすんのよ?」と言われたが、何でそれだけヨレヨレに信頼を置いているか論より証拠ってことでサカナを出すとしましょか。。。
ヨレヨレは飛距離が出しやすいルアーであるが、ボートシーバスはそんなに飛距離を必要としない。陸と違って自分らがポイントまでの距離を決められる。遠投しなくてもよい距離だったので軽くキャスト。
着水後すぐにリトリーブを開始してもよいが、私は数秒沈める。沈めた後で「パンッ!パンッ!」とアクションを連続的に入れる。このルアーは水面直下を泳ぐので最初の数秒は沈めた分だけ上昇軌道をとる。その水面に逃げる様子がシーバスのスイッチを入れる(ようである)。もちろん水面に浮き上がった後のダートでも食ってくる。
そして今回も一投目、リトリーブして数秒。。。
ゴンッ!
去年味わった感触に近い衝撃。待ってましたとばかりに「HIT〜!」と叫ばせてもらう。横に居たkeyさんもさすがに一投目で来るとは思ってなかったようで驚いた様子。
ややサイズが小さいながらも船長にタモで取り込んでもらい無事本日の一本目をゲット。
開始直後ヨレヨレ一投目でHIT。横にいたkeyさんも驚き!
リリースした直後くらいだったろうか、同じヨレヨレを選んでいたまっちゃんにもHIT。どうやらシーバスは表層を意識しているようだ。
続けてまっちゃんにもHIT。ご利用いただいたヨレヨレ。さすがです。
同じレンジはやはり同じサイズの群れのようでほぼ似たようなサイズ。ま、サイズアップも大事ですが、まずは爆らせてもらいましょう。
まっちゃんの一本をカメラに収め再度狙う。
すると、まっちゃんの方がエンジンかかりが早かったようで、連続HIT。
連続HIT。またもヨレヨレ。ヨレヨレ強いっす。
やや出遅れたkeyさん、ちょっと焦り始めた。(ってまだまだ時間はありますよ)
しばらくしてkeyさんのロッドも絞られた。どうやらこのポイントはかなり高活性の群れがついているようだ。
keyさんのはけっこう型がよいようでドラグがジーッと出されている。引きを堪能している中、私がタモ隊として取り込ませてもらう。
keyさんにもHIT。ドラグが鳴り響く56cm
しばらくしてヨレヨレの動きは見切られたのか、あたらなくなったので今度はX-80SWをチョイス。これまた時折、食わせの間をイメージしながら軽めの連続トゥイッチ。するとやはり2投目で、
ガンッ!
食わせの間を作った直後のバイト。そしてエラ洗い、潜行と暴れまくる。ドラグもひっきりなしに鳴り、50UPを知らせる。
ほどよく楽しませてもらったところでランディング。
バース横に撃ち込んでHIT。50UPの引きはやはり楽しい。
X-80SWはかなり調子よかった。ただ、私のウデがもう少しよければ。。。
この一本の後、けっこう連続してX-80SWにヒットするが、3連続のバラシ。。。
引きは楽しませてもらったが、あの「フッ・・・」とフックアウトした瞬間の寂しさといったら。。。やっぱウデを上げるしかありませんな。。。
あれこれ試すが、時合い終了してしまったのか、その後アタリが止まった。
陸ではこんな状態でもけっこう続けたりするが、今回は違う。ボートは次のポイントへあっという間に移動できる。
ということで船長はあっさりこのポイントに見切りをつけ、次のポイントへ向かうことに。
次についたポイントは水深25〜30mというやや深いポイント。とはいえ、私は念のため、セオリーどおり表層から探る。keyさんは最初から(?)深場狙い。重たいジグのようなバイブを放り込みカウントダウンしている。私の方は全然あたる様子なし。
すると間もなく、keyさんから「HIT〜!」の一声。
keyさんの取り込みを手伝い、すぐに湾ベイトに変更。まっちゃんも私のクルクルを借り、深場を狙い始める。
keyさんが深場から引きずり出したフッコ。
どのくらい沈めたか教えてもらい、自分の湾ベイトの重さからおよその水深を推測し、カウントする。何投かしたところでそれまでリトリーブしていた湾ベイトが急激に加重。。。
ゴン!という感じではなかったが、乗ったのは十分分かった。ロッドを一度あおって追いあわせを入れる。
かなり引きは強く何度も潜られた。引きを十分堪能したところでタモ隊に取り込んでもらいランディング成功。
keyさんを後追い。湾ベイトを沈め、巻き上げ数秒後で56cm。
コイツはかなり引きが強かった。
クルクルでは何度かあてたことがあったが昨年の夏に湾ベイト購入以来初のGETでちょこっと嬉しかった。その後、数度あたりはあるが乗らず。まっちゃん、keyさんにもアタリがなく、次のバースに移動。
・・・・・・・・・
うーん、どうも船長さんの話では昨日も厳しかったようだが、今日も厳しい様子。何箇所かポイントを回るがシーバスが出てこない。そんな中、いくつか回ったうちの1箇所でkeyさんがHIT。
ほどよく遊んだところで私がタモ隊として取り込み、ギンピカフッコをゲット。
またも沖のバースから一本。今日はkeyさんが一番乗ってた。
綺麗な魚体。さすが沖の魚は湾奥の居着きと違って綺麗だ。
「これなら、食えそうね」
そんな話があがったが、どうせまだまだ取れるでしょ!ってことでキープする鱸は丸々太ったものを厳選しましょ。と今回はリリース。
・・・・・・・・・
やはり活性が低いのと、ヘタさが原因だろうか、銀ピカのフッコはこの後あがる事はなかった。
途中、トリヤマを発見するが、そちらの群れは移動スピードがかなり速いということでナブラ撃ちすることなく横浜港へ移動。ステージを桟橋穴撃ちへと変える。
ここで自分の弱点を再発見。
穴撃ちはより奥へ放り込まねばならない。フォアサイドキャストはけっこう奥まで放り込めるのだがバックサイドでのキャストは手前の壁へ誤射連発。全然奥にルアーを放り込めない。ラインアイを曲げ、リップにヒビが入るなどダメージがかさむ。
何箇所か回った後、フォアサイドでローリングベイトを奥に放り込んだ。リトリーブして橋脚の横を通り過ぎようとした瞬間、柱の下から垂直上昇してくる影が。。。
ボシュッ!
私のローリングベイトを食い上げようとしたが、垂直上昇による1点でのスクランブルのため、ヤツは捕食に失敗。ヤツも悔しかっただろうが、その姿を目の当たりにできた私はもっと悔しかった。
その後、もう何箇所か回ってkeyさんが私の横で穴に撃ちこみ、もうすぐルアーをピックアップしようとした瞬間、
ガバッ!!
今度のヤツは見事食い上げに成功。おかげでガッチリフッキング。
やり取りしているのはkeyさんだが、水柱が上がった瞬間を間近で拝ませてもらえて私も興奮。
しばらく遊んだところで取り込み完了
穴撃ちから抜き上げ直前フッコが水面を裂いた。いいモン見ました。
まっちゃんが船長から借りたソフトルアーで深場から2本程度獲っていたので私はバイブレーションで深めを探り、ストップフィッシングぎりぎりで一本掛けたが、40cm前後と甘くみてタモなしぬき上げを試みたが空中に上がった直後暴れられてあえなくフックアウト。今日は何本ばらしたかわからん。。。
かなり渋いこともあって船長の計らいでやや時間を延長してもらいながら9時半に帰港。
keyさん6本、まっちゃんと私は4本とかなり渋い釣果。船長の話では「前日はもっとひどかった」からまぁよかったとしておこうか。。。
ま、はじめてだし、要領つかむのが目的でもあるってことでこれに懲りずまたこれからもボートで出撃しましょう。
だが。。。
2桁釣果が今日の目標だったが、全然到達できてない。
ということでいつもの三崎釣行と同様。。。日が暮れたところで、
第2ラウンド開始
満潮は昼の3時なのでいつものポイントがこれまで同様バチがウヨウヨしているか心配だったが、日が暮れた途端それまで静寂を保っていた水面がワサワサしてきた。すると所々ライズが発生しだした。
今日はいつもの側ではなく、最初から先日keyさんが獲った側に立つことにした。
こちらなら反対側より少しはスレてないだろうということで。しばらくすると岸壁際でライズ発生。もちろん見逃すはずがない。いつもどおりCAワームミノーをトレース。すると3投目
コン!
出ました!朝の食い方とはやはり食い方が違う感触これはやはりベイトの差なのかも。
とはいえ、シーバスはシーバス。しっかり遊ばせてもらったところでランディング。
朝マヅメのリベンジ開始。ドラグ鳴り続けてモチベーションやや回復
タックルは朝の続きってことでレッドシャフトをそのまま使用。ま、足場そんなに高くないからこのくらいの長さが十分。
一応50UPだったが、今日はこのサイズがバコバコ釣れたはず。。。すでに日暮れでは下げ5分。休まず次を獲りにいくとしよう。
こっちは休まず投げているが、50UPの個体が暴れたたために場が荒れたのか次が出てこない。ということで先日keyさんが獲ったであろうあたりの水門の明暗にニョロニョロを放り込む。
すると一投目で「ドン!」と水柱を上げて食ってきた。
ニョロに水面炸裂!目ン玉の大きい46cm。顔の違いありますねぇ。
以前東京シーバスネットに「メバルシーバス」なんてコトバがでてたけど、こいつも他のシーバスより目ん玉が大きく出た個体だった。人もいろんな顔立ちがあるけど、シーバスもいろいろな顔があるですなぁ。。。
その後一帯を探ったが瞬間的に活性が一時下がったのかライズが出なくなった。逆に反対側でライズ続発。なので一時こちら側を狙うのをやめ、反対側に移動。
橋を渡ってよく出せるポイントへしのび足で寄り、そーッとキャスト。手前3mまでゆっくりリトリーブしたところで
コンッ!
やっぱり出た!が、サイズは小さそう。
一瞬ダラ〜っとした隙をついてサクッとランディング。
向かいの遊歩道に戻って33cm。ボイリーだったがサイズが。。。
いっつもここでは必ず40cm超えてくるんだが。。。
ま、気を取り直して次を狙うとするか。
・・・・・・
が、次が出ない。こちら側の岸際は普段からプレッシャーが高いのか次が出にくい。なので沖のボイルを狙おうと待ち伏せるが。。。
今度はさっきまで居た反対側が活性上昇、こっちは活性低下。しかたなく、また反対側に戻ることにした。
岸際ではボイルは上がっておらず、大体が岸から5〜10m離れたところ。バチもこの辺をV字波紋を出しながら漂っている。しかしよく見ていると見事にバチを食いあげてますなぁ。。。
それを見てこちらもボイルがあがった先にCAワームミノーを落としてリトリーブ開始。
すると2投目、
コッ!
やはり来た。一度食い上げたやつは水面直下であたりを探っていた様子だ。が、その引きはそれほど強くない。
あっさりとランディング。
沖のボイルの正体はセイゴ?ま、これも一本。
さっさと写真に収め、すぐさまリリース。「次はでかいのを!」と沖のボイルを狙う。
キャスト直前7,8m沖にボイルが発生。なのでその奥に放り込んでゆっくり、バチをイメージしてリトリーブ。
コツ!
・・・徐々にサイズが。。。
「次こそ!」
またもや沖のボイルの奥にCAワームを放り込んでみる
コッ!
お!ちょっと復活。だがセイゴはセイゴ。。。
どうやら沖のボイルは先日とは違ってセイゴの群れのようだ。
なので何箇所か沖でボイルはあがるが狙うのを止め、手前の岸壁付近を探ることに。すると、立ち入り禁止前の2本の柱の間でこれまたボイル発生。これを見逃さずそちらに歩み寄りCAワームミノーを通す。
岸壁沿いにうまいこと着水。しかし一投目は食ってこず。
二投目、2本目の柱の奥に着水、波紋が手前の柱を過ぎた直後に水柱が立った。
バコッ!
引きはそこそこたまに潜行を試みるがそんな引きではこちらのタックルには勝てない。一度水面に浮上したところでしっかりフッキングしている事を確認。そのままぶち抜く。
ようやく「シーバス」と呼べる(?)サイズに戻ってきた。
サイズアップはしたが、あまり満足いくものではない。やはり40cm後半から50UP(願わくばスズキ級)が来ないと。。。
いつものように処理を済ませ、リリース。
間もなくその2本先の岸壁でボイル発生。まだこの一帯は活性が高いようだ。なので今度はさらに遠めを狙おうとキャスト。これまたうまいところに落ちた。ラインスラッグを取ってリトリーブ開始。
すると間もなく、
ボコッ!
でたぁ!引きも強い。一気に潜行を開始。グッと堪えたところで一気にラインを巻き上げる。かなり重い。一度水面付近まで浮上させようと負けじとラインを巻き取る。水面に一度でたところで大暴れ。が、様子がおかしい。。。
しばらくやり取りをしたところで急におとなしくなった。
・・・・・・嫌な予感・・・・・・
一度足元まで寄せ、持っていたライトで水面を照らしてみる。
「・・・マルタだ。。。」
水面に上げたところで大体分かる。シーバスなら水面に上げられた事を嫌がり大口を開けてエラ洗いしそうなもんだが、すでに「参った」とでも言うようにダラ〜っとしている。しかもその口はシーバスのものとは違い、かわいらしい(憎たらしい?)おちょぼ口。しかし様子からするとかなりでかいマルタ。抜き上げられるか心配だがそれでもタモを使うのをためらい、リーダーを握って抜き上げる事を決心。
かなり重たかったがリーダーを持って抜き上げに成功。
ついに外道が出ちゃった。しかしなげ〜マルタだなぁ。。。
第2ラウンドで疲れていたのと、マルタが出たこともあって、これにてこの日は納竿
いちおう曲がりなりにも2桁GETに到達。無事当初の目標は達成することができた。。。
ホントは朝だけでこれだけ(これ以上)あげるつもりだったんですけどね。
今回は初のボートってのもあったので要領がつかめてなかったってことにしとこうか。。。これはこれで他の遊び同様、経験が必要なのかもしれない。船長も「今日も朝の一発目だけで後は活性が低かった。前日の人たちよりはマシだったよ」と言ってくれた。半分は活性、半分は我々の(慣れない中での)ウデ、かな?
今回だいぶ様子が分かったので次回はもっとガッツリと釣らせてもらうとしよう。
今回の一番の反省点はバックハンドでのキャスト。まったくもって精度がない。おかげで柊やらCD7やらとルアーだいぶ傷つけてしまった。キャスティング精度をもっと高める必要がありますな。。。特に穴撃ちで。
ま、お疲れ様でした。