November 2005


11月23日(水)
多摩川


本日は寒さが緩んだので。。。


潮周りはあまりよろしくないが、自由に使える時間ができたので今シーズンのラス前に出撃。
もちろん多摩川。今シーズンの最後は多摩川にこだわると決めたのでいまさら出撃ポイントを書く必要もないか。。。

先週末はTSSTのクラッシック戦があった。これはシリーズ戦と違って最大魚の一本勝負。
用事があったので今回は不参加であったが、まぁこの大会は今年で終わることもないだろうし、来年、再来年とでればよいのである。それにその前にランカー87cmが獲れたので特に大会にでなくても正直言って満足ってのもある。
なんでも大会の優勝者は82cmだったらしい。もしこのランカーと同サイズが大会中に獲れてたら。。。
ま、タラレバ言ったらキリがない。来年は是非とも大会最大魚を獲ってみたいもんだ。もちろんここで。

実はフッキングクラブは3名(誰が出てなかったんだろ。。。)出たが、全員玉砕だったらしい。たぶんここで。

「・・・うーーん、難しかったか。。。」

まぁこのエリアはこれといって目立つストラクチャはない。たぶん回遊のタイミングが合わなければでかいのに当たれない。。。でも、

きっと居たはずである。

この時期、でかいのも小さいのもこのエリアを往来しているのは確か。
最近とくにこの時期、このエリアで私は「魚が居ない」とは思わないようにしている。きっと居るんである。釣れないのはアプローチがその魚に合わなかっただけ。もちろん時期、場所によっては「魚ッ気ない」と思うこともある。ただ、この時期、この場所で昨年はほとんどと言ってよいほど魚には巡り会っている。きっと今日の小潮でもいるはず。

それを確かめに昨年ランカーを獲ったエリアに入水。

週末までの寒さはだいぶ緩み、風も潮流を押す微風と良好な状況。
ややダウンクロスにキャストし、コモモでU字ターンを繰り返す。
ここに通い、上げ潮で学んだ状況を待つこと30分。ようやくその状況が現れた。待っていた状況とは、、、

潮目

これである。

上流から一筋の帯が挿してきた。
ストラクチャの少ないこのポイントで狙うべきポイントはおそらくこの速い流れの一本の帯。
これが近づいたのでその細く早い潮の奥にコモモを放り込みU字を描く。コモモといってもやや重ためのコモモカウンター。これを使う理由はこの潮目の裏まで届かせるため。
今日は風が弱いのでノーマルコモモでも十分裏に放り込めるがU字を描くポイントを幅広くする為にあえてコモモカウンターを使う。コモモカウンターはノーマルよりその自重分沈んでしまうがそこはロッドワークでカバー(ティップをやや持ち上げてリトリーブ)。

そして、それを続けること10投くらいしただろうか。

U字を描いた後の引き抵抗が重くなったところで、


ゴンッ!


やはり居た!
合わせるまでもなく乗ってる。すぐさまエラ洗い炸裂。やはり狙い通り。エラ洗いが炸裂した場所は細い帯のエッジ。潮目の境でバイトしてきた証拠だ。

引きからすると60cmはない。50前後のフッコ級。
そのまま丁寧にさばきながら波打ち際にランディング。


やはりコモモカウンター強し。53cm。


やっぱ居たねぇ!
ただ、今日の回遊はでかくないようだ。

見た目にそれほど大きくなかったので干潟でそのまま記念撮影。
それほど大きくなかったのと、群れで入ってきていることを予想し、そそくさとリリース。無事に戻っていったのを見届けて次を獲りにいく。
昨年ランカーが出たときもそうだった。ランカーがでてからすぐさま60UPが出た記憶が次の魚を取りに行く事を急がせる。

が。。。


・・・・・・・・・・

なかなか次がこない。
それもそのはず。潮目が寄っていない。
自論が間違っていなければ、潮目がよってこなければ狙い通りに出すのは厳しそう。仮にあたってもそれは偶然その辺をうろちょろしていた個体に見つかっただけ。狙うは潮目なんである。

何度か潮目が寄るが、なかなか出ない。
ルアーを換えつつ、細い帯を丁寧に探るが出てこない。

そんな中、久しぶりに手に取ったルアーは「レアフォース」。
これは今年ガス橋で使おうと思っていたのだが、ほとんどこのエリアにばかり出てきていたので出番がなかったが、「ためしに使ってみるか」という程度の気持ちでてきとうにキャスト。
このルアーも自重がけっこうあるので帯の奥に放り込める。そしてしばらく投げ、再度細い帯にさしかかっただろうあたりで、、、


ゴンッ!


気持ち良いバイトの衝撃がロッドを伝わり右手から脳天に突き上げる。

合わせようにも掻っ攫われた後なのですでにラインは軋み、ティップはギュインッ!と撓っている。
#3の太軸フックなので万一十分なフッキングしてないかもしれないと念入りに追いあわせを数発かます。
それに抵抗するかのようにエラ洗い。やはり帯のエッジでそいつは炸裂。

いやぁ、狙い通り出るってのは気持ち良いモンですね!

そのままグイグイとラインを巻き取り魚体を確認。もちろん前回の教訓を生かし、両足は完全に閉じておきました。
(また股を潜られるのはちょいと怖いので)

しばらく引いては巻き、を繰り返し、だいぶおとなしくなったところで水中でマウスグリッパを差し出し、無事取り込み完了。そこそこ良型であるのと初のレアフォースでGETだったので足場のよいところまでズル引き。


レアフォースで初GET。57cm


見事なほどに腹はパンパン。それでもぶっといレアフォースを食おうとしたわけだ。この時期の食欲旺盛なことにはただただ驚くばかり。

60cmないのにドラグをしきりに利かせたのは産卵のためにかなり体力を蓄積させているからだろう。
そのたくましさに敬意を払いつつ、十分の蘇生作業を行ったところでリリース。

ホントはそろそろあがろうと思っていたのだが思わぬ時間帯でGETできたので「もしかして・・・」という期待感に再度入水。とりあえず一本つけたところでもうちょっとだけ入ってみることに。

実はこれがとんだハプニングの始まり。。。


再度入水するときに土手沿いに2つの照明を見つけていた。てっきり奥までエントリーする為にこの時間から来たアングラーだと思っていた。ここで先ず思ったこと。

「あらら、アングラー来ちゃった。こりゃさっさとさっきのポイントに入っておこう」

そう思ってそそくさとカメラ、メジャー、プライヤをしまって再度浅瀬を歩いて先ほどのポイントに向かう。
ポイントに到着。とりあえず次を狙いにキャスト再開。

ふと気になって先ほどの照明の方をチラリ。

まだ土手の上に灯りが2つ。アングラーのくせに嫌がらせをしているのか、明らかに私のほうを照らしている。
さらにその灯りのひとつは土手を下りたり上ったり。そしてしきりにこちらを照らす。

私は気になりつつも無視してキャスト。
(ったく、アングラーのくせに集中力を欠かせるようなことすんなよなぁ。。。)

実はここでたくさんの勘違いがあった。

10〜20分くらい経っただろうか。ふと気になって再度土手の方を見てみた。
するとその灯りが5、6個に増えていた。そしてその灯りはしきりにこちらを照らしている。さらに。。。

パトランプを積んだ船が運河筋から出てきた。おそらく水上警察か海上保安庁の巡視艇。その船もこちらを照らしている。


「??? 何事?」


よく分からないが、なにかあったのかもしれない。
もしかして凶悪犯がこのあたりに逃げ込んだ??
それとも、
上流で誰かが流された??

明らかに「異常あり」と思える状況になったのでとりあえず一度陸に上がってみることに。
すると陸からなにやらこちらに向かって大声で叫んでいた。


「? 俺???」

暗がりの中、目を凝らしてみると白いヘルメットをかぶった人が数名。それからオレンジ色の服をまとった人が2名。そのほかにも数名。。。

なんと!!

警官と消防隊だったのだ。。。
(やっぱ人が流されたのかな?)

普通の声で話が通る場所までたどり着いたところで、


「なーんだ、釣り人かぁ。。。」


(???ぜんっぜん状況がわっからん)

結果から話すと、私が入水していったのを見て「投身自殺?」と勘違いしたヒトが通報したらしい。
実はこの最下流域の土手の裏側にはついこの間まで三菱石油の事業所があったのだが、今日はじめて知ったのだけど三菱石油からヨドバシカメラのロジセンターになっていたんだとか。
そしてヨドバシの警備員が周辺巡回していたところで私が入水していくところを見つけ、「入水自殺?」と勘違いしたんだとか。。。

おかげで警官、消防隊、さらには海猿のような格好をしたヒトに囲まれ、「だいじょうぶ?」だとか、「他に入っていたヒト居た?」とかあれこれ質問攻め。。。
(頭までかぶったオレンジ色の服は消防隊のウェットスーツだったのです。)

最初はまったくもってわけ分からんかったが、警官、消防隊と話しているうちにだいたいの様子がつかめた。

とくにヒトに迷惑をかけるつもりも、悪い事をしたつもりはなかったので

「ったく誰だよ、人騒がせなおバカは?」
と言いたいところだったのだが、状況を鑑み、

「お騒がせしてスミマセン」

と陳謝。(なんで謝らにゃいかんのだろ。。。)

さすがにあれだけお巡りと消防隊、海猿までいたら謝るしかないわな。。。
ま、厳密に言うと、河川敷地内は夜間立ち入り禁止なので図々しい態度ででるとややこしいことになりかねないので「あたらず触らず」ってのがホンネ。
(この国には「河川法」ってのがあるのです。知ってた?)

警官の無線で巡視艇も退散。いちおうお決まりの職務質問を受けて無事開放。
オマワリから
「まだやるの?今日は運が悪かったってことでもうあがらない?」

と、言われ、素直に「ハイ、そうします」と。

というか、すでにこの状況では完全にやる気はゼロ。。。そのまま納竿。


警官、消防隊はヨドバシのロジセンターの非常出口に戻り、私は再度「お騒がせしてスミマセン」とアタマを下げ、そのまま土手を戻っていくこととなった。

いやぁ、、、えらい目に遭いました。。。


とりあえず、ヨドバシの警備員に一言。


ロケーションを知れ!ロケーションをっ!!


倉庫の裏側には都会の中の自然が広がっているのだ!
そしてその自然と戯れているアングラーがいるのだ!


その通報したという警備員とは直接話はしなかったが、ひとりは安田大サーカスのヒロみたいな巨漢(?)、もう一人はMr.オクレっぽいガリガリ。。。(こいつら凸凹漫才師か!?)
失言かもしれないがお世辞にも外で遊んでなさそうな二人。。。

ヒトによっちゃウェーディングは「投身自殺」に見えるのか。。。

なんとも後味悪い釣行となった。

まぁ、11月下旬というこの時期にふつーに考えたら川に入っていくってのはそういうモノに見えてしまうのかな??
今シーズン終了までは残すところ約10日。今度はその警備員に

「釣りのため、川に入りまーっす!」

とでも宣言しておくかな?
今後気をつけるとしよう。。。って何に対して?


11月15日(火)
多摩川


もちろん、今日は平日。。。


ただ、今日出撃できたのには理由があります。

実は今日は職場の飲み会。
「飲み会すっぽかして釣りかよ!?」
と、言われそうですが、実は先週末も似たような面子で飲んでるのです。だから、
「別に同じメンツなら今日はパスしてもよいかな??」

職場仲間と飲むのは全然嫌いではない。ただ、職場仲間と飲むと、最終的には仕事の話が多くなる。
仕事ネタを絡めたオヤジギャグを聞くのは週末、そしてその週明けにと、立て続けに聞いても大潮のど干潮並みに引いてしまうのでしばらくは満腹。とういうことで、

「明日はちょっと。。。」

と含みをもたせて参加を辞退。
幹事は違った意味にとったみたいだけどそっちの方が好都合。

ということで、仕事に一区切りつけるのに少し時間を要したが、間隙を縫って帰宅、そしていそいで道具を準備して出撃。


もちろん向かうは「多摩川」

先日の六感がホンモノかどうかを確かめに。
いつもどおりの経路でいつもの場所へ向かう。
だが、、、

産業道路を通過したところでちっさなミスをしたことに気付いた。


あ。。。デジカメ忘れた。。。


ま、いっか。下げ3分のオイシイ時間は過ぎてしまったし、釣れるかどうかなんて分からんし。さらにいまさらデジカメ取りに戻ったらポイントについたときは干潮に到達してしまっているだろうし。。。
そんな事を考えながらポイントに到着。
実はこのミスがちっさいものではなく、大きなものであった事は後々に気付く。。。

いつものように車を止め、ウェーダーに足を通していつものポイントに向かって土手沿いにチャリンコをこぐ。
そしてポイントに到着。

すでに干潟はかなり顔を出している。

「あ、やっぱりオイシイ時間は逃してしまったか。。。」

ホントは昨年ランカーを獲ったポイントに入ろうと思ったのだが、そのエリアがかなり静かで、かつ流れが寄ってなさそうなのでポイントをちょいとシフト、干潟の先端からまっすぐ沖のストラクチャ方面に入水。

いつもなら表層から攻めるのだが、潮色を見るとけっこう澄んでる。しかも満月まではいかないけど月明かりが水面を照らしている。

「こりゃ、魚はちょっと沈んでるかな?」

ということで取り出したのはここ最近、干潟エリアのここでもけっこう使い慣れてきたヨレヨレ。
澄み潮ながら北風に押されて流れは残っている。
ヨレヨレの自重と北風に乗せて沖ストラクチャをU字で寄せるようにキャスト。

反応なし。

2投目、

反応なし。。。


「ヨレヨレじゃないかも」

そんな直感が次なるルアーを選ばせた。そして選んだのは

先日スズキさんに巡り会えたコモモカウンター(ピンクヘッド)。

ノーマルコモモよりわずかに重量が増しているので飛距離が出やすい。これがノーマルよりカウンターを使う理由。その自重分、多少沈むがそれはリトリーブのときに多少ティップを持ち上げることでレンジを微調整。

風にうまく乗るようにややダウンクロスに遠投。

1投目はうまく風に乗れず、やや手前に着水。

2投目、そこそこ飛び、U字でストラクチャをかすめてるはずだが出ず。

。。。そして5投目か、6投目、

今度はうまく風に乗せれた。沖のストラクチャよりやや後方に着水。
ちぃと飛びすぎた。流れに乗せてU字を描くと運が悪けりゃストラクチャにコモモを引っ掛けてしまいそうな状況。
リトリーブスピードをやや速めて、ストラクチャを本流側から横でかすめるように通そうとした瞬間、


コンッ!


はじけるような感触。もちろんバイトである。
トレースコースからして十分集中していたのでこのアタリにはすばやく反応。
やや持ち上げていたティップをさらに持ち上げ、合わせに入る。

無事乗った。

が、ここからが凄かった。

のった直後から強烈な引き、ラインを巻き取っていくが巻いてもすぐにドラグが利いてしまい全然ラインが巻けない。それでもスプールをつかみながらマニュアルドラグで抵抗。


こりゃ、でかい!!


下流に走ろうとするがストラクチャに絡まれても困るので、さらに強めにスプールを抑える。ラインが出なくなるとロッドは「これでもか!」っというほど撓る。
微妙なバランスを保ちながら徐々にラインを巻き取っていく。が、しばらく巻いてもまた沖に走りラインは

ジーーーーーッ!

と出て行く。
それを数回くり返したところでようやく足元5mのところまで寄ってきた。
このとき、すでに走り方からしてステルスみたいなヤツではない事は分かっていた。あと。。。

口元にひげのあるヤツか、待望のビックワンか!?


5mほど寄ったところでちょいと強引ながらロッドを持ち上げてみた。あえてエラ洗いが出るかどうかを確認する為に。。。

そしてその直後


バシャバシャバシャ☆□○?!!!


ぶっといモノが水面を割って飛び出してきた。高さにして40cm程度。だが、その太さに驚き!!


で、でけぇ!!

というか、でかすぎて割って出ようにも出きらん感じ。。。
緊張が走った。

こりゃ、獲らねば。。。

が、水面でその重たげな魚体を振った直後ラインが急にこっちに寄ってきた。そして


?!


一瞬背筋が凍った。

なんとその魚体は仁王立ちしていた私の股を通過してしまったのだ。

大したことなさそうであるが、よく考えて欲しい。鋭い針をぶら下げた魚体が股下をかすめていく事を。。。

慌てて片足を持ち上げラインを跨ぐ。が、膝上まで水に浸かっているので思うように足が持ち上がっていない。
さらに最悪なことに様子からしてラインを踏んでしまった。。。


あ、アカンッ!!


ラインが足元に絡んでいるような感覚が伝わった。。。

しかもその足にそれまでの引きを感じない。。。


やっちまった。。。


ルアーを靴底に引っ掛け、バラしたか!?


ちょっと濁った水面に目を凝らしてみる。


・・・・・・居たじゃないですか!!

というか、

マジでけぇ!!


運良くうまい具合に足で抑えつけた格好となった。
そのままリーダーを軽くつまみ、この大きさは浸かったまま取り込めないと判断してズル引きランディングに変更。
一瞬の隙をつこうとしてか、また走り出したのでそれまでつかんでいたリーダーをすぐさま放し、またしばし格闘。

そして。。。

ようやく干潟にランディング。

こりゃでけぇ。
とりあえず干潟での計測はもったいないと、足場の良いところまでマウスグリッパで浅瀬を引いていくことに。

が、このとき、小さなミスが、大きなものであったことに気付いた。


あかん!デジカメが無い!!


マイデジカメは実は前回のサバ釣りの日にkey邸に忘れてきていた。代替品も今日は忘れてしまっている。
さて、どうしよう???

とりあえずkeyさんに電話してみよう。。。


keyさんに状況を伝えるためにざっとメジャーをあててみた。すると尾鰭の付け根で80cmに到達している。
「こりゃ、マジできたぁ!!」

とりあえずkeyさんに電話。だが、、、
残念ながらちょっと期待したkeyさんはそのときは品川。しかも飲んでおられるという。
最悪、高速代など諸々をこちらで持つことでカメラ持って来てもらおうとしたが、飲んでちゃどうにもならん。

「仕方ない。。。写メールでなんとかしよう。。。」

いやぁ、実にもったいない。
こんな大物を画質の悪い写メールなんて。。。

とりあえず足場のよいところに到着。ギリギリまで全然気付かなかったがその裏側にアングラーが二人ほど。
(壁際を伝って裏の極秘ポイントに向かう途中だったらしい)
引きずってきたその獲物を水から持ち上げた瞬間、極秘ポイントに向かおうとしていたアングラーがその足を止め、こちらに寄ってきた。

アングラー:「で、でかいっすね!!」
私:「ども。コモモに出ました」

私:「せっかくこんなでかいヤツ獲ったのにデジカメ忘れちゃってね。。。」

とりあえずマウスグリッパと一緒に引きずってきたメジャーをその魚体にあてがってみる。


87cm!!


その目盛りを3人で見て、そのでかさをあらためて実感。


私はそそくさと、携帯電話を取り出し、撮影の準備。
とりあえず画面に映る質は悪い。。。(あぁぁ、もったいない。。。)

とりあえず1枚目、撮影。


あかん!でかすぎて写メールじゃ写しきらん。。。


こりゃ、でかすぎだ。。。
ただでさえ画質が悪い写メール用カメラ。さらに夜間+常夜灯なしという悪条件。

瞬間的にいろんなことを考えてみる。

持って帰ろか!?→あかん、どこにしまう?→それじゃ折っても冷凍庫にはいらんだろ!?
でも綺麗に写真撮りたいだろ!?→取りたいけど、ここまででかくなったランカーを殺めるのは心痛む。。。

ということで、悩みに悩んだ挙句、でかすぎる魚体を分割して撮ることに。。。(あぁ、もったいない。。。)


とりあえず顔アップ!めちゃめちゃいい顔してました!


この大きさが伝わるだろうか?
よく分からないようならこれまでの釣果と見比べて欲しい。
口先から目ン玉まで10cm。胸鰭までで25cm。12.5cmもある比較的大きめのルアー、コモモカウンターがめちゃめちゃ小さく見える。
最近釣ったセイゴなら間違いなくコイツに食われてしまうでしょう。

全体を一回で写すとまともに写らんので、とりあえず3分割して撮影。
下はソフトでとりあえず3枚を重ねた合成写真↓
(いちおうメジャーの目盛り、魚体のラインにあわせたつもりです。メジャーと魚は3枚の撮影中もちろん固定されてます。)


87cmのランカー!


さすがにこの大きさはぶったまげた。
そばにいたアングラーも「こりゃ、マジでけぇ!」と、うなっていました。
(コモモを照らしているオレンジ色の照明はその人が写メールでもしっかり写るようお助けしてくれている灯りです)


デジカメならサクサクっと撮影が終了するところだが、携帯カメラなもんで一枚一枚の処理に時間がかかる。
とりあえず写真を取り終えたところで照明の手助けをしてくれたアングラーにお礼を言い、今度は念入りに蘇生作業に移行。

さすがにちょいと長い時間陸にあげていたのですぐさま放さず、念入りに口の中に水を通す。
しばらくして嫌がるようにからだをくねらせても、まだ放さない。まだ力強さが戻っていない。
大きく8の字を描くようにエラに水を通し、首を振る力がだいぶ戻ってきたところで再度魚体を灯りで照らし、別れを惜しむようにリリース。

その魚体は運河方面へと泳いでいった。。。


まじで、


超気持ちいい!!


超うれしい!!


やはり先日脳裏にちらついた感覚はホンモノだった。
昨年獲ったランカーは85.5cm。そして今年は

87cm

自己記録更新です!


その差1.5cmだけど、フッコクラスや70cm前後のサイズアップと違ってこのあたりのサイズは1cm伸ばすのにかなり苦労する。とりあえず今のところ今年の最大魚。
今シーズンのこれまでの最大魚はこのエリアで引っ掛けたコイ(82cm)だったので本命がトップに出てきてくれたことも嬉しい。とりあえずしつこいほどに

嬉しい!


ソッコーでkeyさんにサイズ報告のために電話。やはりkeyさんからも「今シーズンの最大魚5cm更新だね」とのお言葉。実はこの日の昼間、そんな話題をやり取りしたばかりだった。。。

ついでと言っちゃ何だが、夜分迷惑と思いつつ、デジカメをやっぱり引き取りにいこうとkeyさん宅に行くことに。

そしてkey邸到着。
ホントは荷物だけ駐車場で受け取ってちょこっと状況を話して帰ろうと思ったのだが、お邪魔して、さらにはコーヒーまでいただいてしまった。
しかもこっちはかなり興奮気味だったので、熱の入った(?)状況説明。
なおこちゃんには終始笑われてました。。。
(コーヒーご馳走様でした。夜遅くにお騒がせしてスミマセンでした)


すでにここに書いている今も興奮がよみがえってきた。

とりあえず、

めちゃめちゃ満足な釣行だったことには間違いない!


昨年ランカーを獲ったときと同様に、辺りを照らしていた月明かり見上げて土手を戻ってきたのが深く印象に残った。
もちろん鮮明な画像として残せなかったその魚体もしっかりと記憶の中に。。。


本日のアプローチ



11月12日(土)
多摩川


今週だけは


絶対に出ると決めていた。なぜなら、

次とその次の週末は予定が入ってしまっているのです。

ま、釣りは今年だけでない。来年も再来年もできる。なのでとりあえず来週土日と、再来週の日曜は

まことに勝手ながら定休日とさせていただきます

その代わりといってはなんだけど。。。

今年の営業期間は1週間延ばす予定です

ホントは11月いっぱいとするつもりだったのだけど、よくよく潮周りをみたら11月30日から大潮周りが来るのです。
んなもんで、今年のラストは12月3or4日となることでしょう。

現時点までの釣果は「208本」。再々設定で今年の目標は「250本」。残り42本。こりゃ、まじ厳しくなりました。
が、とりあえず届こうと届くまいと目標に向かって最後まで全力疾走ですッ!
「最後までというなら大晦日まであるじゃんか!?」といわれそうだが、その時期はすでに心は海から山へ移り変わっております。なので全力疾走は12月はじめまでなのです。

とりあえず、今日は若潮と潮の動きが小さいながら満潮過ぎから出撃。もちろんポイントは「多摩川」
もう晩秋というより初冬といってもいいであろうこの時期、すでに港湾エリアのシーバスは産卵のために湾口に落ちてしまっていることだろう。残りを拾うにはやはり最後の最後まで荒食いをしているだろう河川を攻めるのみ。

先日一緒にシーバスミーティングに参加した夜行人さんに声をかけたところ干潮付近から合流するとのこと。

仕事もひと段落した私はもちろん、下げはじめに間に合うように出発。ただ、
昼間メシを食いに外に出てみるとけっこう風が強い。
「こりゃ、寒そうだなぁ。。。」
なんて思っていたが案の定、夕方になっても相変わらず強い北風。こりゃかなり重装備をして行った方がよさそうだ。
だが、多少北風があるほうがこのポイントは調子が良いように思える。多摩川河口は東を向いているので真正面から風を受けることになる。強すぎると投げれなくなってしまうがある程度風が寄せていればベイトも寄ってくる。このほど良い風を期待して来たのだが。。。


北風強すぎ!!

ま、それでもせっかく来たのだからしかたない。投げるとするか。。。
「まだこの時期水に入ってます」っていうとたいていの人が

「はぁ!?マジですか?」

と呆れられるか、直球勝負で

「バカじゃないの?」

といわれるのだけど、それなりの装備をしていれば全然OK!ジャージ2枚、パーカー、フリース、ウィンドブレーカでかなりポカポカ(というか汗かきます)。
この時期辛いのは水温より気温。水上を吹く風のほうが冷たいので上着をしっかり着込めばとりあえず大丈夫(といいつつズボン2枚履く事をオススメします)。

そんなわけでほんのり汗をかきながらいざ入水。

まだ明るい時間から入ったので少し攻め方を変えてみた。いつもなら本流に向かってU字をやるのだが、明るい時間はおそらくあのスピードは見切られる。ということでローリングベイトの早巻きからスタート。下流に向かって放り込み、ブルブルいわせながらまっすぐ巻き上げてくる。これは一時つぼにはまった技の応用編。ここでも通用するかとりあえず試してみる。


すると。。。


5投くらいしただろうか、ジャークをかけてロッドを戻した直後、ロッドにかるい衝撃が伝わった。
引きは弱かったがとりあえず何かが掛かった。恐らくセイゴ、こちらのタックルの圧倒的なパワーで一気に巻き上げ。



@日暮れ前、ローリングベイトで。サイズは小さいがとりあえず。


サイズは小さいがまぁこれは時の運みたいなところがある。なによりも嬉しいのは前に見たパターンの応用がきいた事。私のローリングベイトの使い方はおそらくルアーコンセプトを逸脱しております。ま、これが楽しかったりもする。

完全に日が暮れるまでローリングベイトを使い続けたがこの一帯は常夜灯がないので日が暮れたところでこのメソッドは終了。いつものように本流に向かう。

が、本流を向いてちょいとビックリ!

これまでは風に背を向けていて、かつパーカーのフードをかぶっていたのでまったく風を感じてなかったのだが、いざ正面を向いてみるとかなりの強風。

「こりゃ、ルアー飛ぶんかいな??」

とりあえず定石どおり表層系からとコモモをとって投げてみる。


。。。。。。。。。こりゃ、あかんわ


あまりの強風に20mも飛ばない。仕方なく、飛距離を稼げるシンキングペンシルに変更。選ぶはもちろん

ヨレヨレ

おそらく今、1、2を争う信頼度の高いルアー。風に負けないよう思いっきり放り込む。


。。。。。。。。。


全然来ません。。。

しばらくヨレヨレ、ワンダー、Tripと投げるが全然こないので仕方なく、表層系で距離を稼げるコモモカウンタ、K-TENも投げてみる。が、これまたハズレ。

しばしタバコをふかして小休憩をしながら続けて、時計は20時を回った。

「そろそろ夜行人さんくるかな?」

そんなことを考えながらTripを投げてみるとU字を描いて戻ってきた直後、


コンッ!

お!久々のアタリ!
すかさず合わせ。小さいながらうまく乗った。引きからすると30cm前後。しばらく水に浸かりっぱなしだったので小休憩がてら陸に上がることに。そのまま丁寧にロッドをまわし、小さいながら無事ランディング。


ATrip85(オヌマンチャート)で。またもやセイゴ。


うーーーん、良い季節なんだけど、サイズがイマイチ。
まぁ去年もこの時期こんなサイズが出たりしてたし、、、
サクッとリリースして一服休憩。そして気を取り直して再度入水。

するとすぐさま夜行人さんからメール。

「ショック!ウェーダー忘れた!あえなく撤退」

どうやらウェーダーを忘れたらしい。そりゃ、ここに来てもキビシイわな。。。
ま、私はヒトのこと笑えません。何せ一度釣りに出かけて釣り竿を家に忘れてきたことありますから。。。

そっか、今日は夜行人さんが来ないのか。。。

タカマツさんからも連絡来ないし、今日は独りかな。。。
そんな事を考えながら先ほどTRIPで獲ったポイントからさらに奥に入っていく。

既に干潮間際。潮がけっこう引いている。普段このエリアではディープウェーディングは避けているのだが、珍しくバレリーナになりそうなほど奥へ入水(理由は単純、干潮間際で潮流がかなり緩くなったから)。
立ち位置が変わるとアプローチが変わる。沖のストラクチャに十分届きそうな位置までバレリーナのように立って入る。ここまで入ると沖ストの正面に立てる。しかも下流を向くと風は背から押してくるシチュエーション。こりゃ、シンペンじゃなくシャローランナーでも十分届くかも。
ということで秋の河川のエース、コモモカウンタ再び登場。

風に乗せてめいっぱいふっ飛ばす。

それを続けること10分ちょい。
ついに襲撃がロッドに伝わった。


ゴンッ!


掻っ攫うようなバイト。合わせるまでもなく乗ってる。この衝撃たまらんです。
こりゃ来た!

まちがいなくスズキ級。あたってロッドが撓った直後からライン出っ放し。
ロッドを寝かせ、追い討ちをかけるかのように一発大きく追いあわせを入れる。

後はしばらくの間、距離をつめ、また離されの繰り返し。
3、4分ほど格闘したところで観念したのか、そのままズル引きランディング。


いやぁ!めちゃめちゃ良いサイズ!

そのまま干潟で一枚収めても良かったがせっかくなので足場の良い場所へマウスグリッパで浅瀬を引っ張ってきて記念撮影。


Bようやく来ました!コモモカウンターに67cm

 いやぁ、いい顔してますわ!!


めちゃめちゃ楽しませてくれたスズキさんに感謝感謝!
あとはいつもの通り念入りに蘇生作業。ウェーディングのときは自ら入水しているので念入りにエラに水を通して体力回復をはかってあげます(とくに大型は)。

そして気持ちいい時間を与えてくれたシーバスに敬意を払いながらリリース。
「また楽しませてくれよ」と。。。

後処理を長めにやったので干潮に到達。
同じポイントに入るのはやめ、タバコをつけ、暫し余韻に浸りながら小休止。



ようやく潮が動き出した頃、再始動。
狙うは運河筋の速い流れ。
全体的にここの上げ潮は速いのだが、そのなかから一本。周りの潮を突き刺すように一本出てくる潮目が発生するのを待つ。

そして。。。

そいつがようやく刺した。
上げ潮の中に一本の帯がくっきりと浮き上がった。
もちろんその間偶然的アタリを期待して投げ続けていたが、こいつが刺した瞬間から気合い倍増。
集中力を研ぎ澄まし、全神経を右腕に。

そして。。。


コンッ


来た!

引きは小さい。十分敵う相手。あっさりとごぼう抜き。


C上げ潮狙いで。上げのヨレヨレ強し


やはり居たがサイズばかりはあがってみるまで分からない。
ま、とりあえず狙い通りのポイントから出たことには満足。あとはサイズが運良くついてくればその上に「大」がつく。

しばらく水に浸かりながら投げ続けたが、だいぶ潮位があがってきて陸から投げれるポイントの方が前に出たのでいったん上陸し、陸から再開。
流れに乗せて本流側にU字を描くようにトレース。

あれこれルアーを選んでいる中でTuned K-TENに久々HIT。
当たった瞬間水面を割って出たので「よっしゃ!シーバス!」と喜んだのも束の間、やり取りを楽しむ前に無条件降伏。。。



相変わらずTuned K-TENには外道。。。


K-TENは「よく釣れる」といわれるのだけど私は外道ばかり。。。
はやくシーバスをバンバンあげたいところ。

その後、K-TENを見切り、再びヨレヨレ。

干潟も水没し、強い流れが見つけにくくなった。
これまで運河の流芯を中心に攻めていたが、すこしアプローチを変更。
水位が上がると意外なところにもシーバスは入り込んでくる。それに期待してさっきまで入水していた辺りにヨレヨレを放り込み、上げ潮に対してまっすぐリトリーブ。

すると3投目、


ゴンッ!


先ほどのスズキさんほどではないが、気持ちよいバイト。
流れに対してまっすぐ引いていたせいでヨレヨレはかなり浮いていたのかHITした直後にエラ洗い。すぐさまシーバスと分かり、丁寧にやり取り。

断続的なドラグの利き方からすると40cmちょい。

ほど良く楽しみ、足元まで寄せたところで魚体を確認。やはり40cm程度。これなら抜き上げられると一気にぶっこ抜き。



Dヨレヨレ強し!アプローチを少し変えて44cm。


当たった位置は一昨年初70UPを果たしたところと似たような位置。きっとあそこにも着く理由があるのかも。

その後しばらく投げ続けたが、日暮れ前から投げ続けたのでけっこうお疲れ。サイズは小粒が多かったけれども5本獲れたことにはそこそこ満足。
とりあえず今日はこの辺で納竿としておきますか。。。

土手を歩きながら今日の結果をあれこれ考えてみた。そして、ふと思い出したこと。


これ、去年と似てるかも。


時折セイゴが出て、スズキ級が出て。。。フッコが続いて。。。


ということは。。。


そろそろランカーがひょこっと顔を出すかも!?


忘れもしない。昨年の11月後半。
最終的にはばらしたものの、ロッドを折られる引き、そしてその後ランカーGET。

昨年と似たような感覚が脳裏にちらつくのは気のせいだろうか。。。

さて。。。


今回からもう少し詳細記録を残してみることにする。
そのうちシーバス関連の部屋はすこし模様替えをするつもりだが、その前に詳細を細かく憶えておく為にポイントとアプローチを残してみることにする。
というわけで、今回のポイント、アプローチはこんな感じ↓


本日のアプローチ

ちなみに破線はキャストコース。実線はトレースコース。これで潮の流れ(上げ潮or下げ潮)が分かると思います。
風はいまいち良い情報がないので海上保安庁の13号地を参考に載せましたが、実際はもうちょっと強かったです。

対岸は羽田空港。
モノレールで空港に行く人はトンネルに入る前に空港と反対側を見てみるといいでしょう。
私が立ってるかもしれません(って、だからどうというわけではないですが。。。)


11月5日(日)
相模川(SBM)


「初 相模川」


数週間前のことだ。
フッキングクラブからのメールで「11月5日はなんとかして相模川に行きたい」と連絡があった。

「11月5日?何があるの?」

なんでもシーバスミーティングという団体の秋のイベントがあるというのだ。

さっそくサイトを覗いてみると確かにその日イベントをやるようなのだがルール細則やらがまったく載っていない。申し込みも現地。うーーん、これはまた緩々な大会だなぁ。。。と思いつつ、とりあえず今日を向かえ、フッキングクラブと相模川の受付本部、神川橋上流で合流することに。



私が一番最初に現地に到着したのでとりあえずはじめての相模川の様子を見に行ってみた。



さて、きょうはこの流域でどんなドラマが生まれるのか!?

上の写真は相模川の神川橋上流堰堤。ま、多摩川の丸子堰と同じものが相模川にもあるわけです。
いやぁ!こりゃ、いいんでないの!?

そんな事を思いつつ、待っていること十数分。夜行人さんが到着。再度夜行人さんと川の様子を見に行って戻ってみるとタカマツさんが到着。3人揃ったところで受付。

ウェイン用紙に書いてあるルールを確認してみるとちょっと驚き。釣果に関しては完全自己申告制。TSSTはデジカメ+ウェイン表で釣果を決定するが100%主体性重視である。
ま、嘘ついたところでなんの楽しみもないのでデジカメでの証拠写真があろうがなかろうがホントの結果を報告するだけなんですけど。。。

しかも一斉スタートフィッシングではない。受付を済ませた時点でその人はスタートとなる。
TSSTとの差異にちょっと戸惑いながらとりあえず近場からスタートしてみる。
なんでも夜行人さんが途中立ち寄ったタックルベリーでは神川橋周辺では84cmがあがっているとのこと。

こりゃ、来るんじゃないの!?

そんな甘い期待を胸に川原に下りて、お目当てのポイントに(堰堤ではありません)。
立ち木橋脚など川独特のストラクチャは無かったが、蛇行やテトラ帯、流れ込みなど、魚が着く要素が存在する場所。そこに立ち、表層から探り始める。

そんな中、しばらくしたらちょい上流側でHITさせたようだ。エラ洗いでシーバスが水面をひた走っている。
感じからすると40cmちょいってところだろうか。こりゃ、やる気になってきた!

さらにしばらくすると私の隣にいたヒトにもHIT!
まったく灯りがなく、だれかを識別できる状況ではなかったが、てっきりタカマツさんがいるもんだと思っていたのでちょい歩み寄ってみた。が、タカマツさんでないことを数歩寄ったところで気付いたのでしばらくその場で様子をうかがってみた。
あがってきた個体はおよそ50cm。まぁまぁの型。


こりゃ、後に続くしかないでしょう!!


流れ込みを軸に上下流、トップ〜ボトムまでをくまなく探る。

。。。。。。

突破口が開けず、けっきょくマールアミーゴをひとつロストして移動することに。
ただ、ポイントがいまいち分からないので3人で途中ラーメン屋に寄りながら下流に行ってみることに。

実はフッキングクラブは事前視察、釣行ありとのことで、それに便乗しようってことで河口エリアに到着。
R134の湘南大橋近辺に車を止め、右岸側を見てみるがこちらは釣り公園になっていていろんな釣りモノをしている人がおり、ルアーを投げるのは断念。

さて、どうしたもんか。。。

だが、沖をみてみるととんでもないところに立ち込んでいる人を発見!

あれを頼りに左岸側に移動。
再度ウェーダーを履き、川岸まで歩いていく。

私は最初、岸よりの潮目を狙っていた。夜行人さんらはすでに一番オイシイだろう場所を目指している。
投げ続けているうちに北よりの風がだんだん強くなってきた。
これに負けないよう、ヨレヨレを力いっぱい投げ飛ばす。

ラインスラッグが風にのって良い感じにでてるので魚さえいればU字パターンで「ドバッ!」っと出るはずなんだが、いまいち地形も把握できておらず、暗中模索の釣り。

しばらく投げるがらちがあかないので夜行人さんの方へ移動。

先ほどまで狙っていた方へさらに歩を進める。
すると間もなく呼ぶ声が聞こえた。

振り返り、よくよく見てみると、なにか魚体らしきものをぶら下げている夜行人さんがいるではないですか!?

そそくさと歩み寄り、それがシーバスである事を確認。
有明同様、橋脚の明暗パターンでワンダー95に出た、とのこと。

なによりも驚いたのはその魚体の綺麗なこと。さすが東京湾奥とは違い、綺麗な海に住む魚だ。
それからは有明パターンを3人でトライ。
ひしめき合うように3人狭いところに並んでいるが、これはすでに丸子堰で経験済み。ちょっとやそっとじゃ動じなくなりました。。。
私はワンダースリム90で、タカマツさんはワンダー80で挑む。

するとすぐさまタカマツさんにHIT!

正直タカマツさんが夜行人さんの直後にHITさせたときは動揺した。。。(ヤベ・・・俺だけボーズか!?)

が、タカマツさんと夜行人さんが暫し干潟にあがってる最中に、私にもアタリあり。
こりゃ、いつかくる!そう期待感が高まる。

タカマツさんは残念ながらセイゴクラスで、かつオートリリースだったようだが、その後さらにHIT。ドラグが利いてるようすからすると、けっこう良い型かも。と、思いきやファールフッキング(背掛かり)で引きが強めに見えただけのセイゴちゃん。

その直後、私にもHIT!だが、すぐさまフックアウト。

さらに期待が高まる。

3人で投げ続けることしばらくして、


ゴンッ!


私のワンダースリムが掻っ攫われる衝撃が伝わってきた。

ドラグがいきなり利きだす。実はこのときの設定はちょい緩めだと思っていたので40cmあるかないかだろう、と考えていた。せっかくHITさせたのでその魚体だけでも拝もうとドラグをてきとうに締め直し、干潟に持ち上げようと歩き出した直後、


フッ・・・・・・


またもフックアウト。
丁寧に扱ったつもりだったのだが。。。

ま、バレたものは仕方ない。次を狙えばよい。
先ほど締めたドラグをいつもの設定に戻そうと、ラインを引っ張り出すことで今の状態を確認してみた。

!?

あれ!?こんなにきつく締めてたの??

普段私が設定しているドラグはキャスト時に軽く引っ張るとラインが出てくる程度。きっと普通の人より設定は緩い(と思う)。前にその設定で検量計で引っ張ってみたら1kgちょいの値を示していた。この設定でドラグが連続的に利きだす時は50UP確定と、判断指標のひとつにしていたのだが、実はいつもより緩い設定と思っていたのは間違いでいつもどおりだったのだ。つまりはHITさせた魚は確実に50UP、ヘタしたらスズキ級だったというわけだ。

それに気付いて悔しさがまたよみがえる。。。

ま、悔やんでいてもしかたない。気持ちを切り替え、ルアーも交換し、再度明暗に放り込む。
有明パターンの最強は確かにワンダーだった。が、これに負けず劣らず、ヨレヨレもすごい。

ということで常夜灯によるボディ反射を利用しようとパール系カラーではなく久保モデル(金ピカ)を選定。
しばらくヨレヨレを投げ倒す。
そして、明暗境界をまっすぐひいてくると、


ゴンッ!


先ほどの衝撃、再び
今度は先ほどの失敗を活かし、そのままのドラグ設定で2度ほど追いあわせをガツンッとかます。
なかなかいい引き。ドラグの利き具合からして50UPは確定。しばらく楽しんだあと、そのままロッドの撓りを利用しながら後ずさり、干潟方面にランディング。

魚体確認。こりゃ、なかなかの型だ!しかもでっぷりと太っている。


又長57cm。初!東京湾外のシーバスGET!ヨレヨレ強し!


超良型。でっぷり太っている。
それよりもなによりも

超綺麗!

東京湾奥の魚でももちろん綺麗なヤツはいるが、これだけピカピカしたのは湾奥ではそうめったにお目にかかれないであろう個体だった。
サイズは全長で58cm。ただ、今回の検量は全長ではなく又長(尾鰭の真ん中のへこんだ部分)なのでウェイン用紙には57cmで記入。
しばらくこの綺麗な個体を眺めていたかったが、いちおうリリース前提の大会なのと、いつもどおりのスタイルで十分蘇生作業をおこなってリリース。上流方面に泳いでいった。

ひさしぶりのこの感触、魚体にひとこと


ちょーー気持ちいい!!


やっぱこれだよ!これ!この引き、魚と対峙したときのこの感覚。たまらんですわ!
この魚は偶然出会えたものではない。それもうれしい。
自分で言うのもなんだがいろいろと湾奥で知る事ができた。その経験がここでも活かせた。これもまたたまらなくうれしい理由のひとつ。
そう、前よりも魚が想像できてきている。以前のバカ投げをしなくても魚との交差点が前より見えてきている。
それを再認識できた一瞬だった。

できれば今は次のステップに進む為にそれを何度もくり返したいところだが、自然とはなかなか思うようにはいかない。投げ続けるたびにスレが進行していったのだろう。その後1HITするのみ、夜行人さんはさらに一本加えてこのポイントを後にした。
そうだ、夜行人さんが獲った魚のほうがもっと綺麗だった。できればここに載せたいくらいに。。。

すでに朝の3時を回り、受付本部にいったん戻ったときは3時半過ぎ。
さすがに河川上流域での上げ潮は流れが緩すぎてまだ自分のウデでは狙いが定められない。
疲れもあって今日はそのままご就寝。朝10時の受付終了までおやすみ(ホントは7時半ごろ起きて朝の下げをちょこっとやりたかったのだけど、夜行人さん(?)に起こされるまで爆睡zzz)

とりあえず帰着受付を済ませ、用意されていた朝ごはんをいただき、閉会式までまったりとした時間を過ごすことに。


開会式直前。朝飯をゴチしてもらってマッタリしている最中。

そして表彰式。

表彰式。最大魚は77cm。


結果としては100人エントリーで総釣果は23本。様子からすると半分くらいは単に参加しただけでテント内で駄弁っていたんじゃないかな?ということで実質は実釣の半数が釣果をあげたってところだろうか。
その中で私が1本、夜行人さんが2本という結果からすると、「まぁ、よくやったんじゃない?」と言ってもよいかな?

で、上位はというと、

1位:77cm
2位:75cm
3位:73cm

この大会は自己申告制の最大魚勝負。みんないい型だしてますわ。
ただ、優勝者のコメントを聞いてちょっと驚き。

実行委員:「どこで釣られたんですか」

おそらくここでの「どこ」は「相模川のどのエリア」ということを指していたはず。だが、優勝者は

優勝者:「多摩川で」


?? 多摩川もアリなの?

初参加であるためいまいちこの大会のルールを理解していなかった。ウェイン用紙にはたしかに
「神川橋より上流、釣り禁止区域以外」
とあったけど、これて「相模川」が前提だと思っていたのだけど。。。

広義には確かに間違っていない。。。

そっか、多摩川もありなのか。。。
ま、そゆことなら次回はいろいろと作戦を立ててみることにしよう。

さらに気になる発言がひとつ。

実行委員:「最近多摩川調子いいみたいですからね」

??? そうなの?

ここ最近多摩川不調と思ってたのは自分だけだったのか。。。
いる場所にはいるってわけだ。まだまだ魚を追っかけきれてないですな。。。

そして表彰も終わり、じゃんけん大会へ突入。
この大会はTSSTと違い、釣りメーカ他たくさんの協賛メーカがある。なのでそのメーカから提供されたいろんな商品を参加者に配ってくれる。ただしじゃんけんで。。。

目ぼしい商品は

ロッド(計3本)
ロッドキャリア(ワゴン車用)
各社ハンドメイドルアー(原工房、プエブロ他)
その他小物等

ちょー欲しいのはロッド。
ルアーも捨てがたいが所詮は消耗品、一投げで「はい、さようなら〜」となりかねない(もちろんロッドもポッキリ行ってしまえばそれまでだが。。。)
せっかくならいつまでも使えるものがもらえたら嬉しい。

あれこれ豪華(?)賞品はあったが、そのうち特筆すべき内容は2つ。
まず1つ目。

ある釣具屋のオリジナルロッドの時に、幸運にも全体のじゃんけんから残り5名の直接対決に勝ち残った。
さらに。。。
勝ち続けてついにもう一人との1対1の決勝戦にまで勝ち残った。

(よっしゃー!!あと1回勝てばロッドゲットだッ!)

よくある掛け声「最初はグー! じゃんけん・・・!」

・・・・・・


ま、ま、負けた。。。

ちょーくやしい!
あとちょっとでロッドをゲットできたのに。。。

フッキングクラブ両名には思いっきり笑われてしまった。。。もちろん私自身も。。。


そして2つ目。

最後の最後、のこる商品はまたもやロッド。PALMSの大場所用ロッド。長さはたしか8.6だか8.8ftとかいうやつで硬さはMクラス(湾奥でよく使われるヤツよりは硬いです)。
河川やサーフで大型ルアーを投げるにはちょうどいいかもしれない。

そしてじゃんけん開始。
最後にきた目玉商品だけあって周りはやる気満々。

そして、それを手にしたのは。。。なんと!


フッキングクラブ代表 タカマツさん


ま、ま、マジでかぁ!?

本人もさすがに最後はマジで緊張したらしい。
残念ながらじゃんけんは運が悪くはずれたけど、ま、知人がめちゃめちゃいいモンもらったし、それを喜んで次回に期待するとしよう。

ま、もともとスポンサーありのこの大会。参加賞がちゃんとついてきております。
福袋みたいなもんなので開けてみるまでは何が入っているかわからないのでてきとーに取り、中を見てみた。
参加費用を取られているが、店頭価格からすれば十分もとを取れるものが入っていた。
(人によっては「こんなの要らねぇよ」ってものもあったようですが。。。)

とりあえずこんなものもらって帰ってきました↓


参加賞のお楽しみ袋の中身(その1)。東レのキャップ

参加賞お楽しみ袋の中身(その2)。ルアー3個

参加賞お楽しみ袋の中身(その3)。ステッカ他

ま、どれも「めちゃめちゃ嬉しい!」ってものではなかったけど、ありがたく使わせてもらうとしましょう!

今年はけっこうイベントに参加できたと思う。
TSSTのシリーズ戦、そしてシーバスミーティング。
しかも毎回、幸運にもしっかりシーバスをゲットできている。これは十分自信をもってもよいことではないかと思っていたりする。

残念ながらTSSTのクラッシック戦は当日所用により不参加となるが、まぁこれは今年で最後ってわけではないので来年以降も自分のウデの確認にでもしに行くとしよう。

あとは。。。

残るところ約1ヶ月。すでに今シーズンも終盤に差し掛かってきている。
しかも週末はすでにいくつか先約が入ったりと、時間を有効に使わないといけなくなってきている。
今シーズンの〆に一本、どでか級が欲しいところだ。

やっぱ「調子良い」らしい多摩川かな?


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